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第九話 正義の星 作:ヨッハン
舞姫がフィールドに現れた。もちろんその姿を知っていた者は俺以外にいない。
「ちょっと、タンマ!タンマ!なんだよそのモンスター!!」相手が動揺を隠せないでいる。
先ほどから見知らぬカードを見せ付けられているのだしょうがない。正直、俺もこのデッキには抵抗があった。誰も知らないようなモンスターを人前でつかったらどうなるか、あっちの世界ならどうでもいいこともこっちの世界では一大事なのだ。テレビやインターネットで噂されるのは、まだ大丈夫だ。しかし、この状況を遊戯王を運営している会社が知ったら、どうなるだろう。いや、いまはデュエルに集中だ。
「アンドロメダの効果発動!このモンスターが攻撃宣言を行ったとき、相手モンスターはすべて守備表示になる!」
ジャイアント・オークたちがよろよろと立ちくらみ、守備表示になった。
「アックス・ドラゴニュートを攻撃!このとき貫通ダメージを相手に与える。」
「そんな!守備力0だぜ。」ちなみにアンドロメダの攻撃力は2900。直接の2900ダメージだ。奴ののこりライフはたったの1100ポイント。こちらの圧倒的な優勢だ。
「あきらめるんだな、お前の負けだ。『パペット・ネクロン』を返すんだな。カードを1枚セットして、ターンエンド。」
「俺のターンだ。ドロー・・・!」どうやら、サレンダーをするつもりは無いようだ。
「ふ・・・あまいぜ店員さん。俺は、魔法カード『手札断殺』発動!お互いに2枚捨てて2枚ドローだ。」
「いいだろう。」俺も3枚内、2枚を捨てる。
「俺はカードを1枚セット・・・。」そして、奴はクルッと一回転して・・・。手を高く上げて・・・。
「そしてぇぇぇ!!手札から『ダーク・アームド・ドラゴン』!」
「な、いつおまえは墓地にいる闇属性が三体になったんだ・・・まさか!」我ながら初歩的な質問だった。
「そう、さっきの2枚は闇属性モンスターだったのさ。」彼は自信気にそういった。
「効果発動!自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊するぜっ!俺は3枚ぜーんぶ除外だ、そして!お前の伏せカードとシンクロモンスター。そして俺の伏せカード1枚を破壊する!!」俺のカードが無残に破壊されていく。くそっ、と思わず声が出る。
「俺の破壊された伏せカードは『黄金の邪神像』。このカードは破壊されたことにより効果発動。場に『邪神トークン』を特殊召喚!そして、こいつが俺のキーカード『異次元からの帰還』!」
「除外されているモンスターを復活させるカードか・・・。こりゃ、あの店員さんも負けたな。」と奴の仲間が言うのが聞こえた。
「出でよ『アックス・ドラゴニュート』、『ゾンビ・キャリア』、『異次元の生還者』。来た!!これが俺様の無敵コンボ!《ダムド・ディメンション・スペシャル》!!」
そのネーミングセンスはどうかと思うが?
「合計攻撃力、2800+2000+400+1800で7000!?」ガイアさんが苦い顔をしている。のが声から伝わってくる。ネーミングセンスはスルーなの?ガイアさん!?
「全員でダイレクトアタック!!これで決まりだ!」圧倒的な不利だが、
「やらせない!!『輝星-エクレウス』を手札から特殊召喚!」
すばしっこい若い駿馬が現れた。
「エクレウスは相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合、デッキの1番上を墓地に送る!」
「く、生きながらえたか。だけど、俺のターンはまだ終わってないぜ、レベル2『ゾンビ・キャアリア』にレベル4『邪神トークン』、同じくレベル4『異次元の生還者』をチューニング!シンクロ召喚『A・O・J ディサイシブ・アームズ』!」
「・・・な・『A・O・J』!!」
A・O・J、完璧なる光属性キラー、ちなみに俺のデッキ『輝星』は光属性・・・。
「手札が無いからなぁ、効果は使えねぇな・・・。ターンエンド。『アックス・ドラゴニュート』はゲームから除外される。」
「よくもやってくれたな!!・・・俺のターン、ドロー。」
「あがいても無駄だぜ!こっちには光属性を封じるうえに、3300の攻撃力をもつディサイシブ・アームズと無敵の破壊力を持つダーク・アームド・ドラゴンがいるんだ!」
「『輝星-リベラ』を発動、『輝星-ムスカ』を手札に加えて、デッキの1番上のカードを墓地に送る。」
ちなみにムスカは某大佐ではなく、はえ座の学名である。デッキの1番上は『輝星-レオ』だった。
「レオのモンスター効果、自分の墓地の魔法・罠カードをゲームから除外して、攻守0にして特殊召喚できる。そして、ムスカを召喚!ムスカはムスカ以外の自分のモンスターのレベルの合計と相手のモンスターのレベルの合計に差があるとき、その差のぶんのレベルになれる!」
「奴のレベルの合計は18に対してレベル8、レベルの差は10!」
「さらに、ムスカの効果発動!1ターンに1度、このモンスターのレベルを1つ下げることによって自分フィールド上のモンスターの攻撃力は300アップする。」
「たかが300程度で!・・・まさか。」
「レベル9のムスカにレベル3のエクレウスをチューニング!空に輝く星星よ、1つの希望となりて人々の可能性を示せ!シンクロ召喚『宇宙(そら)龍-Universe』!」
うねり現れた巨大な龍は怒号を上げ、敵と対峙する。
「攻撃力4000!!」
「Universeの効果発動!このモンスターのシンクロ召喚成功時、相手のエクストラデッキをすべて墓地に送る。この時、相手はデッキをエクストラデッキのカードの枚数の2倍の数、墓地に送り無効に出来る。どうする?」
「俺はデッキを墓地に送り無効に・・・する。」
「わかった。」奴のライフは異次元からの生還でもはや空前の灯火である。
「ディサイシブ・アームズに攻撃!『スター・コンプレッション・ブレス』!!」
「墓地に存在するネクロ・ガードナーをゲームから除外して、攻撃を無効にする。」
「予想済みさ、ライフを半分支払い、速攻魔法『輝星の猛進』!!相手の墓地、除外もしくは、手札で発動されたカードの効果を無効にしデッキに戻す!!」
「な、くそぉーーー!」こうしてデュエルは終了した。
「『パペット・ネクロン』!!」
彼女は嬉しそうに『パペット・ネクロン』を手に取っていた。犯人のチャラ男は現在ガイアさんによって捕らわれている。
「とりあえず、警察行きは確定かな?」これは鵜隅さん。
「そういう問題じゃない!!理由だ、理由!場合によっては私が殺・・・。」
「ガイアさん!!」
「ともかく理由を話してもらおうか。」苛立ちを隠せないガイアさんが問い詰める。
と、その時。パトカーのサイレンが聞こえてきた。あとは警察に任せよう。
その後に聞いた話によると。病気の妹のため、お金を集めるためにヤンキー軍団に入ったらしい。かつあげ等でうまく金を手に入れていたが、最近、妹の病状が崩れてきたそうだ。お金がさらに必要になった、その時。『パペット・ネクロン』と超レアカードを交換する、という話が舞い込んできたそうだ。そして、今日『パペット・ネクロン』を探しに来た。ところが、見つける前に少女に取られてしまい焦って盗んだそうだ。
「妹か・・・。」
俺はそっとため息をついた。あいつは元気かな・・・?
次回予告
「さぁ、行くわよ。」
「アンタ!何者よ!!」
「いいでしょ、別に!」
次回『用意を始める星』
「そ、そんな関係じゃないわよ・・・。」
「ちょっと、タンマ!タンマ!なんだよそのモンスター!!」相手が動揺を隠せないでいる。
先ほどから見知らぬカードを見せ付けられているのだしょうがない。正直、俺もこのデッキには抵抗があった。誰も知らないようなモンスターを人前でつかったらどうなるか、あっちの世界ならどうでもいいこともこっちの世界では一大事なのだ。テレビやインターネットで噂されるのは、まだ大丈夫だ。しかし、この状況を遊戯王を運営している会社が知ったら、どうなるだろう。いや、いまはデュエルに集中だ。
「アンドロメダの効果発動!このモンスターが攻撃宣言を行ったとき、相手モンスターはすべて守備表示になる!」
ジャイアント・オークたちがよろよろと立ちくらみ、守備表示になった。
「アックス・ドラゴニュートを攻撃!このとき貫通ダメージを相手に与える。」
「そんな!守備力0だぜ。」ちなみにアンドロメダの攻撃力は2900。直接の2900ダメージだ。奴ののこりライフはたったの1100ポイント。こちらの圧倒的な優勢だ。
「あきらめるんだな、お前の負けだ。『パペット・ネクロン』を返すんだな。カードを1枚セットして、ターンエンド。」
「俺のターンだ。ドロー・・・!」どうやら、サレンダーをするつもりは無いようだ。
「ふ・・・あまいぜ店員さん。俺は、魔法カード『手札断殺』発動!お互いに2枚捨てて2枚ドローだ。」
「いいだろう。」俺も3枚内、2枚を捨てる。
「俺はカードを1枚セット・・・。」そして、奴はクルッと一回転して・・・。手を高く上げて・・・。
「そしてぇぇぇ!!手札から『ダーク・アームド・ドラゴン』!」
「な、いつおまえは墓地にいる闇属性が三体になったんだ・・・まさか!」我ながら初歩的な質問だった。
「そう、さっきの2枚は闇属性モンスターだったのさ。」彼は自信気にそういった。
「効果発動!自分の墓地の闇属性モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊するぜっ!俺は3枚ぜーんぶ除外だ、そして!お前の伏せカードとシンクロモンスター。そして俺の伏せカード1枚を破壊する!!」俺のカードが無残に破壊されていく。くそっ、と思わず声が出る。
「俺の破壊された伏せカードは『黄金の邪神像』。このカードは破壊されたことにより効果発動。場に『邪神トークン』を特殊召喚!そして、こいつが俺のキーカード『異次元からの帰還』!」
「除外されているモンスターを復活させるカードか・・・。こりゃ、あの店員さんも負けたな。」と奴の仲間が言うのが聞こえた。
「出でよ『アックス・ドラゴニュート』、『ゾンビ・キャリア』、『異次元の生還者』。来た!!これが俺様の無敵コンボ!《ダムド・ディメンション・スペシャル》!!」
そのネーミングセンスはどうかと思うが?
「合計攻撃力、2800+2000+400+1800で7000!?」ガイアさんが苦い顔をしている。のが声から伝わってくる。ネーミングセンスはスルーなの?ガイアさん!?
「全員でダイレクトアタック!!これで決まりだ!」圧倒的な不利だが、
「やらせない!!『輝星-エクレウス』を手札から特殊召喚!」
すばしっこい若い駿馬が現れた。
「エクレウスは相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合、デッキの1番上を墓地に送る!」
「く、生きながらえたか。だけど、俺のターンはまだ終わってないぜ、レベル2『ゾンビ・キャアリア』にレベル4『邪神トークン』、同じくレベル4『異次元の生還者』をチューニング!シンクロ召喚『A・O・J ディサイシブ・アームズ』!」
「・・・な・『A・O・J』!!」
A・O・J、完璧なる光属性キラー、ちなみに俺のデッキ『輝星』は光属性・・・。
「手札が無いからなぁ、効果は使えねぇな・・・。ターンエンド。『アックス・ドラゴニュート』はゲームから除外される。」
「よくもやってくれたな!!・・・俺のターン、ドロー。」
「あがいても無駄だぜ!こっちには光属性を封じるうえに、3300の攻撃力をもつディサイシブ・アームズと無敵の破壊力を持つダーク・アームド・ドラゴンがいるんだ!」
「『輝星-リベラ』を発動、『輝星-ムスカ』を手札に加えて、デッキの1番上のカードを墓地に送る。」
ちなみにムスカは某大佐ではなく、はえ座の学名である。デッキの1番上は『輝星-レオ』だった。
「レオのモンスター効果、自分の墓地の魔法・罠カードをゲームから除外して、攻守0にして特殊召喚できる。そして、ムスカを召喚!ムスカはムスカ以外の自分のモンスターのレベルの合計と相手のモンスターのレベルの合計に差があるとき、その差のぶんのレベルになれる!」
「奴のレベルの合計は18に対してレベル8、レベルの差は10!」
「さらに、ムスカの効果発動!1ターンに1度、このモンスターのレベルを1つ下げることによって自分フィールド上のモンスターの攻撃力は300アップする。」
「たかが300程度で!・・・まさか。」
「レベル9のムスカにレベル3のエクレウスをチューニング!空に輝く星星よ、1つの希望となりて人々の可能性を示せ!シンクロ召喚『宇宙(そら)龍-Universe』!」
うねり現れた巨大な龍は怒号を上げ、敵と対峙する。
「攻撃力4000!!」
「Universeの効果発動!このモンスターのシンクロ召喚成功時、相手のエクストラデッキをすべて墓地に送る。この時、相手はデッキをエクストラデッキのカードの枚数の2倍の数、墓地に送り無効に出来る。どうする?」
「俺はデッキを墓地に送り無効に・・・する。」
「わかった。」奴のライフは異次元からの生還でもはや空前の灯火である。
「ディサイシブ・アームズに攻撃!『スター・コンプレッション・ブレス』!!」
「墓地に存在するネクロ・ガードナーをゲームから除外して、攻撃を無効にする。」
「予想済みさ、ライフを半分支払い、速攻魔法『輝星の猛進』!!相手の墓地、除外もしくは、手札で発動されたカードの効果を無効にしデッキに戻す!!」
「な、くそぉーーー!」こうしてデュエルは終了した。
「『パペット・ネクロン』!!」
彼女は嬉しそうに『パペット・ネクロン』を手に取っていた。犯人のチャラ男は現在ガイアさんによって捕らわれている。
「とりあえず、警察行きは確定かな?」これは鵜隅さん。
「そういう問題じゃない!!理由だ、理由!場合によっては私が殺・・・。」
「ガイアさん!!」
「ともかく理由を話してもらおうか。」苛立ちを隠せないガイアさんが問い詰める。
と、その時。パトカーのサイレンが聞こえてきた。あとは警察に任せよう。
その後に聞いた話によると。病気の妹のため、お金を集めるためにヤンキー軍団に入ったらしい。かつあげ等でうまく金を手に入れていたが、最近、妹の病状が崩れてきたそうだ。お金がさらに必要になった、その時。『パペット・ネクロン』と超レアカードを交換する、という話が舞い込んできたそうだ。そして、今日『パペット・ネクロン』を探しに来た。ところが、見つける前に少女に取られてしまい焦って盗んだそうだ。
「妹か・・・。」
俺はそっとため息をついた。あいつは元気かな・・・?
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「さぁ、行くわよ。」
「アンタ!何者よ!!」
「いいでしょ、別に!」
次回『用意を始める星』
「そ、そんな関係じゃないわよ・・・。」
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