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HOME > 遊戯王SS一覧 > 105話 黄蜂ブリザード

105話 黄蜂ブリザード 作:紅瑠璃

これからする話は黄蜂が小学6年の時の話となる。話す前にいくつか前置きをしておこう。その当時、亜人は黄蜂除いて世界で12人しか目撃されていない…後々には26人になるがまだ半分ぐらいしかいない。そのためか亜人にたいする知識は浅かったが秘密裏で人体実験は行われていた。そして、黄蜂は今友達と歩いているとこだ。

「それじゃぁね!佐々木ちゃん!」
「じゃぁね…野本ちゃん!」

そうだった…ここでいい忘れていたものがあった。黄蜂三咲…それは偽名だ。今現在は黄蜂三咲で通しているが本名は野本菫。後ろにアストライアーの存在があることで堂堂と黄蜂三咲の名が使えるのだ。

「ただいま!」
「おかえりなさい。さ、宿題を終わらせてよね。」
「はーい。」

いつも帰宅するとリビングで宿題を広げる。宿題をしながらテレビをつける。黄蜂…いや、野本にとって宿題何て見ただけで答えがわかってしまう程。つまらないものだった。

「あーこれね。今朝からこのニュースなのよ菫。」
「え?指名手配?何したの?」
「亜人なんだって。」

亜人…聞きなれない言葉だ。質問をしようとしたらキッチンで鍋が大きな音を出していたため聞くことはできなかった。そのあとも中々聞くことができずにいた。

~翌日、昼休み、花壇にて~

「はぁーあ。」
「ん?どうしたの?芳香ちゃん?」
「なーんで生活係を選んだのかなーって」

昼休みにクラスで二名ずつが当番で花壇に水やりをする生活係があるのだがなんとも花壇の場所が悪そうだ。今日、花壇に水やりをする当番は野本菫と筒井芳香の二人だ。一通り終えた野本はすぐそこの石段に座り込んだ。

「おっさんみたいだよ?何かあった?」
「いやぁー昨日ニュース見た?亜人のニュースみたいなんだけどさ。亜人って全く知らなくて。」
「あの野本ちゃんでも知らないことあるんだ!」
「ちょっ…そこまで物知りじゃないよ。」

と本人は言うがかなりの物知りだ。前なんか黄色以外の蜂が存在することも教えてくれた。写真も見せてくれた。けど、私は「黄色い蜂の方が好きだな…。」何て言ったら「今その話してないよ。でもそうなんだ。黄色い蜂が好きなんだ…。」何て返してきた。
まぁこの付近では怪異何て出てこない。

「んー。普段の人間とは違うんじゃない?例えば死なないとか?」
「う~ん。どうする?もし私が亜人なら。高額で売れるらしいよ?」
「友達を売るなんて出来ないよ!」

そうだったいつも暖かくしてくれる。こないだも男子と喧嘩したときも暖かく寄り添ってくれた筒井芳香。

「そうだね。じゃぁ次の授業の準備しよ。」
「待って!菫ちゃんが笑顔になるまで行かない行かせないよ。」

そう。いつもそう言って無理に笑わそうとする。けど結局は反応に困る物ばかり。そんなことを思い出してクスッと思い出し笑いする

「へ?まだなにもしてない…。」
「思い出し笑いってやつね。さ、笑ったわ。戻るよ」
「じゃぁ…一緒に戻ろうよ!」

芳香は野本の手を握り教室に戻る。少し…かなり恥ずかしいが温かかった。なんで笑わそうとするのか聞いてみた。返答は「笑わせるのが生き甲斐ってやつかな…特に友達を笑わせるのが第一。笑わせないと帰れないよ♪」だった。そして、今日。一緒に遊ぶ約束をした。
当時この街には通り魔がいるというニュースが報じられていたが気を付けていれば大丈夫だろう。それに自転車で乗っていく。さらに人の目が多い場所だからわざわざ来るわけないだろうと思っていた。その思い込みが人生を急変させるなんて知らなかった。

~芳香の家~

「菫ちゃん…ゲームも上手いね!」
「そ、そうかなぁ?」
「うん!勝てない!」

笑顔で言われると逆に嫌みに聞こえる。けど泣きべそもかかず嫌いにもならない。優しい…私は暖かく、優しくしてくれる人が好き…と言うとまるで女の子が好きにも聞こえてしまうが決してそういうわけではない。と言うかそう言うタイプが好きなのは普通のことではないのか?おっとそんなことを考えていたら今芳香ちゃんの家をでないと門限に間に合わない。私は筒井芳香ちゃんの家を出た。いつも通りに「また明日。」何て行って出て、自分の家に向かって自転車を走らせた。
3分ぐらいしただろうか…パトカーのサイレンがうるさく耳に響いたかと思い立ち止まってみた。そんなサイレンに紛れて男の走ってくる音はわからなかったが気がついた頃には刺されていた。何が起きたのかさっぱりだったが遠退いていく意識のなか自分は通り魔に刺されたのだと理解した。死ぬのか?今日はデザートにハチミツを使った物がで来るのに…。次に目を覚ましたのは警察の人がちょうど通り魔を押さえて、他の警察の人が私を運ぼうとしたときだった…待てよ。私は死んだはず。ならなぜ目を覚ましたのか?自分でも理解できずに辺りを見回すと周囲の野次馬たちが目を見開いて驚いていた。運ぼうとした警察の人も同じ顔をしていた。とある一人の野次馬が「あいつ…亜人なんじゃないのか?」何て言っているのが耳に聞こえた。

「まさか…わ、私が!?」
「ちょ、ちょっと…良いかな?」

警察の人が手を伸ばそうとする。思い出した。こないだニュースで見たときその亜人にお金がかけられていたことを…。私は後ずさりをする。けど、逃げ道なんてなかった。しかし押さえられていた通り魔の皮膚がボロボロとこぼれていった。まるで立体パズルが崩れるように。なんとその通り魔は怪異だった。逃げ惑う人たち…私はそれに紛れて逃げた。

「嫌だ…嫌だ…。帰りたい…帰りたい!」
「至急!アストライアーに伝えろ!んぐっ!」

いろんな人々が怪異に殺されたが自分は走った。かなり走った。帰って来て気がついたが刺された傷がない。

「あら。おかえり。遅かったわね~。」

やっと帰ってきた。そう思った。しかし迂闊だった。私が走って帰ってきている間に自分が亜人だという情報はすでに流れているなんて少し考えればわかる話だったのに。そのときは安心感に浸りたいが為に頭のなかにかすりもしなかった。

「そういえば大丈夫だった?」
「え?何が?」
「とぼけないで。あなた怪異を見たんでしょ?安心そうでよかったわぁ」

母が私の肩を強く握る。外にはサイレンの音がうるさく耳に響いた。このときやっと頭のなかにこの考えが横切った。

「お母さん…まさか…」
「さすがね。あなたを出すなんて悲しいことだけど生活のためだもの。売らせてもらうわ。あなたを…。」

インターホンがなる。ヤバイ…このままでは売られる。何をされるのかわからなかったが今さっきの状況を見てこれだけはわかった。何百、何千、何万、何億と殺される事…その度に生き返りまた殺される事だ。あれは数回だけなのかもしれないが…あれは…あれはとても痛い。

「じょ、冗談だよね…ねぇ!」
「…。」
「なにか言ってよ!」
「うるさいわね。人じゃないクセに」
「なっ…。な、なんなの!私を産んどいて!」

向きになってしまった。何せ自分の親に売られそうになり人外と言われたのだ。私は力一杯に振りほどいて。そこにあった包丁で親を…いや、振りほどいた時点で決別した。親だった人を刺した。初めての感覚…怖かったけど自分のみを守るため…事故防衛に入るだろう。それよりも今ので警察もただ事ではないと察知するだろう。逃げなきゃ…お母さんの財布と自分の財布を見つけて逃げようとする…が誰か家のなかに入る音がした。最後に自分の部屋とある細工をして自分の部屋の窓から逃げた。その細工…簡単だ。

「あとはここだな…。開けるぞ。」
「なんだ?この部屋…暗いしほこりが舞ってる…」

警察の人の一人が部屋の電気をつける…爆発が起きた。野本が最後に行った細工は奮迅爆発。そんな事件はすぐにニュースになった。亜人の娘、母親殺害し家を爆発させ3人の命を奪ったと。顔写真まで出されたのなら知り合いだろうと知り合いではなかろうと野本菫という名前、顔は知れわたってしまった。この特徴的な白縹色の髪の毛にツインテール。ばれると思ったが案外バレない。それもそうだ。人が来そうにないとこに逃げ、隠れればそうだ。然しコンビニなどには行けない…。一度餓死すれば戻るだろうか。お母さんがあんな風なら他の人も…もしかして芳香ちゃんも…噂をすれば声が聞こえてきた。聞き覚えのある声だ。しかしだれだったか。人間は一週間ぐらい人の声を聞かないでいると誰がどんな声だったかわからなくなるものだ。まぁ普通そんな生活はしない。普通なら…。

「すみれー!」
「居た?」
「居ないね…あっち探してみようよ。」

どうやら複数だ。会話からして助けに来たわけではないらしい…。けど、下手に動けない。 誰かが声をかける

「菫…探したよ。」
「芳香っ…あ、あんたも私の事を…」
「か、勘違いしないで!今のはわざとあの人たちを遠ざけただけだよ。本当はとても心配したんだよ…。」

何て信用しない。家を爆発させてから何週間かした。誰も自分の味方はいない。信用しない。しかし芳香はスーパーの袋を出した。

「もうそろそろお腹すいてしにそーって行ってるかなって思ってさ。好きでしょ。ハチミツが香るメロンパンとハチミツが香るフランスパン。」
「す、睡眠薬入ってないよね?」
「騙されたと思って食べなって♪」
「誰も騙されるとわかってて誰も食べないよ。」

沈黙続いたので一口だけ口にする…うん。普通のハチミツが香るフランスパンだ。そのあと少し会話をした。胃袋をつかんだからって警戒をほどくことはないが久しぶりの会話だった。今の世間がどうなっているのか…。やはり私は指名手配されたいた。あと自分が出会った通り魔は怪異が化けていたものでアストライアーが倒したことも。芳香は悲しそうな顔をしてこう言った。

「菫…怪しまれると不味いからまた今度来るね。大丈夫。私は友達は売らないよ。笑顔でいてね。」
「友達…ふん。どうせ芳香も…金目当てなんだ…。騙されない…騙されないよ。」

芳香はそのあともたまに来てくれた。その度に世間話をした。そして、帰り際に私を笑わそうとした。

「早くかえって!」
「菫…泣いてるもん。私、笑わせないと帰れない。」
「ふふっ…ふふっ…さぁ。笑ったわよ。早く帰って!」
「じゃぁさ今度、一緒に行こうか。」
「ど、どこにさ。」
「どっか。ここより遠くに。知らない場所に…」
「ばかっ!指名手配されてるんだよ!」
「ここにいたって見つかるのは時間の問題だよ。ここは人が近づかないだけでもし人が来たらどうするの?」

私は考えた。芳香ちゃんは帰っていった。信用するべきか。信用しないべきか…あれほど尽くしてくれる人はいなかった。しかし、あれも作戦で油断した隙にとも考えられる。芳香ちゃんがくれた黒いコートを握りしめながら考える。いつの間にか寝てしまった。

~午前3時~

真っ暗だ…暗い…ひとりぼっちは嫌だ…。一人にはなりたくない。誰かと群れていたい…。あれは?光?温かいのかな…。眩しい…。
私はその眩しさに目を覚ました。そこには複数の人がいた二人ほど懐中電灯を持っていて私の目の前には芳香…ではなかったが佐々木がいた。

「だ、大丈夫だよ?私たち…友達だよ♪」

手をさしのべる。あぁ…きっと温かい…待てよ。あの目、あのトーン、佐々木の仕草を見て理解した。それは佐々木が嘘をつくときの仕草だった。そんな風に考えなくても佐々木は…周囲の人は私を売り渡そうと捕まえに来たことは実は即理解していた。に、逃げなくては…友達…そんなものは嘘だ!

「こ、来ないで!」
「あ!菫ちゃん!」
「おいっ!捕まえろ」

私は逃げる。黒いコートを羽織ながら逃げる。後ろからは警察の人が追いかけてくる。パット見たとき芳香の姿はなかった。信用するべきかしないべきかまた迷う。逃げる。生き残るために。突然腕を引っ張られる。路地裏のようだ。

「どうやら…撒いたようだね。」
「よ、芳香!」
「しーっ。ちょうどパトカーが巡回していたから見つかる訳にいかにいないから隠れてたら菫が逃げるのを見て、ここでスタンバってました。さ!逃げよう!」
「あ、あなたも…」
「私はあなたを笑わせるのが生き甲斐!こんなとこで生き甲斐何ていっちゃうけどさ!私を信用するか。信用しないか!どっち!」

急な選択を迫られた。まだ周囲には私をおってる人がいるかもしれない。信用しないで捕まったら…。

「わ、わかった。騙されたと思って乗るよ。」
「騙されるとわかってて乗らないよ普通。ついてきて。」

恐る恐るついていく。最初は怖かったが明け方になると海についた。まだ上がりきってない日の出を共に見ることができたり、芳香が買ってきてくれた食べ物を共に食べる内に信用できるかもしれない…そんな風に思えた。しかし所詮は小学生。逃げることなんて長く続かなかった。目撃されたのだ。とある一人に。そのうち拡散していってしまった。

「はぁ…はぁ…もうダメ…追い付かれる。」
「菫!こっち。ぬわっ!こ、こっち!」
「こっちって崖だよ!」

そう、野本菫と筒井芳香は崖の上に追い込まれてしまった。しかも天気が荒れている。波も荒れている。

「野本菫…だね。ほらこっちに来なさい。」
「いっちゃダメだよ…」
「けど、このままでは…。」

私が1歩また1歩と前に出る。しかし筒井芳香が服を引っ張る。逃げてからまだ3日だがなぜ安心した。けどこのままでは友達が危ない。自分の身を差し出せば芳香は助かる。しかし芳香は絶対に離そうとしなかった。仕方ないから相手から近づいてくる。

「来ないで!菫をどうするの!」
「芳香…こんな状況でも私を笑わせることが出来る?」
「何をいって…。…菫の笑顔が私の生きる力にもなるの。自信にもなるの。だから、泣かないで。」
「…ふふっ。私は笑顔だよ…さぁ。帰って私は…亜人みたいだから…な、何をっ!?」

私は芳香と共に落ちた。私を抱いて海に飛び込んだ。突然のことで驚くがすぐに海の中に落ちた。荒れた海だったので私たちの姿は追えなかったようだ。あのときの芳香の最後の言葉は…「じゃぁさ…一緒に帰ろうか♪」だった。

~どこかわからない海辺~

ここは何処だろうか?今は何時なんだろうか?何日なのだろうか?目を覚まして辺りを見回す。よく分からない海辺だ。なんでこんなとこにいるのか…芳香の事を思い出した。芳香は浅瀬のとこにいた。急いで駆け寄る。だが、冷たい…氷のように冷たい…。呼吸も鼓動も聞こえない。どうなってしまったのかはそこで理解した。もう自分の友達の筒井芳香はいない。ここにいるのは…あるのは筒井芳香だったものだ。私は泣いた。枯れるまで泣いた。枯れてからはすぐそこの丘にお墓を立ててあげた。小さいが自分の中では大きな物だ。

~山奥の小屋~

「こんな話よ。私の話は…」
「そのあと、見つかって研究所送りになって死に続ける内に覚醒して、アーギスと出会ったと」
「そうね。」
「まてまて、本名が野本菫なら、俺らとあったときは黄蜂三咲と名乗った?」
「自分を捨てたかった。あの名前はたまたま花畑に行った時に黄色い蜂を見つけてね。思い出したのよ…芳香が黄色い蜂が好きなのを…。だから黄蜂…三咲は…っていいじゃないそんなこと。」
「しかし我らが力をもってしても倒せない…アストライアー。黄蜂…アストライアーとはなんなのだ?」

G…gravityの能力を持つクエローからそんな質問をされた…自分が所属しているアストライアー…そんなのは…。

「一人ぼっちの集まりよ。私もそうだけど傷の舐めあいかしらね」

傷の舐めあい…変わらなきゃ。みんなと一緒に居たい。恐れて動かないのではダメだ。そう決意して立ち上がったとき何処かからか攻撃する音が聞こえた。小屋は跡形もなく壊されてしまった…。黄蜂やクエロー、杉山には見覚えがあるスタンドだった。

~藤崎の家~

「そんなことが…。」
「はいっ!これで氷の蜂の話はおしまい。」

藤崎優衣はまるで昔ばなしを読み追えた時のような口調で言った。

「鈴菜さんたちは戦ったんですよね?」
「え?あ、ま、まぁね」
「どうやってアストライアーに入ったのか教えて下さい!」
「確かに…。そっからの話が知りたいな…私には…ねぇ。優衣。」
「話してもいいけど…体で払ってくれる?」
「わかった。払うよ…蜜柑の体で」
「え!?ちょっとにゃにさらっとミカを売ってるの!?勝手にうらにゃいで!」
「ハイハイ。冗談よ。氷の蜂続ってやつかしら。」

~亜人組織壊滅後~

渚町のアストライアーに壊滅寸前にされた亜人たちは逃げ出した。元々が26人で誰が残ってるかは確認がとれなかった。黄蜂は渚町を歩いていた。どこか行き場を求めるかのように目が虚ろで足はふらついていた。そんな時、藤崎優衣に出会った。黄蜂は最初敵意をむき出しだったが力はでない…スタンドもでないほど疲労していたので優衣が連れて帰った。そこで連れて帰った理由は可愛いからだそうだ。

「あ、あなたは…私を売るの?」
「なんで?」
「信用しないから…人は信用できないのよ!なんならここで頭を撃ち抜いても良いわ。」
「あなたは今の私を撃てないわ。疲労している、問題になればアストライアーに命を狙われる。確か、スタンドを殺されると亜人であろうとも死ぬのよね…不完全ねぇ~。それにあなたは微妙に恩義を感じているはずよ…ねぇ。このクロスワード。解いてみなさいよ♪」
「っち!心のなかを見透かされているようで嫌だな…全部あなたがいった通り。一応恩義を感じている。…なにこのクロスワード。簡単ね。ペンある?」

黙々と解いていく。そのときに感じたが親は不在のようだ。そして、解き追えたとき相手はこう言った。

「これ、かなり難しいやつだけど。知識があるのね…それにその瞳…人を見る目がある。あなたに恩義が本当にあるのなら私の相方になってよ」
「お、お笑いの?」
「ふふっ…うふふ…。面白い子ね。ここは探偵事務所。お父さんは仕事中…お母さんは聞かないで。私とあなた…二人で一人の探偵になろうよ!」
「は、はぁ?なに言ってるの!」
「まぁ、今すぐとは言わないわ。じっくり考えてね…今日は止まっていきなさい。私とベットインよ。」

~藤崎の家~

「そんなことが…。どうせそうさせるように心理的コントロールをしたんだろ?」
「えー?なんのことかなぁ?」
「可愛い子ぶるな…。とにかくまだあの山の霧は濃いな…。今日は無理かもしれない。」
「藍野殿…帰られるか。なら私も出よう。」
「今日はありがとうございました!こんど…謝っておかなきゃ。」

こうして皆は藤崎の家を出た。今黄蜂たちは大変なことになってるなんて知りもしない。
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