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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第142話:黒き魔術師と弟子

第142話:黒き魔術師と弟子 作:光芒





「……お姉さま! 私お姉さまに似合いそうなドレスを縫ってみたのですが、どうですか?」 

 綾香たちが精霊界に到達した頃。綾香たちの辿り着いた領域から遥か北方に位置する竜領域(ドラゴンズ・フィールド)に遊望、そして遊希はいた。
 竜領域は七星将軍の1体であり、遊望の精霊である銀河眼の時空竜らドラゴン族の精霊が統治する領域だ。そこはその名が示す通りドラゴン族、そして最近精霊界に出現したばかりの幻竜族のモンスターたちが住み着いていた。
 そんな精霊界に似つかわしくない人間界の意匠が施された家で遊望は暮らしていた。自分の記憶の中にはっきりと残っているかつて人間だったころに自分が愛する家族と住んでいた家を精霊の力で可能な限り再現したものであり、ここならば遊希も自分との新しい生活を満喫してくれる、と考えたのであった。

「……やはり、私の声には応えてくれないのですか? お姉さま……」

 しかし、遊望が手料理を振る舞ったり、手を針で傷つけながら作った洋服を見せても遊希は何も答えることはなかった。意識自体はあるようなのだが、その瞳にかつての光はない。光子竜を失い、綾香たちとも離れ離れになってしまったショックですっかり彼女は心を閉ざしてしまったのであった。

(……私のしたことは間違っていたのでしょうか? 死した私がお姉さまと共にあることは過ちなのでしょうか?)

 確固たる意志と理由を持って遊希を精霊界に連れていくという行動に移した遊望であったが、ここにきて彼女は自分の決断に疑問を感じるばかりであった。

(いえ、そんなことはありません。私は何も間違っていない。私が……私が動かなければお姉さまも……)

 理想と現実の間で揺らぐ少女。そんな時、遊望は微かに精霊界の大気が震えたのを感じ取った。

「今……何か……」
「遊望。気づいたか」
「時空竜、まさか」

 家の外にいて遊望と同じように異変を感じ取った時空竜は彼女の問いかけに無言で頷いた。彼女たちの考えていることは言葉を交わさずとも一致していた。

「そうですか……こんなにも早く……来てしまいましたか。愚かな……自ら命を捨てに行くというのですか」











―――黒・魔・導・爆・裂・破!!


 スカーライトに向けて強い魔力が込められた火球が放たれた不意を突かれたスカーライトであるが、そこにスターダストが割って入った。

「波動音壁!」

 スターダストの作り出した波動音壁によってその魔法攻撃は防がれた。直撃していたら負傷は避けられなかっただけあり、スターダストの咄嗟の機転が利いた形となった。

「ありがと、スターダスト。それにしても随分物騒な歓迎ね!」
「いったいこの攻撃は何処から……」

 綾香たちは周囲を見回すが、灰色の空と鬱蒼と茂った森があるだけで攻撃の主と思われる者の姿は見受けられない。恐らく眼前の城か森の中に潜んでいると思われる。ただし光子竜はその攻撃の主が何処にいるかおおよそ見当が付いていた。

「落ち着け。少なくとも相手は潜みながら戦うということを理解していないようだ」
「それってどういうことよ? 潜みながらの戦いを理解していないって」

 首を傾げる千夏たちに光子竜は指で静かにするようにジェスチャーをする。

「じきに分かる」
―――黒・魔・導・爆……
「……潜みながら戦うのにいちいち呪文を大声で詠唱する。声で位置がまるわかりだぞ、未熟者!」

 光子竜は詠唱の声のした方向に向かって破滅のフォトン・ストリームを放った。潜みながら戦うという上で一番犯してはならないミスは相手に位置を悟られてしまうということだ。
魔法攻撃を駆使することから敵は魔法使い族と思われるが、呪文を発動するには詠唱が必要なのはやむをえないことなのかもしれない。しかし、それでも声を大にして詠唱をするというのは自分が何処にいるのかを敵に教えているのも同然だった。

「きゃああっ!!」

 光子竜の攻撃に焼け出された森から1人の少女のようなモンスターが飛び出してきた。金髪で綾香たちと同世代の少女のような姿をしたモンスターは少し及び腰になりながらも小さな杖を綾香たちに向ける。

「あなたは……」
「じ、自分たちが何をしているかわかっているの!?……こ、ここは、魔術師領域(マジシャンズ・フィールド)随一の魔法使いである“ブラック・マジシャン”の居城よ!」
「“ブラック・マジシャン・ガール”!?」


※ブラック・マジシャン・ガール
効果モンスター
星6//闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地の「ブラック・マジシャン」「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数×300アップする。


「な、なんであたしの名を知ってるのよ!?」
「あなたは私たちの世界でも有名なカードだもの。デュエリストであなたのことを知らない者はいないわ」
「ふ、ふーん……」

 綾香のその言葉を聞いたブラック・マジシャン・ガールは満更でもない、といった様子で杖を持っていない方の手で頭の後ろを掻く。
 人間界でもそのビジュアル面から高い人気を誇り、ファンも数多く存在する彼女はアニメーションや舞台などで度々主役を張ったりするのであるが、そこで行われているキャラ付けと目の前にいる本物のブラック・マジシャン・ガールの性格が近いのはやはりそういうものなのだろうか。

「って、褒めたところであんたたちの働いた狼藉が許されるわけないわよ! ここはかのブラック・マジシャンの居城! 何の目的があってここに攻め込んできたの!?」
「あの、私たちは攻め込んできたわけではなくて……」
「問答無用! “黒・魔・導・爆・裂・破”!!」

 ブラック・マジシャン・ガールは自らの持てる魔力を杖に集中させては、灼熱の炎を放つ。ブラック・マジシャン・ガールの必殺技であり、条件を満たせば師であるブラック・マジシャンをも超えるほどの力を引き出せるというものだった。

「ったく、スターダスト!」
「うん」

 しかし、カードの上でも攻撃力が足りず、かつまだまだ精霊としても未熟なのか渾身の黒・魔・導・爆・裂・破はスターダストの波動音壁の前に敢え無く弾き返されてしまった。

「ええっ!?」
「一度の攻撃で相手の力量を見極められないの? あんたやっぱりまだ半人前でしょ?」
「っ……!!」
「いい、攻撃ってのはこうやるのよ?」
 
 事なきを得たとはいえ、次元の番人たちには不意を突かれ、更にやっとたどり着いた精霊界でもブラック・マジシャン・ガールに不意打ちを受けたことでスカーライトは自分が思っている以上に苛立っていた。
 そうして積み重なった苛立ちと不意打ちを受けた自分の不明さに対する怒りが彼女の力と変わる。スカーライトの右腕には全てを破壊する灼熱の闘気が込められており、それは精霊使いであるエヴァも焦るほどの力であった。

「ス、スカーライト……いくらなんでもそれハ……」
「大丈夫だよ、エヴァ。殺しはしないから。殺しはね」

 スカーライトの恐ろしい笑顔を見て怯むブラック・マジシャン・ガールであるが、絶対に退いてなるものかと杖を構える。それを見たスカーライトは勇敢なブラック・マジシャン・ガールに小さく拍手を送った。しかし、その拍手は純粋なる敬意から来るものなどではない。

「いい度胸じゃん。でもあんたね、喧嘩売る相手間違えてるよ! 燃えつきなさい、“アブソリュート・パワー・フレイム”!!」
「―――!?」

 スカーライトの全てを焼き尽くす炎が放たれたその瞬間である。



―――“マジカル・シルクハット”!!―――

 

 ブラック・マジシャン・ガールの立っていた場所には3つの巨大なシルクハットが現れたのは。スカーライトの炎は3つのうち、1つのシルクハットを焼き尽くすがそこには何もなかった。

「マジカル・シルクハットって……」
「あのマジカル・シルクハットでしょうか」


※マジカル・シルクハット
通常罠
(1):相手バトルフェイズに発動できる。デッキから魔法・罠カード2枚を選び、そのカード2枚を通常モンスターカード扱い(攻/守0)として、自分フィールドのモンスター1体と合わせてシャッフルして裏側守備表示でセットする。
この効果でデッキから特殊召喚したカードはバトルフェイズの間しか存在できず、バトルフェイズ終了時に破壊される。


「……うん、やっぱりカードのマジカル・シルクハットだ。初代デュエルキングがよく愛用していたカードだから有名だもの」
「外しちゃったか……よし、次こそは―――」

 スカーライトが2発目のアブソリュート・パワー・フレイムを放とうとした瞬間。もう1つのシルクハットから杖を携えた人型のモンスターが飛び出してきた。
 見た目は20代くらいの成人男性のようであるが、常人とは違う青白い肌に白い髪。黒に近い濃紺のローブを纏ったその姿は一見すると細身に見えるが、服の上からもわかる鍛え上げられた身体をしているのがわかる。

「……何やら外が騒がしいと思って出てくれば……一体これはどういうことだ?」
「お、お師匠様……」

 最後に残ったシルクハットから恐る恐る顔を出すブラック・マジシャン・ガール。彼女のいう「お師匠様」に当たるモンスターこそ青眼の白龍と双璧を成すデュエルモンスターズを代表するモンスターである“ブラック・マジシャン”であった。


※ブラック・マジシャン
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。


「ブラック・マジシャン……」

 自分の名を呼んだ綾香たちを一瞥したブラック・マジシャンは杖の先を下に向ける。その様子から少なくとも弟子とは違って師匠は闘いを望んでいないことがわかった。

「お前は……人間か。人間がどうして我らの世界に?」
「私たちがわかるの? ブラック・マジシャン・ガールは有無を言わさず襲って来たんだけど!」
「精霊の中でも人間界を知る者ばかりではないということだ。だが、妙だ。そこにいる2体の赤と白のドラゴン……私は精霊界でお前たちのような者を知らない」
「あの……私たちは、人間の世界で生まれました」
「人間の世界で精霊が生まれる? そのような話はラメイソンの魔導書や王立魔法図書館の蔵書でも見たことが無いな……」

 綾香たちやスカーライトたちを余所に顎に手を当ててじっと考え込むブラック・マジシャン。スカーライトは自分たちがあまり相手にされていないのでは、と思ったが手を出すことはなかった。
 スカーライトもエヴァと心を通わせて日が浅いとはいえ、強い力を持つ精霊である。そのため対峙して実際に肌でブラック・マジシャンの精霊としての力をひしひしと感じていた。

(……カードのステータスでは負けない。けど精霊としての力は向こうの方が上ね。だいいち攻めたくても隙が無いわ)
「人間の世界で精霊が生まれる……今後の研究対象にでもするか。“仮面魔踏士シャイニング”様にでも上奏してみようか……」

 ぶつぶつと独り言をつぶやくだけのブラック・マジシャン。そんな彼にしびれを切らした者がいた。他ならぬ彼の弟子、ブラック・マジシャン・ガールである。

「お師匠様! こいつらは竜領域からの侵略者ですよ、侵略者! 昔からお師匠様は何かと青眼の一族と張り合っていたじゃないですか! きっとこいつらは青眼の回し者で……!」
「うるさい、少し黙れ」

 ブラック・マジシャンは耳元で喚き散らす弟子の頭を杖で軽く小突いた。彼は加減したつもりだったのだが、それでもブラック・マジシャン・ガールには痛かったのか「あう」とうめき声を上げて悶絶する。

「ああ、申し訳ない、昔から一度考え込むと周りが見えなくなる質なのだ。この度は我が弟子が迷惑をかけてしまった。魔術の才能はあるのだが如何せんそそっかしい性格でな」
「い、いやこっちも熱くなっちゃってごめんね。あたしもこの世界に来たばかりで……」
「……こちらとしても色々と聞きたいことがある。人間たちのことにお前たちのこと。そして何より……貴殿のこともだ、銀河眼の光子竜殿」

 ブラック・マジシャンの案内により、彼の居城に入ることとなった。ブラック・マジシャンの住まう居城には“熟練の黒魔術師”や“マジシャンズ・ヴァルキリア”といった魔法使い族のモンスターが彼の配下として彼と共に政務に追われていた。
 精霊界でも名の知れた魔法使いの1体であるブラック・マジシャンは“神聖魔導王エンデュミオン”や“魔導法皇ハイロン”らと共に七星将軍の下で魔法使い族モンスターの住まう“魔術師領域”を治めている。そんな魔法使い族の1体として統治を行っている傍らで彼は研究を行うなど学者肌を見せれば、ブラック・マジシャン・ガールのような未来ある魔術師たちの育成にも携わっていたりと多方面で活動しているのだ。

「少しお待ち頂けるか。何分他の種族では久しぶりの来客でな」

 ブラック・マジシャンは城の中心部に位置する応接間に綾香たちを通した。政務を行うにあたって彼のようなポジションになると魔法使い族以外の精霊たちと接することも多い。そのため、自分より何倍も身体の大きいドラゴン族や悪魔族といったモンスターたちと会談する時はこの応接間を利用するのだ。ブラック・マジシャンはその魔術を使うと布を何枚も組み合わせては綾香たちが座れるサイズのソファーを作り上げた。

「……魔術ってこんなのに使っていいの?」
「こんなの、と言っても来客をもてなすことは大事だ。戦争で命を奪うよりかは正しい使い道だと思うが」

 デュエルにおいて召喚されるモンスターらしからぬことを言い放つブラック・マジシャン。逆にそう言ったことを平然と言い放つあたり相当な実力者らしさを醸し出していた。

「さて、まず最初は貴殿について伺わせて頂こう。銀河眼の光子竜殿」
「……だいだい何を聞かれるかはわかっている。私という存在が今ここにいることだろう?」
「ああ」

 椅子に腰かけ、机の上で両手を組んで話し出すブラック・マジシャンに光子竜は小さなため息をついた。次元の番人たちとも話したことなのだが、この精霊界では光子竜は既に亡き者として扱われていた。

「皇臣・銀河眼の光子竜は精霊皇への反逆罪で処刑された。その一報が精霊界にもたらされたのはもう10年以上も前のことになる。よもやご存命とは思いもしなかった」
「これは自分で確かめたことではないのだが、どうやら私の処刑を申し出た銀河眼の時空竜が私を殺すふりをして他の世界へと追放したようだ」
「ようだ、とはまた曖昧な表現な」
「私には精霊界にいた時の記憶が無い。今覚えているのは人間界でとある1人の少女と心を通わせた時からだ。時空竜が消した、と言っていたな」

 先ほど考え込んだ時もそうだが、ブラック・マジシャンは人間界について興味を持っているようだった。精霊界のことについて聞きたかった光子竜と人間界のことについて聞きたかったブラック・マジシャン。双方の興味は違ったが、精霊界のことをブラック・マジシャンに聞き、人間界のことを綾香たちに聞けば双方の知りたいことを知ることができる。
 まずはブラック・マジシャンが精霊界の仕組み、そして光子竜が去った後の精霊界について話し始めた。

「光子竜殿。貴殿はもう知っているかと思うが、この精霊界は頂点に立つ精霊皇の下でオーバーハンドレッド・ナンバーズ、すなわちNo.と呼ばれるモンスターたちの中でも100を超える7体のモンスターがいて彼らが皇の直臣として仕えている。そしてそのモンスターたちの下には他のNo.がいる。No.はモンスターとしての強さとは別に精霊としての力が強い者が選抜されてその称号を与えられる」
「ああ。それは聞いている」
「しかし、この精霊界は何分広く果てが無い。そんな世界を精霊皇およびNo.たちだけで治めるのには無理がある。そもそもNo.自体全ての数字が埋まっているわけでもないからな」

 No.というモンスターにはそもそも謎が多く、全てのNo.の存在自体精霊皇やオーバーハンドレッド・ナンバーズすら確認できていないという。現時点で一番最後の数字が107であることがわかっているくらいだ。

「そのためNo.でない精霊からも政務を行う者が召集された。No.でないために精霊界での序列は低くなってしまうが、大半のモンスターがNo.を凌ぐ実力を秘めているという」
「つまりそれが私ということか?」
「そうだ。貴殿や私、他の領域からも強い力を持つ精霊が任命された。その中でも銀河眼の光子竜殿はそんな非No.の中でも抜きんでた実力を持っており、戦闘や政務においてNo.107 銀河眼の時空竜様と共に精霊皇に特に忠心を尽くしていたな」

 記憶を失う前の光子竜は精霊界においても強い影響力を持っていたようだった。それを聞いて光子竜は意外そうに首を傾げる。しかし、横で話を聞くスカーライトとスターダストはさもありなん、といった様子だった。

「光子竜って……凄かったんだね……」
「道理で普段から偉そうに振る舞うわけだよ」
「聞こえているぞお前ら」

 スカーライトとスターダストは下手くそな口笛を吹いて咄嗟に誤魔化す。しかし、そんな光子竜が精霊皇への反逆罪で処刑された、という報道が為された時は精霊界に文字通り激震が走ったという。

「あの光子竜殿が反逆罪で処刑。我々はもちろん他のNo.たちも動揺を隠せなかったな。最も事の子細は箝口令が敷かれていたようでわからなかったが」
「そうか……私が去った後での精霊界は?」
「銀河眼の光子竜を失った……とはいえ特に変化は無かった。2年ほど前まではな」
「2年前まで」
「私の旧友であり、戦士領域(ウォリアーズ・フィールド)を治める1体である“バスター・ブレイダー”が尋ねてきた。そして竜族の領域における異変を教えてくれた」


 バスター・ブレイダーは生来持った力によってドラゴン族モンスターに強く、付き従える“破戒蛮竜 バスター・ドラゴン”の存在もあってドラゴン族モンスターと浅からぬ関係を持つモンスターだ。そのため彼は本来の統治任務以外にも戦士領域において竜族領域との交渉や調整を行うことが多かった。
 ブラック・マジシャンとは“超魔導剣士ブラック・パラディン”に融合できることもあって知らない仲ではなく、職務のみではなく平素からも友人として付き合いのある1体だ。互いに精霊としての職務に追われていたため、中々出会えることはなかったのだが、そんな彼が突然ブラック・マジシャンの居城を訪ねてきたのだ。

「久しいな、わが友よ。しかし、突然どうした? お前も暇ではないだろうに」
「……実は竜領域で異変が起きているんだ」
「竜領域で異変?」
「ああ。青眼たちはお前も知っているな?」
「知っているも何も彼らも我らと同じ統治任務を与えられている精霊だ。昔は色々と張り合っていたがな」
「そんな彼ら……青眼一族が忽然と姿を消したんだよ」

 バスター・ブレイダーは職務の一環で青眼たちの住まう光の霊堂へと立ち寄ったのだが、青眼たちは彼らの長である青眼の精霊龍や蒼眼の銀龍から従者である青き眼の魔法使いたちまで皆姿を消していたのだ。


「それ以来バスター・ブレイダーや真紅眼たちをはじめとした精霊が原因の究明に動いているが、青眼一族が見つかったという報告はない」
「綾香サン!」
「ええ……私が遊望とのデュエルで見た光景……あれが」

 綾香は遊望とのデュエルで見た光景、精霊と化した遊望と超銀河眼の時空龍が青眼たちを軒並みカードに変えていく光景を事細かにブラック・マジシャンに話すのであった。












 綾香たちが精霊界にやってきたのとほぼ同時刻。精霊界の中心に存在する精霊皇の居城で1体のモンスターが早足で廊下を歩いていた。そのモンスターは氷でできた翼や剣を持っており、すらりとした細長い足を覆い隠す長いスカートを履いた巫女のような姿をしていた。

「お兄様“ラグナ・ゼロ”です」
「……入れ」

 ラグナ・ゼロと名乗った精霊は部屋を開けて室内へと入る。そこは精霊皇に従う七星将軍の集う会議室であり、室内には4体のモンスターがいた。

「どうした、我が妹よ」

 上座に座る長い槍を持った黒い戦士のようなモンスターがラグナ・ゼロに問いかける。

「お兄様……魔術師領域に我々精霊とは異なる生命反応が感知されました」
「精霊と異なる生命反応?」

 黒い戦士のようなモンスターの隣に座っていた光り輝く天使のようなモンスターが首を傾げた。

「はい……」
「この世界に俺たちとは違うやつがいるってことか? 精霊の世界だってのに?」
「まさか、人間じゃあないだろうな? 冗談ならもっと上手く言ってほしいもんだが」

 青と黄色の身体をした闘士のようなモンスターと岩の身体を持つ手のようなモンスターが信じられない、といった様子を見せる。ラグナ・ゼロは俯きながら首を横に振った。

「そのまさかです。我ら精霊の世界に……人間がいます」






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ター坊
遊望がなんとなくヤンデレな香りが。レ〇プ目な遊希…光が戻ってくるのはまだ先か。
一方、綾香達が遭遇したモンスターはやはりBMGですか。よく考えればあんな格好の女の子が目の前にいたら興奮するかと(ジュルリ)。竜や魔法使い等、種族ごとに領域が分けられてるとは独特な世界です。それぞれが独立した国家を築いてると言うことでしょうか?それとも会社の部署のような感じなのか?どちらにしても昆虫領域には行きたくねぇ。魔法使いですからきっと霊使いやピケル、魔導書シリーズもいて…お師匠様、職場にイケメンや可愛い子集めすぎじゃねぇですか? (2016-08-02 17:13)
名無しのゴーレム
意気揚々と向かってきたものの全く歯が立たないブラマジガールちゃんバ可愛い。ちょろインにの匂いがプンプンするぜ……
どうやら想像以上に複雑っぽい精霊界。魔法使いの世界とかまんまファンタジーの世界っぽそう。炎族が集まる領域とか迂闊に入ったらあっという間に消し炭になりそう。
そしてバリアン七皇……ゲフン、七星将軍が侵入者に気づいた模様。お仲間さん(微妙に違いますが)がやらかしたのが原因ですが、彼らはどういった対応を取るのやら。 (2016-08-02 22:17)
光芒
>ター坊さん
ヤンデレ+シスコンというある意味最強の属性。遊希の目からハイライトが消えるのは必至ですね。彼女の目に光が戻るのはやはりだいぶ先になりそうです。
そしてBMG登場ですが、やはり精霊となってもあの際ど……魔術師衣装は変わりません。まあ一行に男性は光子竜だけであり、光子竜はそういうのは全く気にしない質なので色気で釣れる相手ではないですね。

>竜や魔法使い等、種族ごとに領域が分けられてるとは独特な世界です。それぞれが独立した国家を築いてると言うことでしょうか?それとも会社の部署のような感じなのか?

実際に存在する例から挙げるとアメリカ合衆国のような行政形態ですね。
精霊皇、オーバーハンドレッド・ナンバーズがいる領域→ワシントンD.C.
各種族の領域→各州
各領域のトップ→州知事
みたいな感じで。ちなみに少数種族は近い部類の他の種族の領域とくっついていたりします(魚・水・海竜)など。昆虫領域はNo.的な意味ではマスター・キー・ビートルやブリリアントあたりがトップでその下のグレート・モスとかインセクト女王がいる感じですね。暗黒界もそうですが、見た目の割にいい人が多いですよ(何

作中でも触れられている通り、魔法使い族にもいろいろ居るのですべてが一か所にいるわけではないですね。ブラマジの下にはブラマジサポートのモンスターやBMGシリーズ(映画で登場した「マジシャン・ガール」)あたりがいたりします。まあある意味ハーレムですねwww

>名無しのゴーレムさん
BMGにはなんだかんだ言ってこういうキャラが合っていそうかな、と思います。でもブラマジの弟子だけあって秘めている才能はあるんですよ。それを活かせてないだけで。
魔法使い族の世界はブラマジの居城みたく中世的なものもあれば、エンデュミオンやラメイソンな近代的な建物も多かったりします。ちなみにシャドールも魔法使い族のカテゴリーなので同じ領域にいますが、そこは光の差さない世界だったり。
炎族の集まる世界はやはり溶岩地帯になるので他の種族には辛いでしょうね。

そういえば元々のきっかけは遊望と時空竜ですからね。次話ではその辺りの立ち位置についても触れたいと思います。

(2016-08-03 12:16)

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41 第56話:反攻の遊希 1255 2 2015-12-27 -
104 第57話:満身創痍のふたり 1342 3 2015-12-30 -
123 第58話:幻惑、水の銀河眼 1581 3 2016-01-04 -
102 第59話:未知の敵 1568 4 2016-01-07 -
70 第60話:猛攻! スピードロイド 1463 2 2016-01-10 -
94 第61話:親友 1469 5 2016-01-12 -
65 第62話:死闘の果てに 1510 6 2016-01-15 -
87 第63話:二人の少女、そしてライバル 1426 2 2016-01-18 -
50 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1404 3 2016-01-21 -
107 第65話:光の導き 1316 2 2016-01-24 -
104 第66話:立ち上がる時 1351 4 2016-01-27 -
86 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1412 2 2016-01-30 -
121 第68話:不可解なこと 1459 2 2016-02-02 -
77 第69話:千夏との誓い 1298 3 2016-02-05 -
70 第70話:あの日、あの時 1373 4 2016-02-08 -
123 第71話:黒幕との接触 1568 3 2016-02-10 -
137 第72話:決別の時 1648 3 2016-02-12 -
101 第73話:思いを一つに 1379 3 2016-02-15 -
98 第74話:邪なる同調 1456 2 2016-02-17 -
43 第75話:精霊の奇跡 1380 4 2016-02-19 -
108 第76話:星天の再会 1381 2 2016-02-22 -
111 第77話:ペンデュラムの脅威! 1430 4 2016-02-24 -
118 第78話:渾身のドロー 1627 2 2016-02-26 -
99 1万アクセス突破記念企画開催! 1842 0 2016-02-26 -
50 第79話:覇王黒竜の目覚め 1391 4 2016-02-28 -
43 第80話:進化する銀河龍 1476 2 2016-03-01 -
130 第81話:変わらぬ友情 1452 7 2016-03-03 -
106 第82話:集う決闘者 1688 6 2016-03-04 -
131 第83話:小さくたって決闘者 1701 7 2016-03-05 -
96 第84話:決意を秘めた決闘者 1426 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1514 13 2016-03-08 -
114 第86話:真意を告げた決闘者 1570 7 2016-03-09 -
102 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1594 7 2016-03-10 -
61 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1492 10 2016-03-11 -
91 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1531 8 2016-03-13 -
89 第90話:五人五色な決闘者 1434 6 2016-03-14 -
125 遊希たちが4月改訂を語るようです 1469 8 2016-03-16 -
70 第91話:夕刻迎えし決闘者 1370 6 2016-03-16 -
87 第92話:解き放たれた決闘者 1610 6 2016-03-18 -
70 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1733 7 2016-03-20 -
63 第94話:一計案じる決闘者 1253 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1435 10 2016-03-23 -
73 第96話:矛を交える決闘者・1 1384 9 2016-03-25 -
114 第97話:矛を交える決闘者・2 1311 6 2016-03-27 -
110 第98話:矛を交える決闘者・3 1406 7 2016-03-29 -
70 第99話:矛を交える決闘者・4 1390 7 2016-03-31 -
83 第100話:熱戦の決闘者・1 1366 6 2016-04-02 -
118 第101話:熱戦の決闘者・2 1407 10 2016-04-05 -
77 第102話:熱戦の決闘者・3 1419 11 2016-04-07 -
69 第103話:熱戦の決闘者・4 1372 6 2016-04-09 -
102 第104話:熱戦の決闘者・5 1500 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1442 6 2016-04-13 -
58 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1374 6 2016-04-15 -
115 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1440 11 2016-04-18 -
74 第108話:別れの時を迎える決闘者 1441 10 2016-04-20 -
66 番外編前編について遊希たちが語るようです 1469 6 2016-04-21 -
96 第109話:2通の手紙 1553 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1476 6 2016-04-25 -
121 第111話:新時代のデュエル 1425 6 2016-04-27 -
80 第112話:ドラグーン 1341 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1419 7 2016-05-03 -
105 第114話:熱気溢れしサーキット 1232 6 2016-05-06 -
128 第115話:新たなるブラックフェザー 1289 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1494 7 2016-05-12 -
48 第117話:ノンストップ・ガールズ 1519 6 2016-05-14 -
67 第118話:夏の終わり 1443 9 2016-05-16 -
111 第119話:謎の美少女 1495 4 2016-05-19 -
80 第120話:真・究極 1362 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1323 4 2016-05-23 -
58 第122話:聖夜の悲劇 1289 6 2016-05-25 -
51 30000アクセス記念企画を少々。 1213 5 2016-05-27 -
73 第123話:姉として 1331 3 2016-05-29 -
64 第124話:対峙する竜と龍 1369 3 2016-06-01 -
54 第125話:顕現せし遊望の精霊 1406 5 2016-06-03 -
57 第126話:No.(ナンバーズ) 1427 4 2016-06-06 -
101 第127話:届かぬ言葉 1405 7 2016-06-08 -
69 30000アクセス記念企画 1612 4 2016-06-10 -
60 第128話:白紙のカード 1344 6 2016-06-14 -
116 第129話:青空の下で 1236 3 2016-06-17 -
123 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1499 4 2016-06-20 -
66 第131話:試練のデュエル 1339 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1263 5 2016-06-26 -
106 第133話:舞い降りる閃珖竜 1392 4 2016-06-29 -
61 第134話:親友に託された力 1253 3 2016-07-02 -
96 第135話:涙の誓い 1318 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1273 3 2016-07-09 -
91 第137話:新たなる竜星 1429 5 2016-07-12 -
54 第138話:綾香の忘れたもの 1254 4 2016-07-15 -
131 第139話:決闘者たちの選択 1223 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1282 7 2016-07-24 -
63 第141話:精霊界への旅立ち 1316 4 2016-07-28 -
59 第142話:黒き魔術師と弟子 1259 3 2016-08-02 -
116 第143話:七星将軍の襲撃 1318 3 2016-08-05 -
87 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1339 0 2016-08-07 -
65 第144話:英雄と炎拳・1 1233 5 2016-08-10 -
70 第145話:英雄と炎拳・2 1206 4 2016-08-14 -
62 第146話:騎士王の覚醒 1214 6 2016-08-17 -
73 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1288 3 2016-08-21 -
70 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1255 2 2016-08-23 -
46 第149話:過去への鎮魂歌 1302 7 2016-08-26 -
86 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1326 3 2016-08-28 -
82 第150話:機械の身体に宿る心 1134 0 2016-08-31 -
52 第151話:空を超えて 1106 0 2016-09-03 -
113 第152話:竜と機械の大会戦 1184 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1208 0 2016-09-13 -
78 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1456 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1283 4 2016-09-19 -
78 第154話:望まぬ戦い 1166 2 2016-09-23 -
65 第155話:正しさと過ち 1150 4 2016-09-27 -
55 第156話:少女の決意 1260 2 2016-10-01 -
116 第157話:遊希に起きた異変 1342 4 2016-10-05 -
110 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1288 3 2016-10-08 -
111 第159話:玻璃の如く純粋に 1286 2 2016-10-12 -
106 第160話:限界を超えて 1253 3 2016-10-15 -
128 第161話:決戦 1261 3 2016-10-18 -
96 第162話:精神の成長 1232 2 2016-10-21 -
46 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1266 4 2016-10-24 -
40 第164話:絆が紡いだ道 1360 6 2016-10-27 -
66 第165話:戦いの終わり 1323 4 2016-10-30 -
58 番外編 Trick or Treat 1197 5 2016-10-31 -
107 第166話:終わりの始まり 1392 9 2016-11-04 -
106 第167話:最期のワガママ 1440 4 2016-11-07 -
117 第168話:声なき再会の誓い 1309 4 2016-11-10 -
89 番外編:11月11日 1199 5 2016-11-11 -
69 第169話:七皇激突 1145 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1121 3 2016-11-17 -
129 第171話:紅き新星竜 1419 5 2016-11-19 -
77 第172話:未来を賭けた戦い・1 1316 4 2016-11-22 -
116 第173話:未来を賭けた戦い・2 1225 3 2016-11-24 -
125 第174話:未来を賭けた戦い・3 1217 4 2016-11-28 -
133 第175話:神の目覚め(修正済) 1226 5 2016-11-30 -
147 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1571 5 2016-12-02 -
99 第177話:次元を越える想い 1452 4 2016-12-05 -
138 第178話:天地創造の龍 1445 3 2016-12-07 -
104 第179話:希望への道 1357 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1267 4 2016-12-11 -
104 第181話:少女たちの帰還 1208 5 2016-12-13 -
57 遊希たちが1月改訂を語るようです 1161 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1412 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1236 3 2016-12-19 -
102 第184話:星龍皇覚醒・2 1204 4 2016-12-21 -
80 第185話:星龍皇覚醒・3 1118 4 2016-12-22 -
96 番外編:一番のプレゼント 1208 5 2016-12-25 -
117 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1315 3 2016-12-26 -
98 星龍皇 設定・カード紹介 1313 0 2016-12-29 -
62 第187話:星龍皇覚醒・5 1214 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1215 4 2017-01-01 -
75 第188話:星龍皇覚醒・6 1083 2 2017-01-04 -
114 第189話:星龍皇覚醒・7 1208 3 2017-01-07 -
56 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1394 3 2017-01-09 -
126 エピローグ:未来 1666 10 2017-01-13 -
91 番外編:2月3日 1162 4 2017-02-03 -
89 番外編:愛と友情のチョコレート 1031 4 2017-02-14 -
79 番外編:桃(色)の節句 1085 4 2017-03-04 -
126 感謝とお知らせ 1257 2 2017-05-04 -
79 番外編:Gift 1108 2 2017-12-25 -
141 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1089 2 2018-01-14 -
113 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1744 2 2018-05-24 -
83 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 988 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 909 2 2018-05-30 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1033 2 2018-06-03 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1076 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 835 2 2018-08-14 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 830 3 2018-08-20 -
103 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 863 3 2018-08-23 -
64 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 842 2 2018-08-25 -
37 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 765 3 2018-08-30 -
62 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 904 2 2018-09-01 -
204 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1016 3 2018-09-07 -
94 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 740 0 2018-09-09 -
60 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 842 3 2018-09-12 -
119 番外編:願う幸福 1420 2 2018-12-25 -

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