第61話 天を翔る　作：こんにゃく

カンザキ『おおっと！！ここでクリフトが決めたぁ！！』

クリフト「ゆけ！！パンサーウォーリアー！！」

カンザキ『クリフトこれで生き残り確定だぁ！！』

開場内ではD・ホイールでの決闘に敗退した者達による敗者決定戦が始まっていた

しかしこれは単なる『埋め合わせである』

観客A「ふざけんな！！いい加減こんな奴等のデュエルなんか見たくねぇ！！」

観客B「そうだ！！さっさと映像で見せろぉ！！」

観客C「そうだ！そうだ！！」

カンザキ『そう言われましても…カメラの故障で…』

カンザキ（一体何が起こっているのか…私が知りたい！！）

…

遊姫「…一騎」ﾌﾞｩｩﾝ

一騎「ん？」ﾌﾞｫｫﾝ

遊姫「私達で止めよう…彼女達の計画を」

一騎「当たり前だ…その為に…俺達はここまで来たんだ」

遊姫「…そうだね…私達が出来ることを…やらなくちゃ…！！」

一騎「ん？これは…」

ﾋﾟｶｧｧと目の前が真っ白になる…

そしてそこには

一騎「こいつは…」

遊姫「きれいな場所…外国みたい…」

そこは大聖堂が各場所に点在する国を模した場所…

鐘の音が鳴り響き空を青く染める

一騎「ここが…聖堂街エリア…もしかしたらここにジェイド達がいるかもしれない…」

遊姫「探してみましょう…！」

トラクリボー『…その必要はないわ』

遊姫「え？」

トラクリボーが指を指すその先にジェイドの姿があった

ジェイドは巨大な大聖堂に入っていく



ジェイド「…なぜここに」

スペード「貴方の死に場所としてとても相応しいと思いませんの？」

ジェイド「…ふん…ここが俺の死に場所だと？」

ジェイド「…笑わせるな！俺はレイナを救うまでは絶対に敗北などしない！！」

一騎「ジェイド…！」

遊姫「スペードさん…ジェイド…」

スペード「あら？…観客まで来るなんて…豪華ですわね」

ジェイド「…貴様達…いや…止しておこう」

スペード「？」

ジェイド「貴様達…良く見ておけ…これが…俺のデュエルだ！」

スペード「！」

一騎「ジェイド…」

遊姫「…」ｺﾞｸｯ

トラクリボー『見物ね…彼は私が見てきた中で一番の実力者よ』

遊姫「え？」

一騎「えっ？俺は？」

トラクリボー『そんな彼と…スペードのデュエル…この状況で言うなんて空気が読めていないのは重々承知なんだけれど…』

トラクリボー『この勝負…少しだけ楽しみだわ』

一騎「ねぇ…俺は？」

遊姫「…うん…そうだね…私も見ておきたいの…二人の…覚悟を」

一騎「ねぇ…俺は？…ねぇ！」

スペード「…その様子だと…遊姫さん…クローバーとの決着が着いたようですわね」

遊姫「ええ…ダイヤさんとリアンはもういないわ…残るは貴方とハートさんだけよ！」

スペード「リアン…そう…あの子…真名を…」

スペード「…確かに…妹達は負けてしまったようですが…わたくし達…姉達は常に妹を守る立場でしてよ？」

スペード「そのわたくし達が…負けるわけないですわよね？ジェイド」

ボウッ！！と強烈な光と風が辺りに吹き荒れる

その強さはクローバーやダイヤね比ではなかった

トラクリボー『なっ！？』

一騎「すげぇ…力だ…！」

遊姫「うぅ…！」

ジェイド「…この力は…」

スペード「これはわたくし達姉妹が持っていた瞳の力をさらにお母様により強力にしてもらったもの…遊姫さんはあの子と戦ったのなら分かるでしょう？」

遊姫「…」

遊姫は思い出す…クローバーとのデュエルを…

強力な瞳の力…ディストラクションアイズというドラゴンの力を

トラクリボー『だとしても…あの子の力はこんなにはなかった…流石は姉といった所ね…桁違いだわ…！！』

ジェイド「…ふんそんな借り物の力で俺を倒せると思っているのか？」

スペード「ええ思っていますわよ？借り物の力だけではない…わたくしの力も合わせて…貴方を倒しますわ」

ジェイド「ほう…おもしろいやってみろ」

スペード「そうさせていただきますわ」

ジェイド「…」

スペード「…」

場が静寂に包まれる…そして

ジェイド・スペード「デュエル！！」
ライフ4000

通「ここにいたか」

一騎「！通！！良く分かったな」

通「お前らの声が聞こえたんでな…それより始まったか」

一騎「ああ…あいつら本当は戦いたくねぇんだろうな」

遊姫「え？」

一騎「そうか…遊姫は知らねぇのか…あいつら本当は婚約者同士なんだ」

遊姫「えぇ！？」

一騎「それもとりわけ仲が良かったらしい…だけど」

通「今はその相手は妹の仇でスペードにとってはジェイドは邪魔な存在でありソロモンズ保有者」

一騎「…なんだかやるせねぇよ…」

通「それでもあいつが決めたことなんだ…俺達がどうこう言ったってあいつは自分の意思を曲げねぇよ…あいつはそういう奴だ」

一騎「ああ…そうだな」

遊姫「ジェイド…」

ジェイド「俺から行くぞ！」

ジェイド「俺のターン！」
手札5

ジェイド「俺はフィールドにモンスターが存在しない時手札から『空間（スペース）バタフライ』を特殊召喚する！」

バタフライ
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1300

半透明で青白く輝く蝶が宙を舞う

ジェイド「さらに手札から『空間（スペース）カブト』を通常召喚！」

カブト
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1600

半透明で青白い甲虫がズシンと音をたてて出現する

スペード「同じレベルのモンスターが２体…ですわね」

ジェイド「俺はレベル4の空間（スペース）カブトとバタフライでオーバレイ！！」

ジェイド「天命を穿つその牙を震わせ…敵を圧倒し殲滅せよ！！」

ジェイド「エクシーズ召喚！！ランク4！！『超空間昆虫（テラスペースビートル）アッシェトギラファス』！！！」

アッシェトギラファス
ランク4/光属性/昆虫族/エクシーズ
攻撃力2000

半透明で青白く輝く巨大な牙を持つクワガタ

その牙の長さは3メートルはある

その牙をガチガチと鳴らしている

一騎「来たぜ！ジェイドのエクシーズだ！！」

ジェイド「…俺はアッシェトギラファスの効果を発動！『１ターンに１度オーバレイユニットを１つ使いデッキから光属性モンスターを１体手札に加える』」

ジェイド「俺が手札に加えるのは『空間（スペース）セントピー』」
手札4

ジェイド「俺はカードを１枚セットしてターンエンド」
手札3

スペード「流石はエクサス四騎士に選ばれただけはありますわね…１ターン目からエクシーズ召喚など造作もない…」

スペード「ですが…わたくしもシンクリス四王女…」

スペード「わたくしだってその程度の事は出来ますのよ！！わたくしのターン！！！」
手札6

スペード「わたくしは手札から『元素鈴（ダイヤモンドベル）カウベル』を召喚！」

カウベル
レベル3/光属性/悪魔族
攻撃力1000

スペード「カウベルが召喚に成功した時『デッキから同じくカウベルを特殊召喚するんですの』 」

カウベル
攻撃力1000

スペード「そしてフィールドに元素鈴（ダイヤモンドベル）が２体以上いる時手札から『元素鈴（ダイヤモンドベル）ハウンドベル』を特殊召喚！」

ハウンドベル
レベル3/光属性/悪魔族/チューナー
攻撃力500

通「１ターンでここまでの展開力…やはり元の使い手に戻ったあのデッキは脅威だな」

スペード「わたくしはレベル3のカウベル２体にレベル3のハウンドベルをチューニング！！」

スペード「光輪の彼方から降り注ぐ光の矢…放出し顕現せよ！」

スペード「シンクロ召喚！レベル9！！『元素鈴（ダイヤモンドベル）グローリアスベリエル』！！」

グローリアスベリエル
レベル9/光属性/悪魔族/シンクロ
攻撃力2800

八枚羽の天使の翼を持つ鈴の化身

頭の上に巨大な光輪が浮かぶ

ジェイド「…」

スペード「あら？随分と余裕そうですわね…」

ジェイド「シンクロ召喚をしただけではないか…その程度…猿でも出来るぞアリーシャ」

スペード「そうですわね…では…わたくしはグローリアスベリエルの効果を発動ですわ！」

スペード「『１ターンに１度相手フィールドのカードを１枚破壊する』！」

スペード「ライザーレゼレクション！」

翼の羽を飛ばしアッシェトギラファスを砕く

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!!!

ジェイド「罠発動！『ライトビートルシングス』！」

ジェイド「このカードは『フィールドの光属性モンスターに対する効果を無効にする』！」


ﾊﾞｷｨｨｨﾝ!!

アッシェトギラファスから光のオーラが発生する

遊姫「相…殺」

スペード「ならば…わたくしはグローリアスベリエルでアッシェトギラファスを攻撃！！」

スペード「フルソイルドベル！！」

鐘の音が鳴り響きそれが光の衝撃波となって襲いかかる

グローリアスベリエル
攻撃力2800
⬇
アッシェトギラファス
攻撃力2000

ジェイド「くぅ…！！」ﾌﾞｫﾝ
ライフ4000➡3200

ジェイド「っちぃ…！」

スペード「わたくしはカードを１枚セット…これでターンエンドですわ」
手札3

一騎「最初のターンからジェイドにダメージを…」

通「やっぱりスペード…侮れない…」

ジェイド「ふ…この程度…想定内だ」

ジェイド「俺とお前は幾度となく衝突してきた…この程度のことなど何度でも味わってきたことだ…だが」

ジェイド「今の俺には通用しないということを証明してやる！！」

ジェイド「俺のターン！！」
手札4

ジェイド「俺は手札から魔法カード『空間供給（スペース・サプライズ）』を発動！」

ジェイド「このカードは『墓地の空間（スペース）モンスターを２体まで手札に戻す…その代わり俺はこのターン通常召喚できない！』」

ジェイド「俺は墓地の空間（スペース）カブトそしてバタフライを手札に加える」
手札5

ジェイド「そしてフィールドに空間（スペース）モンスターが存在しない時手札より空間（スペース）バタフライを特殊召喚！」

バタフライ
攻撃力1300

ジェイド「さらに！墓地のアッシェトギラファスを除外することで手札から『空間（スペース）マイン・ホッパー』を特殊召喚！！」

マイン・ホッパー
レベル3/光属性/昆虫族/チューナー
攻撃力300

ジェイド「そしてレベル4の空間（スペース）バタフライにレベル3のマイン・ホッパーをチューニング！！」

ジェイド「空間を統べる偽害の昆虫よ、その王たる翼を羽ばたかせ、舞い降りよ！！」

ジェイド「越空間昆虫(テラスペースビートル)・ヘルヘラクレス！！」

ヘルヘラクレス
光属性/ 昆虫族/レベル7/シンクロ
攻撃力2500

青く輝く角を生やす巨大な虫の王がその姿を現す

一騎「でた！ジェイドのシンクロモンスターだ！！」

ジェイド「ヘルヘラクレスのモンスター効果を発動！『１ターンに１度！！相手フィールドのモンスター１体を破壊する！！』」

ジェイド「空間震動波！！」

ヘルヘラクレスが翼を羽ばたかせると空間に波が発生するそれがグローリアスベリエルに直撃すると

グローリアスベリエルは無惨にもヒビが入り砕け散る

ジェイド「ゆけ！！ヘルヘラクレス！！アリーシャにダイレクトアタックだ！！」

ジェイド「ライトヴォーク・ビートル！！！」

そのまま一閃するようにスペードを貫く

スペード「永続罠『レフィア・ベル』！！」

スペード「『自分フィールドのモンスターのレベルが5以下の時墓地から元素鈴（ダイヤモンドベル）を１体特殊召喚する』！！」

スペード「再び甦れ！グローリアスベリエル！！」

グローリアスベリエル
攻撃力2800

ジェイド「なんだと！？」

遊姫「またあのモンスターが復活した…！？」

ジェイド「くっ！！」

スペード「貴方の攻撃は…残念ながらわたくしには届きませんわ」

スペード「これも…昔からでしたわよね？」

ジェイド「ちっ…俺はカードを１枚セット…これでターンエンドだ」
手札2

スペード「この間のデュエルではわたくしは油断していましたわ…貴方の強さを…」

スペード「確かに貴方は強くなりましたわ…ですがそれは同時にわたくしも強くなったのでしてよ！！」

ジェイド「…」

スペード「わたくしのターン！！」
手札4

スペード「わたくしはグローリアスベリエルの効果発動！１ターンに１度！フィールドのカードを破壊する！」

スペード「砕け散りなさいな！ヘルヘラクレス！！」

またしても放たれた羽によりヘルヘラクレスが破壊される

一騎「まずい！これじゃあジェイドのフィールドはがら空き…！！」

遊姫「…！！」

スペード「…では…お行きなさい！グローリアスベリエル！」

スペード「フルソイルドベル！！」

ジェイド「そうはいかん！！俺は罠カード『光輝道の盾』を発動！！」

ジェイド「このターン！！俺が受けるダメージは半分となる！！」

スペード「ですが…ダメージはきっちり受けてもらいますわ！！」

ジェイド「ぐぅ…がぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ

ジェイドは吹き飛ばされそして壁に衝突する

ガァァン！！

壁が砕け散るほど強く打ち付けられたジェイドはその場に倒れる

ジェイド「ぐ…」
ライフ3200➡1800

一騎「まさか…本気を出したスペードがここまで強いなんて…」

通「ああ…あのジェイドがダメージを与えられるずここまでやられるとはな」

ジェイド「ぐ…」ｻﾞｯ

ゆっくりと立ち上がる

スペード「わたくしはカードを2枚セットしてターンエンドですわ」
手札2

ジェイド「俺の…ターン！」
手札3

スペード「…ジェイド…サレンダーをしなさい」

ジェイド「…なに？」

スペード「今サレンダーをすれば貴方の命を取ることはないですわ…だから」

ジェイド「ふん…どうやらこのデュエル…ただのデュエルではないようだな」

スペード「そう…このデュエルは敗北をすればその魂は異世界の扉の生け贄となる…文字どおりですわ」

ジェイド「そうか…」

スペード「だから…わたくしは貴方には助かってほs」

ジェイド「貴様！！俺を愚弄する気か！！」

スペード「！？」ﾋﾞｸｯ

ジェイド「随分とナメられたものだ…この俺が…幼馴染みである貴様にそう言われるとはな…失望したぞ…」

ジェイド「『スペード』」

スペード「わたくしは…」

ジェイド「俺は…例えこの身が危険にさらされようとも妹を…レイナを救うと誓った！！」

ジェイド「だからこそ今！！貴様と向かい合いこの戦いをしている！！」

ジェイド「今さら命が無くなるからだと怖じ気づき引く男だと…貴様は思っていたのだな！！」

スペード「違いますわ！！」

ジェイド「貴様も同じ事…自分の家族のために今ここで俺と向き合っているのだろう！！だったら…」

ジェイド「ちゃんと自分の意思を突き通して見せろ！！」

スペード「！！」

ジェイド「俺は！！墓地のヘルヘラクレスの効果を発動！『墓地の昆虫族全てを除外しデッキから光属性モンスターを手札に加える』！！」

ジェイド「俺は『宇宙眼の煌角竜（コスモアイズ・グリッター・ドラゴン）』を手札に加える！」

ジェイド「そして…手札から『融合』を発動！！」

一騎「ジェイドが融合！！？」

通「これで…ジェイドは全ての召喚方法を行った訳か」

遊姫「凄い…」

ジェイド「俺は手札の空間（スペース）カブトそしてセントピーを融合する！！」

ジェイド「煌めきと空間を支配する昆虫よ我が魂を受け継ぎ真の覚醒へと繋げ！！」

ジェイド「融合召喚！！レベル7！！『超空間昆虫（テラスペースビートル）クロックロックビー』！！」

クロックロックビー
レベル7/光属性/昆虫族/融合
攻撃力2700

青く輝く蜂はその両腕に光の槍を抱えている

ジェイド「さらに！クロックロックビーの効果を発動！『このカードが融合召喚に成功した時、手札の光属性モンスター１体を特殊召喚する』」

ジェイド「俺は手札からコスモアイズ・グリッター・ドラゴンを特殊召喚する！！！」

コスモアイズ
レベル8/光属性/ドラゴン族
攻撃力3000

一騎「ジェイドのエースモンスター！！」

ジェイド「さらに！クロックロックビーの効果を発動！『１ターンに１度相手フィールドの魔法、罠カードを１枚選択し破壊する！』」

ジェイド「俺はレフィアベルを破壊する！！」

遊姫「これでグローリアスベリエルの復活を阻止したわ！」

ジェイド「ゆけ！！コスモアイズ！！グローリアスベリエルを攻撃しろ！！」

ジェイド「殲滅の…トゥィンクル・ブラストォォ！！！」

スペード「くっ…！！」

グローリアスベリエルはコスモアイズの攻撃により破壊される

スペード「っ…」
ライフ4000➡3800

ジェイド「そして…『コスモアイズはエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを破壊した時もう一度特殊召喚させて攻撃ができる』」

ジェイド「再び散れえ！！殲滅のトゥィンクル・ブラストォォ！！」

スペード「くっ…きやぁぁぁ！！！」ﾌﾞﾜｯ

スペード「うっ…」
ライフ3800➡3600

ジェイド「そして…クロックロックビーでスペードにダイレクトアタック！！」

ジェイド「スペース・ビー・フォトン！！」

無数の針がスペードに襲いかかる

ﾄﾞｽｯ!ﾄﾞｽｯ!!

スペード「きやぁぁぁ！！！」
ライフ3600➡1900

一騎「すげぇ！一気にスペードのライフを削ったぜ！！？」

スペード「罠発動ですわ！『エルピックスベル』！」

スペード「このカードは『自身がダメージを受けた時、そのダメージよりも攻撃力が低いモンスターを手札から特殊召喚できますわ！』」

スペード「わたくしは『元素鈴（ダイヤモンドベル）エルフィングスベル』を特殊召喚！」

エルフィングスベル
レベル8/光属性/悪魔族
攻撃力2600

スペード「さらにもう一つの罠カード『マインドベルパペット』発動！！」

スペード「このカードは『自身がダメージを受けたときこのカードをレベル8、光属性、悪魔族モンスターとして特殊召喚するそしてその攻撃力は受けたダメージと同じになりますわ！』」

マインドベルパペット
攻撃力2700

ジェイド「ちぃ…！！」

通「ダメージを受けたときの事も計算に入れていたようだな」

ジェイド「俺はこれでターンエンドだ」
手札0

スペード「…そう…ですわよね」

スペード「貴方が覚悟をしているというのに…わたくしがしないなんて…可笑しいですわよね」

静かに…そして熱く燃える魂がそこにはあった

スペード「わたくしだって…覚悟がある…それを無駄になんて…絶対にさせないんですのよ！！！」

ボウッ！！と青く光輝く瞳

そして地面にはスペードの紋様が刻まれる

スペード「わたくしのターン！！」
手札2

スペード「ジェイド…貴方を倒すことでわたくし達の計画は成功する…その為に貴方はここで確実に…葬りますわ！！」

スペード「わたくしはフィールドのレベル8のエルフィングスベルとマインドベルパペットでオーバレイ！！！」

スペード「暗黒空間より現れし銀河の竜よ…空間を裂き数多の次元に鉄槌を！！」

瞬間、この場所が突如宇宙空間に変貌する

一騎「なっ！？なんだこれ！！？」

スペード「エクシーズ召喚！！！今顕現せよ！！『暗黒眼の超天体竜（ダークマターアイズ・シュバルツシルト・ドラゴン）』
」

ダークマターアイズ
闇属性/ドラゴン族/ランク8/エクシーズ
攻撃力3000

黒い…真っ黒で何も見えないほど黒い何かは姿から竜だと推測できるが

全ての色を喰らいその場に座する竜は瞳が赤く輝く

そして２体の竜は宙を駆けた

ダークマターアイズ「アガァァァ！！！」

コスモアイズ「グルァァァ！！」

ここにまた…２体の竜が現れたのだった

続く

次回

一騎「光すらも食らうダークマター…コスモアイズの光もまた食われていく…そしてお互いの過去を語り…この二人の戦いに決着がつく」

一騎「次回『大切な人』一気に駆け上がれ！！」