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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第36話 戦慄の道化師

第36話 戦慄の道化師 作:こんにゃく

一騎「…」

一騎「このはが言っていたフュージニアの忍者の話…それに」



ライト『昔は彼女逹は私達を理解してくれた…!』



一騎「…ライトが言っていたこと…もしかしたら関係があるんじゃないか…」

一騎「…もしきっかけが有るのなら…この大会の間にハートの事を知らなくちゃな…」

ズガァァァン!!!

一騎「うおっ!?…なんだ!?」

男「ぐはぁ…」ドサッ
ライフ0

一騎「な…なんだ…デュエルか…ん?」


通「ふぅ…」

キルヴィス「やるではないか通」

通「当たり前だ、この位は朝飯前よ」

キルヴィス「だからといって油断するなよ」

通「わかってるよ」

キルヴィス「…ところで昨日は…」

通「またその話か?何もなかったよ」

キルヴィス「…本当にナニもしなかったのか?」

通「殴るぞ」

キルヴィス「す…すまんすまん!お前に睨まれると本気で怖いから止めてくれ」

通「ったく…ん?」

一騎「と…通…」

通「あれは…」

キルヴィス「?どうした?」

一騎「通じゃねぇか!!」

通「一騎!?…お前本当に一騎か!!?」

一騎「あぁ!俺だよ!!なんでお前…なんでお前ここに!!」

通「それはこっちのセリフだ!!お前俺達がどれだけ心配したか!!」

一騎「俺達…ってことは遊姫もいるのか!!?」

通「あぁ!安心しろ今は別で行動してるけどあいつは今は友達と一緒さ」

一騎「友達…?」

通「おう、あいつも俺ら以外に友達ってヤツができたんだよ」

一騎「…そっか…よかった…お前が居てくれれば百人力だぜ!!」

キルヴィス「どうやら旧友のようだな」

一騎「?あんたは?」

キルヴィス「おっと失礼…私はキルヴィス…エクサスの四騎士の一人さ…と言っても元だがね」

一騎「っ!!エクサスの四騎士!!?」

通「お前…エクサスが何なのか知ってるのか?」

一騎「あぁ…俺はエクサスのヤツらと戦った事がある…ソイツらはソロモンズっていうカードを使って何かしようと企んでる」

キルヴィス「どうやら通の友人も何かとエクサスに関係しているらしいね」

通「つーことはまさかお前もこのシンクリスで仲間を集めようと?」

一騎「まぁそういうことになるな…つっても今は別の問題もあるけど」

通「別の問題?」

一騎「…シンクリスの四王女が何か企んでいるらしい」

通「あぁ!?」

一騎「確かに思い当たることはある…俺はシンクリスの四王女であるハートと出会ったんだ…彼女はソロモンズがこの大会で集まることや…ジェイドに対して何か知っているようだったし」

キルヴィス「…そうか…ジェイドもここに…」

通「?何か知ってるのか?キルヴィス」

キルヴィス「いや…ジェイドの知り合いと言うのならそっちの少年はいずれ知ることになるだろう」

一騎「だから俺は知りたい…ハートが何をしようとしているのかをちゃんと知りたいんだ」

通「…俺は…シンクリスの四王女のダイヤと一緒にいることが多いんだ…あいつは悪巧みなんてするやつじゃねぇと思ってる」

一騎「通…お前がそこまで言う奴ならそうなんだと思う…だけど…もしそうなら…俺達は…」

通「分かったよ…」

キルヴィス「通…よし!気分が暗くなったな!!では少し歩こうではないか!!」

通「な…なんだよいきなり」

キルヴィス「気分が暗くなっては戦は出来ぬさ!!」



キルヴィス「それで君は?」

一騎「ん?あぁ…俺は小鳥遊 一騎…よろしく」

キルヴィス「そうか君が…通から話を聞いているよ」

一騎「あぁ…俺もあんたの事は少しは…元エクサスの四騎士だったってことも」

キルヴィス「…そうだな俺がその座から降りてもう2年だ…」

一騎「今はあんたの代わりに暁ってヤツがその座を務めてるらしいぜ」

キルヴィス「暁…聞いたことがないな」

通「まぁ2年も地下牢に入れられてたら上の事なんかわかりゃしねぇよ」

一騎「そういや通…お前はどうやってこの世界へ?」

通「え?あぁ俺と遊姫はお前を探すために街をうろうろしてたら変なカードが合ってよ」

一騎「変なカード?」

通「おう、そしたら目の前が真っ白になって気づいたらエクサスの王国よ」

一騎「え!?お前エクサスにいたのかよ!?」

通「そうしたら速攻で捕まっちまってよ」ケラケラ

キルヴィス「俺は牢屋を移動させられ俺がいた場所にコイツが収容されたわけだ」

一騎「笑い事じゃねぇよ!」

通「んで何とか脱出できたんだけどエクサスの兵隊とかに追われてたから隠れながら仲間を集めるためにシンクリスに来たって訳だ」

キルヴィス「まぁシンクリス山に不法登山したのは不味かったがな」

一騎「…ん?不法登山…!?ってお前らかよ!!」

通「ん?どうした?」

一騎「お前らのせいでこっちは大変な目に遭ったんだぞ!!」

通「お…おう悪かったな」

一騎「ったく…」

ハート「やっほー⭐」

一騎「っ!?」

そこには街灯の上にたつハートの姿が

一騎「ハート…」

ハート「何々?話をしてたんでしょ?構わず続けて続けて!」シュタッ

通(コイツがハート…ね)

キルヴィス「…」

一騎「なぁハート」

ハート「何々!?真面目な顔して!もしかして告白!?きゃー///」

一騎「…いや真面目な話だ」

ハート「!…へぇー僕に話か…でっなに?」ケロッ

一騎「お前t」

疾風「その前に拙者から話を聞いてもらおうか」シュバッ

ハート「んー?君…誰?」

疾風「拙者は疾風…さる任務の為この国へと参った」

一騎(疾風…コイツがこのはの言っていた…!)

ハート「へぇ…僕に何か?」

疾風「…パッドを見るがいい」

ハート「…あっそっかぁ…次の対戦相手は…君かぁ」

疾風「左様…そしてこちらとしては好都合…シンクリス四王女…ハート!いざ!!」ガシャン

ハート「そうだねぇ…愛しの一騎や観客もいることだし…盛り上げていっちゃうよぉ!!」シュバッ

ハートはデュエルディスクを上に投げ華麗に腕に装着する

ハート・疾風「デュエル!!!」

ハート
VS
疾風
ライフ4000

疾風「先行は拙者、疾風から行かせてもらおうぞ!」
手札5

通「一騎…いいのかよ」

一騎「えっ?」

通「なんか聞きたいことがあったんじゃないのか?」

一騎「ああ…でもそれはあの忍者の人が聞いてくれそうだよ」

疾風「拙者のターン!!拙者は『疾風忍者 烈火』を召喚!!」

烈火
レベル4/炎属性/戦士族/
攻撃力1800

疾風「そして手札の『疾風忍者 深水』の効果発動『フィールドに疾風忍者がいるときこのカードとそのモンスターで融合が行える』」

一騎「手札のモンスターと融合を使わずに融合だって!?」

疾風「熱き魂をその胸に宿し静なる闘志を燃やし現れよ!融合召喚!!『疾風忍者 雷電』!!」

雷電
レベル6/光属性/戦士族/融合
攻撃力2400

疾風「さらに装備魔法『疾風煙幕弾』を雷電に装備する…拙者はこれでターンエンド」
手札2

ハート「へぇ…いきなり融合召喚かぁ…クスッやるね♪それじゃあ僕も頑張っちゃおー!」
手札6

ハート「僕は『楽一座(プレゼンツ・サーカス)ブーブー』を召喚♪」

プレゼンツ・サーカス ブーブー
レベル4/闇属性/獣族/
攻撃力1400

ハート「アハハッ!それブーブー回れ回れぇ!」

ブーブー「ブヒー!」

疾風「…」

通「な…なんだありゃ?」

一騎「ハート…」

ハート「ありゃ…もう!つれないなぁ…デュエルは楽しくでしょ!」ブーブー

疾風「拙者は今はそのような気分では無いのでござるよ」

ハート「ブー…それじゃあ仕方ないにゃあ~僕は手札から『楽一座(プレゼンツサーカス)スキャット』を特殊召喚!」

レベル4/闇属性/獣族/攻撃力1500/チューナー

ハート「スキャットは『フィールドに楽一座(プレゼンツサーカス)がいる時、特殊召喚できるモンスター…そしてこの効果をしようしたターンは楽一座(プレゼンツサーカス)以外は特殊召喚できませーん』」

一騎「この流れは…!」

ハート「僕はレベル4のブーブーにレベル4のスキャットをチューニング!!」

4+4=8

ハート「歌って楽しむ悪魔の子!!魂宿り舞い降り人々を笑わせちゃえ♪シンクロ召喚!!レベル8『楽一座(プレゼンツ・サーカス) デビルズ・ピースマジシャン』♪」

レベル8/闇属性/魔法使い族/シンクロ
攻撃力2500

一騎「あのモンスターは…!」

ハート「エッヘン⭐どうだ!ハートも本気を出せばよゆーでシンクロ召喚が出来るのだぁ!」

疾風「そんなことは知っている」

ハート「?」

疾風「お主が過去にシンクリスプロデュエル大会で幼くして優勝したことも…すべて調査済み」

ハート「!…フーン…そっかぁ…それはそれはよく頑張りましたね!ほめて上げます⭐パチパチパチ⭐」パチパチパチ

ハート「それじゃあそのモンスター…片付けさせてもらうね⭐」ニコッ

ハート「僕はデビルズ・ピースマジャンで雷電君を攻撃!…この瞬間デビルズ・ピースマジャンの効果を発動!」

ハート「『1ターンに1度、攻撃を無効にできる…勿論自分にもね⭐』」

通「自分の攻撃を無効化した!?」

ハート「そして僕は『ダブルアップチャンス』を発動!!『攻撃が無効となった時、攻撃力を2倍にしてもう一度攻撃できる』!!」

一騎「っ!?」

ハート「えっへへ⭐一騎の物まね~さぁてとこれで攻撃力は2倍だよ!」

デビルズ・ピースマジャン
攻撃力2500➡5000

疾風「なんと!?」

ハート「くっらえ~ピース⭐マジック」

疾風「ぬぅぅ!!?」ズザァァ
ライフ4000➡1400

疾風「…というのは冗談でござる」

ハート「んにゃ?」

疾風「装備魔法『疾風煙幕弾の効果により雷電は戦闘での破壊は無効…さらに戦闘ダメージは0でござる』」
ライフ4000


ボン!と白い煙が立ち込め辺りは何も見えなくなる

疾風「今の攻撃は夢、幻…攻撃したことさえ無かったことにする…」

ハート「ふーん…やるじゃん!まぁ別にいいんだけどぉ…僕はカードを2枚セットしてターンエンド」
手札2

疾風「…お主逹…シンクリス四王女のやろうとしていることは全て調査済み…」

ハート「…やろうとしてること?なーにそれ?」

疾風「しらを切るつもりのようだが無駄でござる…お主逹の計画は全て分かっている」

通「計画…?んだそりゃ」

ハート「それじゃあその計画とやらを教えてよ…知ってるならさ」

疾風「左様でござるか…ではお主逹シンクリス四王女はソロモンズを回収しこのシンクリスの民を触媒とし多次元の門を開こうとしている」

一騎「っ!?」

通「どういうことだ!?」

キルヴィス「…」

疾風「お主逹シンクリス四王女は元々多次元の研究をなさっていた事も既に調査済み…そして拙者は先日手にいれたこの文面に全て書いてあった」
バサァ

ハート「…年頃の女の子の部屋に入るなんてさいってーだよねぇ」

疾風「それは失礼した…があんな安直な場所に置いておくのもどうかと…」

ハート「ハッ余計なお世話だっつの⭐」

疾風「して…事の始まりは2年前…お主逹は研究の末に事故で門を開いてしまった…その時は不本意でな」

ハート「…」

疾風「そしてそれを閉じることには成功した…しかし貴方の母親そして父親はその門を閉じるために犠牲となった…」

一騎「どういう…ことだ?」

疾風「つまるところを言ってしまえばその開いてしまった多次元はあまり良くない物だったということでござるよ」

一騎「っ!」



ベンソン『フュージニアの遺跡には多次元の描かれたものがあってね』

ベンソン『上には同じような世界が…そして下には闇の世界が』



一騎「闇の世界…」

疾風「そして数日がたった時、奇跡が起きた…母親君が帰って来たのでござろう」

ハート「…さぁ…どうだか」

疾風「しかしその母親は別人のようだった…表情は険しくそして恐ろしかった」

ハート「…」

疾風「そして多次元から帰って来た母親はこう言った『父親を助けるにはソロモンズを集めるしかない』と」

キルヴィス「…なるほど」

通「???どういうことなんだ?」

疾風「そしてソロモンズの力を使いもう一度門を開けようとしている…しかしその力は強大…一度開ければ閉じるためには数千人以上の人間の魂を必要とする」

疾風「しかし2年前にそのような大量の人間が消失した記録はない…しかし3人の人間の人間の魂を使うことで難を逃れたのでござる」

ハート「本当に『あたし』の部屋のぞいたんだねぇ…本っ当に気分悪いよ」

疾風「拙者が調べたことはこれだけでござるしかし…それで十分…人の命を使用するとは…!!そんなことはさせないのでござるよ!!」

ハート「あっそ…それじゃあさっさとやったら?」

疾風「言われずともやらさせてもらうのでござるよ!!」
手札3

疾風「拙者は装備魔法『疾風クナイ』を発動!!『これにより雷電は攻撃力は500ポイントアップし2回の攻撃が可能となった』」

キルヴィス「デビルズ・ピースマジャンは1度だけ攻撃を無効にできるモンスター…2回の攻撃ならば…」

疾風「拙者はそのような甘いことはせんぞ!!意地でもお主逹の計画は止めるでござる!!拙者は装備魔法『疾風朧短刀』発動!!」

疾風「これにより雷電は『さらに攻撃力が500ポイントアップし相手モンスターを破壊した時!!その攻撃力分のダメージを相手に与えるでござるよ!!』」

通「これなら1度無効化しても破壊した分のダメージを与えるから…!」

キルヴィス「彼女のライフは尽きる」

一騎「ハート…」

疾風「だめ押しにもう一枚!!魔法カード『疾風かまいたちの術』!!『このターン相手がモンスターの効果を発動した時、その効果を無効にし拙者は墓地から疾風忍者を1体特殊召喚できるでござる』!!」

ハート「っ!!」

通「これで効果を使うこともできなくなったか」

キルヴィス「…万事休すか」

疾風「行けぇ!!雷電!!稲妻斬り!!」

雷電
攻撃力3400

デビルズ・ピースマジャン
攻撃力2500

ハート「くっ罠カード発動!!『サーカス・ソレイユ』!!『このカードはモンスターの戦闘での破壊を無効にする』!!」

通「戦闘での破壊が無くなった!!」

キルヴィス「これなら破壊されてダメージを受ける効果は無くなったわけだが…」

疾風「ダメージは受けてもらうぞ!!」

ズバッ!!

ハート「うっぐぁぁぁ!!」ブワッ
ライフ4000➡3100

ハート「うぅ…」ヨロッ

疾風「しかし拙者はこれを見越していた!!疾風朧短刀の更なる効果!!『このカードを装備しているモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊できなかった場合!装備しているモンスターは相手にダイレクトアタックが可能となる』!!」

ハート「っ!!?」

疾風「本来ならばこの効果の適用は次の攻撃の時…しかし今の雷電は2回の攻撃が可能…つまりこのまま斬らせてもらう!!」カッ!!

キルヴィス「ハートのライフは3100…対して雷電は攻撃力は3400…このダイレクトアタックが決まれば…」

通「あの忍者の勝ちってことか」

一騎「ハート!!!」

ハート「っく…」



ハート『…』

ジョーカー『ただいまだよね?』

スペード『ほ…本当にお母様…ですの?』

クローバー『あぅ』オロオロ

ダイヤ『…』

ジョーカー『どうしたんだい?まるで化け物を見るみたいに怯えて』クスクス

ハート『ママ…パパはどうしたの?』

ジョーカー『パパ…?…あぁそうだったね…あの人は今あっちの世界に閉じ込められているよ』

ハート『!?…閉じ込められてるって!!』

ジョーカー『まぁ落ち着いて…それでは娘逹よ…私達の大切な物を取り戻すために動いてもらうよ?』

ジョーカー『その為には名前はいらない…そうだね…私の事はジョーカーとでも呼ぶといいさ…』



疾風「たかが一人を救うために!!何千人の人間の命を葬りさるなど言語道断!!!お主逹の計画はここで摘ませてもらぞ!!!雷電でダイレクトアタック!!稲妻斬り!!!」

ハート「たかが…?」ピクッ

ズガガガァァァン!!

電光が炸裂する!!爆風が一騎逹を襲う

通「くっ!」

キルヴィス「むぅ…!」

一騎「っ!ハートォォォ!!」



疾風「…!?」

ハート「…やってくれるよね…本当…」ユラァ

疾風「な…なぜ!?ダメージは通ったはず!!」

ハート「あたしは永続罠『デモンズ・デスパレード・ボックス』を発動していたわけ」

ハート「このカードは『あたしのダメージを半分にし…このモンスターはレベル8のモンスターとしてフィールドに特殊召喚する』」

肉の塊が溢れでている異形の箱が姿を現す

デモンズ・デスパレード・ボックス
レベル8/闇属性/悪魔族/罠
攻撃力?

ハート「そしてその攻撃力は受けたダメージ分の攻撃力となるわけだ…」
ライフ3100➡1400

デモンズ・デスパレード・ボックス
攻撃力1700

ハート「お前…本当にあたしの気の障ることを言ってくるよね…たかが…ね」

ハート「あたしにとっては大切な家族なんだ…そいつを取り戻すためだったらあたしはどんなことだってやるって決めたんだよ!!」ギロッ

一騎「っ!ハート…」

ハート「あたしのターン!!」
手札3

ハート「ふーん…いいね…あたしをこんだけイラつかせたあんたはここで終わりだ」

疾風「…」

ハート「あたしは魔法カード『デスパレード・ドロー』発動」

ハート「このカードは『手札を5枚になるようにデッキからカードをドローする』」
手札5

ハート「まぁあたしはドローした枚数だけ次のターンからドローフェイズをスキップしなきゃなんないんだけどぉ」

ハート「まぁ次のターンなんてこないんだけどね」

ハート「さぁて…と」

その瞬間、ハートの象徴デビルズ・ピースマジャンの仮面が砕ける

ハート「お遊びはもう終わりだ!!あたしはフィールドのレベル8のデビルズ・ピースマジャンとデモンズ・デスパレード・ボックスでオーバレイ!!」

ハート「地獄より舞い降りた道化師よ、嘲笑い…故知らぬ愚民どもを全て滅ぼせ!!!エクシーズ召喚!!!『GD,72!!破滅道化(ルインクラウン)アンドロマリウス』!!!」

アンドロマリウス
ランク8/闇属性/悪魔族/エクシーズ
攻撃力3000

一騎「ソロモンズっ!!?」

キルヴィス「あれが彼女がもつソロモンズだと言うのか!?」

その姿はまさに悪魔…仮面の半分が砕けちりその顔はまさに異形…

ハート「くっふふ…」

疾風「むっしかし!雷電の攻撃力3400には届かないでござる!!」

ハート「それが?…あたしは墓地のブーブーのモンスター効果発動!!『このカードを相手フィールドのモンスターに装備するそして装備されたモンスターにかかっている全ての効果を無効にする』!!」

疾風「なに!?」

キルヴィス「雷電には多数の装備カードが…それが無効とは…」

通「だけどよ!それでもあの忍者のライフは4000だぜ?いくらなんでも削りきることは…」

ハート「それに…雷電の効果も使えないから…そしてあたしはアンドロマリウスの効果発動!!『オーバレイユニットを1つ使い!!手札を全て捨てる…そして捨てた枚数だけこのモンスターは攻撃できる!!』」

疾風「なんと!!?」

通「捨てた枚数だって!!?」

キルヴィス「捨てた枚数は5枚…まさか…!」

ハート「アンドロマリウスはこのターン5回の攻撃が可能なんだよ!!あたしはアンドロマリウスで雷電を攻撃!!ヘルフレイム・ブレイアウトォォ!!」

雷電「!」

アンドロマリウス
攻撃力3000

雷電
攻撃力2400

空が漆黒に包まれその一部が裂ける…そしてそこから放たれた業火が雷電を焼き付くす

疾風「むぅ!!!」ズザァァ
ライフ4000➡3400

疾風「…ぬぅ」

ハート「くっくっく…アハハハッ!まだ後4回も攻撃が残ってるよ?ほらもう一回だ!」

ズガガガァァァン!!

疾風「うぐぅぁぁぁ!!」ブワッ
ライフ3400➡400

ズザァァ

疾風「うぐっ」

疾風は既に立ち上がることが困難であった

ハート「まだ後…3回…だよ?」

ゴォォォ!!!

疾風「ぬぉぉぉ!!!」ズアッ!!

疾風「がっ…む…無念…」ドサァァ
ライフ400➡0

通「これで決着が…っ!?」

ハート「まだ後2回残ってんだよ!!何寝そべってやがる!!!アンドロマリウスの攻撃は終わってねぇよ!!」

空が裂け、そこから業火が倒れている疾風を襲う

ハート「ヘルフレイム!!!ブレイアウトォォ!!!」

疾風「ぬぉぉぉ!!!?!?」ブワッ

疾風「がっ…!?」ガットッドサァァ

通「なっ!?もう決着は着いたはずだろ!?」

キルヴィス「これは…!!」

ハート「ほら!!ラストだ!!受けとれよ!!」バッ

一騎「ハート!!もうやめろ!!もう決着は着いてるだろ!!…っ!?」

ハートのその顔はなんとも言い表しがたい表情だった悲しいようで怒っているようで…それでいて笑っていた

ハート「吹き飛べぇぇぇ!!」

放たれた業火は疾風を包み込み爆音が鳴り響く

一騎「っく!!!」

通「…なんつー威力だよ!! 」

キルヴィス「…くうっ!!」

煙が晴れ…壁にめり込み倒れる疾風…そして

一騎「ハート!!」

ハート「…」

一騎「ハート…教えてくれ…お前は…お前逹は…本当にシンクリスを…」

ハートの顔は悲しみに溢れていた

ハート「…一騎…あたしは…」

ジェイド「そこを退け!」ビュアッ!!

するとビルから颯爽と現れた男ジェイド

ジェイド「ハート…貴様ついに本性を現したな」スタッ

ハート「ふっこれはこれはジェイド君…覗き見とは…悪趣味だねぇ」

ジェイド「貴様に言われたくないな…だが今の話が本当ならば…やはり貴様逹はここで倒しておくしかないようだな」ガシャン

ハート「おいおい…君の相手は僕じゃないだろ?パッドも見れない子供かな?」

ジェイド「そんなものは関係ない、いずれ貴様は倒す…それが遅いか早いかなだけだ」

ハート「へぇ…」

スペード「お待ちなさい」

一騎「っ!?今度はなんだ!?」

そこには気品溢れるお嬢様の姿があった

キルヴィス「…ここでこの面子とは…奇妙な運命だ」

スペード「お姉様…ここはわたくしに任せて…お母様がお呼びですわ」

ハート「…分かったよ…それじゃあね一騎⭐…決勝で待ってるよ」

ハート「これたら…ね」ボソッ

シュバッ

スペード「では…久しぶりですわね…ジェイド…パッドで確認済みでしょう?今回の相手はお姉様ではなくわたくしスペードですわ」

ジェイド「…どっちにしろ貴様逹は全員叩きのめすつもりだった…誰が相手だろうと容赦はしない」

スペード「それでこそ…貴方ですわね」ガシャン

ゴゴゴ…

続く

一騎「俺逹の目の前で始まったジェイドとスペードの戦い…そしてキルヴィス、ジェイドから語られる2年前の真実…」

一騎「次回『邂逅』一気に駆け上がれ!!」




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ター坊
なんか素良とⅣを混ぜたよな感じ…。ただ疾風に大切な人を「たかが」呼ばわりされたらそりゃあキレるのも無理はないかも。次回は結構重要な2年前の真相解明編。どんなことがあったのか? (2016-02-18 07:23)
ギガプラント
ドロー!モンスターカード!ファイナルダンス!
ハートちゃん怖すぎ…これはgkbrな展開。せっかく再会できたのにそれが霞むほどのインパクトでした…。 (2016-02-18 18:57)
こんにゃく
コメントありがとうざいます!

皆様の想像通り、そのキャラをイメージしてこの話は作りました!
ハートちゃんは僕のイメージイラストでは一番可愛くて気に入ってます!!

ハートちゃんは最初ッから闇を打ち明けてるような気がします (2016-02-18 23:30)

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110 第22話 シンクリス山の激闘! 1073 3 2016-01-30 -
49 第23話トロッコ決戦!疾走する鉱山!! 949 3 2016-01-31 -
91 第24話 未来都市シンクリス 1048 2 2016-01-31 -
124 第25話 決戦前夜 1140 3 2016-02-01 -
72 第26話 戦う相手は自分自身!? 1009 2 2016-02-04 -
79 第27話遺跡の国フュージニアからきた男 1099 3 2016-02-05 -
93 第28話 忍者対決!!妖怪と忍 1046 3 2016-02-06 -
106 第29話 果物バトル!!動果物の脅威!! 1067 3 2016-02-08 -
222 第30話 探し物はペンダント? 1306 3 2016-02-10 -
67 第31話 想いの強さ 1018 3 2016-02-11 -
53 第32話 破壊の王 ヴァイス始動 1048 3 2016-02-13 -
94 第33話 男と男の熱き戦い!! 1196 4 2016-02-14 -
106 第34話友情タッグ!クローバーと姫 1001 3 2016-02-15 -
58 第35話 友情の形 926 3 2016-02-17 -
45 第36話 戦慄の道化師 1040 3 2016-02-18 -
114 第37話 邂逅 1075 3 2016-02-19 -
97 第38話 異世界の扉 970 3 2016-02-20 -
96 第39話 葛藤の中で 1015 3 2016-02-22 -
92 第40話 夢と道 1000 2 2016-02-22 -
126 第41話 ジョーカーの暗躍 1065 3 2016-02-23 -
70 第42話 時空間使い メーア 1031 3 2016-02-24 -
121 第43話 師弟との決別 1051 3 2016-02-25 -
117 第44話 時空間を操る大蛇 1068 3 2016-02-26 -
56 第45話 覚醒!!絆を刻む瞳 963 3 2016-02-27 -
92 第46話 突然の来訪者レイナ 1032 3 2016-02-28 -
108 第47話 凸凹タッグデュエル!! 929 3 2016-02-29 -
112 第48話 追憶の記憶 950 3 2016-03-01 -
107 第49話兄妹の絆 宇宙瞳の超煌角竜 1126 3 2016-03-03 -
100 第50話決勝前夜 それぞれの思い 1016 3 2016-03-04 -
110 第51話 決定戦開幕 1117 3 2016-03-05 -
95 第52話 その思いは速度を越える 969 3 2016-03-06 -
48 第53話 迷宮への挑戦 973 3 2016-03-10 -
53 第54話 過去の足枷 1026 3 2016-03-12 -
65 第55話 超越するランクアップ 1035 3 2016-03-15 -
46 第56話 砕いた仮面 1016 3 2016-03-17 -
77 第57話 剣の心 987 3 2016-03-18 -
127 第58話限界のその先へ 1114 3 2016-03-20 -
52 第59話 大地を生む瞳の竜 979 3 2016-03-23 -
60 第60話 友への思い 1008 3 2016-03-24 -
42 第61話 天を翔る 1018 4 2016-03-26 -
63 第62話 大切な人 1048 3 2016-03-28 -
50 第63話 戦いの証明 1032 3 2016-04-04 -
113 第64話 進化する力 1071 3 2016-04-06 -
121 第65話 囚われし心 1151 2 2016-04-11 -
76 第66話 解放 1155 2 2016-04-14 -
64 第67話 烙印の決闘 1057 2 2016-04-15 -
62 第68話 絶対王の力 1042 2 2016-04-16 -
46 第69話 決勝の始まり 1010 3 2016-04-17 -
72 第70話 真実 1060 3 2016-04-18 -
33 第71話 諦めない心 1110 3 2016-04-18 -
114 第72話 闇の王 1123 3 2016-04-22 -
54 第73話 深淵より出し者 951 3 2016-05-01 -
69 第74話 貫く光 1114 3 2016-05-04 -
127 75話 戦いの終わり 1176 3 2016-05-06 -
44 第76話 悪逆のエクサス 990 3 2016-05-18 -
90 第77話 戦慄の機械人形 1046 3 2016-05-26 -
50 第78話 合体する機械人形 954 3 2016-05-29 -
55 第79話  完全機械少女 1005 3 2016-06-06 -
62 第80話 爆走する変形車両 1024 3 2016-06-12 -
45 第81話 白銀の剣 986 2 2016-06-15 -
46 第82話 絡み付く毒 985 2 2016-06-19 -
61 第83話 停戦協定 934 3 2016-06-21 -
111 第84話 果たすべき約束 1018 3 2016-06-24 -
116 第85話 戦争 1034 3 2016-06-26 -
53 第86話それぞれの戦場。最高の助っ人 949 3 2016-06-27 -
55 第87話 電撃コロシアム 966 2 2016-06-28 -
87 第88話 誇り高き戦士 986 2 2016-06-30 -
98 第89話 仮面の下の亡霊 985 3 2016-07-02 -
100 第90話 舞い散る雪 927 3 2016-07-06 -
57 第91話 白銀の攻防 968 3 2016-07-11 -
33 第92話 龍刃水晶 974 3 2016-07-16 -
51 第93話 ジョーカーゲーム 1032 3 2016-07-21 -
55 第94話 覚醒する瞳 1014 3 2016-07-22 -
41 第95話 宇宙に輝く王 1776 3 2016-07-26 -
65 第96話 宇宙眼の暗黒竜 999 2 2016-07-28 -
177 第97話 ソロモンズの化身 1148 3 2016-08-01 -
93 第98話 切望の記憶 998 2 2016-08-02 -
101 第99話 再びの扉 960 3 2016-08-05 -
45 第100話 ファラリス七賢者 889 3 2016-08-07 -
117 第101話 狙われた考古学 1052 3 2016-08-09 -
75 番外編 夏休みだよ! 1062 2 2016-08-25 -
39 第102話 混沌の嵐 859 2 2016-08-28 -
99 第103話 儚い希望 971 2 2016-09-01 -
101 第104話 絵本の世界 884 2 2016-09-06 -
76 第105話 始まりのソロモンズ 923 2 2016-09-08 -
110 第106話 処刑王の闇 990 2 2016-09-10 -
73 第107話 猛け朽ちる龍 968 2 2016-09-12 -
98 第108話 軍神の戦い 884 2 2016-09-27 -
78 第109話 消え行く誇り 869 2 2016-09-28 -
120 第110話 忍者の祖 970 2 2016-10-02 -
72 第111話 譲れぬ思い 920 2 2016-10-04 -
112 第112話 星を統べる竜 956 2 2016-10-10 -
177 第113話 竜の記憶 1097 3 2016-10-13 -
112 第114話 運命の血筋 871 3 2016-10-16 -
78 第115話 命を懸けたラストデュエ 837 2 2016-10-23 -
64 第116話 偽りの記憶 994 2 2016-10-24 -
113 第117話 染まる色を 892 2 2016-10-31 -
82 第118話 英雄の記憶 1012 2 2016-11-03 -
61 第119話 英雄の帰還 888 2 2016-11-04 -
136 第120話 黒騎士の意地 1096 2 2016-11-08 -
87 第121話 誰かのために 825 2 2016-11-16 -
89 第122話 創造せし竜 815 2 2016-11-20 -
89 第123話 白と黒の竜 868 2 2016-11-26 -
54 第124話 運命を切り開く剣 862 2 2016-11-30 -
95 番外編 カード紹介と色々! 1029 3 2016-12-07 -
92 第125話 深淵へのカウントダウン 872 3 2016-12-19 -
113 第126話 受け継がれる瞳 958 2 2016-12-22 -
98 第127話 進撃する拷問王 1004 2 2016-12-24 -
100 第128話 歪み笑う王 805 2 2016-12-27 -
109 第129話 絶望の化身 862 2 2016-12-30 -
87 第130話 闇を掴む者 832 2 2017-01-01 -
99 第131話 対極の忍 964 3 2017-01-06 -
106 第132話 姉弟の絆 862 2 2017-01-09 -
164 第133話 激突する竜 1106 2 2017-01-10 -
40 第134話 宇宙眼の星芒竜 790 2 2017-01-13 -
91 第135話 龍刃と水晶 860 3 2017-01-15 -
138 第136話 英雄の復活 1045 3 2017-01-18 -
133 第137話 龍王と罪王 944 2 2017-01-20 -
112 第138話 混沌呻く 811 3 2017-01-22 -
131 第139話 表裏一体 859 3 2017-01-25 -
71 第140話 継承する絆 816 3 2017-01-26 -
79 第141話 深淵にすがる者 805 3 2017-01-30 -
58 第142話 伸ばした手 822 4 2017-02-01 -
84 第143話 虚無と深淵 843 3 2017-02-04 -
96 第144話 集いし思い 837 3 2017-02-07 -
110 第145話 終焉と再生 823 2 2017-02-08 -
94 第146話 新たな世界 888 3 2017-02-10 -
100 最終話 クロスピース 932 3 2017-02-16 -
132 超時空!!番外編!! 1498 2 2017-02-24 -

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