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遊☆戯☆王V☆S(ファイブスター)/Episode15:紅蓮魔竜解放 作:カズ

〜前回までのあらすじ〜
遊弥があと1歩のところまで追い詰めるも、花奈は新たな召喚法「ビヨンド召喚」と、エースモンスター「万花の王 フローラル・ピヴワヌ・ドラゴン」によって返り討ちにし、遊弥は敗北を喫した。それだけでなく、同じ封印竜を従える凛、精一、命慈までも倒し、残りは紅葉だけとなった。


先攻は紅葉から。
(この子にだけは絶対に負けたくない…!負けちゃった皆のためにも、私は勝ってみせる!)
「私は魔法カード、デモンズ・バーンを発動!カードの無いゾーン1つにつき200ポイントのダメージ!今は12個だから、2400のダメージよ!」
「くっ…!」
HANA→LP:1600
これは変則タッグデュエルだった準決勝の時にやった戦法だ。彼女はとにかく、1度に大ダメージを与え、短いターンで高レベルモンスターを召喚し、速攻で相手のライフを0にする戦術が大好きなのだ。だが、その力が往々にしてアダになる事もある。
「私は、マッド・デーモンを召喚!更にカードを1枚伏せてターンエンド!」
KUREHA→LP:4000 手札:2 デッキ:35 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0


「では…私のターン、ドロー!カードを3枚伏せて、ターンエンド!」
HANA→LP:1600 手札:3 デッキ:34 Mゾーン:0 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:0

遊弥とやった時と同じく、いきなりカードを複数枚伏せるだけでターンを終了してしまった。この戦法は、彼女が操る「フローラル」デッキらしいものであるから、確実にあの伏せカードはある。かといってモンスターを召喚せずにそのままダイレクトアタックをすれば、相手ターン中にビヨンドモンスターを召喚できる「クイック・ビヨンド・バトル」で返り討ちに遭うかもしれない。とにかく、花奈のデッキは本当に読みきれないのだ。だからといってそれが負けた理由にはならない。単に実力がなかっただけだ。この状況で、紅葉ならどうするか…。

「私のターン、ドロー!チューナーモンスター、デモンズ・シンクロンを召喚!そして、デモンズ・シンクロンの効果発動!このカードのレベルを、自分フィールドのモンスター1体と同じにする!」
これで元々のレベル2から、一気にレベル4になり、レベル8のシンクロモンスターを召喚できるのだ。
「私はレベル4のマッド・デーモンに、レベル4のデモンズ・シンクロンをチューニング!太古より語られし紅蓮の悪魔よ、悠久の時を越え、闇を照らす炎となれ!シンクロ召喚!来て、私の魂!封印竜 アブソリュート・デモン!」
彼女の「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が封印竜として生まれ変わって誕生した、新たなエースモンスター。いよいよ、本領発揮…かと思いきや
「罠発動!フローラル・ウェーブ!相手がシンクロ召喚に成功した場合、自分にライフポイントを半分にする事で、デッキからフローラルモンスター3体を守備表示で特殊召喚します!私は、フローラル・コクリコ、トゥルヌソル、ウィエを特殊召喚!」
HANA→LP:800 デッキ:31 Mゾーン:3 M・Tゾーン:2

やはり伏せられていた。これでこのターンのみ、3体のフローラルモンスターは戦闘で破壊されなくなったが、この効果を使い、花奈のライフは一気に800まで減った。一方、デモンズ・シンクロンの効果で、シンクロ素材としたシンクロモンスターの攻撃力は500ポイントアップし、攻撃力は3700となっている。
「残念だったわね…私は、アブソリュート・デモンの効果発動!1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃力3000以下の、特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、1体につき600のダメージをそのコントローラーに与える!」
「ですがフローラル・コクリコの効果は、自分のフローラルモンスターの効果による破壊を無効にします。」
ここで封印竜の効果を妨げる効果があった。あのモンスターがいる限り、紅葉は効果による破壊をさせてもらえない。
「だけど、アブソリュート・デモンには貫通効果がある!いくら戦闘で破壊できなくても、ダメージさえ与えればこっちの勝ちよ!フローラル・コクリコに攻撃!ビッグバン・フォース!」
この攻撃が決まれば、一瞬でライフは尽きるが…
「残念ですが、フローラル・ウィエが場に存在する限り、フローラルモンスターへの戦闘ダメージは0になります。」
またしても花奈のモンスターが、紅葉の勝利を妨げた。まるで紅葉の戦略を全て知り尽くしているようだ。 そんな彼女を蔑むかのごとく、
「紅葉さん…あなたもこの程度ですか?」
と、花奈は言った。
「ま…まだデュエルは始まったばっかりよ!これでターンエンド!」
KUREHA→LP:4000 手札:2 デッキ:34 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0

あと800ポイントさえダメージを与えられれば、何があろうと紅葉の勝利は決定する。だが、花奈の恐ろしさはここからであることは、紅葉も分かっていた「つもり」だった。
「私のターン、ドロー!」
HANA→LP:800 手札:4 デッキ:30 Mゾーン:3 M・Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:0
「私は、フローラル・ウィエの効果発動!ターン終了時まで、自分のフローラルモンスター1体のレベルを2つ上げることができます。私は、レベル2のコクリコを選択!これでレベル4になりました…あとは、分かりますわよね?」
チューナーモンスターであるフローラル・トゥルヌソルのレベルは3。コクリコと共にレベル7のシンクロモンスターを呼び出せるのだ。そう、ソニック・スターさえも一撃で葬ったあのモンスターを。
「私はレベル4のコクリコに、レベル3のトゥルヌソルをチューニング!古より伝わりし薔薇の竜よ、呪縛から解き放たれし鞭をふるい、仇なす敵を根こそぎ倒せ!シンクロ召喚!封印竜 フレア・ローズ!さらに、アーマード・シンクロナイズチェンジ!」
今、2体の封印竜が相見えた。やはりこの2体も共鳴反応を起こしている。それにより、2人のシンクロナイズもより一層高まった。

(出たわね…遊弥を散々苦しめてきたアイツを封じてやるわ!)
「罠発動!デモンズ・チェーン!これでフレア・ローズは、効果を無効にされ、攻撃も出来ない!」
これでフレア・ローズのワンキルコンボを一旦は封じることに成功したが、フローラル・ウィエのレベルは5。ということは…?
「私は、レベル5のフローラル・ウィエ1体で、アナザーディメンション・ゲートを解放!これでグレード5以下のビヨンドモンスター1体を召喚可能!ビヨンド召喚!現れ出でよ、グレード5!「万花の王 フローラル・ピヴワヌ・ドラゴン」!!」
やはり来た。花奈のエースモンスター、フローラル・ピヴワヌ・ドラゴン。精一、命慈、凛とのデュエルでは使われず、遊弥の時も速攻魔法による特殊召喚であり、正規のビヨンド召喚はこれが初めてであるため、紅葉はあのモンスターの効果を知らない。果たしてどんな効果なのか。
「私は装備魔法「フローラル・シード」をピヴワヌ・ドラゴンに装備!これで攻撃力は500ポイントアップします。さあ、ピヴワヌ・ドラゴンよ、力に溺れた封印竜に制裁を!エレガント・フラワー・ストリーム!」
ピヴワヌ・ドラゴンの効果は、攻撃する際に攻撃力を300ポイントアップする。これでピヴワヌ・ドラゴンの攻撃力3700のアブソリュート・デモンより100ポイント上回り、紅葉に戦闘ダメージを与えることに成功した。
「ううっ…!でも、これくらい何てことないわ!」
KUREHA→LP:3900
「それはどうでしょうか?ピヴワヌ・ドラゴンのモンスター効果発動!相手に戦闘ダメージを与えた場合、相手フィールドに存在する、特殊召喚されたモンスター1体のコントロールを得ることができますの。」
「何ですって?!それじゃ…私のアブソリュート・デモンが…」
そう。攻撃力3700のアブソリュート・デモンのコントロールを奪い、そのままダイレクトアタックが決まれば、紅葉のライフは一気に無くなる。彼女のフィールド、手札には、攻撃を防ぐ術がない。
「では…コントロールを得たアブソリュート・デモンで、紅葉さんにダイレクトアタック!ビッグバン・フォース!!」
「いやぁぁ〜〜っ!!!」
KUREHA→LP:200

3700の攻撃力を受け、紅葉は一気に吹っ飛ばされ、体もボロボロになった。その先には、いつも隣にいる遊弥や、同じ封印竜使いとして、共に戦う仲間となった凛、精一、命慈がいた。
「うっ…ううっ…遊弥…もう私…ダメ…勝てないよ…。」
自分の情けない姿を大切な仲間に見せてしまい、紅葉は泣きじゃくった。自分はもう勝てない。最初から勝てる相手ではなかったのだと、そう悟ってしまった。だが、初めて見た弱気な彼女を見て、遊弥は彼女の頬にそれ程強くはないがビンタした。
「ふぇ…?ゆ、遊弥…?」
いきなり叩かれた理由が分からず、紅葉は混乱した。
「紅葉…お前のライフはまだ残ってる。偶然なのか分からないけど、俺が精一さん達に追い詰められた時と同じ、200。」
「…「たった」200だよ?!勝てっこない!何で…遊弥はそんな平気なの?!」
「200「も」あるじゃん!まだ負けじゃない!俺だってあの時は負けを覚悟してた…だけどデッキが応えてくれて引き分けまで持ってこれた!」
「でも…でも…」
紅葉は今いる悪い状況に嵌り、ネガティヴ思考になっている。そんな彼女を見かねたのか、遊弥は
「あーもう!面倒くさい!とにかく!デッキと自分を信じろ!そうすりゃ絶対に応えてくれるから!今言えるのはそれだけ!」
必死になって彼女を励まそうとする健気な遊弥を見て、他の皆も
「ふふっ…藤堂くんはなんというか…不器用なのかな?でも…いいと思うよ。赤城さんも、藤堂くんといいコンビだしね。」
「兄さんの言う通りだね…赤城さん、今は彼の言う事を信じようよ。勝てないと思ったら、勝てるものだって勝てなくなっちゃうよ?」
「そうです!紅葉先輩、あともう少しです!頑張りましょう!絶対勝てますから!」
それぞれ彼女に激励を送った。あと凛が紅葉の耳元で何か追加で言ってたが、気にしないことにした。今は彼女の応援が先決だからだ。
「みんな…ありがとう!こんな所で諦めたらデュエルモンスターズの神様からそっぽ向かれちゃうよ!」
おかげで、紅葉はネガティヴモードからいつものポジティブモードに戻った。
「待たせてごめんなさいね。では…赤城 紅葉、今からあなたに勝ちます!」
「仲間の励ましを受けましたか…ですが、そんな状況で何ができるのですか?私はこれでターンエンドです。同時にピヴワヌ・ドラゴンの効果も終了し、アブソリュート・デモンはあなたのフィールドに戻ります。」
HANA→LP:800 手札:4 デッキ:30 Mゾーン:2 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:0

勇ましき紅葉だけのエースモンスターが再び帰ってきた。どんな時でも、レッド・デーモンズはいつも紅葉と戦ってきた大切な仲間だ。
「お帰り…さあ、一緒に戦いましょう!私のターン!ドロー!」
KUREHA→LP:200 手札:3 デッキ:33 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0

前のターン、生き延びたとはいえ、絶体絶命のピンチには変わりない。この状況をどう打破するのか…。
「私は速攻魔法「サイクロン」を発動!フローラル・シードを破壊!これでピヴワヌ・ドラゴンの攻撃力も、3000に下がる!」
これでアブソリュート・デモンの効果で、ピヴワヌ・ドラゴンを破壊できる。
「アブソリュート・デモンの効果発動!攻撃力3000以下の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、1体につき600のダメージを与える!エクスプロード・ヘル・バーン!!」
フレア・ローズは封印竜であるためカード効果では破壊されなかったが、厄介なピヴワヌ・ドラゴンを破壊し、花奈のライフを紅葉と同じにした。
「ぐっ…!破壊されたビヨンドモンスターは墓地には行かず、ゲームから除外されます。」
(これが…仲間の力というものですか…?)
HANA→LP:200 Mゾーン:1
花奈は目の前にいるデュエリストに対し、目を疑わずにはいられなかった。今までと雰囲気がまるで違うだけでなく、シンクロナイズとは別の何かが働きかけている。それが彼女を高みへと導いているのだとしたら…
「紅葉さん、私とて、あなたには負けるわけにはいきませんわ!」
「勝つのは私よ!アブソリュート・デモンで、フレア・ローズに攻撃!ビッグバン・フォース!!」
この攻撃が通れば、紅葉の勝利が確定するが…
「させません!罠発動!「攻撃の無力化」!攻撃を無効にした後、バトルフェイズを終了します。」
やはり一筋縄では行かなかった。だがそれくらいでなければ面白みがない。2人とも、笑っていた。心の底からデュエルを楽しんでいた。
「やっぱり…花奈ちゃんは強いや。私はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
KUREHA→LP:200 手札:0 デッキ:33 Mゾーン:1 M・Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:0

「では、私もそろそろ終わりにしますわ!ドロー!」
HANA→LP:200 手札:5 デッキ:29 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0
花奈は紅葉と違い、手札が5枚もある。ここから何をするつもりなのか…
「自分フィールドに植物族モンスターが存在しない場合、手札から「フローラル・ペルスネージュ」を特殊召喚できます!そしてペルスネージュが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊することができます。私はデモンズ・チェーンを破壊!」
これでフレア・ローズを縛った鎖が解け、完全な自由の身となった。
「さらに私は、フローラル・コクリコを通常召喚し、フレア・ローズの効果発動!コクリコと、手札1枚を除外し、アブソリュート・デモンの攻撃力を0にします。そして手札から除外されたフローラル・リィスの効果により、フレア・ローズの攻撃力は800ポイントアップします!」
「相変わらず厄介すぎるわね…でもこの瞬間!永続罠発動!「王者の盾」!私のアブソリュート・デモンの攻撃力が下がったことにより、守備表示となり、戦闘では破壊されない!ただし、この後の表示形式は一切変更できず、効果も無効にされる。」
いくらリィスの効果や、攻撃力が3700の半分である1850を吸収し、攻撃力が5250なったフレア・ローズでも守備表示となっては意味がない。

「ところで紅葉さん…除外されたピヴワヌ・ドラゴンはどうなると思いますか?」
「そりゃ…ゲームから除外されたんだからもう使えないでしょ?」
基本的に除外されたモンスターは、余程のことをしない限り永久に除外されたままだ。だがビヨンドモンスターには、そんなルールを全て壊す力がある。
「残念ですが…除外されたビヨンドモンスターは、ビヨンド召喚のコストさえ払えば何度でも蘇るのです。私はレベル5の「フローラル・ペルスネージュ」1体をゲームから除外し、アナザーディメンション・ゲートを解放!復活せよ、ピヴワヌ・ドラゴン!!」
花奈の言った通り、ビヨンドモンスターは除外されていても戦場に舞い戻るのだ。
「そして私は罠カード、「ビヨンド・バック・チェーン」を発動!除外されたビヨンドモンスターが特殊召喚された時、相手に300ポイントのダメージを与える!これで終わりです!」
「まだまだ!罠発動!「ダメージ・ダイエット」!このターン受けるダメージを半分にっ…ぐっ…!」
KUREHA→LP:50
これで紅葉のライフは、残り50。だがまだ、彼女は諦めた顔をしていなかった。むしろ活き活きしている。そんな様子が、遊弥を含む4人には伝わってきた。
だが、この1ターンのために、紅葉は伏せカードを使い切ってしまい、手札も0で、ライフも50しか残っていない。絶望的な状況には変わりないのだ。
「ふぅ…私にはもう打つ手なしですわ。ターンエンドです。」
HANA→LP:200 手札:2 デッキ:29 Mゾーン:2 M・Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0

なんとか凌ぎ切ったけど…アブソリュート・デモンはもう攻撃できないし、効果も使えない…守ってるだけじゃ勝てない。私のカード達…お願い…私に応えて!
その時、エクストラデッキから不思議な光が放たれた。遊弥の時とは違い、もっと力強く、熱く、激しく燃え盛るような光だった。
「私のターン、ドロー!」
KUREHA→LP:50 手札:1 デッキ:32 Mゾーン:1 M・Tゾーン:1 Fゾーン:0 Pゾーン:0

「私はこのデュエルに勝つ!私はレベル8のアブソリュート・デモン1体で、アナザーディメンション・ゲートを解放!」
この言葉を聞いた瞬間、遊弥たちだけでなく花奈も驚いた。まさか紅葉が…
「灼熱の炎をその身に纏い、紅蓮の息吹と赤き翼で全てを焼き尽くせ!ビヨンド召喚!グレード8!「紅蓮魔竜 ビッグバーン・デモン」!」
あれは紛れもなくビヨンド召喚だ。だが彼女のエクストラデッキにはあんなモンスターはいなかった。すると遊弥のForever Diamondと同じく、このデュエル中に創造したということになる。
攻撃力3500、アブソリュート・デモンがビヨンドモンスターとして進化した姿だ。
「私は、ビッグバーン・デモンの効果発動!このカードの名前を、ビヨンド召喚の素材としたモンスターと同じにする!さらに、アブソリュート・デモンをビヨンド素材とした場合、エクストラデッキからシンクロモンスター3体を墓地へ送ることで、このターンの終わりまで、それらのモンスター効果を1度ずつ発動できる!」
「な…同時に3体もの効果を?!」
これには花奈も驚愕することしかできなかった。一気に複数体のモンスター効果を使えるなんて聞いたこともなかったからだ。
紅葉は「スカーレッド・デモン・ドラゴン」「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン」「ダークエンド・ドラゴン」を墓地へ送った。
「まずはダークエンド・ドラゴンの効果!攻撃力を500ポイントダウンすることで、相手モンスター1体を墓地へ送る!私は…フレア・ローズを墓地へ!」
封印竜を効果で「破壊」することは出来ないが、「墓地へ送る」ことは出来る。破壊することと墓地へ送ることは別物であるので、封印竜の少ない弱点を1つ突いた。
「続けて、私はスカーレッド・デモンの効果発動!墓地のシンクロモンスター1体につき、攻撃力を500ポイントアップする!」
今、墓地に存在するシンクロモンスターはフレア・ローズと、ビッグバーン・デモンの効果で墓地へ送った3体。よって攻撃力は2000ポイントアップし、攻撃力は5000となった。
「…お見事ですわ。」
「ありがとう…。ビッグバーン・デモンが攻撃を行う際、このカードの攻撃力は1000ポイントアップするの。さあ、最後のバトルよ!ピヴワヌ・ドラゴンに攻撃!煉獄のバーニング・スパイラル!!」
攻撃力6000に対し、花奈は手札に残された「オネスト」を使おうとしたが、「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン」の「バトルフェイズ中にモンスター効果を発動できない」効果によって封じられてしまった。伏せカードも何もない状況では防ぎようがなく、花奈はそのままダメージを受け、敗北した。
HANA→LP:0

WINNER:KUREHA
「う…嘘…私…勝ったの?」
彼女は、まだ自分が勝ったことが未だに信じられないでいたが、見守っていた仲間達の笑顔を見て、本当に自分は勝ったんだと実感した。
紅葉は走って彼らのもとに行き…
「やったよー!勝ったー!」
無邪気な子供のように、純粋に勝利に喜んだ。遊弥や皆も駆け寄り、おめでとうの言葉をかけた。それがあまりにもそれが嬉しかったのだろうか遊弥に抱きついた。もちろん、突然だったため抱きつかれた遊弥はパニクった。
「やったよ遊弥!勝ったよ!私、勝ったよ!」
「わかった、わかったから!」
「むぅ〜もっと褒めてよ〜勝ったんだから…そうだ、ご褒美にナデナデして!」
「はぁ?!」
「いいじゃ〜ん!」
さっきよりも強く抱きついてきたので、遊弥の身体も色々な意味で限界に近づいていた。だが、紅葉の至福の時は、花奈の咳払いによって終わってしまった。
「紅葉さん…これがあなたの強さですか。」
「ううん…私と、仲間の強さだよ。あ!花奈ちゃんも、私達の仲間になろうよ。楽しいよ。」
紅葉の誘いには、ただ単に仲間になってほしいだけでなく、一緒に呪縛竜を倒そうという意味も含んでいた。これに対し、花奈は
「ええ…いいでしょう。その代わり、私達はもっと強くなるためにビシバシ特訓しますわよ?お覚悟はよろしいかしら?」
ホントに小学5年生なのかと言いたくなるが、「強くなるため」と聞いて黙ってないのがデュエリストである。もちろん全員の答えは「YES」だった。

「ピンポンパーン」
突然、呼び出しのサインが鳴った。これは普段は鳴らされることがないので、何かあったのかと思ったが…
『初等部5ー6の茨木さん、中等部1ー4の黒羽さん、2ー1の赤城さん、2ー7の藤堂くん、3ー8の霧野精一くん、霧野命慈くん、至急学園長室まで来てください。繰り返します。初等部5ー6の…』
まさか自分たちの事だったとは夢にも思わなかった。一体なぜ呼び出しを喰らったのか分からなかったが、とりあえず学園長室へ行くことにした。


次回 Episode16:ライセンス
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ター坊
カードは創った。ビヨンド召喚の応酬の末勝ちましたね。喜ぶ紅葉ちゃん可愛い。
ナデナデでもペロペロでもしてやるぞ! (2015-08-22 09:33)
カズ
ター坊さん
コメントありがとうございます。実を言うと紅葉の初勝利回でもありますので、どうやって喜びを表現しようか考えたら「抱きつく」に至りました。次回からは第2章が始まりますのでご期待ください! (2015-08-22 11:03)

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8 Episode70:紅と黒の禁呪 118 2 2017-08-07 -
7 Episode71:希望は往く 116 3 2017-08-17 -
9 Episode72:リリーの過去 103 2 2017-08-24 -
5 Episode73:異次元の亡霊 96 2 2017-09-13 -
4 Episode74:覚醒の鼓動 91 3 2017-09-22 -
5 Episode75:挑戦者の儀 96 0 2017-10-05 -
4 Episode76:神速の決闘 66 2 2017-11-14 -

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