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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第95話:絆深める決闘者

第95話:絆深める決闘者 作:光芒




第95話(番外編第14話):絆深める決闘者



「あんたたち!! もう消灯時間って言ったでしょうが!! 何騒いでるのよ!!」

 青筋立てて部屋に乗り込んできた千夏はまさに鬼の形相と言える表情をしていた。しかし、如何せんこれが遊希やエヴァのような女性にしては長身ならいざ知らず、それが千夏だったためその迫力は小柄なことからだいぶ薄れていた。最も最初は半狂乱だった凛も身長の低さから千夏であることに気付く。

「千夏さああん!!」

 凛はまるで獲物に襲い掛かる獣の如く千夏に飛びついた。自分より背が10センチ高い凛が飛びついてきたため、支えきれなくなった千夏はその場に尻もちをついて倒れる。凛は千夏が倒れるのにも構わず胸に顔を押し付けて泣いていた。

「ちょっと、これどういうことよ!」
「いやー、怪談話をしてたら凛がこの手の話ダメだったみたいで……」
「はぁ? あんたたちねぇ……」

 泣きじゃくる凛をあやしながら、千夏は凛に見えないようにサムズアップをする。当然ながらこの怪談話をすることも千夏には織り込み済みであった。
 結衣・美夏・ベアトリスの3人が怖い話をしてそれに弱い凛を怖がらせ、頃合いを見て千夏が止めに入る。それが作戦の第1段階であった。最も凛がここまで取り乱すとは思っていなかったため、作戦とは言えど千夏は流石に罪悪感に苛まれた。

「ったく……いい加減寝なさいよ。歩美ちゃんだって寝てるんだから起こしちゃダメよ?」
「はーい」
「それにしても凛さんがこんなに怖がったのに歩美ちゃんは全然起きませんね」
「きっと疲れているのでしょうか……ご迷惑をおかけして申し訳ありませんね歩美ちゃ……あら?」

 寝ている千夏の顔を覗こうとして布団をめくったベアトリスの顔が真っ青になる。なんと今までそこで眠っていたと思われる歩美の姿がその布団の中に無かったのである。ベアトリスが真っ青な顔をしてその場にいた全員を見るも、皆が首を横に振る。怖い話をするのはそうだが、歩美が居なくなるということに関しては計画のうちにない。

「……まさか神隠しってやつ?」
「ひいっ!!」

 悲鳴を上げて凛が結衣の布団に潜り込んだ。

「り、凛さん?」
「ううう……結衣ぃぃ……ボクひとりじゃこわいよぉ……」

 泣きじゃくりながら上目遣いをして結衣にすがる凛。学年こそ1学年上であるが、怯え震える今の凛は歩美に負けず劣らず庇護欲を掻き立てる存在となっていた。

「……わかりました。今日は一緒の布団で寝ましょう? 2人なら怖くありませんよね」
「私もいますよ? 凛さんを1人にはしませんから」
「あの、ごめんね? まさかそんなに怖がるとは思わなかったからさ……あの、千夏さん。歩美ちゃんは……」
「神隠しなんて迷信よ! 歩美ちゃんは私たちが何とかするからあんたたちは安心して寝なさいな」

 千夏はそう言って勇ましくドアを閉める。皆の前では気丈に振る舞った千夏であったが、階段を下りるとすぐさま遊希たちのいる1階の寝室へと駆け込んだ。1階の寝室では遊希、詩織、エヴァの3人が千夏が戻ってくるのを今か今かと待ちかねていた。しかし、この計画のもう1人の発案者である綾香は今日はもう疲れてしまったのか布団を被ってぐっすりと眠ってしまっているようだった。

「あっ、千夏。計画は問題なくいけそう?」
「計画……は大丈夫だけどやばいことになったわ」
「やばいこと?」
「歩美ちゃんがどこにもいないのよ。もうとっくに寝てると思ったら布団の中にいなくて……」

 歩美が部屋にいない、ということに遊希たちは戸惑いを隠せないようだった。もし歩美が本当にいなくなったとなれば凛と心にドッキリを仕掛けて仲直り作戦などと言っている場合ではない。
 まだ幼い彼女は何かあったとしてもろくに抵抗することができないだろう。遊希たちは指導者として、アカデミアの学生として参加者である彼女たちの身の安全を守る使命がある。遊希たちはすぐに歩美を探しに行くことにした。

「ちょっと綾香、起きて。寝てる場合じゃないわよ。歩美ちゃんが……」

 そう言って綾香を布団の上から揺らす遊希。すると、布団の中からは揺れた衝撃で寝返りを打ったのか手がぱたりと出てきた。

「……ねえ」
「どうしたの?」
「この手なんだけどさ……綾香ってこんなに手ちっちゃかったっけ?」
「えっ」

 布団の中から出てきた手は明らかに綾香のものではなかった。その手はまるで小学生の女の子のもののように小さく可愛らしいものだったのだ。

(あっやばっ)

 布団の中から微かに聴こえた声。遊希が思い切り布団をはいでみると、布団の中には焦った表情を浮かべる綾香とそんな綾香の腕の中で眠る歩美の姿があった。
 事もあろうに綾香は遊希たちが仲直り作戦の計画を練っている間に眠そうだった歩美をひそかに自分の布団に誘い込んでいたのであった。それを見た遊希や千夏はもちろん、詩織やエヴァまでもが侮蔑および哀れみの眼を綾香に向けていた。

「おはよっ、綾香♪」

 いつになく優しい声で綾香の耳元で囁く遊希。

「……お、おはよ……」
「綾香♪」
「ちっ、違うのよ! ほら、凛ちゃんに対して怖い話をするっていうじゃない!? そんな怖い話をちっちゃい子に聞かせたら可哀想だと思わない!?」
「綾香♪」
「遊希ぃ、なんだか顔怖いよぉ~……私は笑ってる遊希が好きなんだけどなぁ♪」
「綾香」
「はい」
「正座」
「……はい」

 それからしばらくして歩美は詩織とエヴァの手で無事2階の布団に戻された。そしてその裏で遊希と千夏によって綾香がみっちり絞られたのは言うまでもない。











 歩美が戻ってきて1時間ほど経った頃だろうか、結衣の布団の中で小さく寝息を立てていた凛がふと目を開ける。結衣が隣で眠っていてくれていたため、ゆっくりと寝付くことができた凛であるが、それでもまだ美夏たちの話した怪談のことが頭の中から中々抜けずにいた。

「……ねえ、結衣。結衣」
「……どうしたんですか? 凛さん」
「ボクおトイレ……行きたいんだけど、ひとりだとちょっと……」
「はぁ、しょうがないですね」

 ため息をつきながら起き上がった結衣が付き添う形で凛と結衣は1階にあるトイレへと向かった。実はこれも作戦のうちの1つであり、怪談話をする前に美夏は凛に土産代わりに持ってきた京都のお茶を振る舞っていた。今日の夜はだいぶ蒸し暑く、これから怪談話をするなんて心にも思っていなかった凛は美夏の出すお茶をついついお代わりしてしまったのである。
 廊下や階段の電気を点けながら降りると、1階は既に寝静まっているようだった。凛が「そこで待っててね」と言いながらトイレに入ったのを皮切りに、結衣はパジャマのポケットからスマートフォンを取り出すと、遊希を通じて連絡ができるようになった綾香のスマートフォンに通話アプリで凛と自分が今1階にいることを告げた。

「……結衣ちゃんから連絡よ。凛ちゃんは今1階のトイレにいるって」
「よし、次は私たちの番よ。綾香、結衣に頃合いを見て2階に戻るように伝えて」
「りょーかい」

 1階の寝室は寝静まっているように見せかけるため遊希たちは極力小さな声で会話をしていた。ここで自分たちが何をしようとしているのかがバレてしまえば、作戦は水の泡と化してしまう。
 作戦立案者かつリーダーの千夏の指示のもと、遊希・詩織・エヴァが白いシーツを持っていつでも出れるように待機する。今度全員に限定スイーツを奢ることで許して貰った綾香は通信役として千夏の言葉を的確に結衣に伝える。

「結衣ー、いるー?」
「いますよ」
「結衣ー?」
「いますって」
「結衣ー?」

 用を足しながらもひたすら不安な凛は絶えず外にいる結衣の名を呼ぶ。2回ほど呼んだ時は結衣は返答していたが、3回目以降結衣が返事をしなくなってしまった。
 さすがに参加者の中では2番目に年長の自分のこの様に呆れてしまったのだろうか、と凛も思ったため、早めに用を済ませて外に出ようとした。待たせてごめんね、と言いながら廊下に出た結衣であるが、さっきまでそこにいたはずの結衣の姿はそこには無かった。

「えっ……結衣? 結衣、どこにいるの? 結衣!!」

 薄暗い廊下を恐る恐る探してみる凛であったが、どこにも結衣の姿はなかった。いなくなった歩美が戻ってきたため、神隠しなどというものは完全に否定されていたが何分怖いものが大の苦手な凛である。彼女の中では結衣はまさしく霊的な存在によって何処かへ連れ去られてしまった、という結論に至ってしまった。

「どうしよう……結衣が……結衣が……そうだ、美夏とベアトリスに……!」

 恐怖のあまり錯乱状態に陥っていた凛であるが、自分1人でどうにかできる問題ではないと判断して2階へと駆け上がろうとする。素早く戻れば、きっと大丈夫だろうし、美夏とベアトリスの3人がかりなら霊も手を出せまいと踏んだのである。
 凛は意を決して階段から2階へ上ろうとするも、さっき点けたままにしたはずの階段の電灯はいつの間にか消えていた。霊が電気を消してしまったのだろうか、と思いつつ廊下にある階段の電気をつけるためのスイッチに手を伸ばした。そして明かりを点けた凛は絶句した。
 階段の登った先になんと白く大きな布が3枚、ふわふわと浮いていたのである。間違いない、こいつらが結衣を連れ去った張本人であると凛の中の本能が察知した。

「っ……そうだ、詩織さんたちなら……」

 2階へ上がるのを諦めて詩織たちの眠る部屋へと行こうとした凛であったが、次の瞬間である。詩織たちのいるはずの部屋のドアからは階段の上にいた霊と同じ姿をしたものが5つ、ゆっくりと出てくるのである。

「そんな……詩織さんたちまで……そんな……っ!!」

 もはやこのロッジで無事なのは自分だけなのだろうか、と思い絶望しかけた凛。しかし、そんな時に彼女の脳裏に浮かんだのは心の顔であった。このままロッジの外に出てしまえば1人で逃げることはできる。だが、ここで心を置いて逃げてしまうという選択肢は無かった。
 正直あのようなことがあったのだから会話をするどころか顔を合わせることすらも今の時点では気が引ける。ただしここで彼を犠牲にして自分だけが助かろうということが許されるのだろうか。何より喧嘩したまま心と今生の別れを迎えてしまっていいのだろうか。少なくとも心だけは、心だけは助けたいという気持ちが凛の中には芽生えていた。

「心ちゃん……!」

 凛はゆっくりと後ずさりしながら心の眠る部屋へと向かった。霊たちはゆっくりと迫ってくる。自分が何処へ行こうとしているのかは彼らには筒抜けかもしれない。それでも向かわなければならないのだ。

(お願い……無事でいて。心ちゃん……)

 じりじりと下がっていった凛は辿り着いた部屋の襖を開ける。心が眠っている部屋は畳張りの和室になっており、凛は畳の感触を確かめ、自身が完全に部屋に入ったことを察するとゆっくりと音を立てないように襖を閉めた。
 振り返ると、和室の真ん中に丁寧に敷かれた布団で心は小さな寝息をたてていた。安らかな寝顔を浮かべている心を見た瞬間、凛の中では気まずさよりも心が無事であったことの喜びが大きくなる。

「心ちゃん、心ちゃん……起きて……」
「んん……あれ……凛……ちゃん?」

 凛によって起こされた心はまるで良家のお嬢様が着用するようなピンクのフリフリの寝間着を着用していた。自身を男性と認識している心であったが、やはり幼少のころからずっと着てきた女性用の寝間着が一番落ち着くのであろうか。しかし、今はそんなことなど凛にとってはどうでもいいことだった。凛は心が無事だったことを確認すると、何も言わず泣きながら彼に抱き着いた。

「凛ちゃん!?」
「心ちゃん……良かった……キミが無事で……!」
「どうしたの? いったい何が……」
「あのね……あのね……」

 凛は心にこれまでの経緯を話した。そして結衣を連れ去ったと思われる霊が複数、凛を狙ってこの部屋へと近づいてきていることを伝えたのである。最初は半信半疑といった様子の心であったが、あまりにも凛が真剣に話すため彼は凛は嘘をついていないと判断した。取り敢えずこのまま部屋にいるのは好ましくない、と判断した心は布団が入っていた押し入れに避難することにした。
 押し入れの中には予備の布団以外にも衣装ケースが複数個入っており、それを積み重ねることで押し入れを外側から開けられないようにして日の出までそこで耐え忍べば幽霊に攫われることはないという目論見である。心は凛を守るために必死であった。火事場の馬鹿力とはよく言ったもので、自分1人では重くてすぐには敷けなかった布団を持ち上げると、バリケードを作ってその中に凛と一緒に逃げ込んだ。

「よし、これで……」
「……」
「凛ちゃん……!?」

 これでしばらくは大丈夫のはず、と安堵の表情を浮かべた心の身体に暖かく柔らかい感触が当たる。凛が突然心の右腕に抱き着いてきたのである。狭い押し入れの中で凛と心の身体が密着するのだが、凛の身体は恐怖に震えていた。

「凛ちゃん……大丈夫。私がいるから……」
「ねえ、心ちゃん……」
「なぁに?」
「……どうして、ボクに教えてくれなかったの……? その……性別のこと……」
「っ……」

 凛のその言葉に心は返答に詰まる。心の右腕を抱きしめる凛の力が少し強まったように感じた。

「ボク、キミの性別とかは正直そんなに気にしてない。女の子でも男の子でも心ちゃんは心ちゃんだから。でも、ずっと教えて貰えなかったのはすごく寂しかったんだよ?」
「ごめんなさい……最初会った時からずっと言おう、言おうとは思ってたけどタイミングを逃してしまって……言えずにここまで来ちゃった。男の子なのに女の子の格好をしてるってばれたら……嫌われると思ったから……」
「みんながどう思うかは知らないけど、ボクはそんなことでキミを嫌ったりしない! 実際に今日1日一緒に過ごしてみてわかったもん。キミはとってもいい子だって……だから……!」
「凛ちゃん……ありがとう。ごめんね……」

 凛は言葉では厳しい態度を取ってしまっていたが、それはあくまで真意の裏返しに過ぎなかった。彼女は誰よりも心と出会ったばかりの時のように仲直りしたかったのである。そして心もまた自分の嘘によって傷つけて凛に対して謝りたかった。そして元通りの関係になりたかった。2人の感情は同じ方向を向いていながらも、すれ違っていただけだったのだ。
 2人が改めて自分たちの間に生まれていた絆を再確認しあった時である。2人が隠れている押し入れの襖がガタガタと音を立てて揺れたのは。

「ひっ!」
「……嗅ぎつけられた?」
「どうしよう……」

 心の右腕に抱き着いて怯える凛。できればこのまま朝までやり過ごせれば、と思っていた心であったが、ここを察知された以上襖1枚で持久戦などできるはずがない。彼は右腕にくっついた凛の腕を剥がすと、いつでも出れるように身構えた。

「心……ちゃん?」
「凛ちゃん。最後に仲直りできて良かったよ。これで……思い残すことはないかな」
「ちょっと待って……それって……」
「大丈夫。凛ちゃんには指一本触れさせない。だから安心して……凛ちゃんは……私が……いや、僕が守るから!」

 心は襖を内側から抑えていた衣装ケースを退かすと、1、2の3のタイミングで思い切って外に飛び出した。

「この子には手を出させない! さあ、どこからでもかかって……!!」

 心が外に飛び出して勇ましく叫んだその瞬間である。真っ暗だった和室に明かりが灯される。明るくなった部屋には白いシーツから顔を出す遊希たちの姿があった。

「えっ……」
「作戦……だ~いせ~いこ~う!!」

 千夏がそう言うと、遊希は少し申訳なさそうな顔をしてスケッチブックに書かれた「ドッキリ大成功!」の文字を見せる。放心状態の凛と心が遊希たちが何をしようとしていたのかを完全に理解するのに20分ほど時間がかかった。











「しんっじられない! みんなでボクたちを騙していたなんてっ!!」

 真実を知ったまさに凛は怒り心頭といった様子だった。よもや最初の怪談からずっと仕組まれたことだとは思っていなかったので、当然と言えば当然なのであるが。顔を真っ赤にし、膨れっ面を浮かべる凛に対して結衣・美夏・ベアトリスの仕掛け人3人はずっと平謝りを繰り返していた。

「ごめんごめん……まさか凛がそこまで驚くとは思わなかったからさぁ」
「つまり上で寝ている歩美ちゃん以外の皆さん全員が仕掛け人だったってことですか……?」
「はい……お二人を仲直りさせるためとはいえ、このような作戦をしてしまい申し訳ありません」
「詩織さんまで加担していたなんて……ボクはいったい誰を信じればいいんですか!」

 凛は悔しそうに地団駄を踏む。そしてそのまま隣に座っていた心の顔を疑念の表情を浮かべながら覗き込んだ。

「ねえ、もしかして心ちゃんがみんなにそうしてくれ、って頼んだりしてないよね……?」
「ええっ!?」
「安心して。心は本当に何も知らないわ」
「ええ、私と千夏が作戦を思いついて遊希がそれを結衣ちゃんに伝えて結衣ちゃんが美夏ちゃんとベアトリスちゃんに伝えて、って感じだから」
「そうデス。なので心サンは本当に無関係なのデス」

 そうなんだ、と言って心の隣に座る凛。もしこの計画の発案者が心だったますます彼のことを嫌いになっていたかもしれない。そういう事態を避けられた、という意味では凛は安心していた。
 その瞬間、リビングに掛けてある時計が午前1時を告げる音を鳴らす。古時計ということもあって「ゴーン」と鳴ったその音は状況も相まって臨場感抜群の音であった。

「もう1時か……明日に備えて寝ましょう」
「さすがにこの時間になると眠いわね……明日大丈夫かしら」

 明日の心配をするくらいなら初めからこんな大それたことをしなければいいのに、と心中でツッコミを入れる凛。皆がぞろぞろと心の寝る和室を出ていこうとする中、凛はしばらくその場を動こうとしなかった。

「凛ちゃん? 凛ちゃんは上に行かないの?」
「……いや、行くよ。でもちょっとみんなが出ていってから、ね」

 どうしてだろう、と思う心であったが、彼はすぐに凛の真意を知ることとなった。

「あのね、心ちゃん」
「うん」
「ボクね……さっきね……とっても嬉しかったよ。心ちゃんがボクのこと守る、って言ってくれたこと……」
「あ、あれは……ね。ちょっとカッコつけすぎちゃったかな。私みたいなのが……」
「ううん、そんなことないよ。ボクには心ちゃんがとってもカッコよく、頼もしく見えた。心ちゃんが助けてくれなかったらボクは……だからね、これは……そのお礼っ」


 お礼、ってなんだろうと心が思った瞬間である。彼の中で時間が止まった気がした。凛の唇が心の左頬にそっと触れたのである。凛の唇はとても柔らかかった。


「えっ……」
「じゃ、じゃあおやすみ! また明日ね!」
「えっ……えええっ……」

 かくして、凛と心。2人の仲直り作戦は成功したのである。出会いとデュエルに明け暮れた激動の1日目はこうして終わったのである。





「み、みんなおきてぇ~! もうあさの9じだよぉ~!!」





 なお、歩美を除く夜更かしした10人は全員揃って寝坊し、歩美に起こされるというなんとも不甲斐ないことになったのはまた別の話。




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光芒
第95話(番外編第14話):絆深める決闘者

を投稿させていただきました。

凛と心の仲直り作戦は色々とありましたが、無事成功しました。今後凛と心の仲はどうなるのでしょうかね(すっとぼけ
ちなみに修学旅行や林間学校のような泊まりのイベントで「女の子と二人っきりで夜更かし」というシチュエーションには憧れたものです。ええ、当然実現させられるほどイケメンでもなければリア充でもなかったのですが。

次回(2日目)は参加者同士のデュエルとなります。
組み合わせとしては

歩美-ベアトリス
凛-心
結衣-美夏

を考えております。 (2016-03-23 23:45)
Ales(from SP)
ダメだ今の私にはビタースイーツ過ぎた(吐血)
お前ら夜中にイチャイチャしやがって!そんなに熱くなりたきゃ私が焼き払ってやるよ!(某きの子のノリで)

冗談はさておき、キャンプ中にリア充イベントやられると、引率側は辛いんですよね。見逃す訳にはいかぬ、さりとて注意すれば反感を買う……昭和じゃないから鉄拳もダメってどうすりゃいいんだぜ?
あ、でも凛ちゃんそこ変わってくdゴヨウ「懲りないヤツだな」アイエエエ

次回は好カード目白押しのデュエル回、楽しみです!
うちの美夏は結衣ちゃんとですか。事故率高い上に長期戦向けの陽炎獣で相手になるんだろうか…… (2016-03-24 06:25)
クトゥルフ大好きな人
良かった(´;ω;`)凛ちゃんと心ちゃんが仲直り出来て本当に良かった!

夜中のリア充イベント(血涙)けども心ちゃんにも凛ちゃんにも下心がない純粋さ100%だから許そう(´・ω・`)

凛ちゃんを守る為に飛び出す心ちゃんにグッと来た!けど服装がピンクのフリフリ・・・可愛いなチクショウ

いよいよ2日目!!前回は凛ちゃんのチェーンバーンであっさり倒されちゃったけど今度は食い付けるか!?
各々の強化されたデッキでの戦いが楽しみです

しかし今思えばお風呂場の出来事って、中性的でスタイルの良い女の子が年下で華奢な女顔の男の子をひん剥いてる訳か・・・これは本が薄くnゴヨウガ-ディアン「 はいはい地下施設地下施設」ウワァァ!! (2016-03-24 07:08)
ター坊
作戦中も揺るぎない綾香の淑女っぷりが笑いを誘います。
そして仲直りが出来て良かった凛と心。僕が守るからって、それはもうくっつくフラグです。 (2016-03-24 07:16)
光芒
皆さんはボクっ子ってどこで知りました?
自分は某薔薇乙女の四女で初めてボクっ子を知りました。って書いている途中にGXに早乙女レイという凛っぽいボクっ子がいたことに気付くという。ちなみに最近は艦○れの初月が可愛いです。

>Alesさん
毒茸伝説がバックに流れてますね!
自分も滅びの爆裂疾風弾で全部消し飛ばしてしまいたいくらいです。

確かに大人になって生活指導とか見回りする側になるとリア充イベントは辞めてほしいですよね。注意する側もいろいろと困るご時世ですし……でなんで凛ちゃんと変わってほしいんですかねぇ……
ライフ4000という少ないライフでのデュエルですが、陽炎獣デッキの持ち味は出せるようなデュエルにしたいとは思っています。

>クトゥルフ大好きな人さん
凛ちゃんと心くんには確かに下心がまるで感じられないとは思いますよね。もっとも今後その関係がどうなるかはわかりませんが……ただいくら勇ましくても恰好が恰好だけに締まりがないのが笑いどころなのかもしれません。
心くんと凛ちゃんのデュエルは前回があっさり終わってしまったので今回は両者ともに見せ場のある形にしたいと思います。

>しかし今思えばお風呂場の出来事って、中性的でスタイルの良い女の子が年下で華奢な女顔の男の子をひん剥いてる訳か・・・

薄いブックス!に期待ですね(え

>ター坊さん
綾香はどうしてこうなってしまったのか……まあ今後面目躍如の予定なので……

凛ちゃんと心くん、確かにもうキスまで経験してしまった以上もう今後止まることを知らないんでしょうね。人様から頂いたキャラを勝手にくっつけてしまっていいものかとは思いますが。 (2016-03-24 16:01)
クトゥルフ大好きな人
>光芒様
個人的には2人がくっつくとかもうメシウマでしかないんですよね(急いでドクダミさんに許可取らないと

それと7回読み直して今更気づいたんですけども

「そんな……詩織さんたちまで……そんな……っ!!」

 もはやこのロッジで無事なのは自分だけなのだろうか、と思い絶望しかけた結衣←ここって絶望してるのは凛ちゃんなのでは?
(2016-03-24 17:21)
名無しのゴーレム
なんだろう……ここまで純粋な中二が存在することが驚きです……凛ちゃん可愛い。
まあ今回はデュエルの腕を高めあう合宿ですからね、リア充イベントが場違いなのは確かですが……面白ければいいんじゃないかな(読者感)
結衣は美夏ちゃんとデュエルか。速攻で決着がついてしまうのか、あるいはアニメの如く熱戦が繰り広げられるのか……楽しみに待ってます! (2016-03-24 21:52)
光芒
>クトゥルフ大好きな人さん
ご指摘ありがとうございました! 該当箇所は修正しておきました。

ドクダミ2号さんは最近このサイトでお見掛けしていないため、確認はどうとればいいんでしょうね……お忙しいのかもしれないので無理もない話ですが。


>名無しのゴーレムさん
確かに布団のシーツを被っただけの人間をオバケと勘違いする辺りは中学二年生にしてはちょっとどころかかなり純粋な女の子ですね。
一応デュエルの腕を高めるのもそうですが、アカデミアの学生および参加者同士の交流を深めるのも目的の一つなんでこういうリア充イベントもあり、だとは思っていてください。非リアにとっては地獄ですがorz

結衣と美夏のデュエルは4000ライフということもあって短くなってしまうかもしれませんが、短いなら短いなりに中身を込めたデュエルにしたいですね。それともそのデュエルだけ8000でやってしまおうか(体力持たない

次話(歩美VSベアトリス)は25日の午後に投稿予定です。
2人のデュエルを1話に収めたので、容量がとんでもないですがご勘弁を……
(2016-03-25 02:07)
tres(トレス)
番外編ここまで読ませていただきました。色んな方が応募された個性的なキャラクターたちが光芒様の手によって命が吹き込まれて、面白い物語が紡がれてると読んでて感じました。
指導する側のお馴染みのキャラクターたちともお互い上手に絡み合っていて、その文章力に憧れます。
個人的には綾香さんが思ったよりやらかしていて笑いました。凛ちゃんと心ちゃんが仲直りできて良かったです。 (2018-09-23 14:53)
光芒
tresさん
この番外編が多くの方に好評価を頂いたのも、魅力的なキャラを応募してくれた皆さまのおかげですね。似通ったキャラばかりではなく、皆それぞれ強い個性を持っているからこそ、遊希ら指導側のキャラとも上手く組み合わせることができたのではないかな、と思います。

>個人的には綾香さんが思ったよりやらかしていて笑いました。
この番外編での綾香は残念っぷりが際立ってますね。その分後で活躍するんですが(ネタバレ

>凛ちゃんと心ちゃんが仲直りできて良かったです。
ボーイミーツガールは一波乱あってこそ盛り上がるというものですね。
(2018-09-24 22:52)

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115 第37話:相対する英雄 1594 2 2015-10-17 -
77 第38話:変身召喚! M・HERO! 1385 3 2015-10-23 -
200 第39話:運命を超えろ! 1529 2 2015-10-28 -
113 第40話:真っすぐにあれ 1539 3 2015-11-01 -
74 第41話:綺麗な花には棘がある 1557 3 2015-11-07 -
62 第42話:開闢の戦士VS狂い咲く植物 1405 3 2015-11-10 -
96 第43話:植物の恐ろしさ 1344 3 2015-11-14 -
116 第44話:最後の最後まで 1618 4 2015-11-17 -
104 第45話:シンクロVSエクシーズ! 1561 3 2015-11-20 -
93 第46話:娘たちの意地 1447 3 2015-11-25 -
104 第47話:乗り越えるべき存在 1390 3 2015-11-28 -
116 第48話:不格好な絆 1567 3 2015-12-01 -
136 第49話:束の間の休息 1617 2 2015-12-05 -
111 第50話:誇りを賭けた戦い 1510 5 2015-12-08 -
37 第51話:昔からの相棒 1420 3 2015-12-11 -
115 第52話:超戦士降臨 1563 4 2015-12-15 -
63 第53話:綾瀬の正体 1511 2 2015-12-19 -
50 第54話:精霊と精霊 1340 4 2015-12-22 -
71 第55話:真剣勝負 1301 2 2015-12-25 -
41 第56話:反攻の遊希 1255 2 2015-12-27 -
104 第57話:満身創痍のふたり 1341 3 2015-12-30 -
123 第58話:幻惑、水の銀河眼 1581 3 2016-01-04 -
102 第59話:未知の敵 1568 4 2016-01-07 -
70 第60話:猛攻! スピードロイド 1463 2 2016-01-10 -
94 第61話:親友 1469 5 2016-01-12 -
65 第62話:死闘の果てに 1510 6 2016-01-15 -
87 第63話:二人の少女、そしてライバル 1426 2 2016-01-18 -
50 第64話:激突! 青眼VS真紅眼! 1404 3 2016-01-21 -
107 第65話:光の導き 1316 2 2016-01-24 -
104 第66話:立ち上がる時 1351 4 2016-01-27 -
86 第67話:不滅の戦士! 幻影騎士団 1412 2 2016-01-30 -
121 第68話:不可解なこと 1458 2 2016-02-02 -
77 第69話:千夏との誓い 1297 3 2016-02-05 -
70 第70話:あの日、あの時 1373 4 2016-02-08 -
123 第71話:黒幕との接触 1567 3 2016-02-10 -
137 第72話:決別の時 1647 3 2016-02-12 -
101 第73話:思いを一つに 1379 3 2016-02-15 -
98 第74話:邪なる同調 1456 2 2016-02-17 -
43 第75話:精霊の奇跡 1380 4 2016-02-19 -
108 第76話:星天の再会 1381 2 2016-02-22 -
111 第77話:ペンデュラムの脅威! 1430 4 2016-02-24 -
118 第78話:渾身のドロー 1627 2 2016-02-26 -
99 1万アクセス突破記念企画開催! 1842 0 2016-02-26 -
50 第79話:覇王黒竜の目覚め 1391 4 2016-02-28 -
43 第80話:進化する銀河龍 1476 2 2016-03-01 -
130 第81話:変わらぬ友情 1452 7 2016-03-03 -
106 第82話:集う決闘者 1688 6 2016-03-04 -
131 第83話:小さくたって決闘者 1701 7 2016-03-05 -
96 第84話:決意を秘めた決闘者 1426 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1514 13 2016-03-08 -
114 第86話:真意を告げた決闘者 1570 7 2016-03-09 -
102 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1593 7 2016-03-10 -
61 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1491 10 2016-03-11 -
91 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1531 8 2016-03-13 -
89 第90話:五人五色な決闘者 1434 6 2016-03-14 -
125 遊希たちが4月改訂を語るようです 1468 8 2016-03-16 -
70 第91話:夕刻迎えし決闘者 1370 6 2016-03-16 -
87 第92話:解き放たれた決闘者 1610 6 2016-03-18 -
70 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1733 7 2016-03-20 -
63 第94話:一計案じる決闘者 1253 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1434 10 2016-03-23 -
73 第96話:矛を交える決闘者・1 1384 9 2016-03-25 -
114 第97話:矛を交える決闘者・2 1310 6 2016-03-27 -
110 第98話:矛を交える決闘者・3 1406 7 2016-03-29 -
70 第99話:矛を交える決闘者・4 1390 7 2016-03-31 -
83 第100話:熱戦の決闘者・1 1366 6 2016-04-02 -
118 第101話:熱戦の決闘者・2 1407 10 2016-04-05 -
77 第102話:熱戦の決闘者・3 1419 11 2016-04-07 -
69 第103話:熱戦の決闘者・4 1372 6 2016-04-09 -
102 第104話:熱戦の決闘者・5 1500 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1442 6 2016-04-13 -
58 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1374 6 2016-04-15 -
115 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1440 11 2016-04-18 -
74 第108話:別れの時を迎える決闘者 1441 10 2016-04-20 -
66 番外編前編について遊希たちが語るようです 1469 6 2016-04-21 -
96 第109話:2通の手紙 1552 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1476 6 2016-04-25 -
121 第111話:新時代のデュエル 1425 6 2016-04-27 -
80 第112話:ドラグーン 1341 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1419 7 2016-05-03 -
105 第114話:熱気溢れしサーキット 1232 6 2016-05-06 -
128 第115話:新たなるブラックフェザー 1289 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1494 7 2016-05-12 -
48 第117話:ノンストップ・ガールズ 1519 6 2016-05-14 -
67 第118話:夏の終わり 1442 9 2016-05-16 -
111 第119話:謎の美少女 1495 4 2016-05-19 -
80 第120話:真・究極 1362 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1323 4 2016-05-23 -
58 第122話:聖夜の悲劇 1289 6 2016-05-25 -
51 30000アクセス記念企画を少々。 1213 5 2016-05-27 -
73 第123話:姉として 1331 3 2016-05-29 -
64 第124話:対峙する竜と龍 1368 3 2016-06-01 -
54 第125話:顕現せし遊望の精霊 1405 5 2016-06-03 -
57 第126話:No.(ナンバーズ) 1427 4 2016-06-06 -
101 第127話:届かぬ言葉 1404 7 2016-06-08 -
69 30000アクセス記念企画 1612 4 2016-06-10 -
60 第128話:白紙のカード 1344 6 2016-06-14 -
116 第129話:青空の下で 1236 3 2016-06-17 -
123 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1499 4 2016-06-20 -
66 第131話:試練のデュエル 1339 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1263 5 2016-06-26 -
106 第133話:舞い降りる閃珖竜 1392 4 2016-06-29 -
61 第134話:親友に託された力 1253 3 2016-07-02 -
96 第135話:涙の誓い 1317 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1273 3 2016-07-09 -
91 第137話:新たなる竜星 1429 5 2016-07-12 -
54 第138話:綾香の忘れたもの 1254 4 2016-07-15 -
131 第139話:決闘者たちの選択 1223 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1282 7 2016-07-24 -
63 第141話:精霊界への旅立ち 1316 4 2016-07-28 -
59 第142話:黒き魔術師と弟子 1259 3 2016-08-02 -
116 第143話:七星将軍の襲撃 1318 3 2016-08-05 -
87 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1338 0 2016-08-07 -
65 第144話:英雄と炎拳・1 1233 5 2016-08-10 -
70 第145話:英雄と炎拳・2 1206 4 2016-08-14 -
62 第146話:騎士王の覚醒 1214 6 2016-08-17 -
73 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1288 3 2016-08-21 -
70 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1255 2 2016-08-23 -
46 第149話:過去への鎮魂歌 1302 7 2016-08-26 -
86 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1325 3 2016-08-28 -
82 第150話:機械の身体に宿る心 1134 0 2016-08-31 -
52 第151話:空を超えて 1106 0 2016-09-03 -
113 第152話:竜と機械の大会戦 1184 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1208 0 2016-09-13 -
78 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1456 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1283 4 2016-09-19 -
78 第154話:望まぬ戦い 1166 2 2016-09-23 -
65 第155話:正しさと過ち 1150 4 2016-09-27 -
55 第156話:少女の決意 1260 2 2016-10-01 -
116 第157話:遊希に起きた異変 1342 4 2016-10-05 -
110 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1288 3 2016-10-08 -
111 第159話:玻璃の如く純粋に 1285 2 2016-10-12 -
106 第160話:限界を超えて 1252 3 2016-10-15 -
128 第161話:決戦 1261 3 2016-10-18 -
96 第162話:精神の成長 1231 2 2016-10-21 -
46 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1266 4 2016-10-24 -
40 第164話:絆が紡いだ道 1360 6 2016-10-27 -
66 第165話:戦いの終わり 1323 4 2016-10-30 -
58 番外編 Trick or Treat 1197 5 2016-10-31 -
107 第166話:終わりの始まり 1391 9 2016-11-04 -
106 第167話:最期のワガママ 1439 4 2016-11-07 -
117 第168話:声なき再会の誓い 1309 4 2016-11-10 -
89 番外編:11月11日 1199 5 2016-11-11 -
69 第169話:七皇激突 1145 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1121 3 2016-11-17 -
129 第171話:紅き新星竜 1418 5 2016-11-19 -
76 第172話:未来を賭けた戦い・1 1314 4 2016-11-22 -
116 第173話:未来を賭けた戦い・2 1224 3 2016-11-24 -
125 第174話:未来を賭けた戦い・3 1216 4 2016-11-28 -
133 第175話:神の目覚め(修正済) 1226 5 2016-11-30 -
147 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1570 5 2016-12-02 -
99 第177話:次元を越える想い 1452 4 2016-12-05 -
138 第178話:天地創造の龍 1445 3 2016-12-07 -
104 第179話:希望への道 1357 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1266 4 2016-12-11 -
104 第181話:少女たちの帰還 1208 5 2016-12-13 -
57 遊希たちが1月改訂を語るようです 1161 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1412 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1236 3 2016-12-19 -
102 第184話:星龍皇覚醒・2 1204 4 2016-12-21 -
80 第185話:星龍皇覚醒・3 1118 4 2016-12-22 -
96 番外編:一番のプレゼント 1208 5 2016-12-25 -
117 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1315 3 2016-12-26 -
98 星龍皇 設定・カード紹介 1313 0 2016-12-29 -
62 第187話:星龍皇覚醒・5 1214 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1214 4 2017-01-01 -
75 第188話:星龍皇覚醒・6 1083 2 2017-01-04 -
114 第189話:星龍皇覚醒・7 1208 3 2017-01-07 -
56 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1394 3 2017-01-09 -
126 エピローグ:未来 1664 10 2017-01-13 -
91 番外編:2月3日 1162 4 2017-02-03 -
89 番外編:愛と友情のチョコレート 1031 4 2017-02-14 -
78 番外編:桃(色)の節句 1083 4 2017-03-04 -
126 感謝とお知らせ 1257 2 2017-05-04 -
79 番外編:Gift 1108 2 2017-12-25 -
141 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1088 2 2018-01-14 -
113 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1744 2 2018-05-24 -
83 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 987 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 909 2 2018-05-30 -
122 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1032 2 2018-06-03 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1076 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 835 2 2018-08-14 -
63 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 830 3 2018-08-20 -
103 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 863 3 2018-08-23 -
64 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 842 2 2018-08-25 -
37 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 765 3 2018-08-30 -
62 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 904 2 2018-09-01 -
204 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1016 3 2018-09-07 -
94 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 739 0 2018-09-09 -
60 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 842 3 2018-09-12 -
119 番外編:願う幸福 1420 2 2018-12-25 -

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