第70話 真実　作：こんにゃく

ハート「…」
ライフ100
手札0
フィールド
破面道化師(アランカルクラウン)クライマックス・プレジャー
破面道化師(アランカルクラウン)ピッシングナイバー

永続トラップ
破面(アランカル)ディスフィンサー

グローブルアイズ
攻撃力3500

一騎「…」
ライフ2000
手札3

我流の魔術師
攻撃力3500

黒麗の魔術師
攻撃力3500

黒の魔術師
攻撃力3500

カンザキ『ハート！グローブルアイズの効果を使って一騎の攻撃を耐えたぁ！！』

一騎「っ！！俺は手札から『屑鉄の魔術師』を召喚！」

屑鉄の魔術師
レベル3/闇属性/魔法使い族/スケール1
攻撃力1300

一騎「そして屑鉄の魔術師の効果発動！『このカードを素材とする時フィールドのペンデュラムモンスターのレベルを1つ下げる』！！」

一騎「俺は黒麗の魔術師のレベルを1つ下げる！！」

黒麗の魔術師
レベル6➡5

一騎「そしてレベル5の黒麗の魔術師にレベル3の屑鉄の魔術師をチューニング！！」

一騎「絆の力は次なる世代へ聖なる翼を羽ばたかせその瞳で全てを繋げ光指す道となれ！！」

一騎「シンクロ召喚！！レベル8！！ボンドアイズ・フェッセンズ・ドラゴン！！！」

ボンドアイズ
レベル8/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻撃力2500

キィィィン！！

ハート「エクシーズの次はシンクロ召喚か…流石だね」

トラクリボー『これなら…グローブルアイズの効果を防げるわ』

遊姫「え？どうして」

トラクリボー『グローブルアイズにはディストラクションアイズの地属性以外のモンスターを破壊する効果かがあるわ』

トラクリボー『でもボンドアイズには破壊を無効にする効果がある』

遊姫「そっか！これでディストラクションアイズの効果は発動できないのね！」

一騎「そして星屑の魔術師のペンデュラム効果発動！『フィールドのペンデュラムモンスターを素材としてシンクロ召喚に成功した時！デッキからカードを１枚ドローする』！」
手札3

一騎「俺は…カードを１枚セットして…ターンエンド」
手札2

一騎「…っ！！ハート！！もうやめるんだ！このフィールド…何かがおかしい！」

ハート「…はぁ…はぁ…」ﾎﾞﾛｯ

一騎「明らかに俺達を閉じ込めておくための何かだ…このままだと…お前の体が持たない！！」

ハート「…分かってるよ…そんな事」

一騎「なに！？」

ハート「いくら…デュエルに快楽を覚えたからってそこまで判断できないほどあたしはバカじゃないよ」

一騎「だったら…」

ハート「それでも…ママの計画通りならこれで異世界の扉が開かれるんだ…」

一騎「…くっ！！ジョーカー…」

…
ジョーカー「そろそろだね…」

？？？「ん？」

ジョーカー「…頃合いだ」

…

ベクト「ぐぉぉぉ！！」ﾄﾞｻｯ
ライフ800

ヴァイス「は！！」
ライフ2400

ﾋﾟｶｧｧ!!

一騎達を包んでいるドームが紅く輝き始める

ヴァイス「おっ…もうか…そろそろ俺も引き上げねぇとな」

ベクト「な…なんだと？」

ヴァイス「ここにいると俺もあぶねぇからな…早くキルヴィスを連れて戻らねぇと」

ベクト「っ！！どういうことだ！！貴様！！何が目的だ！！！」

ヴァイス「だから…言っているだろう？俺の目的じゃねぇって…」

ベクト「なら…一体誰が！！…ハッ！？」

ベクト(よく考えたら…コイツが言っていたこと…異世界の扉…って)

ベクト(コイツらはエクサスの人間の筈…そいつらがなぜ…)

ベクト(なぜ…シンクリスの…それも四王女の目的と同じことをしようとしている…！？)

ベクト「まさか！！」

ヴァイス「もしかして気づいたのか？だが…もう遅いぜ？ほら見ろよあの空を…」

すると空は真っ赤に輝き

ヴァイス「異世界の扉が開くぜ？」

ベクト「な…に…？」

…

一騎「がぁ！？」ﾄﾞｻｯ

ハート「えっ！？一騎！？」

カンザキ『おやぁ？どうしたのでしょう…一騎その場でたおれこんでしまいました』

一騎「がぁぁ！！？」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

ハート「なっ！？えっ！？一騎！！？」

すると一騎のカードケースからカードが天空へと上がっていく

一騎「なっ…そのカードは…ソロ…モンズ」

ハート「っ！？くっ！！うぁぁぁ！！！？」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

ハートも同様にカードケースからカードが天空へと上がっていく

ハート「こ…これは…！？」

ジョーカー『くっふふ…これで君たちのソロモンズは全て貰ったよ』

一騎「なっ…て…てめぇは…ジョーカー！！」

そこにはホログラムで出現したジョーカーの姿が

ハート「っ！！ママ…どういう…」

ジョーカー『ふむふむ…50枚か…まだ足りないけど…扉を開くには十分だ』

一騎「てめぇ…最初からこれを狙ってやがったのか…！！」

ジョーカー『当たり前だろう？そうでなきゃ君とジェイドを大会になんて出すわけがない』

ハート「っ！！」

ジョーカー『ハート…君はよくやってくれた…本当によく…私の思う通りに動いてくれた』

ハート「…え？」

ジョーカー『こうなることは全部私の計画通りさ…君が一騎と出会うこともそして…君が一時的にだが壊れてしまうことも』

ジョーカー『君が一騎に出会ったおかげで一騎は君に関わるようになり大会におびき寄せることが容易くなった…もちろんジェイドもね』

ジョーカー『そして…準決勝では見事ジェイドを打ち破ってくれた！あの時は負けてしまわないかひやひやしたよ…』

一騎「あの時…ハートがおかしくなるのも計算のうちだったっていうのかよ…ぐっ」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

ジョーカー『そうだね…この子は我慢するタイプだったからいつかは爆発すると思っていていね…思ったより早かったよ』

ジョーカー『ところで…そのファラリスフィールドのお味はどうだい？』

一騎「ファラリス…フィールド…だと？」

ジョーカー『そう…極めて純度の高いファラリス世界の力を再現しているフィールドさ…もっとも普通の人間なら入っただけで即死なんだけどね』

一騎「なに！？」

一騎「じゃあ…俺も…ハートも普通の人間じゃねぇって言いたいのかよ！！」

ジョーカー『…どうだろうね』

ジョーカー『それより…見ていてごらん…扉が開かれるよ』ｸｽｸｽ

…

ｺﾞｺﾞｺﾞｩ

カンザキ『どうしたというのでしょうか…一騎そしてハートが共に動かなく…てうわぁ！？』

すると上空から現れたのは無数の腕

青紫で半透明の巨大な腕がシンクリスの人間を襲い始める

シンクリス民「うわぁぁ！？」

シンクリス民「な…なんだこりゃぁ！！？」

ワァァ！！！？

一斉に逃げ出すシンクリスの人達

ユキ「これは…一騎君…！！」

カンザキ『お…落ち着いてください！冷静に避難してください！！押したり駆けたりするのは事故のもとです！！』

シンクリス民「へ？…うわぁ！？」

一人のシンクリス民がその腕に捕まる

シンクリス民「うわぁぁ！？死にたくない！！誰かたすけｔ」ﾊﾟｷｰﾝ

捕まれた人間は白い光となって上空に吸いこまれていく

シンクリス民「ひぃ…！！ひぃぁぁぁ！！」

遊姫「これは…！！」

トラクリボー『この現象…クローバー達の魂が無くなった時に似ているわ…ただし今回のは体ごと持ってかれてるみたいだけど』

遊姫「ど…どうしよう」

トラクリボー『考えてる暇はないわ！！私達も逃げるわよ！！捕まったらお陀仏よ！！』

遊姫「で…でも…」ﾁﾗｯ

遊姫はテレビに映る一騎が気になっていた

トラクリボー『でももナスもないわ！！…今は一騎を信じましょう』

遊姫「…っ…分かった」

…

ベクト「なんだってんだありゃぁぁ！！？」

ヴァイス「っちぃ！始まっちまったか！！仕方ねぇ！！」

ズガガガァァン！！

ヴァイスの馬のようなモンスターが一蹴りを入れると地面が吹き飛びベクトを吹き飛ばす

ベクト「ぐわぁぁぁ！！」ﾄﾞｻｯ

ヴァイス「勝負はお預けだ！！ベクト！！」

ヴァイスはキルヴィスを担ぎＤホイールで去っていく

ベクト「なっ…てめぇ！待ちやがれ！！」

瞬間青紫の腕がベクトに襲いかかる

ベクト「なっ！？やべぇ！！くそっ！！」ﾀﾞｯ

ベクトはその身のこなしで腕を避けると近くにあったＤホイール(キルヴィスが奪ったもの)に乗り逃げる

ベクト「くっ！！なんなんだこの腕は！！」ﾌﾞｩｩﾝ!!

ベクト「まさか…こいつが…異世界の扉だっていうのかよ…！！」

…

ハート「…こ…これって…」

一騎「人が…消えていく…！！」

ジョーカー『あっはっは！素晴らしい…この早さならすぐにでも扉が開きそうだよ…』

一騎「て…てめぇ…！！」

レイナ『あぁぁぁ！！！？』ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

一騎「っ！？そ…その声は…！！レイナ！！？」

ジョーカー『ああ…レイナにも頑張って貰っているよ…そのファラリスフィールドを安定させているのは彼女だからね』

一騎「っ！！今すぐやめろぉ！！っぐぁぁ！」

バチン！！

その音と同時にハートと一騎を襲っていた電撃が止まる

ハート「…くぅ」ﾄﾞｻｯ

一騎「くぅ！！…や…野郎」

一騎「て…てめぇは…自分の娘にまで…こんなことするのかよ！！！」ﾖﾛｯ

ジョーカー『…？』

？？？『いやぁここまでうまくいくとはねぇ』

一騎「！！何者だ…てめぇ！！」

画面に映った者…それは


暁『どうも…初めまして…かな？一騎…僕の名前は暁…よろしくね』

一騎「暁…だと…！？」

一騎「お前は…エクサスの人間じゃねぇのか！？なんでシンクリスに！！」

一騎「それだけじゃない！！お前はこのはを！！！」

暁『ああ…彼女ね…彼女は僕の事を目の敵にしてきて邪魔だったから…排除したまで』

一騎「…てめぇ」

暁『えぇと…なんでここにいる…だっけ？』

暁『簡単だよそりゃあ僕がこの人に協力してたからね』

一騎「な…なんだと…？」

暁『だっておかしいと思わない？僕たちエクサスとシンクリスは戦争中だよ？』

暁『いくら冷戦状態とはいえシンクリスで大会やりまーすなんて言ってたら普通はエクサスが黙ってるわけないじゃん』

一騎「っ！！」

暁『だからこそ僕がこの異世界の扉がさを開く計画を手伝ったってわけ』

暁『いやぁ大変だったなぁ大会に出てまで擬似的なソロモンズを仕掛けるの』

一騎「擬似的なソロモンズ…？」

暁『そう…そのフィールドは特殊でね擬似的なソロモンズを瞳の紋様のように仕掛けることで発動する特殊なフィールド』

暁『僕とヴァイスはこの時の為にずっと仕込んでいたのさ』

一騎「…まて…それじゃあお前らはいつから…いつから協力していたんだ…？」

暁『いつから…？…最初からさ』

一騎「最初だと…？」

暁『そう…２年前のシンクリスでの爆発事故から』

ハート「！？」

一騎「なんだと！？」

ジョーカー『…そうだね…２年前…私がこの世界に帰って来た時、私はソロモンズの力を知ってしまった…だがそのソロモンズは世界に散ってしまい集めなければならなくなってしまった』

暁『そして世界に散らばってしまったソロモンズを僕達エクサスも集めていたからね…僕達エクサスとジョーカーは手を組んだ』

ジョーカー『効率よく集めるために戦争を起こしたんだよ』

一騎「な…に…」

ジョーカー『準備は簡単さ…エクサスでは邪魔になった先代王を抹殺しそれをシンクリスの人間のせいにすればいい』

暁『そうすることでエクサスとシンクリスは戦争になる』

ジョーカー『そして散らばったソロモンズを片っ端から探し集める』

一騎「そんな事のためだけに…戦争を起こしたっていうのか…！」

ジョーカー『そんな事ではない…私達にとってソロモンズの力は必要不可欠…』

ジョーカー『その為なら多少の犠牲は必要だ』

一騎「多少の犠牲だと…！！」

暁『そうそう…フュージニアにはソロモンズの事を匂わせておけばフュージニアには勝手にソロモンズが集まると思っていたから後回しにしているんだよねぇ』

ジョーカー『そして…ジェイドにはレイナを利用したってわけさ』

暁『ソロモンズを使えばレイナを助けられるってね…ｸｽｸｽ本っ当に面白いよねぇwジェイドの奴w』

一騎「てめぇら…てめぇらのせいで…たくさんの人が死んじまったんだぞ！！」

ジョーカー『私には関係のないことだ』

一騎「っ！！…ハート達だって…お前の娘だって…父親を助けるために必死だったんだぞ！！ 」

一騎「やりたくもない戦争にでて…人を殺して…友達や大切な人と戦わなくっちゃいけなくても…それでも！！」

一騎「お前を信じて戦ってきたんだぞ！！」

ジョーカー『…ああ…そうだったな…父親が助かるというのは嘘だ』

一騎「何！！？」

ハート「え？」

ジョーカー『いや…正確には嘘じゃないんだけどね…それは扉が開いて戻ってこれたらの話だ』

ジョーカー『戻ってこれる可能性は限りなく低い…だが』

ジョーカー『君達が出迎えに行く事も出来るけどこちらも君達が無事に帰ってこれる可能性は低いけどね』

ジョーカー『それに…私はハート達を娘だなんて思ったことはない』

ハート「！？」

ジョーカー『なんせ私はハート達の名前すら知らないんだから』

一騎「どういう…ことだ？」

ハート「…そん…な」

ジョーカー『悪いけど私には君達との記憶はない』

ジョーカー『だからこそ名前を捨て別の名前を与えるなんて事をしていたんだけどね』

ジョーカー『最初怪しまれない口実として使っていたんだ…思いの外引っ掛かってくれて…』

ジョーカー『いい娘だったよ』

ジョーカー『私の思った通りに動いてくれて…ここまでうまくいくとは思っていなかったよ』

一騎「ジョーカー！！てめぇ！！」

ジョーカー『どう？これで満足かな？』

一騎「てめぇら…絶対許さねぇ！！」

ジョーカー『許すも許さないも勝手だけどこの扉を閉じることができなければどのみちシンクリスは終わり』

ジョーカー『君達も終わるんだよ…一騎』

一騎「っ！！」

一騎「終わらねぇ…」

ジョーカー『なに？』

一騎「この俺が絶対に終わらせねぇ！！」

ジョーカー『へぇ…それじゃあ…後はがんばって生き延びて見せてね…一騎』ｽｯ

…

ジョーカー「…」

暁「それで？教えちゃってよかったの？」

ジョーカー「どういうことだい？」

暁「ハートって子にだよ…真実を教えてよかったの？」

ジョーカー「ああ…良いに決まってる…言っただろう？」

ジョーカー「あの子は我慢強い子なんだ…壊れれば一気に壊れる」ﾆﾔｯ

暁「うわ…僕は君が一番怖いよ」

…

ハート「そんな…最初から…？」

一騎「っ！！ハート…」

ハート「最初…」

…


ハート『はぁ…はぁ…！！みんな！！』

スペード『どうかなされましたか？お姉さま』

ハート『はぁ…あのね…！ママが…ママが帰ってきたんだよ！！』

ダイヤ『！！本当か！？』

クローバー『本当！？』

ハート『うん！あたしが開発してた次元転送装置…あれがうまくいったんだ！』

ハート『そしたら…そしたら…やっとママが…』ﾍﾟﾀﾝ

ハート『ﾋｯｸ…やっと…やっと帰って来たよぉ…』

スペード『お姉さま！！』ｽｯ

ダイヤ『そうか…ようやく…それで母様は？』

ハート『あっちの部屋』ｽｯ

スペード『お姉さま…立てますか？』

ハート『うん』ｽｯ



クローバー『あっ！お母様！』

ジョーカー『…どうも』

ジョーカー『…ねぇ君達…お父さんを助けたくないかい？』



ハート『ダイヤ…大丈夫？』

ダイヤ『あ…ああ…最近は…エクサスの攻撃も厳しくなってきているので…骨が折れますが』

ハート『無理はしちゃだめだよ？』

ダイヤ『…それは姉さまもです』

ハート『え？』

ダイヤ『…最近は寝ていないでしょう？クマが出来ています』

ハート『ハハッ…』

ダイヤ『私が言うのもなんですが…女の子なのですからもっと肌に気を付けてください』

ハート『…うん…ありがとね』

ダイヤ『…母様ですか？』

ハート『まぁね…もうすこしでこのソロモンズの事が分かるんだ…だからお互い頑張ろうね』ﾆｺｯ

ダイヤ『姉様…分かりました…頑張りましょう！』

…

ハート「そっかぁ…最初からだったんだ」

一騎「ハート！もうやめよう！今はこんな事をしてる場合じゃない！！」

一騎「一緒にここを抜け出して…扉って奴を止めて…」

一騎「そんで…ジョーカーをぶん殴りにいこう！！」

ハート「…パパはたすからない…アリーシャちゃん…コレットちゃん…リアンちゃん…全部…意味なかった…」

一騎「ハート…？」

ハート「意味がなかったんだ！！」ﾌﾞﾜﾝ!!

虹色のオーラの勢いが増していく

そしてその力はハートを覆い尽くす

一騎「っく！！」

一騎「ハート…俺の言葉が聞こえてないのか…！！」

…

ジョーカー「さっ…行こうか」ｽｯ

ジョーカーはレイナの呪縛を解くとレイナを暁に背負わせる

暁「あれ？もういいの？」ｽｯ

ジョーカー「既にこの扉は成熟しきっている後は勝手に事が進むよ」

暁「…ふーん…それじゃあエクサスに戻るの？」

ジョーカー「ああ…そうだね」

ジョーカーは青紫の腕に襲われているシンクリスを見ながら

ジョーカー「それじゃあね…シンクリス」

…

ズガガガァァン！！

ハートのオーラは紅くどす黒いシンクリスの空を照らしていた

遊姫「トラちゃん！あれを見て！！」

トラクリボー『あれは…もしかしてハートかしら…一体何が！？』

…
カァァ！！

ベクトは光輝く現象を見ていた

ベクト「つぅ！！今度はなんだってんだ！？」ﾌﾞｩｩﾝ!!

通「っく！！」

ベクト「あ？」

そしてそこには青紫の腕に追われている通の姿があった

ベクト「ちぃ！！」キュゥゥ！！

ベクトは加速すると

ベクト「そこのお前！！つかまれ！！」

通「！」ｶﾞｼｯ

通はベクトの後ろに飛び乗る

通「すまねぇ！」

ベクト「良いってことよ…しかしなんなんだコイツは…」

通「テレビで見ていたが…分からねぇ…だが明確に生きてる人間を狙ってやがる」

ベクト「生きてる人間だと？それじゃあやっぱりこれが異世界の扉を開くための生け贄…」

通「あんた…異世界の事を知ってるのか？」

ベクト「そういうてめぇも知っているようだな」

通「まぁな…とにかく死んでいる人間や意識がない人間は襲われねぇっぽい」

ベクト「なに？」

通「俺はさっきまでそこの病院にいたんだが…意識がなかった人間には目もくれず俺を狙ってきやがった」

ベクト(つまり…もう脱け殻のメーアとかは狙われねぇってことか)

通「なぁあんた…これからどうするつもりだ？」

ベクト「とりあえず」ｽｯ

ベクトは指を指す

ベクト「この現象の原因になってそうな彼処へ向かう」

そこは今まさに虹色のオーラが出ている場所だった

通「あそこは…会場か？なんだあの光は…？」

ベクト「さぁな…なんにせよ行ってみることに越したことはねぇ」

ﾌﾞｫｫﾝ…

…

一騎「っくそ…ハート…！！」

ハート「もう…どうでいい…全部…ぶっ壊す！！！」

一騎「くっ…さっきよりも…まさか…ジョーカーの野郎…ここまで計算してやがったっていうのか…！！」

ハート「あたしのターン！！！」
手札1

ハート「うっふふふ…あははは！！もう誰も助からないんだ！！」

ハート「今まであたし達がやって来たことも無駄だったんだ！！」

ハート「全部…ぶっ壊してやる！！」

ハート「あたしは…再び！ペンデュラム召喚を行う！！」

ハート「あたしはグローブルアイズを再びペンデュラム召喚！！」

一騎「再びペンデュラム召喚！！？」

ハート「そう…これが…ペンデュラムを越えたペンデュラム！！！」

ハート「あたしが追い求めていたペンデュラムのその先！！！」

ハート「あたしは再びペンデュラム召喚したグローブルアイズをリリースする！！！」

ハート「そして…手札からこのモンスターを特殊召喚する！！！」

ハート「その王の力は全ての頂点！！その瞳の前に全ての愚民は泣いてひれ伏せ！！」

ハート「アークペンデュラム！！レベル8！！！『絶対眼の王真竜（グローブルアイズ・グレイト・オール・ドラゴン）』 ！！」

グレイト・オール・ドラゴン
レベル8/光属性/ドラゴン族/スケール7
攻撃力0

グレイト・オール・ドラゴン「ガァァァ！！！」

山のように巨大な骨の龍が縦横無尽に這い廻る

一騎「っ！！な…なんだ…こいつは…！！」


ベクト「っ！！なんだ！？」ｷｷｨｯ!!

通「なんだよ…あのモンスター…！」



一騎「アークペンデュラム…！？」

ハート「全てを…終わらせる！！」

続く

次回

一騎「絶対に…俺は諦めたりしない！！」

ハート「無駄だ！！もう…シンクリスは終わりなんだ…終わっちゃうんだ」

一騎「俺が絶対にそんな事はさせない！！絶対…皆を…助けて見せる！！」

一騎「次回『諦めない心』一気に駆け上がれ！！」