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第67話 転生術 作:白金 将
※次で最終話の予定です
~三日後 朝 射手の家~
射手「……」
射手「……」ゴロン
射手「……」
スタスタ
聖戦士「……」
聖戦士「生きてるか?」
射手「……」
射手「」ガサガサ
聖戦士「……そうか」
聖戦士(完全に置物みたいになってるな……)
~朝 女王の間~
女王「……」
女王「賢者、あの人たちは今日あたりに到着と言っていたのだけど」
賢者「昼辺りには到着するかと思いますが……」
女王「彼らとは親しいのかしら?」
賢者「親しいというよりも……付き合いが長い、と言うべきでしょうね」
賢者「いろいろ工面してもらった部分もあるので」
女王「そう」
女王「あなたがそう言うなら、彼女を救うカギが見つかるかもしれないわね」
賢者(とは言っても)
賢者(あの人たちでさえ分からなければ、もう女戦士さんは……)
~朝 訓練生の家~
訓練生「……むにゃ」
鎖使い「よしよし」ナデナデ
鎖使い(私はこうやって妹と再会できたけど)
鎖使い(女戦士さんは目を覚ますのかしら)
鎖使い(私があの世界から出られるようになったきっかけ……)
訓練生「……ぁ」パチッ
訓練生「お姉ちゃん……おはよう……」
鎖使い「おはよう」ナデナデ
訓練生「……」//
鎖使い(……きっと妹も辛いはず)
鎖使い(今の私に出来ることは、妹の支えになることだけ……)
~昼 女王の間~
スカ黄「お客さんが来ました」
スカ青「ラメイソンから来たそうです」
魔導書士バテル「……」
バテル「こんにちは」
バテル「状況は……一応、賢者さんから聞いています……」ソワソワ
女王「遠い所からご苦労様」
女王「慣れない場所だから、少しの間ゆっくりしていなさい」
バテル「わかりました……」
女王「賢者、部屋を案内してあげなさい」
賢者「わかりました」
賢者「あちらです。ついて来てください」スタスタ
バテル「……はい」スタスタ
女王「……見た感じ普通の男の子にしか見えなかったけど」
スカ黄「でもほんとは凄いらしいですよ」
スカ黄「頭の中に全部の魔導書の記憶が入ってるんだって」
女王「へぇ」
女王(そんな人を連れてこさせる賢者ってどんな人脈してたのかしら)
~昼 控室~
賢者「ここの部屋は自由に使ってください」
バテル「ありがとうございます」
賢者「……あんまりこういうこと聞いちゃいけないけど」
賢者「女戦士さんって、治る見込みはあるの?」
バテル「……」
バテル「少々強引なやり方ですが、出来ないわけでは」
賢者「……!」
バテル「そのために連れてきてほしい人がいます」
バテル「彼女と一番長い付き合いだった人を連れてきてください」
~昼 食堂~
調理師「……よし」
調理師「大分ここの修理も終わったな」
格闘戦士「やあ」
調理師「なんだ、もう飲みに来たのか?」
格闘戦士「飲めるものなら飲みたいところだがな」
格闘戦士「なんでも、遠いラメイソンの地から使いが来たらしい」
格闘戦士「女戦士を何とかする方法を知ってるのかね」
調理師「そうか……」
調理師「射手の奴は家で籠ってるか?」
格闘戦士「いいや、聖戦士の奴が背負って担ぎ出したらしい」
格闘戦士「なんでも、その客人が呼んだそうだ」
調理師「ほう」
調理師「アイツがなんとかなってくれれば射手も元気になるがな……」
~夕方 女王の間~
女王「一応言われた通りに物は用意したわ」
女王「やれるだけやってみてちょうだい」
バテル「わかりました」
射手「……」
女戦士だったもの「」
バテル「……」
バテル「大昔、この里にはとても力を持った呪術師がいたと聞いています」
バテル「今回は彼女がかつて行っていた転生術まがいのことをしますが……」
バテル「射手さん、でしたか。あなたがとても重要なカギになっていますよ」
射手「……!」
~数分後~
バテル「これで、とりあえず『化け物』としての女戦士さんは生涯を終えました」
射手「どうなるんだし?」
バテル「今度は肉体を作り直します」
バテル「女戦士さんの記憶を元に身体を再構築します」
射手「記憶……」
バテル「準備はいいですか?」
射手「は、はい」
バテル「ではこうして……」
射手(女戦士さんとの思い出……今までわざと思い出さないようにしてたけど)
射手(あ)
― ― ― ― ― ― ―
~ある日の昼 射手の家~
女戦士「むぐぅ……」
射手「女戦士さん、もう昼だからおきるんだし」
女戦士「ねむいのー」
射手「もう充分寝たじゃないですか」
女戦士「射手ちゃんのいじわるー」ブー
射手「……はいはい、もうしばらく寝るんだし」
~トーナメント前夜祭~
女戦士「しゃしゅちゃーん、だーいすきだよー」ギュゥ
射手「わわわ」カァァ///
スカ黄「いつもどおりだねー」
スカ青「……はぁ」
女戦士「おねえちゃんがぺろぺろしちゃうぞー?」
射手「お、女戦士さん、落ち着くんだし……!」
女戦士「ぺろぺろー!」ペロ
射手「ひぃぃぁああ!?」ビクッ
~昼 決勝戦前 屋台~
女戦士「どうしたの?」
訓練生「なんだか……二人とも、姉妹みたいですね」
訓練生「お弁当をどこから食べるかまで一緒です」
2人「「あ」」カァ//
調理師「それだけ良いペアってことだな」
訓練生「羨ましいですね……この二人ならあの強さも納得です」
女戦士「照れるからそんなこと言わないでー!」///
射手「あうっ……」///
~トーナメント最終戦後の夜~
女戦士「お姉ちゃんだから頑張ったもんねー」ギュゥ
射手「ひゃっ!? ちょ、ちょっと、女戦士さん……」
女戦士「なあに?」ナデナデ
射手「あう……」
― ― ― ― ― ― ―
射手「……」
射手「……っ」
バテル(成程……これ位の思念があるなら)
バテル「……?」
射手「……」ウルウル
バテル「……」
バテル「もう大丈夫ですよ」
射手「」コクリ
射手「それで、女戦士さんは……!」
バテル「もう少しで……」
バテル「終わりました」
バテル「転生術……一度死なせて生き返らせる、かなり強引な方法です」
バテル「目が覚めるまでにはそれなりに時間はかかりますが、でも、成功しました」
射手「……!」
女戦士「」
女王「本当にうまくいっちゃったわね」
バテル「元はこの地に昔あった方法でしたからね」
バテル「あとは彼女が目を覚ますのを待つのみですが……」
射手「女戦士さん……」
バテル「少々無理していたのでしょう、時間がかかりそうです」
~夜 射手の家~
女戦士「」
射手(一応引き取ってはもらったんだし)
射手(暖かくて一応息もしている……らしいんだし)
射手「……」
射手(早く起きてほしいんだし)
射手(お姉ちゃん……)ギュ
~三日後 朝 射手の家~
射手「……」
射手「……」ゴロン
射手「……」
スタスタ
聖戦士「……」
聖戦士「生きてるか?」
射手「……」
射手「」ガサガサ
聖戦士「……そうか」
聖戦士(完全に置物みたいになってるな……)
~朝 女王の間~
女王「……」
女王「賢者、あの人たちは今日あたりに到着と言っていたのだけど」
賢者「昼辺りには到着するかと思いますが……」
女王「彼らとは親しいのかしら?」
賢者「親しいというよりも……付き合いが長い、と言うべきでしょうね」
賢者「いろいろ工面してもらった部分もあるので」
女王「そう」
女王「あなたがそう言うなら、彼女を救うカギが見つかるかもしれないわね」
賢者(とは言っても)
賢者(あの人たちでさえ分からなければ、もう女戦士さんは……)
~朝 訓練生の家~
訓練生「……むにゃ」
鎖使い「よしよし」ナデナデ
鎖使い(私はこうやって妹と再会できたけど)
鎖使い(女戦士さんは目を覚ますのかしら)
鎖使い(私があの世界から出られるようになったきっかけ……)
訓練生「……ぁ」パチッ
訓練生「お姉ちゃん……おはよう……」
鎖使い「おはよう」ナデナデ
訓練生「……」//
鎖使い(……きっと妹も辛いはず)
鎖使い(今の私に出来ることは、妹の支えになることだけ……)
~昼 女王の間~
スカ黄「お客さんが来ました」
スカ青「ラメイソンから来たそうです」
魔導書士バテル「……」
バテル「こんにちは」
バテル「状況は……一応、賢者さんから聞いています……」ソワソワ
女王「遠い所からご苦労様」
女王「慣れない場所だから、少しの間ゆっくりしていなさい」
バテル「わかりました……」
女王「賢者、部屋を案内してあげなさい」
賢者「わかりました」
賢者「あちらです。ついて来てください」スタスタ
バテル「……はい」スタスタ
女王「……見た感じ普通の男の子にしか見えなかったけど」
スカ黄「でもほんとは凄いらしいですよ」
スカ黄「頭の中に全部の魔導書の記憶が入ってるんだって」
女王「へぇ」
女王(そんな人を連れてこさせる賢者ってどんな人脈してたのかしら)
~昼 控室~
賢者「ここの部屋は自由に使ってください」
バテル「ありがとうございます」
賢者「……あんまりこういうこと聞いちゃいけないけど」
賢者「女戦士さんって、治る見込みはあるの?」
バテル「……」
バテル「少々強引なやり方ですが、出来ないわけでは」
賢者「……!」
バテル「そのために連れてきてほしい人がいます」
バテル「彼女と一番長い付き合いだった人を連れてきてください」
~昼 食堂~
調理師「……よし」
調理師「大分ここの修理も終わったな」
格闘戦士「やあ」
調理師「なんだ、もう飲みに来たのか?」
格闘戦士「飲めるものなら飲みたいところだがな」
格闘戦士「なんでも、遠いラメイソンの地から使いが来たらしい」
格闘戦士「女戦士を何とかする方法を知ってるのかね」
調理師「そうか……」
調理師「射手の奴は家で籠ってるか?」
格闘戦士「いいや、聖戦士の奴が背負って担ぎ出したらしい」
格闘戦士「なんでも、その客人が呼んだそうだ」
調理師「ほう」
調理師「アイツがなんとかなってくれれば射手も元気になるがな……」
~夕方 女王の間~
女王「一応言われた通りに物は用意したわ」
女王「やれるだけやってみてちょうだい」
バテル「わかりました」
射手「……」
女戦士だったもの「」
バテル「……」
バテル「大昔、この里にはとても力を持った呪術師がいたと聞いています」
バテル「今回は彼女がかつて行っていた転生術まがいのことをしますが……」
バテル「射手さん、でしたか。あなたがとても重要なカギになっていますよ」
射手「……!」
~数分後~
バテル「これで、とりあえず『化け物』としての女戦士さんは生涯を終えました」
射手「どうなるんだし?」
バテル「今度は肉体を作り直します」
バテル「女戦士さんの記憶を元に身体を再構築します」
射手「記憶……」
バテル「準備はいいですか?」
射手「は、はい」
バテル「ではこうして……」
射手(女戦士さんとの思い出……今までわざと思い出さないようにしてたけど)
射手(あ)
― ― ― ― ― ― ―
~ある日の昼 射手の家~
女戦士「むぐぅ……」
射手「女戦士さん、もう昼だからおきるんだし」
女戦士「ねむいのー」
射手「もう充分寝たじゃないですか」
女戦士「射手ちゃんのいじわるー」ブー
射手「……はいはい、もうしばらく寝るんだし」
~トーナメント前夜祭~
女戦士「しゃしゅちゃーん、だーいすきだよー」ギュゥ
射手「わわわ」カァァ///
スカ黄「いつもどおりだねー」
スカ青「……はぁ」
女戦士「おねえちゃんがぺろぺろしちゃうぞー?」
射手「お、女戦士さん、落ち着くんだし……!」
女戦士「ぺろぺろー!」ペロ
射手「ひぃぃぁああ!?」ビクッ
~昼 決勝戦前 屋台~
女戦士「どうしたの?」
訓練生「なんだか……二人とも、姉妹みたいですね」
訓練生「お弁当をどこから食べるかまで一緒です」
2人「「あ」」カァ//
調理師「それだけ良いペアってことだな」
訓練生「羨ましいですね……この二人ならあの強さも納得です」
女戦士「照れるからそんなこと言わないでー!」///
射手「あうっ……」///
~トーナメント最終戦後の夜~
女戦士「お姉ちゃんだから頑張ったもんねー」ギュゥ
射手「ひゃっ!? ちょ、ちょっと、女戦士さん……」
女戦士「なあに?」ナデナデ
射手「あう……」
― ― ― ― ― ― ―
射手「……」
射手「……っ」
バテル(成程……これ位の思念があるなら)
バテル「……?」
射手「……」ウルウル
バテル「……」
バテル「もう大丈夫ですよ」
射手「」コクリ
射手「それで、女戦士さんは……!」
バテル「もう少しで……」
バテル「終わりました」
バテル「転生術……一度死なせて生き返らせる、かなり強引な方法です」
バテル「目が覚めるまでにはそれなりに時間はかかりますが、でも、成功しました」
射手「……!」
女戦士「」
女王「本当にうまくいっちゃったわね」
バテル「元はこの地に昔あった方法でしたからね」
バテル「あとは彼女が目を覚ますのを待つのみですが……」
射手「女戦士さん……」
バテル「少々無理していたのでしょう、時間がかかりそうです」
~夜 射手の家~
女戦士「」
射手(一応引き取ってはもらったんだし)
射手(暖かくて一応息もしている……らしいんだし)
射手「……」
射手(早く起きてほしいんだし)
射手(お姉ちゃん……)ギュ
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74 | 第34話 二日前 家に帰るまでが……? | 1149 | 2 | 2016-01-11 | - | |
100 | 第35話 一日前 宴の準備と光の来客 | 979 | 2 | 2016-01-14 | - | |
63 | 第36話 一日前 前夜祭 | 1033 | 2 | 2016-01-17 | - | |
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50 | 第38話 初日 開会 | 874 | 2 | 2016-01-21 | - | |
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更新情報 - NEW -
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アマゾネスの転生術の技術は魔導に受け継がれてたのか。
そしていよいよ次回最終回...いったいどんな結末を迎えるのか...正座待機! (2016-07-01 07:01)
多分今日中には更新できると思います。
最終話は……いつもどおりになるかな? お楽しみに(`・ω・´)
バテル君有能でかわゆい( (2016-07-01 08:56)