第124話 運命を切り開く剣　作：こんにゃく

キルヴィス「…」

レグリス「…」

レグリス「私を助けるとキルヴィス…君は言ったな」

キルヴィス「ああ」

レグリス「デュエルで何をする」

キルヴィス「デュエルってぇのはデュエリストの意地と心の底にあるもんをさらけ出す絶好の場所なんだぜ…」

キルヴィス「だから…このデュエルでお前の考えてることを全部出してもらうぜ…通！！」

レグリス「…そうか…ならば来いキルヴィス…」

キルヴィス「ああ、行かせてもらうぜ…俺のターン！」
手札5

キルヴィス「俺は手札から『白銀の騎士(シルバーナイト) セルンブラ』を召喚！」


セルンブラ
レベル4/光属性/戦士族
攻撃力1900/守備力0


キルヴィス「セルンブラは『自分フィールドにこのモンスター以外モンスターが存在しない時、デッキから白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を墓地へ送る事で手札のレベル3以下の白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を特殊召喚する』」

キルヴィス「俺が墓地へ送るのは『白銀の騎士(シルバーナイト)リーブラ』そして手札から『白銀の騎士(シルバーナイト) カプリコルニオ』を特殊召喚！」


カプリコルニオ
レベル3/光属性/戦士族/チューナー
攻1300/守1100 


キルヴィス「そして『フィールドに白銀の騎士(シルバーナイト)が特殊召喚された事により墓地からリーブラを特殊召喚！！』」


リーブラ
レベル4/戦士族/光属性
攻撃力1600/守備力1000


キルヴィス「俺はレベル4のリーブラにレベル3のカプリコルニオをチューニング」星雲を瞬く金色の刃をその見に宿し天駆ける白き鎧の守護者！！今現れよ！！シンクロ召喚！！レベル7！『白銀の騎士（シルバーナイト）ハイレオン』！！」


白銀の騎士（シルバーナイト）ハイレオン
レベル7/光属性/戦士族/シンクロ
攻2800/守2000


レグリス「１ターン目からハイレオン…いや…それだけではないか」

キルヴィス「ハイレオンの効果発動！『１ターンに１度手札から白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を特殊召喚する！』」

キルヴィス「現れよ『白銀の騎士(シルバーナイト) アシストケロン』！！」


アシストケロン
レベル3/光属性/戦士族/チューナー
攻400/守100


キルヴィス「レベル4のセルンブラにレベル3のアシストケロンをチューニング！蒼天の彼方の星空よ、天駆ける星を砕くその力、今ここに降臨せよ！シンクロ召喚！レベル7！『白銀の騎士（シルバーナイト） ハイウルフ』！！」


ハイウルフ
レベル7/光属性/戦士族/シンクロ
攻撃力2500/守備力2200


キルヴィス「アシストケロンが『シンクロ素材となった時！シンクロモンスター1体のレベルを1上げる！』」


ハイウルフ
レベル7➡8


キルヴィス「俺はカードを１枚セット！ターンエンド！」
手札1

レグリス「１ターンでシンクロモンスターを2体…流石はキルヴィス」

キルヴィス「今度はお前の全力を見せてもらおうか」

レグリス「私の…全力…ふっ良いだろう」ｽｯ
手札6

レグリス「私はスケール3の『戦刃 ツクヨミノツルギ』とスケール6の『戦刃 スサノオノツルギ』をセッティング…これでレベル4から5のモンスターが同時に召喚可能…いざ出陣！」

レグリス「レベル5！『戦刃 センジュブレード』」


センジュブレード
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール3
攻撃力2000/守備力1500


レグリス「『戦刃 アルテマアシュラブレード』！！」


アルテマアシュラブレード
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール8
攻撃力2200/守備力1500


キルヴィス「レベル5のモンスターを2体…来るか！！」

レグリス「俺はレベル5のセンジュブレードとアルテマアシュラブレードでオーバレイ！六点の門をくぐり抜け、数多の戦場に降り立つ龍の王、今降臨せよ！エクシーズ召喚！！現れよ！『龍刃武将　ノブナガ』！！！」


龍刃武将　ノブナガ
ランク5/炎属性/ドラゴン族
攻撃力2600/守備力2000


キルヴィス「ノブナガ…！！」

レグリス「ノブナガはまだ真の力を出していないぞキルヴィス…私はスサノオノツルギのペンデュラム効果により『フィールドの龍刃武将1体をランクの１つ高い龍刃武将にランクアップさせる！！』」

レグリス「龍の上に立ち、我が魂の雄叫び響かせ、英雄の血潮を受け継ぐ龍の王…紅蓮の炎を巻き上げ現れよ！！ランクアップエクシーズチェンジ！！！ランク6！『龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ』！！」


第六点覇王龍 ノブナガ
ランク6/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力3000/守備力2500


紅蓮の鎧を身に纏う真の姿となったノブナガ

キルヴィス「…通の…真の力…！！」

レグリス「これで終わりではないキルヴィス…私は手札から装備魔法『龍刃 クリムゾン・ランス』をノブナガに装備する『装備したノブナガの攻撃力は500ポイントアップする』」


ノブナガ
攻撃力3000➡3500


レグリス「そして…ノブナガの更なる効果発動！『１ターンに１度、オーバレイユニットを１つ使い自身が装備しているカードの枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する！』」

レグリス「ノブナガには今装備カードは１枚！私はハイウルフを破壊する！」

レグリス「ハイウルフはバトルする時フィールドの白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターはそのレベルの数だけ攻撃力がアップするモンスター…邪魔なモンスターには消えてもらうぞ」

キルヴィス「いいや消えはしないさ！永続トラップ発動！『白銀の盾』！！『デッキからレベル2以下の白銀の騎士(シルバーナイト)1体を墓地送りこのカードが存在する限りフィールドの白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターは戦闘、及び効果で破壊されない！』」

キルヴィス「俺はデッキから『白銀の騎士(シルバーナイト) ペルセリウス』を墓地へ送る」

キルヴィス「ノブナガのその効果は『その効果に対して効果を発動できない…だが俺は自分のモンスターを守らせてもらう！』」

レグリス「ふっ…流石だな…なら」

レグリス「ならコイツどうだ私は装備魔法クリムゾン・ランスの効果を発動する『このカードを破壊し相手フィールドのカード１枚を破壊しデッキからこのカード以外の龍刃カードを１枚手札に加える』」

キルヴィス「っ！！」

レグリス「破壊するのは白銀の盾」

ｽﾞｶﾞﾝｯ!!

キルヴィス「ぐぅっ！！！」

レグリス「これで守りは無くなったそして私はデッキから装備魔法『龍刃 コンゴウノサスマタ』を手札に加え発動！」

レグリス「バトルだノブナガでハイウルフを攻撃！！」

キルヴィス「ハイウルフの効果発動！『白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターが戦闘を行う時！そのモンスターはレベル×200ポイント！攻撃力がアップする！』」

レグリス「コンゴウノサスマタの効果発動！『装備モンスターが戦闘を行う場合戦闘を行う相手モンスターはバトルの間効果を無効にする！』」

キルヴィス「くっ！やはりか！！」

レグリス「やれ！ノブナガ！！」

レグリス「オーバーロード・ヘル・スラッシャ！！！」


ノブナガ
攻撃力3000

⬇

ハイウルフ
攻撃力2500


キルヴィス「くっ！！」
LP4000➡3500

レグリス「まだだぞキルヴィス」

キルヴィス「なに！？」

レグリス「オーバレイユニットとなった戦刃センジュブレードの効果により『ノブナガは相手モンスターを破壊した時２度目の攻撃ができる』」

キルヴィス「バカなっ！！？」

レグリス「今度はハイレオンに消えてもらうぞ、やれノブナガ！！」

ｷｨﾝ もう一振りの強大な攻撃がハイレオンを真っ二つに引き裂く


ノブナガ
攻撃力3000

⬇

ハイレオン
攻撃力2800


キルヴィス「ぐぉぉっ！！？」ﾌﾞﾜﾝｯ!!
LP3500➡3300

レグリス「…私はこれでターンエンド」
手札0

キルヴィス「ぐ…うぐ…」

レグリス「鬼神…お前は過去にそう呼ばれていたようだな」

キルヴィス「…あ…ああ」

レグリス「ならお前の実力はこんなものではないだろう…私とコレットが過去にお前と戦ったあの時よりも今のお前は甘っちょろい」

キルヴィス「…言ってくれる…」

レグリス「私を『通』だと思い手を抜いていると言うのであればその甘い考えは捨てろ…今お前の目の前に入るのは『レグリス』だ！」

キルヴィス「…」

キルヴィス(分かってはいる…だがはっきりと言う…今のレグリスの実力は俺の知っている通だった頃の上を行っている… )

キルヴィス(これが英雄と呼ばれたレグリスのデュエル…たまったもんじゃねぇ…)

キルヴィス「ふ…」

レグリス「ん？何を笑っている」

キルヴィス「たくよぉ…あの時でさえ…俺は『鬼神』じゃあ無かったって事かよ…へっ」

レグリス「…」

キルヴィス「通…お前は間違ってねぇ」

レグリス「！」

キルヴィス「お前がやってることは間違いなんかじゃねぇこれだけはハッキリと言える…お前がファラリスとしての…レグリスとしての記憶を取り戻して…俺達を裏切ってまで守りたいと思う気持ちは間違いなんかじゃねぇ」

キルヴィス「俺がお前でも…俺だってそうしたさ！だからよぉ！」

キルヴィス「だからこそ！！俺はお前達を止めるぜ！ファラリス！！！俺達だってただ俺達の世界を破壊だなんてさせはしねぇ！！その為なら！！」

キルヴィス「俺は今一度『鬼神』に戻る」ﾎﾞｳｯ

レグリス(！纏っている雰囲気が変わった…圧倒的に…そして私を押し潰さんとするオーラ)

レグリス「成る程…これが鬼神…」

キルヴィス「『鬼神』が…『英雄』を喰らってやる…俺のターン！！」

手札2

キルヴィス「俺は墓地に存在するセルンブラの効果を発動！！『墓地に存在するこのカードと白銀の騎士(シルバーナイト)1体をゲームから除外する…そして墓地の白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する！』」

キルヴィス「俺はセルンブラとカプリコルニオを除外し墓地からペルセリウスを特殊召喚！！」


ペルセリウス
レベル1/光属性/戦士族/チューナー
攻0/守1000


レグリス「…再び白銀の騎士(シルバーナイト)が特殊召喚されたか…」

キルヴィス「そして！フィールドに白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターが特殊召喚されたか事により墓地からリーブラを特殊召喚！！」


リーブラ
攻撃力1600


キルヴィス「『フィールドに白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターが2体以上存在する時、手札から『白銀の騎士(シルバーナイト) アウェン・スカッシュ』を特殊召喚！！』」


アウェン・スカッシュ
レベル4/光属性/戦士族/チューナー
攻撃力900/守備力400


キルヴィス「手札より『白銀の騎士(シルバーナイト)テラヴァーゴ』を通常召喚！」


テラヴァーゴ
レベル4/戦士族/光属性
攻1400/守1500


キルヴィス「俺はレベル4のテラヴァーゴにレベル4のカプリコルニオをチューニング！烈戦と光戦を終結し、天駆ける星を貫く、純潔の騎士！今現れよ！シンクロ召喚！！『白銀の騎士（シルバーナイト）アルマリンクス』！」


白銀の騎士（シルバーナイト）アルマリンクス
レベル8/戦士族/光属性/シンクロ
攻2700/守2300


キルヴィス「まだだ！！更に！レベル4のリーブラにレベル1のペルセリウスをチューニング！天を斬る剣、今ここに出現せよ！シンクロ召喚！現れよ！レベル5！『白銀の剣（シルバーソード） シューティングスター』！」


シューティングスター
レベル5/光属性/戦士族/チューナー
攻2000/守1500


レグリス「シンクロモンスターをまた2体同時に…」

キルヴィス「『シンクロ素材として墓地に送られたテラヴァーゴの効果によりフィールドのカードの効果を１枚無効にする！』」

レグリス「これは…」

キルヴィス「俺が無効にするのはアルマリンクス！だがアルマリンクスの効果発動！『１ターンに１度、白銀の騎士(シルバーナイト)モンスターの戦闘及び効果が無効となった時！それを無効にし！このカードの攻撃力をエンドフェイズまで無効となったモンスターの攻撃力分アップする！』」


アルマリンクス
攻撃力2700➡5400


レグリス「自身の効果を無効にする効果を利用し…攻撃力を上げた…」

キルヴィス「それだけではない…シューティングスターの効果発動！『このカードを攻撃力2000ポイントアップさせる装備カードとして装備する！！』」


ｶﾞｼﾝ!!巨大な大剣であるシューティングスターを構えるアルマリンクス


アルマリンクス
攻撃力5400➡7400


キルヴィス「装備カードを駆使して戦う戦法はお前だけが得意な訳ではないぞ通！！」

レグリス「…流石はキルヴィス…私の龍刃武将を長きに渡り使いこなしただけはある…装備カードによる戦法を熟知している…」

レグリス「圧倒的な力…攻撃力を武器に真っ正面から相手をねじ伏せる…私達らしい戦術だ」

キルヴィス「何時だって運命を切り開くのは心だった…人の信念がその運命を切り開く！！！」

キルヴィス「俺の心の剣でお前の信念を叩っ斬る！！通！！！」

キルヴィス「アルマリンクスで第六点覇王龍 ノブナガを攻撃！！」

キルヴィス「デストロイ・リンクス！！！」

ﾊﾟｧｧｧ…アルマリンクスに光の翼が生えるそれは全長にして20メートルはあるだろう

凄まじい光を放ちながらノブナガに向かっていく


アルマリンクス
攻撃力7400

⬇

ノブナガ
攻撃力3000


レグリス「運命を切り開くのが心だと言うのであれば私も負けてはいないぞキルヴィス！！！」

レグリス「コンゴウノサスマタの効果発動！『このカードが装備カードとして装備されている時！戦闘、効果によるダメージを半分にし！そのダメージをお互いのプレイヤーに与える！』」

キルヴィス「それで俺が怯むと思っているのか！」

レグリス「思ってはいない…私はツクヨミノツルギのペンデュラム効果発動！『このカードを破壊しフィールドの龍刃武将モンスターの戦闘、効果による破壊を無効にする！』」

ｽﾞｶﾞｧｧﾝｯ!!

レグリス「ぐぅ！！！」
LP4000➡2800

キルヴィス「ぐぉっ！！」
LP3300➡1100

ｽﾞｻﾞｧｧｯ!!

互いに後方へと吹き飛ばされる

キルヴィス「っ！！」

レグリス「くっ…」

キルヴィス「『また』…お前はノブナガを守るのか…！」

レグリス「当たり前だ…我が魂はそう簡単に倒れない…！」

キルヴィス「…俺はこれでターンエンド…この瞬間アルマリンクスの攻撃力は元の数値へと戻る」


アルマリンクス
攻撃力7400➡5400


キルヴィス「…俺はお前を連れ戻そうとは思っちゃいない」

レグリス「…いきなり何を言っている」

キルヴィス「いや俺だけじゃない一騎だってそうだろう」

レグリス「…」

キルヴィス「俺も一騎も通…お前を『信じてる』…別に戻ってくるだとかそういう『信じてる』じゃあねぇ」

キルヴィス「お前が決めたんだ、その行いを俺達は信じてる…けどな…」

キルヴィス「コレットはそうじゃあねぇ」

レグリス「…」

キルヴィス「お前を信じてないんじゃあない…アイツは誰よりもお前を想っているだから必ずお前と戦う」

レグリス「ふっ…何を『先』の話をしている…まだ私達のデュエルは終わってはいないんだぞ」

キルヴィス「…ああ…そうだな」

レグリス「…私のターン！」
手札1

レグリス「装備魔法『戦刃 ムテンカッサイ』をノブナガに装備しそして！」

レグリス「ノブナガの効果発動！１ターンに１度オーバレイユニットを１つ取り除きこのカードの装備カードの枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する！この効果に対して相手はカードの効果を発動できない！！」

レグリス「ノブナガには今装備カードは2枚の装備カード！よってアルマリンクスとシューティングスターには消えてもらう！！ 」

キルヴィス「っ！！！」

レグリス「シューティングスターには『シューティングスターを破壊することで装備モンスターの破壊を無効にする効果がある』だが私のノブナガは破壊する順番を選択できる」

キルヴィス「ふ…」

レグリス「…なんだ？」

キルヴィス「俺は！墓地に存在する！アウェン・スカッシュの効果発動！『フィールドに存在する白銀の騎士(シルバーナイト)シンクロモンスターが破壊された時！このカードと墓地の白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を除外する事でエクストラデッキから白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体をシンクロ召喚する！！』」

レグリス「くっ…まだ策があったか…！」

キルヴィス「俺はレベル7のハイレオンとレベル4のアウェン・スカッシュを除外しチューニング！」

キルヴィス「遥か彼方の銀河の煌めき、天駆ける星を束ねる、白銀の剣！！！現れよ！！ファントムシンクロ！！！レベル11！『白銀の騎士(シルバーナイト) ハイアリエス』！！」


ハイアリエス
レベル11/光属性/戦士族/シンクロ
攻撃力2800/守備力2500


ﾄﾞﾝｯ!! 羊の姿に巨大な斧を持つ重厚な騎士

レグリス「ファントム…シンクロ…だと！？」

キルヴィス「言っただろう通…お前の斬って見せると」

レグリス「面白いっ…！！そうこなくてはな！キルヴィス！！！」

レグリス「バトルだ！ノブナガでハイアリエスを攻撃！！」


ノブナガ
攻撃力3000

⬇

ハイアリエス
攻撃力2800


ｽﾞﾊﾞﾝｯ!!

キルヴィス「ぐぅ！！！」
LP1100➡900


レグリス「だがまだノブナガ攻撃は終わっていない！センジュブレードの効果により再びノブナガは攻撃できる！」

キルヴィス「俺こそまだ終わってはいない！！アルマリンクスの効果発動！『墓地のこのカードを除外し破壊された白銀の騎士(シルバーナイト)モンスター1体を特殊召喚する！』」

キルヴィス「再び現れよ！ハイアリエス！！！」


ハイアリエス
攻撃力2800


キルヴィス「ハイアリエスの効果発動！『このカードがシンクロ召喚以外で特殊召喚に成功した時、フィールドの白銀の騎士(シルエット)モンスターの攻撃力を1000ポイントアップし相手モンスター全ての攻撃力を1000ポイントダウンさせる！』」


ハイアリエス
攻撃力2800➡3800


ノブナガ
攻撃力3000➡2000


レグリス「何っ！？」

キルヴィス「これで終わりだと思うなよ通！！ハイアリエスが墓地へ送られたターンに発動する『相手のマジック、トラップを全て破壊し相手に破壊した枚数×600ポイントのダメージを与える！』」

レグリス「なっ！？」

キルヴィス「お前のフィールドには3枚！！よって1800のダメージだ！！！」

ハイアリエス「はぁ！！！」

ﾄﾞｼｭｩ!! ハイアリエスから放たれたオーラがレグリスごと吹き飛ばす

レグリス「っ！！！ぐぁぁぁっ！！」ﾄﾞｻｯ
LP2800➡1000

キルヴィス「これでノブナガは丸腰…何もなくなった」

レグリス「…ああ…どうやら…そのようだな…」

キルヴィス「…」

レグリス「だが…お前は…私に勝つことは不可能だ…」

キルヴィス「何？」

レグリス「私は墓地へ送られたムテンカッサイの効果発動！『このカードが破壊され墓地へ送られた時、墓地から装備魔法１枚を選択しそのカードをフィールドに存在するモンスター1体に装備する』」

レグリス「私が選択するのはコンゴウノサスマタ！！」

キルヴィス「…くっ！！」

レグリス「そしてキルヴィス…ノブナガはまだ攻撃をする権利が残っている」

レグリス「バトルだ！ノブナガ！！！ハイアリエスを攻撃せよ！！」


ノブナガ
攻撃力2000

⬇

ハイアリエス
攻撃力3800


レグリス「そして…コンゴウノサスマタの効果によりこのカードがフィールドに存在する時に発生する戦闘、効果によるダメージを半分にしお互いにそのダメージを受ける…」

キルヴィス「…ふっ…」

レグリス「ノブナガ！！！」

キルヴィス(分かっていた…俺ではコイツには勝てない…)

キルヴィス(なんせ俺の憧れた人間だったからだ)

キルヴィス(だからよぉ…鬼神としての最後は…『託す』事だぜ)

キルヴィス(コレット…コイツの心を動かせるのはお前だけだ…)

キルヴィス「後は頼んだ」ﾆﾔｯ

レグリス「英雄の血潮…オーバーロード・ヘル・スラッシャァ！！！」

ｽﾞｶﾞｧｧ!!

辺りが真っ白になっていく

キルヴィス、レグリスの互いの姿が消えていく

キルヴィス「…」ｽﾞｻﾞｧｧｯ!!
LP900➡0

ｼｭｰ…

レグリス「…」
LP1000➡100

ボロボロになりながらもレグリスは立っていた


レグリス「…言うことは何かあるか」

キルヴィス「…いいや…無い」

レグリス「…私達の間にそんなものは必要…無いな」

キルヴィス「そういう…事だ」

レグリス「キルヴィス…待っていろ…」

ｽｩｯ

キルヴィスの体が薄く輝く

そして

レグリス「『俺』は皆を裏切ったんだ…だから」

レグリス「全てが終わったら『私』もすぐに行く」

ﾊﾟｧｧｧ…


…


一騎「くっ！！」ｶﾞｺﾝｯ!!

このは「どうなのですか！？」

トラクリボー『私達の技術じゃあここを突破するのは至難の技ね…！！』

ジェイド「だが後戻りはできない…進むぞ」

一騎「分かってる！」

コレット「む！？あれを！！」

遊姫「あ！あれって！！」

バッ！！

そこに広がるのは紅き世界

ｷﾞｭｲｨｨﾝ!!!ｷｷｨ!!

一騎「ここが…ファラリス…！！」

目の前に広がるのは紅いが自分達が過ごしてきたシンクリスよりも少し文明レベルが到達していない

どちらかといえば一騎達が暮らしていた世界と同レベルの町並みが広がっていた

一騎「…ここに…アビスが」ｺﾞｸｯ

一騎「…よし…待ってろよアビス…必ずお前の凶行を止めて見せる！！」


…

続く


次回


一騎「俺達の世界と変わらない世界ファラリス…そこでは人々が平和に暮らしていた」

トウセン「俺達は必ずこの世界を守り通す…その為ならどんなことでもやると決めたのだ！！そこを退くんだなクーデリカ！！」

クーデリカ「この先へは行かせない…一騎にだって会わせない！！！」

一騎「次回 『深淵へのカウントダウン』一気に駆け上がれ！！」