50000アクセス記念企画～短編集・1～　作：光芒

『銀河竜を駆る少女』　短編集　その1


※本企画は当小説50000アクセス突破記念企画です。

・本編とは何も関係がありません。
・台本形式です。
・メタ要素がたくさん出てきます。
・色々とカオスです。


それでも良ければ読み進めて下さい。













【譲れないもの】


千夏「ただいまー」
詩織「今戻りました。遊希さん？ 綾香さん？」


遊希「つーん」
綾香「つーん」


千夏「……どうしたの？」
遊希「さあ？ 綾香に聞いて」
綾香「言っておくけど悪いのは遊希だからね」
詩織「えええ……」
千夏「ちょっとあんたたちどうしたのよ？ なんかあったの？」
綾香「……」
遊希「……」
千夏「黙ってちゃわかんないでしょ！ 喧嘩？ 喧嘩なのね？」
詩織「……お二人が喧嘩とは珍しいですね。一体何があったのですか？」
遊希「綾香が悪いのよ……綾香が私のことを受け入れてくれないから」
綾香「ちょっ、遊希だって私の話を聞いてくれないじゃない！ 悪いのは遊希よ！」
詩織「まるでカップルの喧嘩みたいですね……」
遊希・綾香「「カカカ、カップルのケンカって何よ！！」」
詩織「なんでそんなに震え声なんですか」
千夏「と・に・か・く！ 喧嘩にどっちが悪いも良いも無い！ 喧嘩両成敗なんだから両方悪いわ！ で、何が原因なの？」
綾香「これよ」
詩織「これは……」



『き○この山』
『たけ○この里』



千夏「」
詩織「」
綾香「聞いてよ！ 遊希ったらたけ○この里派なのよ！ 信じられないったらありゃしないわ！」
遊希「綾香こそ……たけ○この方がき○こより美味しいじゃない」
綾香「遊希のことは大好きだしデュエリストとしては認めてるけど……ここだけは譲れないわ！」
遊希「なによもう、綾香のわからずや。バカ！」
綾香「バカって言った方がバカなんですー！」
千夏「あんたたちねぇ……」
詩織「思っていたより可愛らしい喧嘩の内容で良かったですけど……もう仲直りしましょうよ。ほら、綾香さんがたけ○こに鞍替えすればいいんですから」
千夏「えっ？ 鞍替えするのは遊希でしょ！？ 遊希がき○こ派になれば万事解決じゃない！」
詩織「えっ」
千夏「えっ」



エヴァ「皆サン！ もうすぐおやつの時間デス！ 一緒に学食で新発売のスイーツでも食べませんカー？……」



遊希・詩織「つーん」
綾香・千夏「つーん」



エヴァ「何があったンデスカ！？」






【闇氷デッキの謎】



遊希「エヴァ、ちょっといいかしら」
エヴァ「なんデスカ、遊希サン」
遊希「あんたの【闇氷】カードだけどさ……闇氷って日本語よね？」
エヴァ「……」
遊希「未だに日本語が片言のあんたがどうして日本語のモンスターを使えるの？」
エヴァ「……」
遊希「というかあんたの闇氷デッキってあんたの家に伝わる歴史あるカードなのよね？ だったらロシア語の名前になっているはずじゃないの？」
エヴァ「」
遊希「遊戯王って言語に対する設定がガバガバだと思うのよね。例えばDMに出てきた墓守のイシュタール一族はエジプト人なのに当たり前のように日本語話してるじゃない。それにGXのクロノス教頭はイタリア人なのに使ってる【アンティーク・ギア】はフランス語よ？ 5D’sのネオ童実野シティだってそう！ 不動遊星と鬼柳京介は日本人だからまだいいとしてジャック・アトラスとクロウ・ホーガンって明らかに外国人名よね？何当たり前のようにいるの？ ZEXALのキャットちゃんってそもそも何人？」
エヴァ「遊希サン！！」
遊希「！？」



ヱヴァ「高橋和希先生が決めたことは―――絶対デス！！―――」



遊希「……それもそうね」










綾香「いや高橋先生この小説には関係なくない？ 作者がよく考えずにオリカを作ったからこうなったんじゃないの？」





【新しいデュエル？】



竜司「実はアカデミアの方でも新しいデュエルを作ってみたんだが」
遊希「それで私たちにテストプレイをさせようと？」
ミハエル「そういうことになる。君たちなら適任だろう」
千夏「アカデミア独自のデュエル……どんなデュエルかしら！ 」
詩織「他に例のないデュエルなのでしょうか？」
綾香「それでパパ……校長先生、どんなデュエルなの？」
竜司「新しいデュエル……それは“ラビリンスデュエル”だ」


ラビリンスデュエル
迷路形式のフィールドにそれぞれ別の入り口から潜入し、一番早くゴールにたどり着いたデュエリストと2番目の辿り着いたデュエリストでデュエルを行い、勝った方が優勝者とする。


竜司「迷宮のようなフィールドで行われるデュエル、新しくはないかい？」
遊希「……」
綾香「……」
千夏「……」
詩織「……」
エヴァ「わあ！ なんだかおもしろそうデ……皆サン？ なんで無表情なんデスカ？」
竜司「な……何かいけなかったこととかあっただろうか……」
綾香「……パパ」
竜司「？」
綾香「パパのバカ！！」
竜司「ええっ！？ なんで！？」
遊希「うっかりであってくれることを願いながら聞きますね。あの……その形のデュエルならもうずーっと前にありましたよ？」
竜司「えっ」
詩織「あの……デュエル史の授業で習いました。かつてペガサス・J・クロフォードが『決闘者の王国』という大会を開いた時にダンジョン形式として地下迷宮でのデュエルを行ったそうです」
千夏「あのデュエルキング・武藤遊戯と凡骨から這い上がった男・城之内克也がタッグを組んだデュエルとして有名よね」
エヴァ「そんなデュエルがあったんデスカ……」
遊希「あんたも知っておきなさい、それくらい」コツン
エヴァ「アウっ」
竜司「教頭、あなたは……」
ミハエル「……もちろん知っていましたが？」
竜司「何故止めてくれなかったのですか！？」
ミハエル「校長、あなたは昔からからかうと面白かったので」
竜司「」
遊希「教頭先生、その気持ち痛いほどわかります」
竜司「」



【新しいデュエル？ その2】


ミハエル「さて、茶番はここまでとして」
竜司「私が恥をかいたのは茶番だったのか！？」
ミハエル「昔の迷宮デュエルとはまた一味違ったものになっている。あちらはモンスターが迷宮を進むというものであったが、今回迷宮に入るのはデュエリスト自身だ。そしてゴールまでには様々な試練が待ちかまえている」
遊希「……それなら今までの迷宮デュエルとは変わってきますね」
ミハエル「そのために用意したシステムがある。デュエルコンピューター、スフィンクスだ」


スフィンクス
海馬コーポレーションと藤堂グループとアースランド・テクノロジーが共同開発したデュエルプログラム。


エヴァ「またジェームズが絡んでいるんデスカ……さすが私のフィアンセデス♪」
綾香「はいはいあっついあっつい」
千夏「制服のボタン1つ開けちゃおうかしら？」
ミハエル「あまり開放的になりすぎないことだ。さて、この機械は迷宮の所々に仕掛けられ、通るデュエリストに試練を投げかける」
詩織「スフィンクスは旅人になぞなぞを出していますね。だからこそこの名前が」
竜司「このシステムが出すのは主にクイズだね。試しに少し起動してみようか」


スフィンクス「ワタシはデュエルコンピューターのスフィンクスだ。デュエリストよ、ワガシレンをコエテミセヨ」


エヴァ「絵に描いたような電子音声デスネ。初○ミクみたいな声にはしないんデスカ？」
詩織「それだと緊張感も何もないかと……」


スフィンクス「ではイクゾ。このシレンをコエテミセヨ」


Q.相手フィールドには以下のモンスターが存在する。

『クリムゾン・ブレーダー』
『M・HERO アシッド』
『E・HERO Great TORNADO』
『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』
『ギガンテック・ファイター』

これらのモンスターを“相手ターン”に“破壊せず”“4体”除去できるカードを答えよ。


綾香「……相手ターンに破壊せずに4体除去？」
遊希「というかこれだけのモンスターを並べられた時点でゲームエンドのような……」
竜司「そ、そこは仮定としてだね」
千夏「どこから手を付ければいいのかしら……」
詩織「5体はどれも戦士族のモンスターですね。あと属性もそれぞれバラけています」
綾香「同じ種族……属性違い……あっ！」
遊希「わかったみたいね」
エヴァ「デスネ」
千夏「あんたたちわかったの！？」
遊希「ええ、答えはこれよ」



※御前試合
永続罠
(1)：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の属性のモンスターしか表側表示で存在できない。
お互いのプレイヤーは自身のフィールドの表側表示モンスターの属性が2種類以上の場合には1種類になるように墓地へ送らなければならない。



詩織「御前試合……なるほど！」
千夏「このカードは罠カードだからセットしないと使えない。セットして相手にターンを回してからこのカードを発動すれば……」
綾香「相手は1つの属性を選んでその属性以外のモンスターを全て墓地に送らなければいけない！」


スフィンクス「ミゴト。セイカイだ。ではツギのモンダイにウツル」


Q.以下のモンスターのうち仲間外れのモンスターはどれだ。

『ゴースト王-パンプキング-』
『ゲート・ガーディアン』
『エルフの剣士』
『ハーピィ・レディ』
『ミノタウロス』


綾香「仲間はずれ……どういう意味の仲間はずれなのかしら？」
詩織「上級下級の違いではないでしょうね」
千夏「どれも古いカードよね……」
遊希「古い……もしかして……仲間はずれはゲート・ガーディアンかしら？」


スフィンクス「セイカイダ」


エヴァ「何故ゲート・ガーディアンガ？」
遊希「ゲート・ガーディアン以外のモンスターは初登場より後にリメイクもしくは関連のあるカードが登場してるのよ」


『ゴースト王-パンプキング-』→『ゴースト姫-パンプリンセス-』
『エルフの剣士』→『翻弄するエルフの剣士』
『ハーピィ・レディ』→『ハーピィ・レディSB』など
『ミノタウロス』→『激昂するミノタウロス』


千夏「なるほど！ ゲート・ガーディアンは確かに関連するカードやリメイクカードが出てないわね」
エヴァ「さすが遊希サン！ デュエルに関する問題ならドントコイ、デス！」
詩織「これならアカデミアならではのデュエルになりそうですね」
綾香「パパ……その、さっきはバカなんて言ってごめんなさい」
竜司「いや、いいんだよ綾香。僕も迂闊だった」



Q.以下のアルファベットはとある法則に従って並んでいる。

H-F-M-E-L-B

その法則に従って下の6つのアルファベットを正しく並び替えよ。

B、C、D、G、S、T



綾香「んー？ なんか毛色が変わってきたわね」
千夏「暗号問題かしら？」
詩織「デュエルに関係することなのでしょうか……拡張パックの頭文字とか」
遊希「それはないわ。だって一番新しい拡張パックの頭文字ってIじゃない」
エヴァ「何かのカードのモンスターの名前トカ……？」
千夏「それだと数がありすぎて特定しきれないじゃないの」


スフィンクス「ヒントがホシイか？」


綾香「ヒントくれるの？」


スフィンクス「ただしヒント1つにつきライフ1000をシハラウヒツヨウがある」


ミハエル「ちなみにゴールまでにライフ8000が与えられ、それが0になったらゲームオーバーだ」
遊希「そのあたりはしっかりしているのね」
ミハエル「試練だからな」
綾香「わからないわ……ヒントを頂戴」


スフィンクス「デハヒントをやろう」ゴトン


千夏「なんか自販機みたいに出てきたんだけど」
詩織「これは……新聞？」
綾香「しかもスポーツ新聞よ。もしかして……本当にデュエル関係ない？」
遊希「取り敢えず見てみましょうか……えーと……はぁ」
エヴァ「どうしたんデスカ？」
遊希「これ見てよ。贔屓の野球チームが9回2アウトから逆転負けしたのよ。澤○め……こういう時に限って打たれるんだから」
詩織「遊希さんって野球見るんですね、意外です。それにしても今年のセ・○ーグは広○が優勝でしょうね……あっ」
千夏「まさか……」


C-G-B-S-T-D


スフィンクス「セイカイダ」


綾香「2016年のセ・○ーグの現順位じゃない！！」
千夏「デュエル本当に関係ないし！！」
ミハエル「デュエリストには時事問題に対する知識も必要だ」
詩織「ひ、必要なんですか……？」
遊希「というかこれ時事でもないでしょうに」



Q.以下の頭文字から始まる英単語を完成させて和訳せよ。

B
A
H
L
D
S


遊希「なにこれ」
エヴァ「ヒントが少なすぎるヨウナ……」
綾香「今度はJ1の順位かしら」
千夏「ナ・○ーグかア・○ーグの順位じゃないの？」
詩織「スポーツから離れませんか？」






A.

Battle ship＝戦艦
Aircraft Carrier＝航空母艦
Heavy Cruiser＝重巡洋艦
Light Cruiser＝軽巡洋艦
Destroyer＝駆逐艦
Submarine＝潜水艦



綾香「わかるかーっ！！」
千夏「艦○れネタやめなさいよ……」
遊希「夏イベ普通に難しいわ。どこが中規模よ」
詩織「ちなみに作者はE-4のルート固定や編成を間違えていたためにボス前の航空戦マスで連続大破して発狂しかけていましたね……」
エヴァ「まあ伊26もAquilaもゲットできまシタので良かったじゃないデスカ」
竜司「乙でも完走できることが大事だね」
綾香「話反らさないでよ！！」




―――案の定、デュエル以外の問題を答えられる生徒はほとんどおらず、このデュエルは大幅な見直しが求められることとなったのは言うまでもない。






【もしも綾香が……】



「もしも綾香が男だったら」

第108話（番外編前編第27話）「別れの時を迎える決闘者」より


綾香（♂）「お前は混じらないのか？」
遊希「気分じゃない」
綾香（♂）「……何やってんだよさっきから」
遊希「私が生まれるずっと前、昔の歌にあったのよ。上を向いていれば……バレないって」
綾香（♂）「あー……いつまでも上向いてると首痛めるぞ？」
遊希「うるさいわね、ほっといてよ」
綾香（♂）「悪いがそう言うわけにはいかねえよ。だってお前……泣いてるし」
遊希「……こ、これは……」
綾香（♂）「胸か背中貸してやる。だからここで泣け。これなら他のやつにバレないだろ？」
遊希「……じゃあ胸で」
綾香（♂）「おう」

ギュッ。

綾香（♂）「悔しかったか、結衣に負けて」
遊希「……うん」
綾香（♂）「でもそれだけじゃないだろ？」
遊希「……うん」
綾香（♂）「嬉しかったか、結衣が成長して」
遊希「うん」
綾香（♂）「そっか、良かった」








遊希「……なんて夢見てんだ、私」
綾香「おはよー、遊希」
遊希「お、おはよう///」
綾香「？」




50000アクセス記念企画　短編集・その1　　終






『銀河竜を駆る少女』　50000アクセス突破記念企画～短編集～

☆短編のお題募集のお知らせ

おかげさまで当小説は50000アクセスを突破しました。まさかここまで多く読んで頂けるとは書き始めた当初は全く思っていませんでした。
ということで10000アクセスにおけるキャラ募集、30000アクセスにおける質問募集に次いで募集するのは後日執筆予定の短編集・その2における【お題】を募集させて頂きます。
簡単に言えば、皆様から頂いたお題を元に短編を書かせていただく形になります。

【応募規約】
・お題に関してはその1……つまりこの記事で書いている台本形式になります。
・登場キャラに関しては当小説に登場したキャラに限らせて頂きます。
・過剰なエロやグロのネタはお断りさせて頂きます。

今のところ思い浮かぶ規約はこれくらいですが、もしこれから必要になった時は適宜追加させて頂きます。
それでは、皆さまのご参加をお待ちしております。