交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
レベル1最強モンスター
レベル2最強モンスター
レベル3最強モンスター
レベル4最強モンスター
レベル5最強モンスター
レベル6最強モンスター
レベル7最強モンスター
レベル8最強モンスター
レベル9最強モンスター
レベル10最強モンスター
レベル11最強モンスター
レベル12最強モンスター
デッキランキング
Episode32:パワー・ツール 作:カズ
〜〜
*Episode31からだいぶ間を空けてしまい、すみませんでした!
〜〜
いよいよ始まろうとしていた第4戦、霧野命慈vs櫻井亘。命慈は昨日のことを思い出していた。
あれは、流星学園との練習試合、命慈は同じシンクロ使いである尚志に敗北を喫した。しかも相手の方が実力は断然上。「今のままでいいのか」と自問しながら、命慈は1人で夜の星を見ていた。しかし、何度同じ自問を繰り返してもたどり着く結論は1つだけ。「いいわけがない」。このままだと自分はまたしても兄に離されてしまうのではないかと不安になる。そんな時、精一が「すぐに部屋に戻ったほうがいいよ。風邪を引いたら元も子もない」と言ったので、そうすることにした。自分の部屋に戻ると、机の上にデッキと1通の手紙が置いてあった。デッキの方から確認してみると、最近新発売されたものだった。このデッキの特徴としては、『SR』と同じような高速シンクロが売りなのだが、「装備魔法を簡単にサーチできる」という点において秀でている。確かに命慈のデッキと封印竜との相性はイマイチだったので、喜ばしい限りだった。その後に手紙を見ると、精一の字でこう記されていた。
『命慈へ
今の君が遊弥くんみたいにもっと強くなるためには、エースモンスターと君自身のデッキの歯車を合わせる必要がある。今日のデュエルで、僕は君がもっと強くなりたいという思いを感じ取れた。だからこのデッキで、また2人で頑張ろう。僕たちは最強の双子なんだから。』
……兄さん、ありがとう。
そして今に至る。応援してくれる兄さん、そして皆のためにも、僕はここで負けちゃいけない。
命慈はいつもよりもピリピリした感じで、
「よろしくお願いします。」
と言った。今までどこか抜けている感じがした彼からは想像もつかないものがあった。そして、それを今の彼は持っている。このデュエル、どうなるのか…。
アクションフィールドは『スウィーツ・アイランド』に決まった。このフィールドのお菓子は実際に食べられるのでお菓子が大好きな女子にはたまらない。今ごろ外で紅葉が「あのフィールドの方がよかった」などと嘆いているだろう。
例によってお決まりのセリフが流れる。
『戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が、モンスターと共に地を舞い、宙を舞い!』
『フィールド内を駆け巡る!見よ!これぞ、デュエルの最終進化系!』
『『アクショーーン……!』』
「「デュエル!!」」
MEIJI→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M・Tゾーン:0 Pゾーン:0
WATARU→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M・Tゾーン:0 Pゾーン:0
今回のデュエルは命慈が先攻を取った。今までの彼なら、初手でベイゴマックスを特殊召喚した後、様々なスピードロイドモンスターを並べるのがお決まりだったが…。
「僕のターン!僕は手札から永続魔法『カスタム・ボックス』を発動!このカードは1ターンに1度、手札の装備魔法1枚をデッキに戻し、デッキからレベル4以下の『PT(パワー・ツール)』と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる!まずは『PTリペアラー』を特殊召喚!」
今回の彼が使用しているデッキこそ、精一からプレゼントされた【PT】だ。対戦相手の亘も命慈の過去の実績及び使用デッキを事前に調べていただけあって、思わず声が出てしまった。
それを気にすることなく、命慈はそのまま続けた。
「さっき特殊召喚された『PTリペアラー』の効果により、デッキから『PTドロイド』を手札に加えるね。続けて僕はチューナーモンスター『PTアダプター』を通常召喚!」
早くもシンクロ召喚に必要なカードが揃ったが、命慈のエースモンスターを召喚するにはレベルがあと2つ足りない。そこで彼は召喚したアダプターの効果を使い、リペアラーのレベルを3から5に変更した。これで条件は揃った。
「僕はレベル5となった『PTリペアラー』にレベル2の『PTアダプター』をチューニング!その力をもって、呪縛されし世界を解放せよ!勇気の戦士!シンクロ召喚!レベル7『パワー・ツール・ドラゴン』!!」
ここまで一切の妨害もなく無事にシンクロ召喚を決めることができ、命慈はほっとした。だが問題はここからだ。今の命慈の手札にはレベル1のチューナーがいない。仮に装備魔法を持ってきて強化したとしても、バウンスなどというように戦闘破壊以外の方法を取ってくるかもしれないので下手に動けなかった。実際、パワー・ツール・ドラゴンは攻撃力よりも守備力の方が高い。だからまずはその守備力をより強固なものにしようと考え、命慈はデッキから3枚の『団結の力』を亘に見せ、その1枚を手札に加え、そのまま装備した。
「そして僕は永続魔法『強固な絆』を発動!このカードが表側表示で存在する限り、僕のフィールドに存在する攻撃力か守備力が3000以上のモンスターは戦闘では破壊されなくなる!カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
手札消費はかなり激しかったけど、思い通りに動けてはいるから合格…かな。まあ、初手にモンスターがほとんどいなかったから仕方ないけどね。
MEIJI→LP:4000 手札:1 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:4 Pゾーン:0
○カスタム・ボックス(永続魔法)
「カスタム・ボックス」の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札の装備魔法カード1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。デッキからレベル4以下の「PT」モンスター1体を特殊召喚する。②:自分フィールドのモンスター1体とレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで、そのレベル4以下のモンスターのレベルの数値と同じになる。③:このカードが墓地に存在する場合、墓地のこのカードを除外し、墓地の装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番下に戻す。
○PTリペアラー(Lv3 地)
「PTリペアラー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキまたは墓地から「PT」モンスター1体を手札に加える。
○PTアダプター(Lv2 地)
「PTアダプター」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、自分フィールドの「PT」モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、そのモンスターのレベルを2つまで上げる。②:このカードが「パワー・ツール」Sモンスターの素材として墓地へ送られた場合、墓地のこのカード以外の「PT」モンスター、または装備魔法カード1枚を対象として発動する。そのカードをデッキに戻す。
○団結の力(装備魔法)
装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップする。
一方、亘は驚いていた。というのも無理はない。「命慈は【SR】を使う」という考えを基にしてシミュレーションを前日にしてきたが、今日になっていきなりデッキを変更されたのだから。だが、頭の中にあるデータを排除し、目の前の命慈の戦術の先を読んだうえで展開すればいいのだから、まだ慌てるような場面ではない。
「俺のターン、ドロー!手札から魔法カード『ジェムナイト・フュージョン』を発動!手札の『ジェムナイト・ガネット』と『ジェムナイト・オブシディア』を素材として融合召喚する!紅の真実よ、鋭利な漆黒よ!光渦巻きて、新たな輝きと共に一つとならん!融合召喚!レベル6『ジェムナイト・ルビーズ』!!」
亘も1ターン目から順当に融合召喚を決められた。さらに彼は、融合素材となったオブシディアの効果を使い、墓地からガネットを特殊召喚した。亘のフィールドには攻撃力2500と1900のモンスターがいるが、そのままでは守備力が3700になっているパワー・ツールを突破することは不可能だ。そこで彼はルビーズの効果でガネットをリリースし、攻撃力を4400に上げた。しかもこのモンスターは貫通効果を持っている。このままではマズイと思った命慈は急いで近くにあったアクションカードを拾いに行った。
「バトルだ!ルビーズでパワー・ツールを攻撃!」
「させない!アクションマジック『回避』を発動し、攻撃を無効にする!」
「チッ…なら俺は墓地の『ジェムナイト・フュージョン』のもう一つの効果発動!墓地のオブシディアを除外し、このカードを手札に戻すことができる!カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
結局、ノーダメージで終了してしまったが、まだ逆転は出来るから焦る必要はないな。まだお互いにエースモンスターは出していないようだから、ここは様子見だ…。
WATARU→LP:4000 手札:3 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ジェムナイト・フュージョン(通常魔法)
①:自分の手札・フィールドから、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「ジェムナイト」モンスター1体を除外して発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。
○ジェムナイト・ガネット(Lv4 地)
炎族/
攻1900/守0
ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士。炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ。
○ジェムナイト・オブシディア(Lv3 地)
岩石族/効果
攻1500/守1200
①:このカードが手札から墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
○ジェムナイト・ルビーズ(Lv6 地)
炎族/融合/効果
攻2500/守1300
「ジェムナイト・ガネット」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示の「ジェム」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
櫻井くんは【ジェムナイト】を使うのか…前のターンでは連続融合はしてこなかったから手札に融合素材が足りなかったんだろうけど…あの伏せカードが気になるな。とりあえずここは攻める!
「僕のターン!まずは『パワー・ツール・ドラゴン』の効果で、デッキから装備魔法1枚を相手に選ばせる。」
命慈は残り2枚の『団結の力』と『白銀の翼』の中から亘に『白銀の翼』を選ばせ、手札に加えた。だが本当の狙いはそこではなく、永続魔法『カスタム・ボックス』の効果を使うためだった。
「僕は『カスタム・ボックス』の効果で『白銀の翼』をデッキに戻し、デッキから『PTキッド』を特殊召喚!そして特殊召喚されたキッドの効果で手札を1枚墓地へ送り、デッキから『PTドロイド』と『白銀の翼』を手札に加える!続けてチューナーモンスター『PTドロイド』を召喚!このカードが召喚に成功した時、このカードの名前はターン終了時まで自分フィールドのモンスターと同じになる!」
この効果を使い、ドロイドの名前を一時的にだが『パワー・ツール・ドラゴン』として扱った。しかしこれだけでは終わらない。
「僕は『カスタム・ボックス』のさらなる効果発動!自分フィールドの『PT』モンスター1体のレベルを、他のモンスター1体と同じにする!僕はレベル1の『PTキッド』のレベルを『PTドロイド』と同じ、4にする!」
これでランク4のエクシーズモンスターかレベル8のシンクロモンスターを召喚可能になったが…?
「僕はレベル4の『PTキッド』にレベル4の『PTドロイド』をチューニング!太古より語られし伝説の竜よ、今こそその呪縛を解き放ち、命の尊さを世界に示さん!シンクロ召喚!レベル8『封印竜 ビューティ・ライフ』!!」
いきなり命慈は自身のエースモンスターをシンクロ召喚したが、本来ならこのモンスターは『パワー・ツール・ドラゴン』を経由しなければ召喚は不可能だ。だからこそ命慈は『PTドロイド』の効果を上手く使い、その条件を満たしたというわけだ。おかげで進化前と進化後の姿が同時に見られる。
命慈はビューティ・ライフに『白銀の翼』を装備し、『パワー・ツール・ドラゴン』を攻撃表示に変更してバトルを仕掛けた。しかしそれをアクションマジック『奇跡』で破壊を免れ、1400のところを700ダメージで抑えられてしまった。だが奇跡は2度は起こらない。ビューティ・ライフの2900の攻撃力を前にして、ルビーズは破壊された。だが…
「ルビーズが破壊された瞬間、罠カード『ブリリアント・スパーク』を発動!ルビーズの攻撃力、2500のダメージを相手に与える!」
「なっ…?!うぐっ…」
MEIJI→LP:1500
WATARU→LP:2900
早速、命慈のライフが一気に削られた。ビューティ・ライフの効果はライフポイントが1000以下になってしまえば使えなくなるが、それだけだったら彼はシンクロ召喚はしない。
「僕はビューティ・ライフの効果発動!自分フィールドのモンスター1体につき1000のライフを回復する!僕はこれでターンエンド。」
ふぅ…しばらくは耐えられるかな。でも今の状況だとアクションマジックが使えないのが辛いな……どうしよう。
MEIJI→LP:3500 手札:0 デッキ:30 Mゾーン:2 M・Tゾーン:5 Pゾーン:0
○PTキッド(Lv1 地)
機械族/効果
攻100/守0
「PTキッド」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「PT」モンスター1体と装備魔法カード1枚を手札に加える。
○PTドロイド(Lv4 地)
機械族/チューナー/効果
攻1000/守650
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、このカードは、そのモンスターと同名カードとして扱う。②:1ターンに1度、自分フィールドの装備魔法カード1枚を破壊し、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
○ブリリアント・スパーク(通常罠)
「ブリリアント・スパーク」は1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの「ジェムナイト」モンスターが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、破壊されたそのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。②:このカードが墓地に存在する場合、手札の「ジェムナイト」カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札に加える。
何だよ……あんな回復効果まで持ってやがったのかよ。攻撃力3900の『パワー・ツール・ドラゴン』と『白銀の翼』で3回バトルしないと倒せねぇ『封印竜 ビューティ・ライフ』……そういや、前のデュエルで藤堂ってヤツもそんなの使ってたな。だったらここは……ドロー次第だな。
「俺のターン!おっ……来たな。永続魔法『ブリリアント・フュージョン』を発動!俺はデッキから『ジェムナイト・ガネット』、『ジェムナイト・ラズリー』、『ジェムナイト・クリスタ』の3体を墓地へ送り、それらを素材とした融合モンスター1体を攻撃力・守備力を0にして融合召喚する!現れ出でよ、レベル10『ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ』!!」
ジェムナイトモンスターの中でも最上級クラスのモンスターが亘のフィールドに特殊召喚された。そして彼は融合素材として墓地へ送られたラズリーの効果を使い、墓地からガネットを回収し、そのまま通常召喚した。
「まだ終わらない!ブリリアント・ダイヤの効果発動!俺のフィールドのジェムナイト1体を墓地へ送り、エクストラデッキから『ジェムナイト』と名のつく融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!来たれ、『ジェムナイトマスター・ダイヤ』!」
しかもマスター・ダイヤの攻撃力は墓地の『ジェムナイト』モンスターの枚数だけ上がる。今、墓地の『ジェムナイト』は5体なので攻撃力は3400になった。それでも攻撃力3900の『パワー・ツール・ドラゴン』は超えられないので、攻撃力2900のビューティ・ライフに2回攻撃を……でも確か、夏川のデュエルで「封印竜は破壊できない」って言ってたよな…?マスター・ダイヤの効果を使えばより大ダメージは入れられるけど、あの永続魔法『強固な絆』の効果で攻撃力か守備力が3000以上のモンスターは破壊できないって……ヤベェな。よく考えたらオワコンじゃねぇかよ。どーする………あっ、手札にコイツがあったの忘れてた。
「俺は魔法カード『ハーピィの羽根箒』を発動!これでお前の魔法・罠カードは全滅だ!そして俺は『ブリリアント・フュージョン』の効果で、手札の魔法カード1枚を墓地へ送り、ブリリアント・ダイヤの攻撃力と守備力を元の数値に戻す!」
目の前の相手に気を取られて危うく自分の手札も忘れるところだったぜ…。アクションマジックも墓地へ送ったし、これで問題は片付いた。
さあて、あとはバトルあるのみ!
「ブリリアント・ダイヤで『パワー・ツール・ドラゴン』を攻撃!」
この攻撃で一気にダメージを与えれば、まだまだ何とかなる。ダメージを受けたくなかったらアクションカードでも拾いに行きな。
だがしかし、命慈はフィールドを動いているもののアクションカードを拾う様子は全くなかった。
「僕はこの瞬間、墓地の罠カード『PTフィックス』の効果発動!このカードを除外し、破壊を無効にする!」
「だがダメージは受けてもらうぞ!」
「いいや、それもさせない!墓地の『強固な絆』の効果発動!このカードを除外し、本来受けるダメージを無効にした後、その半分の数値分のライフを回復する!そして『PTフィックス』の効果により、攻撃されたパワー・ツールは守備表示になる。」
これで命慈は550のライフを回復したが、直後のマスター・ダイヤの攻撃でビューティ・ライフに攻撃され、500ダメージを受けた。
「俺はこれでターンエンド!ったく、面倒くせぇタイプの相手だな…。」
これじゃあジリ貧じゃねぇか…しかもこれだと相手が有利……兄貴同様、厄介な双子だぜ。
WATARU→LP:2900 手札:1 デッキ:30 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ブリリアント・フュージョン(永続魔法)
「ブリリアント・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。①:このカードの発動時に自分のデッキから「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから融合召喚する。このカードがフィールドから離れた場合にそのモンスターを破壊する。
②:1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。このカードの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする。
○ジェムナイト・ラズリー(Lv1 地)
岩石族/効果
攻600/守100
①:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
○ジェムナイト・クリスタ(Lv7 地)
岩石族/
攻2450/守1950
クリスタルパワーを最適化し、戦闘力に変えて戦うジェムナイトの上級戦士。その高い攻撃力で敵を圧倒するぞ。しかし、その最適化には限界を感じる事も多く、仲間たちとの結束を大切にしている。
○ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ(Lv10 地)
岩石族/融合/効果
攻3400/守2000
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。自分は「ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの表側表示の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで墓地へ送り、エクストラデッキから「ジェムナイト」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
○ジェムナイトマスター・ダイヤ(Lv9 地)
岩石族/融合/効果
攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:このカードの攻撃力は、自分の墓地の「ジェム」モンスターの数×100アップする。②:1ターンに1度、自分の墓地のレベル7以下の「ジェムナイト」融合モンスター1体を除外して発動できる。エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
○ハーピィの羽根箒(通常魔法)(制限カード)
①:相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
○PTフィックス(永続罠)
「PTフィックス」は1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの「PT」モンスターまたは「パワー・ツール」モンスターが破壊された場合、手札のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドのモンスターが攻撃対象に選択された場合、このカードを除外して発動できる。そのモンスターの破壊を無効にする。その後、そのモンスターは守備表示になる。
ふぅ…お互いにライフは減らないままか。だったらそろそろ動こうかな。このままじゃラチが明かないしね。
「僕のターン!ドロー!墓地の『カスタム・ボックス』の効果発動!このカードを除外し、墓地の装備魔法1枚をデッキの一番下に戻す!僕は『団結の力』を選択!」
これでデッキに3枚の『団結の力』があることになったので、命慈はパワー・ツールの効果を使い、3枚の『団結の力』を見せ、亘にその内の1枚を選ばせた。そしてそれをビューティ・ライフに装備した。
「さぁ行くよ!ビューティ・ライフでブリリアント・ダイヤを攻撃!」
「させるか!アクションマジック『マシュマロガード』を発動!バトルでの破壊を1度だけ無効にし、このターンの戦闘ダメージを半分する。」
攻撃力4500の一撃を何とかギリギリのダメージで抑え、残りライフは2450。だが、ビューティ・ライフの恐ろしさはここからだ。
「ビューティ・ライフの効果発動!このカードがバトルを終了し、相手フィールドにモンスターが存在する場合、自分のライフを半分払うことで2回目の攻撃を可能にする!そして、相手に与えるダメージは2倍になる!」
「なっ?!これじゃあ一気に俺のライフが…!」
「行くよ!ビューティ・ライフで2回目の攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!!」
亘は急いでアクションマジックを拾いに行こうとしたが間に合わず、1100のダメージを受けてしまった。これで終わってくれれば良かったのだが、ビューティ・ライフの効果は発動する時にライフが1000以上あれば何度でも使える。もっとも、一度のバトルフェイズ中には2、3回が限界だがそれでも充分だ。もし命慈がこの攻撃を通せば残りライフ1350の亘を倒すことができる。
命慈は再びビューティ・ライフの効果を使い、3回目の攻撃を仕掛けた。この攻撃では与えるダメージが通常の4倍になっているので、彼が与えられるダメージは2200。お釣りはちゃんと返ってくる。
「3回目!マスター・ダイヤを攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!」
「そうはいくか!アクションマジック『ガム・ウォール』を発動!これでその攻撃は無効になる!」
さっき発動し損ねたカードを使い、亘は何とか窮地を脱した。
「仕方ない…僕はビューティ・ライフの効果で2000のライフを回復。パワー・ツールを守備表示に変更し、カードを1枚伏せてターンエンド!」
3回も攻撃を仕掛けたのに削りきれなかった…でも次は必ず決める!
MEIJI→LP:2888 手札:0 デッキ:29 Mゾーン:2 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
くそっ……アクションデュエルじゃなきゃ負けてたな。霧野命慈……コイツはこのターンで仕留めないと後が怖い。
「俺のターン!ドロー!」
……来てくれたか。遅ぇよ。とにかく、このターンで止めを刺してやる!
「俺は『ジェムレシス』を召喚し、デッキからオブシディアを手札に加える。続けてマスター・ダイヤの効果発動!墓地の融合モンスター、ルビーズを除外し、同じ効果を得る!そして手札から『ジェムナイト・フュージョン』を発動!フィールドの『ジェムレシス』と手札の『ジェムナイト・オブシディア』を使い、『ジェムナイト・ジルコニア』を融合召喚!!」
ジルコニアは効果を持たないモンスターではあるが、2900の攻撃力を持っているのでアタッカーとしてはそこそこ役に立つ。しかしそのモンスターはルビーズの効果を持ったマスター・ダイヤのコストにされてしまった。これでマスター・ダイヤの攻撃力は3600+2900=6500。しかも貫通効果を持っているのでこの攻撃が『パワー・ツール・ドラゴン』に通ってしまえば4000のダメージが入り、それで命慈の敗北が決定する。
「さあ、これで終わりだ!マスター・ダイヤでパワー・ツールを攻撃!」
「罠発動!『ハーフ・アンブレイク』!!そのモンスターの戦闘破壊を無効にし、自らのダメージを半分にする……ぐっ…!」
「くそっ…!また凌ぎやがったのかよ!まあいい、俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。次のターンでお前を倒してやるよ!」
俺の伏せカードは『魔法の筒』。前のターンで使っても良かったが、あの封印竜とやらの効果で逆襲に遭わないかビビっちまった……。だが、恐るるに足らずだったな。ヤツが攻撃を仕掛けた瞬間、俺の勝ちは決定する。
WATARU→LP:1350 手札:0 デッキ:28 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ジェムレシス(Lv4 地)
岩石族/効果
攻1700/守 500
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「ジェムナイト」モンスター1体を手札に加える。
○ハーフ・アンブレイク(通常罠)
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、
そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
○ジェムナイト・ジルコニア(Lv8 地)
岩石族/融合
攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター+岩石族モンスター
……危なかった。前のドローでアレを引けてなかったら終わってた。それに、何とかここまでパワー・ツールを守ることが出来た。さぁ、止めだ!
「僕のターン!僕はビューティ・ライフの効果で再び2000のライフを回復。パワー・ツールの効果でデッキから装備魔法を3枚選ばせ、そのうち1枚を手札に加える。さぁ、どうする?」
その中にあったものは2枚の『団結の力』と1枚の『巨大化』だった。命慈のライフは2888。それに対して亘のライフは1350。この状況なら巨大化は選ばないが、亘はあえてそっちを選んだ。だがどれを選んでも結果は同じであったことを、亘は知ることになる。
「僕はレベル7の『パワー・ツール・ドラゴン』1体でアナザー・ディメンションゲートを解放!機械仕掛けの竜よ、その魂を昇華し、混沌の闇を打ち払え!ビヨンド召喚!グレード7『ハイパワー・ツール・ドラグーン』!!」
命慈が初めてビヨンド召喚を成功させた。そのモンスターの攻撃力は2500しかなかったが、『巨大化』を装備したおかげで攻撃力は5000になった。これでどちらが攻撃しても確実に亘のライフを削りきれるが、彼の伏せカードは『魔法の筒』。もし攻撃を仕掛ければ返り討ちに遭ってしまう。しかしそれでも命慈は攻撃宣言をした。
「バトルだ!『ハイパワー・ツール・ドラグーン』でマスター・ダイヤを攻撃!」
「残念でした〜!罠カード『魔法の筒』を発動!これでドラグーンの攻撃は無効になり、その攻撃力分のダメージを受けて、お前は終わりだ!」
「それはどうかな?」
確かにこのままでは本当に終わってしまうが、命慈が呼び出したビヨンドモンスターは、この事態を想定しておいたものだったのだ。
「『ハイパワー・ツール・ドラグーン』が存在する限り、僕が受けるダメージは全て回復する効果に変わる!これで僕は5000ポイントのライフを回復した。」
これであっという間にライフが7888になった。こうなってしまっては亘はこのターン、アクションマジックを拾い続けなければならなくなる。だがそんなホイホイ拾えるものでもないのがアクションカード。
「続いてビューティ・ライフで攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!」
「くそっ!アクションマジック『回避』を発動し、攻撃を無効にする!」
早く拾わなきゃ……あの効果を使われたら、俺が終わる……。
「ビューティ・ライフの効果発動!ライフを半分払い、もう一度攻撃する!さらに、その戦闘ダメージを2倍にする!」
僕はもう誰にも負けない!そしていつか、兄さんを超えてみせる!
「ビューティ・ライフで『ジェムナイトマスター・ダイヤ』を攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!!」
急いでアクションマジックを拾いに行ったものの、タッチの差で発動が遅れてしまい、亘は2000のダメージを受けて敗北した。
……ふぅ。何とか勝てた。こっちのデッキの方が僕には合ってるのかもしれない。兄さんにはもう一度感謝しないとな。そうだ、帰ったら兄さんとデュエルしよう。今日はデュエル出来なかったし。
「おい、霧野命慈!」
ん?櫻井くん、どうしたんだろう。何か用かな?
「次は必ずお前と兄貴を同時に倒してやるよ!その時まで待ってろよな!」
……負け惜しみ、という訳でもないし…再戦の申し込みかな。
「うん、分かった。その時も、僕は負けないけどね。」
……こうでいいのかな?ああいう感じの受け応え、僕はちょっと苦手なんだよな。
命慈は皆がいるところに戻ったらすぐに色々と質問を受けた。まぁ、主にデッキ変更のことだったが。とにかくこれで4連勝。このまま全勝でいけるかどうかは、黒羽 凛と神谷 希の一戦にかかっている。だが遊弥たちは、既に闇の力を宿したカードが近くにあることを知らなかった……。
次回予告(by凛)
今日の命慈先輩、カッコよかったなぁ〜〜……思わず見惚れちゃいました。さて、次は私のデュエル!希ちゃんとデュエルするのは久しぶりだな〜!でも…デュエルが始まってからの希ちゃん、なんか変……。な、何?!あんなモンスター、私知らない!それにあのモンスターから黒いオーラが……。
次回 Episode33:死した希望の使者
*Episode31からだいぶ間を空けてしまい、すみませんでした!
〜〜
いよいよ始まろうとしていた第4戦、霧野命慈vs櫻井亘。命慈は昨日のことを思い出していた。
あれは、流星学園との練習試合、命慈は同じシンクロ使いである尚志に敗北を喫した。しかも相手の方が実力は断然上。「今のままでいいのか」と自問しながら、命慈は1人で夜の星を見ていた。しかし、何度同じ自問を繰り返してもたどり着く結論は1つだけ。「いいわけがない」。このままだと自分はまたしても兄に離されてしまうのではないかと不安になる。そんな時、精一が「すぐに部屋に戻ったほうがいいよ。風邪を引いたら元も子もない」と言ったので、そうすることにした。自分の部屋に戻ると、机の上にデッキと1通の手紙が置いてあった。デッキの方から確認してみると、最近新発売されたものだった。このデッキの特徴としては、『SR』と同じような高速シンクロが売りなのだが、「装備魔法を簡単にサーチできる」という点において秀でている。確かに命慈のデッキと封印竜との相性はイマイチだったので、喜ばしい限りだった。その後に手紙を見ると、精一の字でこう記されていた。
『命慈へ
今の君が遊弥くんみたいにもっと強くなるためには、エースモンスターと君自身のデッキの歯車を合わせる必要がある。今日のデュエルで、僕は君がもっと強くなりたいという思いを感じ取れた。だからこのデッキで、また2人で頑張ろう。僕たちは最強の双子なんだから。』
……兄さん、ありがとう。
そして今に至る。応援してくれる兄さん、そして皆のためにも、僕はここで負けちゃいけない。
命慈はいつもよりもピリピリした感じで、
「よろしくお願いします。」
と言った。今までどこか抜けている感じがした彼からは想像もつかないものがあった。そして、それを今の彼は持っている。このデュエル、どうなるのか…。
アクションフィールドは『スウィーツ・アイランド』に決まった。このフィールドのお菓子は実際に食べられるのでお菓子が大好きな女子にはたまらない。今ごろ外で紅葉が「あのフィールドの方がよかった」などと嘆いているだろう。
例によってお決まりのセリフが流れる。
『戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が、モンスターと共に地を舞い、宙を舞い!』
『フィールド内を駆け巡る!見よ!これぞ、デュエルの最終進化系!』
『『アクショーーン……!』』
「「デュエル!!」」
MEIJI→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M・Tゾーン:0 Pゾーン:0
WATARU→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M・Tゾーン:0 Pゾーン:0
今回のデュエルは命慈が先攻を取った。今までの彼なら、初手でベイゴマックスを特殊召喚した後、様々なスピードロイドモンスターを並べるのがお決まりだったが…。
「僕のターン!僕は手札から永続魔法『カスタム・ボックス』を発動!このカードは1ターンに1度、手札の装備魔法1枚をデッキに戻し、デッキからレベル4以下の『PT(パワー・ツール)』と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる!まずは『PTリペアラー』を特殊召喚!」
今回の彼が使用しているデッキこそ、精一からプレゼントされた【PT】だ。対戦相手の亘も命慈の過去の実績及び使用デッキを事前に調べていただけあって、思わず声が出てしまった。
それを気にすることなく、命慈はそのまま続けた。
「さっき特殊召喚された『PTリペアラー』の効果により、デッキから『PTドロイド』を手札に加えるね。続けて僕はチューナーモンスター『PTアダプター』を通常召喚!」
早くもシンクロ召喚に必要なカードが揃ったが、命慈のエースモンスターを召喚するにはレベルがあと2つ足りない。そこで彼は召喚したアダプターの効果を使い、リペアラーのレベルを3から5に変更した。これで条件は揃った。
「僕はレベル5となった『PTリペアラー』にレベル2の『PTアダプター』をチューニング!その力をもって、呪縛されし世界を解放せよ!勇気の戦士!シンクロ召喚!レベル7『パワー・ツール・ドラゴン』!!」
ここまで一切の妨害もなく無事にシンクロ召喚を決めることができ、命慈はほっとした。だが問題はここからだ。今の命慈の手札にはレベル1のチューナーがいない。仮に装備魔法を持ってきて強化したとしても、バウンスなどというように戦闘破壊以外の方法を取ってくるかもしれないので下手に動けなかった。実際、パワー・ツール・ドラゴンは攻撃力よりも守備力の方が高い。だからまずはその守備力をより強固なものにしようと考え、命慈はデッキから3枚の『団結の力』を亘に見せ、その1枚を手札に加え、そのまま装備した。
「そして僕は永続魔法『強固な絆』を発動!このカードが表側表示で存在する限り、僕のフィールドに存在する攻撃力か守備力が3000以上のモンスターは戦闘では破壊されなくなる!カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
手札消費はかなり激しかったけど、思い通りに動けてはいるから合格…かな。まあ、初手にモンスターがほとんどいなかったから仕方ないけどね。
MEIJI→LP:4000 手札:1 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:4 Pゾーン:0
○カスタム・ボックス(永続魔法)
「カスタム・ボックス」の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札の装備魔法カード1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。デッキからレベル4以下の「PT」モンスター1体を特殊召喚する。②:自分フィールドのモンスター1体とレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで、そのレベル4以下のモンスターのレベルの数値と同じになる。③:このカードが墓地に存在する場合、墓地のこのカードを除外し、墓地の装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番下に戻す。
○PTリペアラー(Lv3 地)
「PTリペアラー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキまたは墓地から「PT」モンスター1体を手札に加える。
○PTアダプター(Lv2 地)
「PTアダプター」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、自分フィールドの「PT」モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、そのモンスターのレベルを2つまで上げる。②:このカードが「パワー・ツール」Sモンスターの素材として墓地へ送られた場合、墓地のこのカード以外の「PT」モンスター、または装備魔法カード1枚を対象として発動する。そのカードをデッキに戻す。
○団結の力(装備魔法)
装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき800ポイントアップする。
一方、亘は驚いていた。というのも無理はない。「命慈は【SR】を使う」という考えを基にしてシミュレーションを前日にしてきたが、今日になっていきなりデッキを変更されたのだから。だが、頭の中にあるデータを排除し、目の前の命慈の戦術の先を読んだうえで展開すればいいのだから、まだ慌てるような場面ではない。
「俺のターン、ドロー!手札から魔法カード『ジェムナイト・フュージョン』を発動!手札の『ジェムナイト・ガネット』と『ジェムナイト・オブシディア』を素材として融合召喚する!紅の真実よ、鋭利な漆黒よ!光渦巻きて、新たな輝きと共に一つとならん!融合召喚!レベル6『ジェムナイト・ルビーズ』!!」
亘も1ターン目から順当に融合召喚を決められた。さらに彼は、融合素材となったオブシディアの効果を使い、墓地からガネットを特殊召喚した。亘のフィールドには攻撃力2500と1900のモンスターがいるが、そのままでは守備力が3700になっているパワー・ツールを突破することは不可能だ。そこで彼はルビーズの効果でガネットをリリースし、攻撃力を4400に上げた。しかもこのモンスターは貫通効果を持っている。このままではマズイと思った命慈は急いで近くにあったアクションカードを拾いに行った。
「バトルだ!ルビーズでパワー・ツールを攻撃!」
「させない!アクションマジック『回避』を発動し、攻撃を無効にする!」
「チッ…なら俺は墓地の『ジェムナイト・フュージョン』のもう一つの効果発動!墓地のオブシディアを除外し、このカードを手札に戻すことができる!カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
結局、ノーダメージで終了してしまったが、まだ逆転は出来るから焦る必要はないな。まだお互いにエースモンスターは出していないようだから、ここは様子見だ…。
WATARU→LP:4000 手札:3 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ジェムナイト・フュージョン(通常魔法)
①:自分の手札・フィールドから、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「ジェムナイト」モンスター1体を除外して発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。
○ジェムナイト・ガネット(Lv4 地)
炎族/
攻1900/守0
ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士。炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ。
○ジェムナイト・オブシディア(Lv3 地)
岩石族/効果
攻1500/守1200
①:このカードが手札から墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
○ジェムナイト・ルビーズ(Lv6 地)
炎族/融合/効果
攻2500/守1300
「ジェムナイト・ガネット」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示の「ジェム」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
櫻井くんは【ジェムナイト】を使うのか…前のターンでは連続融合はしてこなかったから手札に融合素材が足りなかったんだろうけど…あの伏せカードが気になるな。とりあえずここは攻める!
「僕のターン!まずは『パワー・ツール・ドラゴン』の効果で、デッキから装備魔法1枚を相手に選ばせる。」
命慈は残り2枚の『団結の力』と『白銀の翼』の中から亘に『白銀の翼』を選ばせ、手札に加えた。だが本当の狙いはそこではなく、永続魔法『カスタム・ボックス』の効果を使うためだった。
「僕は『カスタム・ボックス』の効果で『白銀の翼』をデッキに戻し、デッキから『PTキッド』を特殊召喚!そして特殊召喚されたキッドの効果で手札を1枚墓地へ送り、デッキから『PTドロイド』と『白銀の翼』を手札に加える!続けてチューナーモンスター『PTドロイド』を召喚!このカードが召喚に成功した時、このカードの名前はターン終了時まで自分フィールドのモンスターと同じになる!」
この効果を使い、ドロイドの名前を一時的にだが『パワー・ツール・ドラゴン』として扱った。しかしこれだけでは終わらない。
「僕は『カスタム・ボックス』のさらなる効果発動!自分フィールドの『PT』モンスター1体のレベルを、他のモンスター1体と同じにする!僕はレベル1の『PTキッド』のレベルを『PTドロイド』と同じ、4にする!」
これでランク4のエクシーズモンスターかレベル8のシンクロモンスターを召喚可能になったが…?
「僕はレベル4の『PTキッド』にレベル4の『PTドロイド』をチューニング!太古より語られし伝説の竜よ、今こそその呪縛を解き放ち、命の尊さを世界に示さん!シンクロ召喚!レベル8『封印竜 ビューティ・ライフ』!!」
いきなり命慈は自身のエースモンスターをシンクロ召喚したが、本来ならこのモンスターは『パワー・ツール・ドラゴン』を経由しなければ召喚は不可能だ。だからこそ命慈は『PTドロイド』の効果を上手く使い、その条件を満たしたというわけだ。おかげで進化前と進化後の姿が同時に見られる。
命慈はビューティ・ライフに『白銀の翼』を装備し、『パワー・ツール・ドラゴン』を攻撃表示に変更してバトルを仕掛けた。しかしそれをアクションマジック『奇跡』で破壊を免れ、1400のところを700ダメージで抑えられてしまった。だが奇跡は2度は起こらない。ビューティ・ライフの2900の攻撃力を前にして、ルビーズは破壊された。だが…
「ルビーズが破壊された瞬間、罠カード『ブリリアント・スパーク』を発動!ルビーズの攻撃力、2500のダメージを相手に与える!」
「なっ…?!うぐっ…」
MEIJI→LP:1500
WATARU→LP:2900
早速、命慈のライフが一気に削られた。ビューティ・ライフの効果はライフポイントが1000以下になってしまえば使えなくなるが、それだけだったら彼はシンクロ召喚はしない。
「僕はビューティ・ライフの効果発動!自分フィールドのモンスター1体につき1000のライフを回復する!僕はこれでターンエンド。」
ふぅ…しばらくは耐えられるかな。でも今の状況だとアクションマジックが使えないのが辛いな……どうしよう。
MEIJI→LP:3500 手札:0 デッキ:30 Mゾーン:2 M・Tゾーン:5 Pゾーン:0
○PTキッド(Lv1 地)
機械族/効果
攻100/守0
「PTキッド」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「PT」モンスター1体と装備魔法カード1枚を手札に加える。
○PTドロイド(Lv4 地)
機械族/チューナー/効果
攻1000/守650
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、このカードは、そのモンスターと同名カードとして扱う。②:1ターンに1度、自分フィールドの装備魔法カード1枚を破壊し、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
○ブリリアント・スパーク(通常罠)
「ブリリアント・スパーク」は1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの「ジェムナイト」モンスターが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、破壊されたそのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。②:このカードが墓地に存在する場合、手札の「ジェムナイト」カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札に加える。
何だよ……あんな回復効果まで持ってやがったのかよ。攻撃力3900の『パワー・ツール・ドラゴン』と『白銀の翼』で3回バトルしないと倒せねぇ『封印竜 ビューティ・ライフ』……そういや、前のデュエルで藤堂ってヤツもそんなの使ってたな。だったらここは……ドロー次第だな。
「俺のターン!おっ……来たな。永続魔法『ブリリアント・フュージョン』を発動!俺はデッキから『ジェムナイト・ガネット』、『ジェムナイト・ラズリー』、『ジェムナイト・クリスタ』の3体を墓地へ送り、それらを素材とした融合モンスター1体を攻撃力・守備力を0にして融合召喚する!現れ出でよ、レベル10『ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ』!!」
ジェムナイトモンスターの中でも最上級クラスのモンスターが亘のフィールドに特殊召喚された。そして彼は融合素材として墓地へ送られたラズリーの効果を使い、墓地からガネットを回収し、そのまま通常召喚した。
「まだ終わらない!ブリリアント・ダイヤの効果発動!俺のフィールドのジェムナイト1体を墓地へ送り、エクストラデッキから『ジェムナイト』と名のつく融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!来たれ、『ジェムナイトマスター・ダイヤ』!」
しかもマスター・ダイヤの攻撃力は墓地の『ジェムナイト』モンスターの枚数だけ上がる。今、墓地の『ジェムナイト』は5体なので攻撃力は3400になった。それでも攻撃力3900の『パワー・ツール・ドラゴン』は超えられないので、攻撃力2900のビューティ・ライフに2回攻撃を……でも確か、夏川のデュエルで「封印竜は破壊できない」って言ってたよな…?マスター・ダイヤの効果を使えばより大ダメージは入れられるけど、あの永続魔法『強固な絆』の効果で攻撃力か守備力が3000以上のモンスターは破壊できないって……ヤベェな。よく考えたらオワコンじゃねぇかよ。どーする………あっ、手札にコイツがあったの忘れてた。
「俺は魔法カード『ハーピィの羽根箒』を発動!これでお前の魔法・罠カードは全滅だ!そして俺は『ブリリアント・フュージョン』の効果で、手札の魔法カード1枚を墓地へ送り、ブリリアント・ダイヤの攻撃力と守備力を元の数値に戻す!」
目の前の相手に気を取られて危うく自分の手札も忘れるところだったぜ…。アクションマジックも墓地へ送ったし、これで問題は片付いた。
さあて、あとはバトルあるのみ!
「ブリリアント・ダイヤで『パワー・ツール・ドラゴン』を攻撃!」
この攻撃で一気にダメージを与えれば、まだまだ何とかなる。ダメージを受けたくなかったらアクションカードでも拾いに行きな。
だがしかし、命慈はフィールドを動いているもののアクションカードを拾う様子は全くなかった。
「僕はこの瞬間、墓地の罠カード『PTフィックス』の効果発動!このカードを除外し、破壊を無効にする!」
「だがダメージは受けてもらうぞ!」
「いいや、それもさせない!墓地の『強固な絆』の効果発動!このカードを除外し、本来受けるダメージを無効にした後、その半分の数値分のライフを回復する!そして『PTフィックス』の効果により、攻撃されたパワー・ツールは守備表示になる。」
これで命慈は550のライフを回復したが、直後のマスター・ダイヤの攻撃でビューティ・ライフに攻撃され、500ダメージを受けた。
「俺はこれでターンエンド!ったく、面倒くせぇタイプの相手だな…。」
これじゃあジリ貧じゃねぇか…しかもこれだと相手が有利……兄貴同様、厄介な双子だぜ。
WATARU→LP:2900 手札:1 デッキ:30 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ブリリアント・フュージョン(永続魔法)
「ブリリアント・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。①:このカードの発動時に自分のデッキから「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから融合召喚する。このカードがフィールドから離れた場合にそのモンスターを破壊する。
②:1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。このカードの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする。
○ジェムナイト・ラズリー(Lv1 地)
岩石族/効果
攻600/守100
①:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
○ジェムナイト・クリスタ(Lv7 地)
岩石族/
攻2450/守1950
クリスタルパワーを最適化し、戦闘力に変えて戦うジェムナイトの上級戦士。その高い攻撃力で敵を圧倒するぞ。しかし、その最適化には限界を感じる事も多く、仲間たちとの結束を大切にしている。
○ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ(Lv10 地)
岩石族/融合/効果
攻3400/守2000
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。自分は「ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの表側表示の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで墓地へ送り、エクストラデッキから「ジェムナイト」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
○ジェムナイトマスター・ダイヤ(Lv9 地)
岩石族/融合/効果
攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。①:このカードの攻撃力は、自分の墓地の「ジェム」モンスターの数×100アップする。②:1ターンに1度、自分の墓地のレベル7以下の「ジェムナイト」融合モンスター1体を除外して発動できる。エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
○ハーピィの羽根箒(通常魔法)(制限カード)
①:相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
○PTフィックス(永続罠)
「PTフィックス」は1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの「PT」モンスターまたは「パワー・ツール」モンスターが破壊された場合、手札のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドのモンスターが攻撃対象に選択された場合、このカードを除外して発動できる。そのモンスターの破壊を無効にする。その後、そのモンスターは守備表示になる。
ふぅ…お互いにライフは減らないままか。だったらそろそろ動こうかな。このままじゃラチが明かないしね。
「僕のターン!ドロー!墓地の『カスタム・ボックス』の効果発動!このカードを除外し、墓地の装備魔法1枚をデッキの一番下に戻す!僕は『団結の力』を選択!」
これでデッキに3枚の『団結の力』があることになったので、命慈はパワー・ツールの効果を使い、3枚の『団結の力』を見せ、亘にその内の1枚を選ばせた。そしてそれをビューティ・ライフに装備した。
「さぁ行くよ!ビューティ・ライフでブリリアント・ダイヤを攻撃!」
「させるか!アクションマジック『マシュマロガード』を発動!バトルでの破壊を1度だけ無効にし、このターンの戦闘ダメージを半分する。」
攻撃力4500の一撃を何とかギリギリのダメージで抑え、残りライフは2450。だが、ビューティ・ライフの恐ろしさはここからだ。
「ビューティ・ライフの効果発動!このカードがバトルを終了し、相手フィールドにモンスターが存在する場合、自分のライフを半分払うことで2回目の攻撃を可能にする!そして、相手に与えるダメージは2倍になる!」
「なっ?!これじゃあ一気に俺のライフが…!」
「行くよ!ビューティ・ライフで2回目の攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!!」
亘は急いでアクションマジックを拾いに行こうとしたが間に合わず、1100のダメージを受けてしまった。これで終わってくれれば良かったのだが、ビューティ・ライフの効果は発動する時にライフが1000以上あれば何度でも使える。もっとも、一度のバトルフェイズ中には2、3回が限界だがそれでも充分だ。もし命慈がこの攻撃を通せば残りライフ1350の亘を倒すことができる。
命慈は再びビューティ・ライフの効果を使い、3回目の攻撃を仕掛けた。この攻撃では与えるダメージが通常の4倍になっているので、彼が与えられるダメージは2200。お釣りはちゃんと返ってくる。
「3回目!マスター・ダイヤを攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!」
「そうはいくか!アクションマジック『ガム・ウォール』を発動!これでその攻撃は無効になる!」
さっき発動し損ねたカードを使い、亘は何とか窮地を脱した。
「仕方ない…僕はビューティ・ライフの効果で2000のライフを回復。パワー・ツールを守備表示に変更し、カードを1枚伏せてターンエンド!」
3回も攻撃を仕掛けたのに削りきれなかった…でも次は必ず決める!
MEIJI→LP:2888 手札:0 デッキ:29 Mゾーン:2 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
くそっ……アクションデュエルじゃなきゃ負けてたな。霧野命慈……コイツはこのターンで仕留めないと後が怖い。
「俺のターン!ドロー!」
……来てくれたか。遅ぇよ。とにかく、このターンで止めを刺してやる!
「俺は『ジェムレシス』を召喚し、デッキからオブシディアを手札に加える。続けてマスター・ダイヤの効果発動!墓地の融合モンスター、ルビーズを除外し、同じ効果を得る!そして手札から『ジェムナイト・フュージョン』を発動!フィールドの『ジェムレシス』と手札の『ジェムナイト・オブシディア』を使い、『ジェムナイト・ジルコニア』を融合召喚!!」
ジルコニアは効果を持たないモンスターではあるが、2900の攻撃力を持っているのでアタッカーとしてはそこそこ役に立つ。しかしそのモンスターはルビーズの効果を持ったマスター・ダイヤのコストにされてしまった。これでマスター・ダイヤの攻撃力は3600+2900=6500。しかも貫通効果を持っているのでこの攻撃が『パワー・ツール・ドラゴン』に通ってしまえば4000のダメージが入り、それで命慈の敗北が決定する。
「さあ、これで終わりだ!マスター・ダイヤでパワー・ツールを攻撃!」
「罠発動!『ハーフ・アンブレイク』!!そのモンスターの戦闘破壊を無効にし、自らのダメージを半分にする……ぐっ…!」
「くそっ…!また凌ぎやがったのかよ!まあいい、俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。次のターンでお前を倒してやるよ!」
俺の伏せカードは『魔法の筒』。前のターンで使っても良かったが、あの封印竜とやらの効果で逆襲に遭わないかビビっちまった……。だが、恐るるに足らずだったな。ヤツが攻撃を仕掛けた瞬間、俺の勝ちは決定する。
WATARU→LP:1350 手札:0 デッキ:28 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Pゾーン:0
○ジェムレシス(Lv4 地)
岩石族/効果
攻1700/守 500
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「ジェムナイト」モンスター1体を手札に加える。
○ハーフ・アンブレイク(通常罠)
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、
そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
○ジェムナイト・ジルコニア(Lv8 地)
岩石族/融合
攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター+岩石族モンスター
……危なかった。前のドローでアレを引けてなかったら終わってた。それに、何とかここまでパワー・ツールを守ることが出来た。さぁ、止めだ!
「僕のターン!僕はビューティ・ライフの効果で再び2000のライフを回復。パワー・ツールの効果でデッキから装備魔法を3枚選ばせ、そのうち1枚を手札に加える。さぁ、どうする?」
その中にあったものは2枚の『団結の力』と1枚の『巨大化』だった。命慈のライフは2888。それに対して亘のライフは1350。この状況なら巨大化は選ばないが、亘はあえてそっちを選んだ。だがどれを選んでも結果は同じであったことを、亘は知ることになる。
「僕はレベル7の『パワー・ツール・ドラゴン』1体でアナザー・ディメンションゲートを解放!機械仕掛けの竜よ、その魂を昇華し、混沌の闇を打ち払え!ビヨンド召喚!グレード7『ハイパワー・ツール・ドラグーン』!!」
命慈が初めてビヨンド召喚を成功させた。そのモンスターの攻撃力は2500しかなかったが、『巨大化』を装備したおかげで攻撃力は5000になった。これでどちらが攻撃しても確実に亘のライフを削りきれるが、彼の伏せカードは『魔法の筒』。もし攻撃を仕掛ければ返り討ちに遭ってしまう。しかしそれでも命慈は攻撃宣言をした。
「バトルだ!『ハイパワー・ツール・ドラグーン』でマスター・ダイヤを攻撃!」
「残念でした〜!罠カード『魔法の筒』を発動!これでドラグーンの攻撃は無効になり、その攻撃力分のダメージを受けて、お前は終わりだ!」
「それはどうかな?」
確かにこのままでは本当に終わってしまうが、命慈が呼び出したビヨンドモンスターは、この事態を想定しておいたものだったのだ。
「『ハイパワー・ツール・ドラグーン』が存在する限り、僕が受けるダメージは全て回復する効果に変わる!これで僕は5000ポイントのライフを回復した。」
これであっという間にライフが7888になった。こうなってしまっては亘はこのターン、アクションマジックを拾い続けなければならなくなる。だがそんなホイホイ拾えるものでもないのがアクションカード。
「続いてビューティ・ライフで攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!」
「くそっ!アクションマジック『回避』を発動し、攻撃を無効にする!」
早く拾わなきゃ……あの効果を使われたら、俺が終わる……。
「ビューティ・ライフの効果発動!ライフを半分払い、もう一度攻撃する!さらに、その戦闘ダメージを2倍にする!」
僕はもう誰にも負けない!そしていつか、兄さんを超えてみせる!
「ビューティ・ライフで『ジェムナイトマスター・ダイヤ』を攻撃!ビューティフル・ブレイク・ブレス!!」
急いでアクションマジックを拾いに行ったものの、タッチの差で発動が遅れてしまい、亘は2000のダメージを受けて敗北した。
……ふぅ。何とか勝てた。こっちのデッキの方が僕には合ってるのかもしれない。兄さんにはもう一度感謝しないとな。そうだ、帰ったら兄さんとデュエルしよう。今日はデュエル出来なかったし。
「おい、霧野命慈!」
ん?櫻井くん、どうしたんだろう。何か用かな?
「次は必ずお前と兄貴を同時に倒してやるよ!その時まで待ってろよな!」
……負け惜しみ、という訳でもないし…再戦の申し込みかな。
「うん、分かった。その時も、僕は負けないけどね。」
……こうでいいのかな?ああいう感じの受け応え、僕はちょっと苦手なんだよな。
命慈は皆がいるところに戻ったらすぐに色々と質問を受けた。まぁ、主にデッキ変更のことだったが。とにかくこれで4連勝。このまま全勝でいけるかどうかは、黒羽 凛と神谷 希の一戦にかかっている。だが遊弥たちは、既に闇の力を宿したカードが近くにあることを知らなかった……。
次回予告(by凛)
今日の命慈先輩、カッコよかったなぁ〜〜……思わず見惚れちゃいました。さて、次は私のデュエル!希ちゃんとデュエルするのは久しぶりだな〜!でも…デュエルが始まってからの希ちゃん、なんか変……。な、何?!あんなモンスター、私知らない!それにあのモンスターから黒いオーラが……。
次回 Episode33:死した希望の使者
現在のイイネ数 | 74 |
---|
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
99 | Episode01:危ないスタート | 2248 | 1 | 2015-06-21 | - | |
110 | Episode02:悪魔のドラゴン | 1885 | 2 | 2015-06-22 | - | |
72 | Episode03:切り札 | 1413 | 2 | 2015-06-23 | - | |
90 | Episode04:紅蓮の悪魔 | 1476 | 2 | 2015-06-23 | - | |
78 | Episode05:終止符 | 1384 | 2 | 2015-06-25 | - | |
64 | Episode06の前に(更新済) | 1199 | 2 | 2015-06-25 | - | |
84 | Episode06:黒羽 凛 | 1338 | 1 | 2015-06-27 | - | |
72 | Episode07:同調 | 1262 | 1 | 2015-06-30 | - | |
61 | Episode08:変則試合 | 1245 | 2 | 2015-07-04 | - | |
137 | Episode09:2人の絆 | 1379 | 2 | 2015-07-05 | - | |
59 | Episode10:覚醒 | 1250 | 1 | 2015-07-09 | - | |
77 | Episode11:解放 | 1258 | 2 | 2015-07-13 | - | |
138 | Episode12:最後の封印竜 | 1246 | 0 | 2015-07-14 | - | |
63 | Episode13:ダイヤの煌めき | 1056 | 0 | 2015-07-25 | - | |
78 | Episode14:友のために | 1135 | 0 | 2015-08-12 | - | |
72 | ビヨンドモンスター・ビヨンド召喚について | 1629 | 2 | 2015-08-13 | - | |
116 | 番外編01:遊弥と紅葉の… | 1111 | 2 | 2015-08-19 | - | |
109 | Episode15:紅蓮魔竜解放 | 1342 | 2 | 2015-08-22 | - | |
75 | Episode16:ライセンス | 1224 | 2 | 2015-08-24 | - | |
141 | 少し遅めのキャラ設定(随時更新) | 2039 | 5 | 2015-08-29 | - | |
82 | Episode17:地獄の猛特訓 | 1197 | 1 | 2015-09-06 | - | |
127 | Episode18:関門 | 1356 | 1 | 2015-09-13 | - | |
72 | Episode19:スピードの中で | 1190 | 2 | 2015-09-18 | - | |
107 | Episode20:初の対外試合 | 1233 | 2 | 2015-09-20 | - | |
77 | Episode21:シンクロ封印 | 1166 | 1 | 2015-09-22 | - | |
62 | Episode22:1つの答え | 1140 | 2 | 2015-09-24 | - | |
64 | Episode23:黒羽の誇り | 1209 | 2 | 2015-10-01 | - | |
71 | Episode24:ハイスピードバトル | 1228 | 3 | 2015-10-06 | - | |
57 | Episode25:超越する力 | 1123 | 2 | 2015-10-11 | - | |
65 | Episode26:運命の決戦 | 1119 | 3 | 2015-10-20 | - | |
77 | Episode27:来訪者、天導レイン | 1223 | 2 | 2015-11-03 | - | |
76 | Episode28:遊弥vsレイン | 1227 | 2 | 2015-11-09 | - | |
68 | Episode29:舞い降りた天使 | 1234 | 2 | 2015-12-05 | - | |
66 | Episode30:天使と悪魔 | 1332 | 3 | 2015-12-09 | - | |
88 | Episode31:禁断の無限暗黒竜 | 1386 | 2 | 2015-12-12 | - | |
64 | 番外編02:凛と紅葉が… | 1187 | 0 | 2016-01-05 | - | |
74 | Episode32:パワー・ツール | 1163 | 3 | 2016-01-29 | - | |
70 | Episode33:死した希望の使者 | 1097 | 2 | 2016-01-31 | - | |
100 | Episode34:高貴の翼 | 1372 | 3 | 2016-02-04 | - | |
75 | Epi35:戦慄のリバースビヨンド | 1175 | 1 | 2016-02-13 | - | |
67 | Epi36:加速するカウントダウン | 1179 | 2 | 2016-02-20 | - | |
70 | Epi37:希望のカード『V☆S』 | 1167 | 3 | 2016-03-25 | - | |
62 | Episode38:朱色の夜 | 1154 | 0 | 2016-04-11 | - | |
137 | Episode39:並び立つ盟友 | 1367 | 2 | 2016-04-22 | - | |
69 | Episode40:精一と彩 | 1230 | 2 | 2016-05-30 | - | |
68 | Episode41:漆黒の鎮魂歌 | 1237 | 4 | 2016-06-22 | - | |
112 | Episode42:涅槃の境地へ | 1258 | 4 | 2016-07-02 | - | |
62 | Episode43:トワノキズナ | 1181 | 3 | 2016-07-23 | - | |
127 | Episode44:銀河と宇宙 | 1369 | 3 | 2016-08-09 | - | |
108 | Episode45:銀河眼vs宇宙眼 | 1455 | 0 | 2016-08-20 | - | |
51 | Episode46:絶望の凱旋 | 1017 | 0 | 2016-08-24 | - | |
76 | Episode47:刻まれた記憶の欠片 | 1094 | 1 | 2016-09-06 | - | |
108 | Episode48:希望の行方 | 1324 | 0 | 2016-09-13 | - | |
75 | Episode49:悪夢の決戦前夜 | 1037 | 0 | 2016-10-03 | - | |
62 | Episode50:創世の星屑竜 | 1005 | 0 | 2016-10-25 | - | |
109 | Episode51:託された未来 | 1119 | 0 | 2016-10-30 | - | |
108 | 番外編03:遊弥と花奈の... | 1170 | 2 | 2016-11-02 | - | |
94 | 未投稿オリカ紹介①(使用者:藤堂遊弥) | 1186 | 0 | 2016-11-09 | - | |
94 | 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) | 1116 | 0 | 2016-11-26 | - | |
82 | 未投稿オリカ紹介③(使用者:茨木花奈) | 1129 | 0 | 2016-12-08 | - | |
46 | 未投稿オリカ紹介④(使用者:霧野命慈) | 977 | 0 | 2016-12-20 | - | |
50 | 未投稿オリカ紹介⑤(使用者:霧野精一) | 1055 | 0 | 2016-12-30 | - | |
78 | Episode52:極寒の夏 | 1103 | 2 | 2017-01-01 | - | |
141 | Episode53:闇の邂逅 | 1212 | 2 | 2017-01-07 | - | |
69 | Episode54:呪縛竜復活 | 1028 | 0 | 2017-01-11 | - | |
112 | Episode55:届かぬ声で... | 990 | 2 | 2017-01-15 | - | |
125 | Episode56:禁忌の目覚め | 1069 | 5 | 2017-01-19 | - | |
109 | Episode57:共鳴する四龍 | 1074 | 4 | 2017-01-25 | - | |
60 | Episode58:本当の気持ち | 1194 | 3 | 2017-01-30 | - | |
62 | Episode59:真実への鍵 | 1001 | 2 | 2017-02-08 | - | |
66 | IF01:バレンタインデー | 1192 | 6 | 2017-02-11 | - | |
56 | Episode60:エレンとアレックス | 1072 | 3 | 2017-02-16 | - | |
157 | ルール改訂と今後の進行について | 1304 | 2 | 2017-02-18 | - | |
55 | Episode61:想いの証 | 998 | 5 | 2017-02-21 | - | |
73 | Episode62:茨の道標 | 1117 | 5 | 2017-02-27 | - | |
119 | Episode63:光と闇の花 | 1006 | 3 | 2017-03-20 | - | |
74 | Episode64:渇望と葛藤 | 1046 | 2 | 2017-03-23 | - | |
70 | Episode65:麗しき孤月 | 1006 | 2 | 2017-03-29 | - | |
135 | Episode66:月夜のイリュージョン | 1341 | 2 | 2017-04-21 | - | |
147 | Episode67:常闇に消える月華 | 1327 | 1 | 2017-05-05 | - | |
87 | Episode68:模索者たち | 1013 | 4 | 2017-07-22 | - | |
102 | Episode69:純黒の反逆者 | 1131 | 0 | 2017-07-27 | - | |
105 | Episode70:紅と黒の禁呪 | 1027 | 2 | 2017-08-07 | - | |
84 | Episode71:希望は往く | 1153 | 3 | 2017-08-17 | - | |
136 | Episode72:リリーの過去 | 1157 | 2 | 2017-08-24 | - | |
68 | Episode73:異次元の亡霊 | 1098 | 2 | 2017-09-13 | - | |
108 | Episode74:覚醒の鼓動 | 1286 | 3 | 2017-09-22 | - | |
119 | Episode75:挑戦者の儀 | 1060 | 0 | 2017-10-05 | - | |
123 | Episode76:神速の決闘 | 1145 | 2 | 2017-11-14 | - | |
52 | Episode77:動き出す陰謀 | 832 | 2 | 2018-01-23 | - | |
67 | Episode78:最期の兄弟喧嘩 | 847 | 2 | 2018-03-03 | - | |
138 | Episode79:黄龍の手向け | 923 | 2 | 2018-03-28 | - | |
106 | Episode80:堕天使の罠 | 896 | 0 | 2018-04-14 | - | |
97 | Episode81:断罪する魔神 | 882 | 0 | 2018-04-19 | - | |
109 | Episode82:姫君のバイブル | 978 | 1 | 2018-05-07 | - | |
116 | Episode83:開かれたページ | 1014 | 0 | 2018-05-11 | - | |
153 | Episode84:望まぬ決戦 | 1015 | 2 | 2018-05-29 | - | |
68 | 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) | 876 | 0 | 2018-05-31 | - | |
121 | 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) | 1108 | 0 | 2018-06-02 | - | |
133 | 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) | 996 | 0 | 2018-06-04 | - | |
51 | 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) | 815 | 0 | 2018-06-06 | - | |
185 | 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) | 1199 | 0 | 2018-06-06 | - | |
110 | 呪縛竜のおさらい | 829 | 0 | 2018-06-06 | - | |
103 | IF02:星 遊未 | 803 | 0 | 2018-06-09 | - | |
70 | Episode85:新たなる激闘へ | 983 | 0 | 2018-07-10 | - | |
103 | Episode86:愛するもの | 866 | 0 | 2018-07-27 | - | |
68 | Episode87:涅槃を超えた先 | 862 | 0 | 2018-08-10 | - | |
114 | Episode88:終焉の弧光 | 1246 | 0 | 2018-09-12 | - | |
59 | 【重要】投稿再開のお知らせ | 683 | 3 | 2022-06-04 | - | |
40 | Episode89:四竜が紡いだ奇跡 | 435 | 3 | 2022-06-25 | - | |
44 | Episode90:光臨者、天導レイン | 435 | 2 | 2022-07-07 | - | |
46 | Episode91:舞い堕ちた天使 | 388 | 2 | 2022-09-03 | - | |
47 | Episode92:紅の決意 | 456 | 0 | 2022-09-19 | - | |
36 | Episode93:凛々しい黒羽 | 431 | 0 | 2022-10-04 | - | |
51 | Episode94:最強の双子 | 438 | 0 | 2022-10-24 | - | |
32 | Episode95:最凶の龍 | 451 | 0 | 2022-12-29 | - | |
38 | Episode96:神の恵 | 431 | 0 | 2023-01-18 | - | |
51 | Episode97:先導者vs時空竜 | 491 | 0 | 2023-01-22 | - | |
30 | Episode98:トワノチカイ | 418 | 0 | 2023-02-14 | - | |
37 | Episode99:遊弥、復活 | 393 | 0 | 2023-03-12 | - | |
33 | Episode100:目覚めし星の光 | 396 | 0 | 2023-03-26 | - | |
36 | Episode101:決戦・冀望郷 | 349 | 0 | 2023-05-03 | - | |
22 | Episode102:最弱の意地 | 301 | 0 | 2023-06-28 | - | |
15 | Episode103:永遠の友達 | 191 | 0 | 2023-11-26 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/03/23 新商品 QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE カードリスト 追加。
- 04/20 00:02 評価 4点 《青き眼の巫女》「5つの基本ステータスだけでなくチューナーであ…
- 04/20 00:00 コンプリート評価 みめっとさん ⭐ストラクチャーデッキ-青眼龍轟臨-⭐
- 04/19 23:48 評価 7点 《青き眼の乙女》「原作漫画の王の記憶編で物語における重要な人物…
- 04/19 23:30 評価 6点 《創世の預言者》「第5期の巨竜ストラクの新規カードとして登場し…
- 04/19 23:22 評価 6点 《白き霊龍》「ルール上「ブルーアイズ」モンスターとして扱われる…
- 04/19 23:06 評価 8点 《青眼の亜白龍》「数ある「ブルーアイズ」モンスターの中でも《青…
- 04/19 21:32 評価 8点 《青眼の亜白龍》「登場から長くブルーアイズの主力を務めたカード…
- 04/19 21:23 評価 8点 《伝説の白石》「【ブルーアイズ】がS召喚の要素を自らのテーマに…
- 04/19 21:22 評価 6点 《竜魂の城》「墓地と除外ゾーンから《ドラゴン族》を動かして使え…
- 04/19 21:01 評価 7点 《神竜 アポカリプス》「《神竜-エクセリオン》や《神竜 ラグナロ…
- 04/19 20:50 評価 1点 《深淵に咲く花》「影薄すぎてモンスタークイズで出すにはもってこ…
- 04/19 20:48 評価 2点 《暴風竜の防人》「青眼ストラクの新規カードとして登場したチュー…
- 04/19 20:36 評価 7点 《青眼の精霊龍》「《蒼眼の銀龍》のために設計されたと思われる同…
- 04/19 20:22 評価 6点 《蒼眼の銀龍》「非チューナーに通常モンスターを要求するレベル9…
- 04/19 18:18 評価 7点 《サイクロン》「魔法罠除去の定番 コストや制約なしで一枚魔法罠…
- 04/19 17:29 評価 7点 《次元幽閉》「攻撃宣言した相手モンスターを除外できる通常罠。 …
- 04/19 17:24 評価 9点 《古代の機械箱》「当初は実質ギアギア新規の扱いをされてたのだが…
- 04/19 17:16 SS 第十話・1
- 04/19 15:47 評価 7点 《地帝家臣ランドローブ》「各種上級帝のサポートをこなせる《家臣…
- 04/19 12:18 評価 9点 《浮幽さくら》「EXにしか効力がないものの相手ターンにも使える《…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
そして次回は凛ちゃんですが不穏な空気がプンプンしやがる。希ちゃんに何があったのか? (2016-01-29 18:59)
コメントありがとうございます。最近になってオリカを更新するペースが減っているのでssで出してからという形になってしまいました。(←ほぼいつものこと)
これが生まれ変わった命慈の力だ!さて……凛vs希ですが、希はどうなるのか?!このデュエルを境にちょっとずつシリアス路線に変更していく予定です。お楽しみに! (2016-01-29 20:04)