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HOME > 遊戯王SS一覧 > 番外編:新年

番外編:新年 作:光芒





「あの……綾瀬さん」
「何かしら?」
「やはり私にはこんなものは似合わないと思うのですが……」
「そんなことないわ。私のお古だけど、あなたみたいな子に来てほしかったからずっと大事に取っておいたのよ。はい、これで終わり」

 渋る遊希を後ろから押す形で綾瀬は部屋から出る。竜司と既に着付けを済ませた綾香が待つ居間には綾香と同じく、綾瀬の昔来ていた晴れ着を着ておめかしをした遊希が現れた。
 黒く美しい長髪を頭の後ろでまとめ、普段のイメージを一変させるような赤と金色を基調にした艶やかな着物を身に着けた遊希はまさに「大和撫子」という言葉に命を与えたような美しさを放っていた。

「ど、どうかな……」
「どうかな、じゃないわよ! すっごく似合ってるわ、遊希」
「そう? だったら……その、嬉しいかな」

 遊希らプロデュエリストの主戦場は主に欧米であり、パーティーなどに列席する際に纏うのは洋風のドレスがほとんどだった。そのため洋装には慣れがあるものの、日本古来の晴れ着は七五三以来となるためどうにもむず痒いものとなっていたのだ。
 こんな立派なものは自分には似合わない、と恥ずかしがっていた遊希だったが、綾香たちから似合ってるという言葉を聞いた途端、俯きがちだった顔を上げる。着物に合う化粧によってほんのりと紅くなった遊希の顔はやはり同性の綾香から見てもうっとりしてしまうような美しさとなっていた。

(はー……おんなじ人間でもここまで違っちゃうのかー……)
「綾香?」
「なっ、なに!?」
「……なんか浮かない顔してる。お正月からそんなんじゃ駄目だよ?」
「そうよ。一年の計は元旦にありって言うんだから」

 元旦とは1月1日、元日の朝のことを指す言葉である。元旦の「旦」という字は日=太陽が地平線から出る様を表わす縁起の良い漢字だ。そして「一年の計は元旦にあり」という故事は一年の計画は年の始めである元旦に立てるべき、ということから転じて物事を始めるには最初にきちんとした計画を立てることが大事という意味である。

「ママ、意味わかって言ってる?」
「……」
「一年を過ごすにあたって一番最初の朝。何ごとも最初が肝心なのよ。デュエルも日々の生活も」
「そ、そうよ! さすが遊希ちゃんね!……さあ、混んじゃう前に初詣に行きましょうか」
「あっ、逃げた」

 遊希たちが向かったのは遊希たちの住んでいる地域で最も大きな神社であり、その周辺の市町村はもちろん、隣接する県からも参拝者が訪れるほど歴史と活気のある神社であった。
 神社備え付けの駐車場は案の定混雑しているため、竜司は少し離れているが神社近隣住民が敷地を解放して臨時の駐車場を開いている民家に車を停め、そこから神社へ向けて歩いていくことにした。しかし、例年ならともかく、今年は遊希と綾香が立派な晴れ着で着飾っていたため、歩いている間も必要以上に周囲の注目を集めてしまうこととなった。

「あの着物の子凄い美人ね。有名人か何かかな?」
「モデル?女優?アイドル?」
「あれって天都 遊希じゃない? ほら、あの元プロデュエリストの」
「おっ、星乃 竜司もいる。日本を代表するプロデュエリストの2人だよ」

 遊希と竜司に気付いた参拝客たちはスマートフォンを一斉に取り出す。彼らに悪意があるわけではないのだが、昨今の日本人は有名人や芸能人を見掛けるとスマートフォンのカメラで写真に収めたがるものだ。
 竜司はその手の行為に慣れていることもあって、綾瀬を自分の身体に影に隠してあくまで自分にだけ興味が向くようにしようとするが、ここしばらく大衆にその姿を晒していなかった遊希は着慣れない晴れ着を着ていることもあって、その対処に困っているようだった。
 すると、そんな遊希をカメラから隠すように綾香が遊希の身体を自分の影に隠したのだ。身長差があるため完全に隠れたわけではないが、これで必要以上に遊希が注目の的になることはなくなった。

「綾香……」
「ったく、正月から無粋な連中よね。遊希は見世物じゃないんだから」
「あの……ありがとね」
「いいよ。私にできることはこれくらいだし。あ、足元気を付けてね? 下駄履き慣れてないでしょ?」
「綾香も普段から履かないじゃない」
「それもそうね」

 神社の参拝には作法があるのだが、参拝の際の主な作法として最低限守っておきたいものは以下の3つである。


1.鳥居を潜る時は中央ではなく左右のいずれかを通る(鳥居の中央部分は神の通る道であるため)
2.手水で手を清める時はひしゃくで掬った水の残りで持ち手の部分を洗い流す
3.お参りをする際はこの順番で行う。賽銭を入れる→鈴を鳴らす→二礼→二拍手(この時に願いを言うのではなく、氏名と何処から来たかを心の中で伝える)→一礼


「神社によって作法は異なるけど、これらを守っておけば問題ないはずだよ」
「作法って異なるものなの?」
「伊勢神宮や出雲大社といった格式の高い神社では異なるみたいね」
「まあここではこの作法を守っていれば問題ないよ」

 参拝客の列に並んで順番待ちをしていた遊希たちの番が回ってきた。事前に竜司から聞いていた通りの作法を守って無事参拝を終える。賽銭はもっと高価な方がいいと思ったが、綾瀬の発案で「十分にご縁」がありますように、というために15円を入れた。

「いいこと……あるかな?」
「まあ心持ちのありようよね。信じるか信じないかはその人次第。当たるも八卦当たらぬも八卦」
「綾香、あんた夢のないことを言うのね。それでもデュエリスト?」
「はいはい、リアリストですよ私は。あっ、じゃあ夢のあることをしましょう? あそこの社務所でおみくじ引こっか」

 遊希と綾香はおみくじを引いてみた。その結果は遊希が吉、綾香が末吉という実に反応に困るものであった。

「……」
「……なんだろう、これだと凶の方がまだネタになったよね」
「吉と末吉ってどっちの方が上なんだろう」
「もうどっちでもいいわ。木に結びましょう?」

 微妙な結果に終わったおみくじを結び終わった2人は続いて絵馬を書くことにした。結びつけられた絵馬には切なる願いが書いてあるものもあれば、アニメキャラのイラスト、外国語で書かれているものもあった。ただし個人情報が洩れるという危険性も孕んでいるため、近年は絵馬の上からシールを貼って絵馬の内容を知るのは神様だけにしよう、という試みもある。遊希はそのシールを買って貼り付けることにした。

「何書いたの?」
「教えない。あんたは?」
「……私も秘密」
「ケチ」
「……うっさい」
「……」
((まあ、言えないわよね……))





―――いつまでもみんなと仲良くいれますように。なんて―――











「僕たちは他の正月用品を買ってくるよ」
「だからその間に出店とか色々と見て回ってきてもいいわよ~」

 竜司と綾瀬の買い物が終わるまでの間、遊希と綾香は神社の周辺に開かれた出店を回ることにした。この地域で最も大きな神社とだけあって、参拝客を狙った屋台が多数出展している。
 焼きそばや焼き鳥のようなメジャーなものから、ケバブやタコスといったこの国では珍しい屋台まで多くの屋台が出ており、参拝を終えて小腹を空かせた客で賑わっていた。予想以上に人が多いため、遊希と綾香はぎゅっと手をつなぐと離れないように人込みを上手くかき分けながら歩いていく。
 すると、彼女たちの前にはひときわ賑わう屋台があった。縁日に多くありがちな射的屋であり、ゲーム機などの高価なおもちゃもまた景品として置かれていた。

「ああいうのって取れないようになってるのよね」
「箱の中に重しが入っていたりとかね。射的用のピストルで倒せるわけないのに……」
「でも千夏とかは熱中してドツボにハマりそうかも」
「わかる。「なんで倒れないのよ!」って言いながら数千円を溶かすタイプよね。あそこにいたりして」
「まさか……」


「もーっ、なんで倒れないのよ!」


 聞き慣れた声がした。遊希と綾香は互いに顔を見合わせると、屋台の方へと目を凝らす。するとそこには身を精一杯乗り出しては狙いを定めるルームメイトの姿があった。

「姉さん、もうやめた方が……」
「おねえちゃん、ぼくおとしだまちょきんしてかうから……」
「千夏姉、無駄遣いは大人の女のすることじゃないわよ!」
「いいから! お姉ちゃんに任せ―――」
「こらっ」

 妹や弟たちが止めるのも聞かずに躍起になる千夏の頭を綾香が小突いた。千夏は晴れ着姿の友人たちの姿を見て目を白黒させていた。最初は遊希や綾香と気づかなかった千夏であったが、2人に気付くや否や、千夏は顔を真っ赤にしてその場にしゃがみこんでしまった。よもや一番見られたくない人間にこんな姿を見られてしまったのだから無理もないのだが。

「あの……気持ちはわかるわ。私もゲーセンの音ゲーでいい結果が出るまで数千円つぎ込んだことあるから」
「……みんなに言わないでよ?」
「みんなって、詩織とエヴァしかいないじゃない。あの2人はそんなことでからかう子たちじゃないでしょ?」
「そうだけどー……」

 千夏はしきりに周囲を気にする様子を見せる。彼女の周りには困惑する姉を見下ろす妹と弟たちがいた。千夏は弟にゲームソフトをプレゼントしてあげたい、という気持ちもあったが、何より長女として妹や弟たちにカッコいいところを見せたかったという気持ちを持っていた。

「あなたたち、千夏の妹さんと弟さん? あなたのお姉さんは背は低いけど心はとても立派よ」
「だから、そんなお姉さんのことをちゃんと支えてあげてね。あの子無理することもあるからさ」

 千夏の中学生の妹と小学生の弟2人は遊希と綾香の言葉に深く頷いた。それは日々皆を太陽のように明るく照らしてくれる千夏に対する一種の感謝の現れであった。

「あっ、取れた」

 ちなみに気まぐれに狙ってみた遊希の一発で目当てのゲームソフトの箱が倒れたのはまた別の話である。











「何か買う?」
「家に帰るとおせち料理があるしいいんじゃない?」

 手に入れたゲームソフトを千夏の弟にあげた後、千夏たちと別れた遊希と綾香は行く当てもなく屋台をぶらぶらしていた。すると、そんな2人の周りを取り囲むかのように4人の男が行く手を塞いだ。色とりどりの髪色に耳には多数のピアスの男たちはニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべていた。

「おっ、君たち美人だね~なあ、暇なら俺らと遊ばない!?」
「……すいません人を待たせているので」
「まあまあ、そんなつれないこと言わないでさぁ」
「っ!」

 そう言って男の1人が遊希の手首をつかむ。遊希はその手をもう片方の手で思い切り叩いた。

「いたっ! てっめぇ……」
「ちょっと遊希……」
「大丈夫。大丈夫だからね」

 綾香を守ろうと自分の身体の後ろに隠そうとする遊希。鋭い目で男たちを睨みつける遊希であるが、綾香は遊希の身体が少し震えていることに気が付いた。
 夏にカイバーランド・シーでチャラ男の集団に絡まれた時も詩織を庇っていた遊希であったが、気丈に振る舞いつつも内心では怯えていた。あの時はたまたま近くを通りかかった黒田 真九郎が助けてくれたが、そう何度も自分たちを助けてくれるお人よしなどそうはいやしない。それをわかっていた遊希は綾香だけは何が何でも守り抜かなければならないと思っていたのだ。自分の恐怖心を必死に押し殺しながら。

(遊希……)
「今ので骨折れちゃったよ~治療費払ってくれよ~」
「……」
「ほらほら、一緒に遊んでくれれば治療費稼げるよ~」

 遊希に叩かれた部分をこれでもかと見せつけてくる男。すると、その部分を何処かから割り込んできた誰かが思い切り掴んでは捻り上げた。

「いでででっ!!」
「ほーう。骨折してるってえのに随分と演技臭いリアクションだなおい」

 男の手を捻り上げたのは紺のダウンジャケットを来た背の高い金髪の若い男だった。髪の色やファッションなどの風貌こそこの男たちと近いが、その言動からまず男たちの仲間というわけでは無さそうだった。

「てめえなにもんだよ! 俺たちには関係ないだろうが!」
「確かに関係ねーけど、嫌がってる女の子見て黙って見てるのは性分じゃねーんだよ。新年早々だけど、俺とやるか? 自慢じゃないが、ケンカの腕には自信があるんだぜ?」
「っ……ちくしょう! 覚えてろよ!」

 金髪の男がボキボキと指を鳴らしながら詰め寄る。やせ形ではあるものの、180センチを超える長身であることも相まってその迫力は見た目以上に凄まじかった。元々力業は得意ではなかったのだろうか、男たちは数で勝るのにも関わらず一目散に逃げ去って行った。

「ったく、数に頼んなきゃ女もナンパできねえのかよ。つまんねえ奴らだな」

 ため息をついた男の手からは折れたテレホンカードが見えた。テレホンカードを手の中で折ることでボキボキという音を立てることができる。彼は指の骨を鳴らすふりをして、そうやって男たちを脅したのである。
 やれやれ、と周囲を気怠そうに見回す男に遊希と綾香はぺこりと頭を下げた。取り分け遊希は二度もこの手の男性に助けられたことになるため、その偶然に感謝するほかなかった。

「あ、あの! ありがとうございました!」
「ん? ああ、気にしないでいいよ。なんか俺の妹みたく見えちゃってさ」
「妹さん?」
「俺の妹も君らと同じくらいの歳なんだよ。家族で初詣来てたんだけどはぐれちゃってさ……君ら見てない? 長い黒髪で大人しそうな見た目なんだけど……」

 金髪の男性が遊希たちに詳しく尋ねようとした時である。突然彼の身体が海老反りになってひっくり返った。倒れた彼の後ろでは両手を腰に当てて怒っている様子の少女がいた。顔を真っ赤にして怒っている少女であるが、その少女もまた遊希と綾香にとってとても身近な存在である少女であった。

「兄さん、こんなところでまた女性に声をかけて……! 正月からナンパとか罰当たりですよ!」
「……詩織?」
「えっ……もしかして、ゆ、遊希さん!? 綾香さん!?」

 遊希と綾香の存在に気付いた詩織は怒りではなく恥ずかしさで顔を林檎のように真っ赤にする。遊希たちを助けてくれた男性は詩織の兄・悟志(さとし)であり、詩織は軟派な兄が着物の女性を口説いていると勘違いして彼を思い切り後ろに引き倒したのであった。
 しかし、着物で着飾った美女2人がよもや遊希と綾香であるとは気づかなかった詩織は兄と妹の茶番のような痴話喧嘩を友人の前で披露することになってしまったのだ。顔を両手で覆って恥ずかしがる詩織であったが、遊希と綾香は男たちに絡まれていた時に悟志に助けて貰ったことを説明した。

「ごめんなさい、兄さん。つい疑ってしまいました」
「いいってことよ。可愛い妹の親友なら俺にとっても妹みたいもんだしな」
「また調子に乗って……それにしても遊希さんと綾香さん、着物よくお似合いですよ。初見では気づきませんでした……」
「へへ、ありがとう。うちのママが力入れちゃってさ……」
「さっき千夏にも会ったんだけど、あの子にも気づかれなかったわ。そんなに変わるものなのかしら?」

 本格的に化粧をしたのは初めてだった遊希と綾香であるが、親友にまで気づかれないほどに変わるものなのだろうか。それでもここに来るまでにちょくちょく気づかれていたため、気づかなかった千夏や詩織にも問題があるのかもしれない。
 そう考えていた遊希と綾香は互いの顔を見合わせてはぷっ、と小さく吹き出した。くすくす笑う2人を見た悟志と詩織の兄妹もまた不思議そうに顔を見合わせていた。

「あっ、そうだ。せっかく会ったんだしいいもん取ってきてあげるよ」
「?」

 そう言って悟志は紙コップに入っている飲み物を4つ取ってきた。近くの出店で無料で配布している飲み物であり、ほんのりと湯気が立っている。
 思えば参拝待ちから今までかなり長い時間外にいる。着物を着るために何枚も着込んでいるものの、さすがに身体が冷えてきていたため、ちょうど暖かい飲み物が欲しくなってきたところだった。遊希と綾香は詩織たちを別れると、竜司や綾瀬と待ち合わせる予定の場所に向けて帰り始めた。

「……これ何かしらね」
「飲み物よね?」
「飲み物じゃなかったら何なのよ。ちょっと飲んでみよっと」

 遊希は紙コップに入った飲み物を一気に口に含んだ。飲み干した遊希は顔を紅潮させながらふーっと長く白い息を吐く。

「あったかい……まるで五臓六腑に染みわたる……そんな感じの……」
「本当? どれどれ……」

 遊希に勧められて綾香もその飲み物を飲む。喉を通り過ぎたその飲み物は胃や食道を通じて内から冷えた身体をじわじわと温めてくれた。綾香はこの飲み物に心当たりがあった。幼い頃、お正月に竜司に作ってもらったことがあるのだが、まだ子供だったためにその味が最初はあまり好きではなかった。

「これ……もしかして……」
「あやかー……なんかあやかがふたりいるようにみえるよー……」
「……甘酒? 確か……甘酒って」

 甘酒とは日本の伝統的な甘味飲料であり、正月には、参拝客に甘酒を振る舞ったり、自宅に持ち帰る甘酒を販売する寺社が多い。また、米農家が収穫を感謝するため、甘酒を造ったり、祭りに甘酒を供える風習が残っている土地もある。
 そのまま飲める缶入り、瓶入りのほか、濃縮や粉末、フリーズドライのものが販売されており、ミルクスタンドでは「冷やし甘酒」、また「甘酒ヨーグルト」など各種製品も販売されている。主な原材料は米麹であるが、酒粕が使用されていることもあり、アルコール度数は約8%ほど現存しているのだ。

「未成年の人も配ってる……だからアルコールは多くないはずなんだけど……
「あやかー、だいしゅきー……」
「うわあああ! こんなんでも酔っぱらっちゃうのあんた!?」
「えへへー、ちゅーしよー? ちゅー?」
「ちょっ、遊希! ここじゃ人目すごいから! やるなら私の部屋で……って何言ってんだ私はー!!」

 衆目のど真ん中であるというのに、新年早々絡み酒全開の遊希をなんとか宥めつつ綾香は竜司と綾瀬の待つ場所へと向かった。先に待ち合わせ場所で遊希と綾香を待っていた2人はへべれけに酔った遊希を見て硬直していたが、甘酒を飲んでこうなったことを説明するとただただ苦笑いを浮かべるだけだった。

「りゅうじさーん、あやせさーん! あけおめことよろー!」
「ま、まさかこんなにアルコールに弱いとは……」
「甘酒でこうなっちゃうんじゃ今後大変かもしれないわね」
「うん……ねえパパ、ママ、遊希のこと運ぶの手伝ってくれない? この子私にめっちゃベタベタしてくるから歩き辛いのよね」
「そうだね、わかったよ。ほら、遊希くん。僕に掴まって」

 綾香の代わりに遊希に肩を貸そうとする竜司。すると目の据わった遊希はいきなり竜司に抱き着き始めた。目がとろん、ととろけた様子の遊希は竜司の身体にくっつくとまるで親に抱かれながら眠る子犬のような顔を浮かべた。

「っ!? 遊希くん!?」
「パパー……」
「ちょっと遊希!」
「パパー、パパー、わたしパパのことだいすきだよー?」

 普段の彼女が絶対に発しないような猫撫で声で竜司に好意の言葉を連発する遊希。実の娘ならともかく、有名人で血の繋がりのない遊希の「パパ」呼ばわりは要らぬ誤解を生む恐れがあったのだ。
 竜司はそれを遊希に伝えて説得しようとするが、当の遊希は聞く耳を持たない。堪り兼ねた彼は綾香に助けを求めようとするが、綾香も顔を真っ赤にさせながら竜司に抱き着いてきた。

「遊希! パパは私のパパよ! あんたのパパじゃないんだからぁ! パパから離れなさい!!」
「綾香もそこ気にするところじゃないだろう! ああもう……綾瀬、なんとかしてくれないかい?」

 娘が頼りにならない。それなら妻だ。最初は朗らかだった綾瀬であるが、さすがにこの醜態には堪えたのか滅多に見せない怒りの表情を浮かべていた。

「遊希ちゃん! 綾香! いい加減にしなさい!」

 一家を支える優しくも強き母親である綾瀬は遊希と綾香に叱責の言葉を投げつける。さすが自分の選んだ妻だ、と綾瀬のことを内心改めて褒め直した竜司であるが、彼がそう思った瞬間。綾瀬は竜司の予想だにしない行動に出た。なんと綾瀬もまた竜司に正面から抱き着いたのである。
 
「……パパは、竜司さんは私のものなのよ! 遊希ちゃんや綾香がライバルだからって絶対に退かないんだからぁ!」
「えええ……」

 妻、娘、そして娘同然に可愛がってきた少女に三方から抱き着かれる竜司。正月早々、死んだ目の彼には胃薬を欠かせない日が続くのであった。





「銀河竜を駆る少女」 番外編:新年   終








〇あとがき
皆様あけましておめでとうございます。「銀河竜を駆る少女」著者の光芒と申します。
新年一発目の更新は季節ネタに合わせてお正月の番外編を投稿させて頂きましたが、「元日の昼間からなんてものを書いてるんだ、お前は」「遊希と綾香がベタベタする話しか書けないのか」と言われてもしょうがない話でした。申し訳ございません。
でも美少女同士がイチャイチャする話が好きなので今更やめられないのです。そこは理解してくださいね(殴

さて話は変わりますが、前々から告知させて頂いている通り、当作品は現在進行中の遊希VS綾香のデュエルにあと2~3話を割き、その後に最終話となるエピローグを投稿させて頂くことで「本編」は完結となります。
ちなみに完結後ですが、制限改訂や季節ネタ、また過去に応募して頂いたキャラが再登場する番外編などを不定期で投稿していく予定です。今後も読者皆さまのお世話になる日が続くと思いますので、今年も何卒宜しくお願い致します。

2017.1/1   光芒



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ター坊
お正月イベントキター!
晴れ着姿もそうですが、他の面子の身内も出てきて賑やかでしたね。千夏の弟妹の存在は別の番外編で知ってましたが、詩織にヤンキーっぽい兄さんがいたとは。…エヴァ、こういう長期休暇の番外編では欠席多いような…(たぶんロシアに里帰りだと思うけど)
そしてオチと言うか甘酒で酔っ払う遊希。綾香も部屋でなら…ってもうノリノリじゃないか。綾瀬さんのヤキモチも可愛いかったです。 (2017-01-01 18:11)
白金 将
遊希と綾香の晴れ着姿、詩織の兄妹喧嘩、相変わらず元気いっぱい()な千夏と新年早々良いものを読ませていただきました(*´ω`) 詩織とお兄さんが仲良しそうでなによりですねぇ。エヴァちゃんはどこかに行ってお休みかな? そして竜司さんがちょっと所じゃなくうらやましい。ぼくも美(少)女三人にぎゅっとされたいのです。

今年も更新楽しみにしております。お互い頑張りましょう! (2017-01-01 22:50)
から揚げ
なんとか時間が取れました・・・。明けましておめでとうございます!何かと自重していない私ですが、今年もよろしくお願いします!

女性の振り袖姿は艶やかで本当に美しいですよね。うなじが特に素晴らしいと思います!遊希と綾香の振り袖姿・・・ゴクリ(無言のREC)

おみくじと言えば、初詣の定番ですよね。お互いに結果を見せ合えるのもお正月の醍醐味だと思います。二人とも、めでたいお正月の今日に凶じゃなくて、良かったね!

二人が絵馬に書いた願い事が健気で、とても癒されました(セルゲイ)同じ事を思っていたとは、もはや夫婦と呼んでも差し支えないですね。ファーストキス恐るべし。

絡まれた遊希と綾香を助けた詩織のお兄さんが、とても格好良かったですね!という訳でお兄さん!詩織さんを私にください(迫真)後、義兄さんと呼ばせてください(ゲス顔)

竜司さんが両手に花なハーレム状態で、とても羨ましいですね!竜司さんのこのリアクション・・・そうか、竜司さんはハーレム系主人公だったんだ(錯乱)遊希のお土産には是非、大量のウイスキーボンボンを持って行きたいですね!・・・ニヤリ

お正月と言えば餅つきですね!ここは一つ、餅乃さんにおもちつき(意味深)をして欲しいですね。
完結後も番外編を書いていただけるとは、嬉しいです!私もキャラ応募したかったですね〜(遠い目)何はともあれ、これからの物語の展開や番外編がとても楽しみです!

(2017-01-02 14:19)
光芒
ター坊さん
一応正月ですからね……季節ネタを入れる時はその季節ネタに合わせつつも盛り上げていきたいと思ったので、正月と言えばという形で連想される「初詣」「着物」といった要素を取り入れつつ主要キャラの身内という今まで触れることのできなかったところに触れていこうと思いました。
しれっと書いていますが、酩酊した遊希に対して部屋ならOKとか言っちゃってるあたり綾香にも甘酒のアルコールが回ってるというね……さすがに部屋での2人を書くことはできないのですが(殴

白金 将さん
詩織の兄・悟志ですが、台詞の端々からわかると思いますがこの人もだいぶシスコンです。自分がチャラいわりに詩織に変な虫がつくことを嫌がる典型的なダメ兄貴パターン……ただ見た目こそアレですが、中身はしっかりしてるんですよこの人。

>そして竜司さんがちょっと所じゃなくうらやましい。ぼくも美(少)女三人にぎゅっとされたいのです。
同士よ(握手

今年も同じ物書きとして共に頑張りましょう。宜しくお願い致します。

から揚げさん
あけましておめでとうございます。年が変わってもから揚げさんはから揚げさんである意味安心しました。

>女性の振り袖姿は艶やかで本当に美しいですよね。うなじが特に素晴らしいと思います!遊希と綾香の振り袖姿・・・ゴクリ(無言のREC)
>おみくじと言えば、初詣の定番ですよね。お互いに結果を見せ合えるのもお正月の醍醐味だと思います。二人とも、めでたいお正月の今日に凶じゃなくて、良かったね!

ゴヨウ「ハイ逮捕」
女性の振袖姿は確かに美しいものですね。今回の話ではあまり触れませんでしたが、遊希も綾香も髪の毛を上げているのでうなじをよく見れる形となっていますね。そこ触れればよかっただろうか……ちなみに私は初詣でおみくじを引いたところ見事に凶を引きました;

>二人が絵馬に書いた願い事が健気で、とても癒されました(セルゲイ)同じ事を思っていたとは、もはや夫婦と呼んでも差し支えないですね。ファーストキス恐るべし。

絵馬ネタですが、最初は千夏と詩織も加えた4人でやろうかと思いましたが、話の整合性の関係で2人になりました。絵馬ネタはまた別の番外編でもやろうと思っているのでその時に。

>絡まれた遊希と綾香を助けた詩織のお兄さんが、とても格好良かったですね!という訳でお兄さん!詩織さんを私にください(迫真)後、義兄さんと呼ばせてください(ゲス顔)

悟志「は?」(激おこ)

>竜司さんが両手に花なハーレム状態で、とても羨ましいですね!竜司さんのこのリアクション・・・そうか、竜司さんはハーレム系主人公だったんだ(錯乱)遊希のお土産には是非、大量のウイスキーボンボンを持って行きたいですね!・・・ニヤリ

ウイスキーボンボンなんて持ってった日にはとんでもないことになりますよ(意味深


ター坊さんや白金 将さんのコメントにもありましたが、この手の季節ネタ番外編だとエヴァの欠席率は確かに高いですね。なので次回の季節ネタではエヴァをメインに書こうと思います。2月の……その、私が一番嫌いな日の季節ネタで(殴



(2017-01-02 23:39)

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131 第31話:隠された涙(9/1加筆修正) 1863 5 2015-09-14 -
115 【闇氷】カード紹介(12/29更新) 1590 0 2015-09-19 -
130 第32話:開催!学内対抗デュエル大会! 1954 2 2015-09-21 -
138 第33話:登場!アイドルデュエリスト! 1597 2 2015-09-24 -
38 第34話:綾那のポリシー 1397 2 2015-09-30 -
133 第35話:パワー・ボンド 1570 2 2015-10-06 -
82 第36話:飛翔、風の銀河眼 1468 4 2015-10-10 -
115 第37話:相対する英雄 1594 2 2015-10-17 -
77 第38話:変身召喚! M・HERO! 1385 3 2015-10-23 -
200 第39話:運命を超えろ! 1529 2 2015-10-28 -
113 第40話:真っすぐにあれ 1539 3 2015-11-01 -
74 第41話:綺麗な花には棘がある 1557 3 2015-11-07 -
62 第42話:開闢の戦士VS狂い咲く植物 1405 3 2015-11-10 -
96 第43話:植物の恐ろしさ 1345 3 2015-11-14 -
116 第44話:最後の最後まで 1618 4 2015-11-17 -
104 第45話:シンクロVSエクシーズ! 1561 3 2015-11-20 -
93 第46話:娘たちの意地 1447 3 2015-11-25 -
104 第47話:乗り越えるべき存在 1390 3 2015-11-28 -
116 第48話:不格好な絆 1567 3 2015-12-01 -
136 第49話:束の間の休息 1617 2 2015-12-05 -
111 第50話:誇りを賭けた戦い 1510 5 2015-12-08 -
37 第51話:昔からの相棒 1420 3 2015-12-11 -
115 第52話:超戦士降臨 1563 4 2015-12-15 -
63 第53話:綾瀬の正体 1511 2 2015-12-19 -
50 第54話:精霊と精霊 1340 4 2015-12-22 -
71 第55話:真剣勝負 1301 2 2015-12-25 -
41 第56話:反攻の遊希 1255 2 2015-12-27 -
104 第57話:満身創痍のふたり 1341 3 2015-12-30 -
123 第58話:幻惑、水の銀河眼 1581 3 2016-01-04 -
102 第59話:未知の敵 1568 4 2016-01-07 -
70 第60話:猛攻! スピードロイド 1463 2 2016-01-10 -
94 第61話:親友 1469 5 2016-01-12 -
65 第62話:死闘の果てに 1510 6 2016-01-15 -
87 第63話:二人の少女、そしてライバル 1426 2 2016-01-18 -
50 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1404 3 2016-01-21 -
107 第65話:光の導き 1316 2 2016-01-24 -
104 第66話:立ち上がる時 1351 4 2016-01-27 -
86 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1412 2 2016-01-30 -
121 第68話:不可解なこと 1458 2 2016-02-02 -
77 第69話:千夏との誓い 1297 3 2016-02-05 -
70 第70話:あの日、あの時 1373 4 2016-02-08 -
123 第71話:黒幕との接触 1568 3 2016-02-10 -
137 第72話:決別の時 1647 3 2016-02-12 -
101 第73話:思いを一つに 1379 3 2016-02-15 -
98 第74話:邪なる同調 1456 2 2016-02-17 -
43 第75話:精霊の奇跡 1380 4 2016-02-19 -
108 第76話:星天の再会 1381 2 2016-02-22 -
111 第77話:ペンデュラムの脅威! 1430 4 2016-02-24 -
118 第78話:渾身のドロー 1627 2 2016-02-26 -
99 1万アクセス突破記念企画開催! 1842 0 2016-02-26 -
50 第79話:覇王黒竜の目覚め 1391 4 2016-02-28 -
43 第80話:進化する銀河龍 1476 2 2016-03-01 -
130 第81話:変わらぬ友情 1452 7 2016-03-03 -
106 第82話:集う決闘者 1688 6 2016-03-04 -
131 第83話:小さくたって決闘者 1701 7 2016-03-05 -
96 第84話:決意を秘めた決闘者 1426 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1514 13 2016-03-08 -
114 第86話:真意を告げた決闘者 1570 7 2016-03-09 -
102 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1594 7 2016-03-10 -
61 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1491 10 2016-03-11 -
91 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1531 8 2016-03-13 -
89 第90話:五人五色な決闘者 1434 6 2016-03-14 -
125 遊希たちが4月改訂を語るようです 1468 8 2016-03-16 -
70 第91話:夕刻迎えし決闘者 1370 6 2016-03-16 -
87 第92話:解き放たれた決闘者 1610 6 2016-03-18 -
70 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1733 7 2016-03-20 -
63 第94話:一計案じる決闘者 1253 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1435 10 2016-03-23 -
73 第96話:矛を交える決闘者・1 1384 9 2016-03-25 -
114 第97話:矛を交える決闘者・2 1310 6 2016-03-27 -
110 第98話:矛を交える決闘者・3 1406 7 2016-03-29 -
70 第99話:矛を交える決闘者・4 1390 7 2016-03-31 -
83 第100話:熱戦の決闘者・1 1366 6 2016-04-02 -
118 第101話:熱戦の決闘者・2 1407 10 2016-04-05 -
77 第102話:熱戦の決闘者・3 1419 11 2016-04-07 -
69 第103話:熱戦の決闘者・4 1372 6 2016-04-09 -
102 第104話:熱戦の決闘者・5 1500 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1442 6 2016-04-13 -
58 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1374 6 2016-04-15 -
115 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1440 11 2016-04-18 -
74 第108話:別れの時を迎える決闘者 1441 10 2016-04-20 -
66 番外編前編について遊希たちが語るようです 1469 6 2016-04-21 -
96 第109話:2通の手紙 1552 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1476 6 2016-04-25 -
121 第111話:新時代のデュエル 1425 6 2016-04-27 -
80 第112話:ドラグーン 1341 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1419 7 2016-05-03 -
105 第114話:熱気溢れしサーキット 1232 6 2016-05-06 -
128 第115話:新たなるブラックフェザー 1289 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1494 7 2016-05-12 -
48 第117話:ノンストップ・ガールズ 1519 6 2016-05-14 -
67 第118話:夏の終わり 1442 9 2016-05-16 -
111 第119話:謎の美少女 1495 4 2016-05-19 -
80 第120話:真・究極 1362 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1323 4 2016-05-23 -
58 第122話:聖夜の悲劇 1289 6 2016-05-25 -
51 30000アクセス記念企画を少々。 1213 5 2016-05-27 -
73 第123話:姉として 1331 3 2016-05-29 -
64 第124話:対峙する竜と龍 1369 3 2016-06-01 -
54 第125話:顕現せし遊望の精霊 1405 5 2016-06-03 -
57 第126話:No.(ナンバーズ) 1427 4 2016-06-06 -
101 第127話:届かぬ言葉 1405 7 2016-06-08 -
69 30000アクセス記念企画 1612 4 2016-06-10 -
60 第128話:白紙のカード 1344 6 2016-06-14 -
116 第129話:青空の下で 1236 3 2016-06-17 -
123 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1499 4 2016-06-20 -
66 第131話:試練のデュエル 1339 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1263 5 2016-06-26 -
106 第133話:舞い降りる閃珖竜 1392 4 2016-06-29 -
61 第134話:親友に託された力 1253 3 2016-07-02 -
96 第135話:涙の誓い 1318 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1273 3 2016-07-09 -
91 第137話:新たなる竜星 1429 5 2016-07-12 -
54 第138話:綾香の忘れたもの 1254 4 2016-07-15 -
131 第139話:決闘者たちの選択 1223 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1282 7 2016-07-24 -
63 第141話:精霊界への旅立ち 1316 4 2016-07-28 -
59 第142話:黒き魔術師と弟子 1259 3 2016-08-02 -
116 第143話:七星将軍の襲撃 1318 3 2016-08-05 -
87 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1338 0 2016-08-07 -
65 第144話:英雄と炎拳・1 1233 5 2016-08-10 -
70 第145話:英雄と炎拳・2 1206 4 2016-08-14 -
62 第146話:騎士王の覚醒 1214 6 2016-08-17 -
73 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1288 3 2016-08-21 -
70 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1255 2 2016-08-23 -
46 第149話:過去への鎮魂歌 1302 7 2016-08-26 -
86 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1325 3 2016-08-28 -
82 第150話:機械の身体に宿る心 1134 0 2016-08-31 -
52 第151話:空を超えて 1106 0 2016-09-03 -
113 第152話:竜と機械の大会戦 1184 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1208 0 2016-09-13 -
78 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1456 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1283 4 2016-09-19 -
78 第154話:望まぬ戦い 1166 2 2016-09-23 -
65 第155話:正しさと過ち 1150 4 2016-09-27 -
55 第156話:少女の決意 1260 2 2016-10-01 -
116 第157話:遊希に起きた異変 1342 4 2016-10-05 -
110 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1288 3 2016-10-08 -
111 第159話:玻璃の如く純粋に 1286 2 2016-10-12 -
106 第160話:限界を超えて 1253 3 2016-10-15 -
128 第161話:決戦 1261 3 2016-10-18 -
96 第162話:精神の成長 1231 2 2016-10-21 -
46 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1266 4 2016-10-24 -
40 第164話:絆が紡いだ道 1360 6 2016-10-27 -
66 第165話:戦いの終わり 1323 4 2016-10-30 -
58 番外編 Trick or Treat 1197 5 2016-10-31 -
107 第166話:終わりの始まり 1392 9 2016-11-04 -
106 第167話:最期のワガママ 1439 4 2016-11-07 -
117 第168話:声なき再会の誓い 1309 4 2016-11-10 -
89 番外編:11月11日 1199 5 2016-11-11 -
69 第169話:七皇激突 1145 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1121 3 2016-11-17 -
129 第171話:紅き新星竜 1418 5 2016-11-19 -
76 第172話:未来を賭けた戦い・1 1314 4 2016-11-22 -
116 第173話:未来を賭けた戦い・2 1224 3 2016-11-24 -
125 第174話:未来を賭けた戦い・3 1216 4 2016-11-28 -
133 第175話:神の目覚め(修正済) 1226 5 2016-11-30 -
147 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1570 5 2016-12-02 -
99 第177話:次元を越える想い 1452 4 2016-12-05 -
138 第178話:天地創造の龍 1445 3 2016-12-07 -
104 第179話:希望への道 1357 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1266 4 2016-12-11 -
104 第181話:少女たちの帰還 1208 5 2016-12-13 -
57 遊希たちが1月改訂を語るようです 1161 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1412 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1236 3 2016-12-19 -
102 第184話:星龍皇覚醒・2 1204 4 2016-12-21 -
80 第185話:星龍皇覚醒・3 1118 4 2016-12-22 -
96 番外編:一番のプレゼント 1208 5 2016-12-25 -
117 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1315 3 2016-12-26 -
98 星龍皇 設定・カード紹介 1313 0 2016-12-29 -
62 第187話:星龍皇覚醒・5 1214 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1214 4 2017-01-01 -
75 第188話:星龍皇覚醒・6 1083 2 2017-01-04 -
114 第189話:星龍皇覚醒・7 1208 3 2017-01-07 -
56 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1394 3 2017-01-09 -
126 エピローグ:未来 1664 10 2017-01-13 -
91 番外編:2月3日 1162 4 2017-02-03 -
89 番外編:愛と友情のチョコレート 1031 4 2017-02-14 -
78 番外編:桃(色)の節句 1083 4 2017-03-04 -
126 感謝とお知らせ 1257 2 2017-05-04 -
79 番外編:Gift 1108 2 2017-12-25 -
141 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1088 2 2018-01-14 -
113 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1744 2 2018-05-24 -
83 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 987 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 909 2 2018-05-30 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1032 2 2018-06-03 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1076 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 835 2 2018-08-14 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 830 3 2018-08-20 -
103 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 863 3 2018-08-23 -
64 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 842 2 2018-08-25 -
37 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 765 3 2018-08-30 -
62 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 904 2 2018-09-01 -
204 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1016 3 2018-09-07 -
94 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 739 0 2018-09-09 -
60 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 842 3 2018-09-12 -
119 番外編:願う幸福 1420 2 2018-12-25 -

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