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第04話 死闘!怒りのデュエル! 作:オーヴァン
「んじゃ、行ってくる!」
そういって、和也は家を出た。
今日は始業式。夏の猛暑が残る中、汗を大量に流しながら、和也は自転車を漕いでいた。
「暑すぎるだろ・・・ったく。」
「お~い!伊住~!」
和也が振り返ると、そこには友達の知念がいた。
「よ!知念、あれちゃんと持ってきた?」
「リチュアデッキでしょ?ちゃんと持ってきたよ」
実は先日、和也は知念にデッキをもらう約束をしていた。
「しかしいいのかよ?友達にもらったデッキなんだろ?」
「いいよ。僕デュエルしないし」
そんな話をしながら、二人は学校に入っていった。
「みなさん、こんにちわ。夏休みは有意義に・・・」
恒例の校長先生の話の中、和也はデッキの改良案を模索していた。
「禁じられた聖杯もいいけど、デモンズ・チェーンも捨てがたい・・・」
ずっとそんなことを考えていると、ふとあることを思い出した。
(そういえば、昨日遊亜と別れた後、LINEの返信が無かったな・・・。既読もついてなかったし・・・忙しかったのか?)
いつもなら遊亜はすぐに返信してくれるので、少し気になっていた。
そうしていると、話が進み、各委員会からのお知らせになっていた。
「この度、我が図書室に新たな本が・・・」
なんとなく厨2っぽい言葉を使っているのは、図書委員長の田川だ。
(なんであいつはあんな言い方なんだw)
と思っていると、周りのみんなも同じ事を考えたのか、くすくすと笑い出した。
(まあ、あいつの話はいいだろ。さて、後俺のデッキの弱点は・・・)
そうして和也がまた考え出したとき、
「ふふふ・・・そんなに笑うのなら、今から我とデュエルしてもらおう!」
と田川が叫んだ。
「はあ!?」
「うわwついに狂いやがったw」
「なにあいつ~ww」
和也が周りのざわめきに気づいたのは、次の田川の言葉を聞いたときだった。
「もしやらないのであれば・・・こうだ!」
そういうと、突然壇上にモンスターが現れた。
「さあ、やれ!」
田川がそう叫んだ瞬間、モンスターが体育館に集まった生徒たちに攻撃をし始めた。
「うわ~!」
「いや~!」
「来ないで~!」
体育館内は、突如現れたモンスターに大パニックとなった。
「伊住、あれって!?」
「ああ、あれは・・・イビリチュア・マインドオーガス・・・!」
和也と知念は、知念の持ってきていたデッキのカードを見ながらそういった。
(何が起きてやがる・・・)
そう和也が思っていたとき、田川が突如こっちを見てきた。
「ほう。貴様ら、デッキを持っているな?ならば、我とデュエルしろ!」
そういって、こちらにデュエルディスクを投げつけてきた。
「これは・・・どうやらこいつはマジらしいな。仕方ない!ここは俺が・・・」
そういって、和也がデュエルディスクを取り付けようとしたとき、知念が強引にディスクをぶんどった。
「!? 知念、何を・・・」
「伊住、君はすぐ家に帰って、自分のデッキを持っておいでよ。ここは僕が抑えておくからさ!」
そういうと、持ってきていたデッキをディスクにセットした。
「知念、お前・・・」
「大丈夫。それより、早くデッキを!」
知念のその言葉を聞いた和也は、無言で振り返り、自転車置き場へ走っていった。
(知念、なんとか耐えてくれ!)
そう心に願いながら・・・
「早くしねえと!」
家に帰った和也は自分のデッキを取ると、すぐに学校へと引き返した。
(あれから25分・・・そろそろ決着がついてるかも・・・)
そう思い、学校に着いてすぐ体育館に向かった。
そこに写っていたのは、ボロボロになりながら立っている知念と、邪悪なモンスターを従えて冷笑している田川がいた。
「これで止めだ・・・ダイレクトアタック!」
「ぐわ~~!」
知念 LP 0
田川 LP 4000
「知念~!」
そう叫び、和也は知念のとこへ駆け寄った。
「おい!大丈夫か!おい!」
「伊住・・・ごめん・・・僕・・」
そういうと、知念は気を失った。
「知念・・・!くそ!何なんだよ!」
他のたくさんの傷ついた生徒を見て、和也は怒りに震えていた。
「弱すぎだ・・・そいつ。あまりにもつまらん。実力もないのに友を庇うからそうなる。そのような愚か者、我が学校にいらん」
田川は冷笑しながらそういった。
「・・・今なんつった?」
「ん?愚か者だと言ったが?何か間違いでも?」
「愚か者ってのはな、てめえみてえなことを言うんだよ!」
怒り狂った和也は、知念の腕に付けられていたディスクを取り、自分の腕に取り付け、デッキをセットした。
「待て、伊住君!ここは危険だ!」
「先生、知念を保健室へ連れて行ってください・・・。」
「しかし!」
「いいから早く!ここは僕が抑えますから!」
和也のその言葉を聞き、先生は知念を運んでいった。
「そうか、貴様も我の高貴なる学校作りの邪魔をするのだな。ならば、神の裁きを下してやる!」
「やれるもんならやってみろ!俺はな、友を傷つける奴を許すわけにはいかねえんだよ!」
そう和也が叫んだとき、和也の右腕が青く光りだした。
「な!?これは・・・」
「ほう、なるほど。貴様はシグナーだったか。ならば!なおさら潰さなければな!」
そういうと、田川はディスクを構えた。
(今はこの赤き竜の痣を気にしてる場合じゃねえ。まずはこいつをぶっ倒す!)
「いくぞ!」
「こい!」
デュエル!
和也 LP 4000
田川 LP 4000
田「我の先攻、ドロー!手札から、リチュア・アビスを召喚!リチュア・アビスの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、デッキからリチュア・アビス以外の守備力1000以下の「リチュア」と名のつくモンスターを手札に加えることが出来る!我はデッキより、ヴィジョン・リチュアを手札に加える!さらに、ヴィジョン・リチュアを手札から捨てることで、デッキからイビリチュア・ジールギガスを手札に加える!」
和(ジールギガス・・あれは防がないとまずいな・・・)
田「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
和「俺のターン、ドロー!手札より、六武衆の結束を発動!このカードは、フィールド上に六武衆と名のつくモンスターが召喚・特殊召喚された時、武士道カウンターを1つ置く。また、こいつを墓地に送ることで、乗っていた武士道カウンターの数までデッキからカードをドローできる!さらに手札から、真六武衆-カゲキを召喚!こいつの効果により、手札から六武衆の影武者を特殊召喚する!」
田(ほう、六武衆か・・・)
和「ここで、結束を墓地に送り、カードを2枚ドローする!さらに、レベル3、真六武衆-カゲキに、レベル2、六武衆の影武者をチューニング!魔王と呼ばれし武士(もののふ)よ!歴戦の戦士を引き連れ、その威光を示せ!シンクロ召喚!蹂躙せよ!真六武衆-シエン!」
田「やはりか!罠発動!奈落の落とし穴!攻撃力1500以上のモンスターが召喚・特殊召喚されたとき、そのモンスターを破壊して除外する!」
和「真六武衆-シエンの効果発動!1ターンに1度、相手の発動した魔法・罠の発動と効果を無効にして破壊する!」
田「ふ・・・やはりそうくるか。だが、それでいいのだよ!」
和「何!?」
田「カウンター罠発動!侵蝕の儀式鏡!」
和「な、俺の知らないカードだと!?」
田「さあ、見せてあげよう!我が高貴なるデュエルをな!」
続く・・・
そういって、和也は家を出た。
今日は始業式。夏の猛暑が残る中、汗を大量に流しながら、和也は自転車を漕いでいた。
「暑すぎるだろ・・・ったく。」
「お~い!伊住~!」
和也が振り返ると、そこには友達の知念がいた。
「よ!知念、あれちゃんと持ってきた?」
「リチュアデッキでしょ?ちゃんと持ってきたよ」
実は先日、和也は知念にデッキをもらう約束をしていた。
「しかしいいのかよ?友達にもらったデッキなんだろ?」
「いいよ。僕デュエルしないし」
そんな話をしながら、二人は学校に入っていった。
「みなさん、こんにちわ。夏休みは有意義に・・・」
恒例の校長先生の話の中、和也はデッキの改良案を模索していた。
「禁じられた聖杯もいいけど、デモンズ・チェーンも捨てがたい・・・」
ずっとそんなことを考えていると、ふとあることを思い出した。
(そういえば、昨日遊亜と別れた後、LINEの返信が無かったな・・・。既読もついてなかったし・・・忙しかったのか?)
いつもなら遊亜はすぐに返信してくれるので、少し気になっていた。
そうしていると、話が進み、各委員会からのお知らせになっていた。
「この度、我が図書室に新たな本が・・・」
なんとなく厨2っぽい言葉を使っているのは、図書委員長の田川だ。
(なんであいつはあんな言い方なんだw)
と思っていると、周りのみんなも同じ事を考えたのか、くすくすと笑い出した。
(まあ、あいつの話はいいだろ。さて、後俺のデッキの弱点は・・・)
そうして和也がまた考え出したとき、
「ふふふ・・・そんなに笑うのなら、今から我とデュエルしてもらおう!」
と田川が叫んだ。
「はあ!?」
「うわwついに狂いやがったw」
「なにあいつ~ww」
和也が周りのざわめきに気づいたのは、次の田川の言葉を聞いたときだった。
「もしやらないのであれば・・・こうだ!」
そういうと、突然壇上にモンスターが現れた。
「さあ、やれ!」
田川がそう叫んだ瞬間、モンスターが体育館に集まった生徒たちに攻撃をし始めた。
「うわ~!」
「いや~!」
「来ないで~!」
体育館内は、突如現れたモンスターに大パニックとなった。
「伊住、あれって!?」
「ああ、あれは・・・イビリチュア・マインドオーガス・・・!」
和也と知念は、知念の持ってきていたデッキのカードを見ながらそういった。
(何が起きてやがる・・・)
そう和也が思っていたとき、田川が突如こっちを見てきた。
「ほう。貴様ら、デッキを持っているな?ならば、我とデュエルしろ!」
そういって、こちらにデュエルディスクを投げつけてきた。
「これは・・・どうやらこいつはマジらしいな。仕方ない!ここは俺が・・・」
そういって、和也がデュエルディスクを取り付けようとしたとき、知念が強引にディスクをぶんどった。
「!? 知念、何を・・・」
「伊住、君はすぐ家に帰って、自分のデッキを持っておいでよ。ここは僕が抑えておくからさ!」
そういうと、持ってきていたデッキをディスクにセットした。
「知念、お前・・・」
「大丈夫。それより、早くデッキを!」
知念のその言葉を聞いた和也は、無言で振り返り、自転車置き場へ走っていった。
(知念、なんとか耐えてくれ!)
そう心に願いながら・・・
「早くしねえと!」
家に帰った和也は自分のデッキを取ると、すぐに学校へと引き返した。
(あれから25分・・・そろそろ決着がついてるかも・・・)
そう思い、学校に着いてすぐ体育館に向かった。
そこに写っていたのは、ボロボロになりながら立っている知念と、邪悪なモンスターを従えて冷笑している田川がいた。
「これで止めだ・・・ダイレクトアタック!」
「ぐわ~~!」
知念 LP 0
田川 LP 4000
「知念~!」
そう叫び、和也は知念のとこへ駆け寄った。
「おい!大丈夫か!おい!」
「伊住・・・ごめん・・・僕・・」
そういうと、知念は気を失った。
「知念・・・!くそ!何なんだよ!」
他のたくさんの傷ついた生徒を見て、和也は怒りに震えていた。
「弱すぎだ・・・そいつ。あまりにもつまらん。実力もないのに友を庇うからそうなる。そのような愚か者、我が学校にいらん」
田川は冷笑しながらそういった。
「・・・今なんつった?」
「ん?愚か者だと言ったが?何か間違いでも?」
「愚か者ってのはな、てめえみてえなことを言うんだよ!」
怒り狂った和也は、知念の腕に付けられていたディスクを取り、自分の腕に取り付け、デッキをセットした。
「待て、伊住君!ここは危険だ!」
「先生、知念を保健室へ連れて行ってください・・・。」
「しかし!」
「いいから早く!ここは僕が抑えますから!」
和也のその言葉を聞き、先生は知念を運んでいった。
「そうか、貴様も我の高貴なる学校作りの邪魔をするのだな。ならば、神の裁きを下してやる!」
「やれるもんならやってみろ!俺はな、友を傷つける奴を許すわけにはいかねえんだよ!」
そう和也が叫んだとき、和也の右腕が青く光りだした。
「な!?これは・・・」
「ほう、なるほど。貴様はシグナーだったか。ならば!なおさら潰さなければな!」
そういうと、田川はディスクを構えた。
(今はこの赤き竜の痣を気にしてる場合じゃねえ。まずはこいつをぶっ倒す!)
「いくぞ!」
「こい!」
デュエル!
和也 LP 4000
田川 LP 4000
田「我の先攻、ドロー!手札から、リチュア・アビスを召喚!リチュア・アビスの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時、デッキからリチュア・アビス以外の守備力1000以下の「リチュア」と名のつくモンスターを手札に加えることが出来る!我はデッキより、ヴィジョン・リチュアを手札に加える!さらに、ヴィジョン・リチュアを手札から捨てることで、デッキからイビリチュア・ジールギガスを手札に加える!」
和(ジールギガス・・あれは防がないとまずいな・・・)
田「カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
和「俺のターン、ドロー!手札より、六武衆の結束を発動!このカードは、フィールド上に六武衆と名のつくモンスターが召喚・特殊召喚された時、武士道カウンターを1つ置く。また、こいつを墓地に送ることで、乗っていた武士道カウンターの数までデッキからカードをドローできる!さらに手札から、真六武衆-カゲキを召喚!こいつの効果により、手札から六武衆の影武者を特殊召喚する!」
田(ほう、六武衆か・・・)
和「ここで、結束を墓地に送り、カードを2枚ドローする!さらに、レベル3、真六武衆-カゲキに、レベル2、六武衆の影武者をチューニング!魔王と呼ばれし武士(もののふ)よ!歴戦の戦士を引き連れ、その威光を示せ!シンクロ召喚!蹂躙せよ!真六武衆-シエン!」
田「やはりか!罠発動!奈落の落とし穴!攻撃力1500以上のモンスターが召喚・特殊召喚されたとき、そのモンスターを破壊して除外する!」
和「真六武衆-シエンの効果発動!1ターンに1度、相手の発動した魔法・罠の発動と効果を無効にして破壊する!」
田「ふ・・・やはりそうくるか。だが、それでいいのだよ!」
和「何!?」
田「カウンター罠発動!侵蝕の儀式鏡!」
和「な、俺の知らないカードだと!?」
田「さあ、見せてあげよう!我が高貴なるデュエルをな!」
続く・・・
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