29 機械トラブル？封じられたエクストラ　作：ギガプラント

（デュエルスペース・Ｃブロック）


男「…対戦相手はまだ来ねえのか。」


男「もしかしてバッくれかぁ？ま、それならそれでいいけどな。」


少年「…それはないと思いますけどねえ。」


男「でももう３分もないだろ？こりゃ俺の不戦勝か。」


少年「…まさかぁ。」





デュエルフィールドまで駆け込んでくる夏武斗。


ロバート（ん？……あいつは）





夏武斗「はあっはあっ！！ふう！！…あっぶね～。もう少しで遅れるとこだったぜ！」


夏武斗「闘いもせずに負けるなんて嫌だからな…！」



男「けっ！来やがったか。」


少年「あ～すいやせん。ここの対戦者さんスか？スタッフのもんなんスけど…。」


夏武斗「ああ！なぁ、まだセーフだよな！？なっ！？」
詰め寄る夏武斗。

少年「は、はい大丈夫っス！大丈夫すから落ち着いて！！」


夏武斗「ふぅ…！良かった…。」


少年「それで…ちょおっと聞いといて欲しい事があるんスけど…。」


夏武斗「ん？なんだ？」


少年「…実はここのフィールドなんすけど、ちょっと欠陥があるみたいで…。」


夏武斗「け、欠陥！？」


少年「はい…具体的に言うと、どうもエクストラデッキのモンスターがうまく表示されないみたいなんすよ。」


夏武斗「表示されないって…！じゃあエクストラのモンスターは出せないってのかぁ！？」


少年「すいません。残念ながら…無理っスね。」


夏武斗「そんな…なんとか直らないのか？」


少年「正直自分じゃ手に負えないっス。…後々直せるとは思うんスけど…今はまだ。」


夏武斗「うーん…困ったな。」


少年「申し訳ないんすけど…今回はエクストラなしでお願いするっス！それじゃ！」
そそくさと走って行ってしまう。


夏武斗「え、ええぇ！！？ちょっと！！」


男「ああ言ってんだから仕方ねえだろ？とっととやろうぜ？」


夏武斗「う、うぅ…。」


男「やんねぇんなら俺の不戦勝って事になっちまうぜ？へへっ…！」


夏武斗「そ、そんなことになってたまるか！！やってやるぜ！！」


男「オーケー。左右田（そうだ）だ。」


夏武斗「俺は楠夏武斗！！いくぜ！！」





dPhoneモードチェンジ！Ｄパッドモード！



ターゲットロックＯＫ！



ビジョンリンクＯＫ！



ファーストディールＯＫ！



デュエル！！





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（Ｍ.Ｃ.Ｃデュエルセンター・ロビー）


天音「夏武斗君…どこのブロックにいるんでしょうか？…急いでたのですっかり聞きそびれちゃいましたね。」


天音「どうにか間に合えばいいんですが…。」

歩いてくるロバート。


ロバート「おう姉ちゃん！勝ってっか？」


天音「あ、はい。…確か、ロバートさんでしたっけ。」


ロバート「あぁ。まぁ好きに呼んでくれや。皆ぼちぼち勝ち上がってるみてえだな。」


ロバート「…って言っても、あのちっこいのは危ねえかもな。」


天音「えっ！？危ないって…夏武斗君がですか？」


ロバート「デュエル自体は見てねえからまだ分かんねえけどな。仁から聞いたがあいつシンクロ使いなんだろ？…なんでもデュエルフィールドが故障しててエクストラが使えないんだと。」


天音「使えないって…そんな状態でデュエルなんて…！」


ロバート「詳しいことは分かんないけど、そのまんまデュエルするみたいだぜ？」


ロバート「条件は相手も同じだが……相手は割と平気そうな顔してたからどうだろうなぁ。」


天音「そんな……私見てきます！」


ロバート「あいよ。Ｃブロックの奥の方だ。」


天音「ありがとうございます！…では！」








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（デュエルスペース・Ｃブロック）


左右田「まずは俺のターンだ。『クラフトゥリー・ブランチ』を召喚！」星４・ＡＴＫ１６００
機械化した樹木モンスター。刺々しい枝型アームを携える。


左右田「にしても機械の故障なんざツイてねえなぁ。」


夏武斗（攻撃力１６００……か。）


左右田「ま、俺にゃ関係ないか。カードを１枚セットしてターンエンドだぜ。」



夏武斗「俺のターンだ！ドロー！」


夏武斗（シンクロが使えないとなると…このデッキじゃパワーが足りない…！）


夏武斗（だったら…攻撃力の高いモンスターを出される前に一気にせめるしかない…！）


夏武斗「ここは…『エアリアル・ヤンマー』を召喚！」星４・ＡＴＫ１８００


左右田「おおっと…あちらの攻撃力の方が上か。」


夏武斗（とにかく相手のモンスターを削る！）


夏武斗「このままバトルフェイズだ！エアリアル・ヤンマーで、クラフトゥリー・ブランチを攻撃！」


左右田「おぉ～っと！！…な～んてな！罠発動！『植物連鎖』！」


夏武斗「罠！？」


左右田「このカードは発動後装備カードになって、自分フィールドの植物族モンスターに装備する！」


左右田「そしてその攻撃力は５００ポイントアップする！」ＡＴＫ１６００→２１００


夏武斗「！？」


左右田「残念だったな！このまま返り討ちだ！」


夏武斗「ぐあぁ！！」ＬＰ４０００→３７００


左右田「そしてありがたいことに、ここでクラフトゥリー・ブランチの効果が発動するんだなこれが！」


夏武斗「なっ…しまった！！」


左右田「このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、デッキから『クラフトゥリー・ルート』を守備表示で特殊召喚できる！」


左右田「来い！『クラフトゥリー・ルート』！」星３・ＤＥＦ１０００
大量の木の根を土台とした樹木ロボット。


夏武斗（この効果を狙って…くそっ！）



天音「夏武斗君！！」


夏武斗「天姉！…あ、そういえば場所言っとくの忘れてた。ごめんごめん。」


天音「それはいいですけど…！エクストラデッキのモンスターが使えないって…！」


夏武斗「ん？知ってんのか。なんかそういう事みたいなんだ。」


天音（いくらなんでもそんな状態でのデュエル…運営側が認めるわけ…！）


左右田「なんでもいいけどどうすんだ？まだお前のターンだぜ？」


夏武斗「あぁ悪い…カードを１枚セット。」


夏武斗（とにかくこのままじゃ危ない…耐える手段を整えねえと。）


夏武斗「そして俺は永続魔法『無視加護』を発動！ターンエンドだ！」


天音（まさか本当にこんなことになるなんて…。）


天音（主力であるシンクロ召喚が使えないとすると…夏武斗君はかなり厳しい筈…。）



左右田「よっしゃ、俺のターンだな！ドロー！」


左右田「ふぅん…俺はクラフトゥリー・ルートをリリース！」


左右田「アドバンス召喚！来い！『クラフトゥリー・トランク』！」星５・ＡＴＫ２２００
大きな幹に短い手足が生えた植物機人。


左右田「このまま両方通れば俺の勝ちだろ？バトルだ。」


左右田「クラフトゥリー・ブランチ！プレイヤーにダイレクトアタックだ！」


夏武斗「永続魔法『無視加護』の効果発動！」


夏武斗「墓地の昆虫族モンスターをゲームから除外する事で、相手の攻撃を無効化する！」


夏武斗「エアリアル・ヤンマーを除外して、その攻撃を無効にする！」

大きな虫籠に阻まれ攻撃を中断するクラフトゥリー・ブランチ。


左右田「厄介なもん使いやがって…だがもう墓地の昆虫はいない！」


左右田「攻撃はもう一発あるぜぇ！？クラフトゥリー・トランクでダイレクトアタックだ！」


夏武斗「罠カード発動！『虫の知らせ』！」


夏武斗「相手がダイレクトアタックしてきた時、デッキからレベル４以下の昆虫族モンスター１体を攻撃表示で特殊召喚する！」


夏武斗「来い！『タッグ・スタッグビートル』！」星３・ＡＴＫ１２００


夏武斗「更にこの瞬間、タッグ・スタッグビートルのモンスター効果発動！デッキから２体目を特殊召喚するぜ！」星３・ＤＥＦ８００


左右田「ﾁｯ…だったらそいつを攻撃だ！」

手足を収納し、その巨体でタッグ・スタッグビートルを押し潰す。


夏武斗「ぐああっ…！」ＬＰ３７００→２７００


左右田（モンスターが残ったか…でもまぁシンクロは来ねえんだ、次のターンでゆっくりぶっ倒せばいい…。）


左右田「ターンエンドだ。」



夏武斗「俺のターン！ドロー！」


夏武斗（あああ！くっそ～！シンクロが出せたら今すぐにでもシンクロ召喚すんのにぃ！！）






天音（やっぱり…シンクロができないと上手く攻められない。）


天音（このままじゃ…夏武斗君は…！）


震えるdPhone


天音「え…？」





夏武斗（なんとかしねえと…！）


夏武斗「俺は…魔法カード『ワーム・ベイト』を発動！」


夏武斗「自分フィールドに昆虫族モンスターが存在する時、『ワームトークン』２体を特殊召喚する！」星１・ＤＥＦ０


左右田「トークンを壁にするってか？」


夏武斗「いや…俺は『ハチビー』を召喚！」星１・ＡＴＫ５００


夏武斗「ハチビーのモンスター効果発動！このカードと昆虫族モンスター１体をリリースする事で、デッキからカードを２枚ドローする！」


夏武斗「ハチビーとワームトークンをリリースし…２枚ドロー！！」


左右田「けっ…何引いたって変わりゃしねえよ！」


夏武斗（うぅ…この手札じゃ何も…。）


夏武斗「…俺は、カードを１枚セット。」



夏武斗「…ターンエンド。」
天音「夏武斗君！！」


夏武斗「えっ！？天姉？」



天音「機器の故障なんて嘘です！いつも通り闘ってください！！」


夏武斗「ええぇ！？嘘って……」


天音「大丈夫です！今は私を信じてください！！」


左右田「ﾁｯ…余計な事を…。」


夏武斗「………わかった。よく分かんねえけど信じるぜ！」


左右田「遅いんだよ！ターンエンド宣言はもう終わってる！俺のターンだ！」


夏武斗「くっ…！」


左右田「へっ！来た来た！速攻魔法『ダブル・サイクロン』を発動！」


左右田「互いの魔法罠カードを１枚ずつ破壊する！」


左右田「この効果により！俺のフィールドの植物連鎖とお前のフィールドの無視加護を破壊する！」ＡＴＫ２１００→１６００

双方のフィールドに竜巻が巻き起こり、カードを破壊していく。


天音「無視加護が…！」


左右田「これで攻撃の邪魔はできねえ！そして更にこの瞬間、植物連鎖の更なる効果が発動する！」


夏武斗「更なる効果！？」


左右田「このカードがカードの効果で破壊された時、墓地の植物族モンスター１体を特殊召喚する！」


夏武斗「まさに一石二鳥って事か…。」


左右田「『クラフトゥリー・ルート』を特殊召喚！」星３・ＤＥＦ１０００


左右田「このターンで決めちまえば何も怖くねえんだ！！もうなりふり構ってられっか！俺は魔法カード『融合』を発動！！」


夏武斗「融合！？」


左右田「俺は『クラフトゥリー・ブランチ』『クラフトゥリー・ルート』『クラフトゥリー・トランク』の三体を素材として融合！」



大樹海に封じられし最終人造兵器！ただ今起動準備完了だぜ！



融合召喚！



暴れまわれ！『クラフトゥリーズ・フォートレント』！星８・ＡＴＫ２８００




３体の植物型兵器が合体した要塞大樹モンスター

天音「融合モンスター…！」


夏武斗「なんだよ！エクストラデッキのモンスターでもなんの問題も無いじゃんか！！」


左右田「あーそうみたいだなぁ！！だが今更お前がそんな事知ってもなんも変わらねえよ！２体目の『クラフトゥリー・ブランチ』を召喚！」星４・ＡＴＫ１６００


左右田「バトルだぁ！クラフトゥリー・ブランチでタッグ・スタッグビートルを攻撃！」


夏武斗「っ…！！」


左右田「はっはぁ！クラフトゥリー・ブランチのモンスター効果で『クラフトゥリー・ルート』を特殊召喚だぜ！」星３・ＤＥＦ１０００


左右田「そしてクラフトゥリーズ・フォートレントでワームトークンを攻撃！！」

鞭のように振るわれた木の根で一瞬のうちに薙ぎ払う。


夏武斗「くっ…！だがこれで！！」


天音「モンスターの攻撃は終わっ…」


左右田「これで終わるならわざわざ融合なんてするかよ！クラフトゥリーズ・フォートレントは３回の攻撃が可能だ！」


天音「３回攻撃！！？」


左右田「終わらせるって言ってんだよ！！ダイレクトアタック！」


夏武斗「まだまだ！罠カード発動！『奇跡の残照』！」


夏武斗「このターン戦闘破壊されたモンスター１体を墓地から特殊召喚する！」


夏武斗「もう一度力を貸してくれ！『タッグ・スタッグビートル』！」星３・ＤＥＦ８００


左右田「そいつは…！？」


夏武斗「そしてモンスター効果発動だ！デッキから３体目の『タッグ・スタッグビートル』を特殊召喚する！」星３・ＤＥＦ８００


天音「凄い…！１枚のカードで２体のモンスターを…！」


左右田「クッソまたそいつか！攻撃だ攻撃！」

根の鞭に叩きつけられ大きく跳ね飛ばされる。


左右田「クラフトゥリーズ・フォートレントがモンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える！」


夏武斗「ぐあああ！！」ＬＰ２７００→１５００


左右田「最後の一匹もぶっ飛ばせ！！」


夏武斗「くっ…！…なんとか耐えたぜ！」ＬＰ１５００→３００


天音「やった…！」


左右田「…仕留め損ねたか。」


左右田「ターンエンドだ…。」


左右田（３００か…。次のターンこそ終わらせてやる…！！）



夏武斗「よっしゃあああ！！行くぜえ！！笑顔百倍突き進む！！」


左右田「！！？」


夏武斗「笑う門には……ヴィクトリイイイィィィ！！！」




夏武斗「よーし！まずはこいつだ！自分フィールド上にモンスターが存在しない時、このカードは手札から特殊召喚できる！！」


夏武斗「来い！『ウィング・シマー』！」星４・ＤＥＦ１５００
陽炎の如く揺らめく翅を持った蜉蝣のモンスター。


天音（夏武斗君…エクストラが使えると分かった瞬間にハイテンションになりましたね…あはは…。）


夏武斗「そして『ビートルーパー』を召喚！」星３・ＡＴＫ１５００


夏武斗「ビートルーパーの効果発動！このカードの召喚に成功した時、手札か墓地からレベル３以下の昆虫族モンスター１体を特殊召喚できる！」


夏武斗「手札の『クレストウィング・フェアリー』を特殊召喚！！」星１・ＤＥＦ５００


左右田「なっ…！？」


夏武斗「俺はレベル４のウィング・シマーとレベル３のビートルーパーにレベル１のクレストウィング・フェアリーをチューニング！！」




密林の王者よ！燃えたぎる闘志をその身に宿し、猛き一撃で勝利を掴め！



シンクロ召喚！



出でよ！『ヴィクトリー・ビートル』！星８・ＡＴＫ２５００




左右田「くそっ！シンクロモンスターが…！」


夏武斗「やっぱり普通にシンクロできんじゃんか！何が故障だよ！」


夏武斗「そうと分かったら飛ばしていくぜ！俺は墓地のクレストウィング・フェアリーのモンスター効果発動！」


夏武斗「墓地のこのカードを除外して、ヴィクトリー・ビートルの攻撃力をエンドフェイズまで５００ポイントアップさせるぜ！」ＡＴＫ２５００→３０００


左右田「攻撃力３０００だと！！？」


夏武斗「よーしバトルだ！！ヴィクトリー・ビートルでクラフトゥリーズ・フォートレントを攻撃！！」


夏武斗「ヴィクトリーホーン・ストライクウウウゥゥゥ！！」


左右田「があああ！！くっそ！！」ＬＰ４０００→３８００


夏武斗「速攻魔法発動！！『ヴィクトリー・リワード』！」


夏武斗「このターン相手モンスターを戦闘破壊したモンスターの攻撃力は、破壊したモンスター１体の攻撃力分アップする！」ＡＴＫ３０００→５８００


左右田「攻撃力…５８００だと…。」


夏武斗「そしてヴィクトリー・ビートルは、モンスターを戦闘破壊した時、もう一度だけ続けて攻撃ができる！」


左右田「…へ？」


夏武斗「ヴィクトリー・ビートルで、クラフトゥリー・ブランチを攻撃！！」


夏武斗「ヴィクトリーホーン・ストライクウウウゥゥゥ！！！」


左右田「マジかよおおおぉぉぉ！！！」ＬＰ３８００→０




ＷＩＮ・夏武斗




夏武斗「よっしゃあああ！！シンクロ最高！！」


天音「良かった…。」


夏武斗「ありがとな天姉！…ところでなんで故障の事知ってたんだ？」


天音「はい。先ほどロバートさんにお会いしまして…。丁度やり取りを見ていらしたようなんです。」


夏武斗「へ～あいつかぁ。そんでそれが嘘だって分かったのは？」


天音「はい。それは……」






ロバート「よぉお二人さん！しっかりぶっ飛ばしたみてえだな！」


夏武斗「おっ、ロバート！」

スタッフの少年を強引に引き連れるロバート


少年「いづづ…痛い、痛いですって…。」


ロバート「さぁてあんちゃん。こいつが全部吐いたぜ？」


左右田「げっ！お前…！」


ロバート「スタッフに化かした子分に偽情報送らせるたぁ随分セコい真似すんじゃないの。」


左右田「ぐっ…クソが！！」


夏武斗「えっ…最初から全部嘘だったってのか！！？」


天音「ロバートさんから連絡があったんです。さっきのは相手が仕組んだデマだから伝えてやってくれと…。」


夏武斗「てっめぇ…！卑怯な事しやがって！」


左右田「ふん……勝負ってのは戦う前から始まってんだよ！！」


夏武斗「んだとおお！！？」


ロバート「ほっとけ夏武斗。そんなことにしか頭が回らない小物に付き合ってやるこたぁねえよ。」


左右田「んだとコラァ！！」


ロバート「あれま逆ギレかい…。だってそうだろぉ？途中までエクストラ抜きの…言わばハンデあり状態でお前は負けたんだ。結局お前はその程度って事だ。」


左右田「ぐっ…！！」


ロバート「そいつのお相手すんのは俺らの仕事じゃない。…ほら、来たぜ。」





伊世「ん～？このあたしの仕事を増やす不届きものはそいつかしら？……ってあら天音。角坊主も。」


夏武斗「伊世姉ちゃん！」


天音「あ…運営側へ報告してくださったんですね。」


ロバート「そういうこった。そんじゃ後任せましたわ。」


伊世「おおよその状況は聞いてるわ…。さてとそこの悪ガキ。ちょっと一緒に来てもらうかしら？」


左右田「！！」


伊世「あたしも朝から働き通しで疲れてんの。下手に騒ぐと手が出るかもしれないからそのつもりでね。」
握りこぶしを見せつける伊世。


左右田「ﾋｨ!」


伊世「そんじゃあたしは行くわ。私はこいつらを拷問…じゃなかった取り調べしなきゃなんないから。じゃね。」
二人を引っ張って歩き出す。



夏武斗「こ、怖え…。」


天音「あ、あははは…。」





終











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（次回予告）


夏武斗「はぁ、汚え奴もいたもんだな…。」


天音「偽物のスタッフに偽情報を送らせるなんて…。」


夏武斗「ま、そっちは伊世姉ちゃんがなんとかしてくれんだろ。」


天音「大丈夫でしょうか…。」


夏武斗「はは、伊世姉ちゃんなら大丈夫さ。」


天音「いえ…あの人達、五体満足でいられるでしょうか…。」


夏武斗「えっ？」


夏武斗「じ、次回!『ウサギ大捜索』」


夏武斗「気にしないことにしよう…。」

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・ビートルーパーが便利すぎる…。多分一番登場してんじゃないかなぁ…。
・次回予告が次回予告になっていない件。