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第2話 胸騒ぎの連撃!② 作:黒壱(クロイツ)
† † †
「先攻は頂くぜ! アタシのターン!」
デュエルディスクが指し示した先手はヒカリだ。彼女は手札から、ほとんど考える間もなくカードを切った。
「アタシはモンスターとバックを1枚ずつセット。ターンエンドだ!」
ヒカリ LP:4000 手札:3枚 場:裏守備モンスター×1、リバースカード×1
「私のターン、ドロー」
(迷わずセットってことは、あれはリバースモンスターかリクルーターかな。まだ良くわからないけど、できることをしなくちゃ)
きり、と相貌を引き締めて、翼は手札を切る。
「私は手札から《ハーピィ・クイーン》の効果を発動! このカードを捨てることでデッキから《ハーピィの狩場》をサーチします!」
「ハーピィか。懐かしいカードだな」
「《狩場》を発動。これにより私がハーピィを召喚・特殊召喚するたびに魔法・罠カードを1枚破壊します。続いて、《ハーピィ・レディ2》を召喚!」
『フッ!』
翼の前に現れた鳥人の少女は、長姉や末妹とは違ってオレンジ色のショートカットをしており、ややクールな印象である。
「《狩場》効果発動、その伏せカードを破壊します!」
「ちぃっ!」
ハーピィの手から放たれた竜巻が、ヒカリの手元にあった伏せカードを巻き上げて破壊する。表になったその図柄は、《正統なる血統》だ。
「《狩場》によって鳥獣族モンスターの攻撃力は200ポイントアップします。――バトルです。伏せモンスターにアタック!」
ハーピィ・レディ2 ATK:1300 → 1500
レディ2はリバースモンスターの効果を封殺する能力を持つ。厄介なリバースなどはこれで無力化できるはずだった。
しかし。
「!?」
飛び掛るハーピィの前に現れたのは、風にローブをはためかせた細身の魔術師だ。ハーピィの踵落としに対して杖で防御するも、敢え無くその場に倒れ伏す。
「戦闘破壊された《フェデライザー》の効果発動ッ!」
ヒカリの叫びに応じて、倒れたはずの魔術師がにやりとニヒルに微笑む。杖が輝きを放ち、その輝きがヒカリのデッキに吸い込まれると共に、デッキから1枚のカードが排出された。
「《フェデライザー》の効果で、アタシはデュアルモンスターをデッキから1枚墓地に送ると共に1ドローできる! アタシは《フェニックス・ギア・フリード》を選ぶ!」
「デュアルモンスター……?」
デュアルモンスターとは、墓地やフィールド上に存在する場合通常モンスターとして扱われる特殊なモンスター群だ。
フィールドで召喚権を行使しして「再度召喚」を行うことでその真の力を解放することができる。
だが効果の発動に手間がかかる割りに強力な効果を持つものが少なく、使用するデュエリストはあまり見かけることがない。
「ついでに、カードを1枚引かせてもらうぜ」
「う、うん。墓地を肥やして1ドローって強いねそのカード」
「……そう思ってくれるのか?」
不思議な尋ね方であった。ヒカリの神妙な様子に、翼は何か地雷でも踏んでしまったかと動揺する。
「思うけど……どうしたの?」
「いや、良いんだ。ちょっとびっくりしただけだぜ」
妙な間が空く。
「――えっと、今どこまで行ってたっけ?」
「まだ孔雀さんのバトルフェイズは終わってないわよ」
二人のやり取りを微笑んで見ていた楓が、そう答える。
「あっ、と。じゃあバトルを終了して、カードを1枚伏せてターンエンド」
ヒカリ LP:4000 手札:4枚 場:なし
翼 LP:4000 手札:3枚 場:ハーピィ・レディ2、ハーピィの狩場、リバースカード×1枚
「アタシのターン、ドローだぜ!」
しゃきん、とカードを引き抜くヒカリ。引いたカードをちらりと見て、にやりと笑う。
「よっしゃあ、見せてやるぜアタシの全力全開! 手札から魔法カード《融合》を発動!」
「《融合》!?」
「アタシは手札のデュアルモンスター2体、《ダークストーム・ドラゴン》と《ヘルカイザー・ドラゴン》を墓地に送り、融合召喚!」
虚空に出現した赤と青の渦の中に2体のドラゴンが流星のように飛び込み、渦の反対側から1体のモンスターが光を纏って出現する。
「あまたのココロ重ね合わせて、絆の翼よ形を成せ! 融合召喚……来い、《超合魔獣ラプテノス》!」
『ぐぉおおおん!』
ヒカリのフィールドに現れたのは巨大な竜。その身体は様々な種類のドラゴンによってパッチワークされたかのように合成されており、鮮やかな色彩とは裏腹の禍々しい印象を与える。
「お、大きい……」
「へぇ、中々ロマンがあるわね」
巨竜のプレッシャーに慄く翼と対照的に、楓の方は感心したように微笑む。
「《ラプテノス》はフィールド上のデュアルモンスターを始めから再度召喚された状態にする効果を持ってるんだぜ。更にアタシは手札から、《エヴォルテクター・シュヴァリエ》を召喚!」
『ハッ!』
続いて現れたのは、炎を象った真紅の鎧を身に纏う騎士だ。手にした抜き身の白刃だけがその姿の中でひときわ鮮烈に輝く。
「バトルだ! 《ラプテノス》で《レディ2》に攻撃! 〈混沌のデュアルサンダー〉!」
《ラプテノス》がそのアギトを開くと、青白い火花が収束していく。膨れ上がった巨大なエネルギーが、竜が首を振った瞬間に大気を圧する稲妻となって妖鳥少女へと放たれる。
「させない、罠発動! 《万能地雷グレイモヤ》! 相手の攻撃宣言時、相手フィールド上で最も攻撃力の高いモンスターを破壊する!」
ハーピィが悲鳴を上げて顔をかばった瞬間、地面から画鋲のような形をした機械の塊が飛び出して稲妻にぶつかる。
驚くことにその機械は巨竜の攻撃をすべて吸収してしまうと、何やら不穏な光を点滅させてその場に滞空する。と思った瞬間、ぴーという電子音を上げてそれは爆裂した。
「くそっ、ならチェーンして手札から速攻魔法《融合解除》! 《ラプテノス》を《ダークストーム》と《ヘルカイザー》に分離する!」
襲い掛かる爆風に、ヒカリは手札から更なるカードを切った。
《ラプテノス》の身体が輝き、二つに分裂する。1体は黒い竜巻で半身を隠す黒竜となり、もう1体は胸に赤い宝玉を宿し稲妻を纏う黒竜となる。
「へっへーん、さくりふぁいすえすけーぷって奴だぜ! これで対象を失って罠は無効……、ってなにぃ!?」
爆発のエネルギーは本来の目標を失ったにもかかわらず尚も広がり、比較的近くにいた《ダークストーム》を巻き込んだ。
悲鳴を上げて破壊される竜巻の黒竜。
「な、何でだよ!」
「《万能地雷グレイモヤ》は対象を取らないカードなのよ」とジャッジである楓が説明する。
「効果解決時に一番攻撃力の高いモンスターを参照するから、《次元幽閉》と違ってサクリファイスエスケープできないってわけ」
「ま、マジか……。えーいチクショウ、なら次は《ヘルカイザー》で攻撃だ。〈レヴォリューション・バースト〉!」
「オキュぺテー避けてっ!」
ヘルカイザー・ドラゴン ATK:2400 VS ハーピィ・レディ2 ATK:1500
翼 LP:4000 → LP:3100
放たれた再度の稲妻に、今度は抗する術もなくハーピィと共に飲み込まれる。
翼は断末魔を上げて吹き飛ぶ相棒の姿を見ながら、歯噛みしてその衝撃に耐える。
「《ヘルカイザー》は再度召喚された状態の時、更にもう1度攻撃が出来る、が。《ラプテノス》が場を離れて効果が無くなってるから通常モンスターのままだ。
それじゃラスト、《シュヴァリエ》でダイレクトアタック、〈魔導炎斬剣〉!」
真紅の騎士がついと指先で己の剣をなぞると、刀身に呪文が輝き白刃が炎を纏う魔剣へと変わる。
脇構えになって大地を蹴り、騎士が剣を振りかぶる。
「わぁっ!?」
その迫力に思わず庇った左腕のデュエルディスクに魔剣は直撃し、激しい衝撃が翼を襲う。
エヴォルテクター・シュヴァリエ ATK:1900
翼 LP:3100 → LP:1200
「くぅっ……」
大きくライフを削られて、思わず膝を突く。
もし発動した罠が対象を取るカードだったなら、このダイレクトアタックで止めを刺されていた。
(強い……)
真実そう感じる。
1ターンキルを可能とさせるその豪運も凄まじいがそれだけではない。そのプレイングからは自分のデッキに対する強い信頼感が見受けられる。
その有り様こそが、「強い」のだ。
「アタシはこれで、ターンエンドだ」
ヒカリ LP:4000 手札:0枚 場:エヴォルテクター・シュヴァリエ、ヘルカイザー・ドラゴン
翼 LP:1200 手札:3枚 場:ハーピィの狩場
「うぅ……」
「孔雀さん……」
震える翼に、楓が不安げな呟きをこぼす。
翼は堪らなく恥ずかしかった。憧れの先輩の前でこんなにも弱さを晒す自分の不甲斐なさが。
「先攻は頂くぜ! アタシのターン!」
デュエルディスクが指し示した先手はヒカリだ。彼女は手札から、ほとんど考える間もなくカードを切った。
「アタシはモンスターとバックを1枚ずつセット。ターンエンドだ!」
ヒカリ LP:4000 手札:3枚 場:裏守備モンスター×1、リバースカード×1
「私のターン、ドロー」
(迷わずセットってことは、あれはリバースモンスターかリクルーターかな。まだ良くわからないけど、できることをしなくちゃ)
きり、と相貌を引き締めて、翼は手札を切る。
「私は手札から《ハーピィ・クイーン》の効果を発動! このカードを捨てることでデッキから《ハーピィの狩場》をサーチします!」
「ハーピィか。懐かしいカードだな」
「《狩場》を発動。これにより私がハーピィを召喚・特殊召喚するたびに魔法・罠カードを1枚破壊します。続いて、《ハーピィ・レディ2》を召喚!」
『フッ!』
翼の前に現れた鳥人の少女は、長姉や末妹とは違ってオレンジ色のショートカットをしており、ややクールな印象である。
「《狩場》効果発動、その伏せカードを破壊します!」
「ちぃっ!」
ハーピィの手から放たれた竜巻が、ヒカリの手元にあった伏せカードを巻き上げて破壊する。表になったその図柄は、《正統なる血統》だ。
「《狩場》によって鳥獣族モンスターの攻撃力は200ポイントアップします。――バトルです。伏せモンスターにアタック!」
ハーピィ・レディ2 ATK:1300 → 1500
レディ2はリバースモンスターの効果を封殺する能力を持つ。厄介なリバースなどはこれで無力化できるはずだった。
しかし。
「!?」
飛び掛るハーピィの前に現れたのは、風にローブをはためかせた細身の魔術師だ。ハーピィの踵落としに対して杖で防御するも、敢え無くその場に倒れ伏す。
「戦闘破壊された《フェデライザー》の効果発動ッ!」
ヒカリの叫びに応じて、倒れたはずの魔術師がにやりとニヒルに微笑む。杖が輝きを放ち、その輝きがヒカリのデッキに吸い込まれると共に、デッキから1枚のカードが排出された。
「《フェデライザー》の効果で、アタシはデュアルモンスターをデッキから1枚墓地に送ると共に1ドローできる! アタシは《フェニックス・ギア・フリード》を選ぶ!」
「デュアルモンスター……?」
デュアルモンスターとは、墓地やフィールド上に存在する場合通常モンスターとして扱われる特殊なモンスター群だ。
フィールドで召喚権を行使しして「再度召喚」を行うことでその真の力を解放することができる。
だが効果の発動に手間がかかる割りに強力な効果を持つものが少なく、使用するデュエリストはあまり見かけることがない。
「ついでに、カードを1枚引かせてもらうぜ」
「う、うん。墓地を肥やして1ドローって強いねそのカード」
「……そう思ってくれるのか?」
不思議な尋ね方であった。ヒカリの神妙な様子に、翼は何か地雷でも踏んでしまったかと動揺する。
「思うけど……どうしたの?」
「いや、良いんだ。ちょっとびっくりしただけだぜ」
妙な間が空く。
「――えっと、今どこまで行ってたっけ?」
「まだ孔雀さんのバトルフェイズは終わってないわよ」
二人のやり取りを微笑んで見ていた楓が、そう答える。
「あっ、と。じゃあバトルを終了して、カードを1枚伏せてターンエンド」
ヒカリ LP:4000 手札:4枚 場:なし
翼 LP:4000 手札:3枚 場:ハーピィ・レディ2、ハーピィの狩場、リバースカード×1枚
「アタシのターン、ドローだぜ!」
しゃきん、とカードを引き抜くヒカリ。引いたカードをちらりと見て、にやりと笑う。
「よっしゃあ、見せてやるぜアタシの全力全開! 手札から魔法カード《融合》を発動!」
「《融合》!?」
「アタシは手札のデュアルモンスター2体、《ダークストーム・ドラゴン》と《ヘルカイザー・ドラゴン》を墓地に送り、融合召喚!」
虚空に出現した赤と青の渦の中に2体のドラゴンが流星のように飛び込み、渦の反対側から1体のモンスターが光を纏って出現する。
「あまたのココロ重ね合わせて、絆の翼よ形を成せ! 融合召喚……来い、《超合魔獣ラプテノス》!」
『ぐぉおおおん!』
ヒカリのフィールドに現れたのは巨大な竜。その身体は様々な種類のドラゴンによってパッチワークされたかのように合成されており、鮮やかな色彩とは裏腹の禍々しい印象を与える。
「お、大きい……」
「へぇ、中々ロマンがあるわね」
巨竜のプレッシャーに慄く翼と対照的に、楓の方は感心したように微笑む。
「《ラプテノス》はフィールド上のデュアルモンスターを始めから再度召喚された状態にする効果を持ってるんだぜ。更にアタシは手札から、《エヴォルテクター・シュヴァリエ》を召喚!」
『ハッ!』
続いて現れたのは、炎を象った真紅の鎧を身に纏う騎士だ。手にした抜き身の白刃だけがその姿の中でひときわ鮮烈に輝く。
「バトルだ! 《ラプテノス》で《レディ2》に攻撃! 〈混沌のデュアルサンダー〉!」
《ラプテノス》がそのアギトを開くと、青白い火花が収束していく。膨れ上がった巨大なエネルギーが、竜が首を振った瞬間に大気を圧する稲妻となって妖鳥少女へと放たれる。
「させない、罠発動! 《万能地雷グレイモヤ》! 相手の攻撃宣言時、相手フィールド上で最も攻撃力の高いモンスターを破壊する!」
ハーピィが悲鳴を上げて顔をかばった瞬間、地面から画鋲のような形をした機械の塊が飛び出して稲妻にぶつかる。
驚くことにその機械は巨竜の攻撃をすべて吸収してしまうと、何やら不穏な光を点滅させてその場に滞空する。と思った瞬間、ぴーという電子音を上げてそれは爆裂した。
「くそっ、ならチェーンして手札から速攻魔法《融合解除》! 《ラプテノス》を《ダークストーム》と《ヘルカイザー》に分離する!」
襲い掛かる爆風に、ヒカリは手札から更なるカードを切った。
《ラプテノス》の身体が輝き、二つに分裂する。1体は黒い竜巻で半身を隠す黒竜となり、もう1体は胸に赤い宝玉を宿し稲妻を纏う黒竜となる。
「へっへーん、さくりふぁいすえすけーぷって奴だぜ! これで対象を失って罠は無効……、ってなにぃ!?」
爆発のエネルギーは本来の目標を失ったにもかかわらず尚も広がり、比較的近くにいた《ダークストーム》を巻き込んだ。
悲鳴を上げて破壊される竜巻の黒竜。
「な、何でだよ!」
「《万能地雷グレイモヤ》は対象を取らないカードなのよ」とジャッジである楓が説明する。
「効果解決時に一番攻撃力の高いモンスターを参照するから、《次元幽閉》と違ってサクリファイスエスケープできないってわけ」
「ま、マジか……。えーいチクショウ、なら次は《ヘルカイザー》で攻撃だ。〈レヴォリューション・バースト〉!」
「オキュぺテー避けてっ!」
ヘルカイザー・ドラゴン ATK:2400 VS ハーピィ・レディ2 ATK:1500
翼 LP:4000 → LP:3100
放たれた再度の稲妻に、今度は抗する術もなくハーピィと共に飲み込まれる。
翼は断末魔を上げて吹き飛ぶ相棒の姿を見ながら、歯噛みしてその衝撃に耐える。
「《ヘルカイザー》は再度召喚された状態の時、更にもう1度攻撃が出来る、が。《ラプテノス》が場を離れて効果が無くなってるから通常モンスターのままだ。
それじゃラスト、《シュヴァリエ》でダイレクトアタック、〈魔導炎斬剣〉!」
真紅の騎士がついと指先で己の剣をなぞると、刀身に呪文が輝き白刃が炎を纏う魔剣へと変わる。
脇構えになって大地を蹴り、騎士が剣を振りかぶる。
「わぁっ!?」
その迫力に思わず庇った左腕のデュエルディスクに魔剣は直撃し、激しい衝撃が翼を襲う。
エヴォルテクター・シュヴァリエ ATK:1900
翼 LP:3100 → LP:1200
「くぅっ……」
大きくライフを削られて、思わず膝を突く。
もし発動した罠が対象を取るカードだったなら、このダイレクトアタックで止めを刺されていた。
(強い……)
真実そう感じる。
1ターンキルを可能とさせるその豪運も凄まじいがそれだけではない。そのプレイングからは自分のデッキに対する強い信頼感が見受けられる。
その有り様こそが、「強い」のだ。
「アタシはこれで、ターンエンドだ」
ヒカリ LP:4000 手札:0枚 場:エヴォルテクター・シュヴァリエ、ヘルカイザー・ドラゴン
翼 LP:1200 手札:3枚 場:ハーピィの狩場
「うぅ……」
「孔雀さん……」
震える翼に、楓が不安げな呟きをこぼす。
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