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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第03話 逆転の一手 シンクロンの力

第03話 逆転の一手 シンクロンの力 作:アスラLv12

デッキからカードを1枚ドローする。この時、和也にとって周りの時間が止まったかのように見えてきた。高く掲げられたカード、そのカードは自分を逆転へと導く一枚となるのか、引いたカードへと視線を移し、そのカードを見れば彼の口元は緩んだ。


「悪いが……今回のデュエル……俺の勝ちだ」


「……えっ?」


和也の場にカードは1枚もない。墓地も自分の記憶の限りではネクロガードナーなどのカードもない。あったとしても防ぎきれない。対する彼女の場には攻撃力2000超えのモンスターが2体もいる。ライフは100。この状況からどうやって逆転するのかと言う疑問がありつつも、それを楽しみにしているようにも見えた。


「行くぞ、俺は手札のボルト・ヘッジホッグを墓地へ送ることにより、クイック・シンクロンを特殊召喚! さらに、ジャンク・シンクロンを通常召喚する! ジャンク・シンクロンは召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを特殊召喚する。俺が蘇生させるのは、速攻のかかし! まだだ。自分の場にチューナーモンスターが存在する場合、墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚する!」


手札は0枚になってしまったものの、自分の場にはチューナーが2体。それ以外のモンスターが2体と並んだ。もちろん、この場の状況を見て彼が行う戦術はただ一つである。


「シンクロ召喚ね……」


「レベル1の速攻のかかしに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング! その腕に持ちし力を持って、我を勝利へと導け! シンクロ召喚! いでよ、アームズ・エイド!」


機械で出来た腕、その腕が異様なる存在感を放っていた。幸子はデュエルの時だけ見せる彼の笑みに思わずこちらも笑みを漏らしつつ彼の行動を見守っていた。


「さらに、レベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング! 集いし思いがここに新たな力となる! 光差す道となれ! シンクロ召喚! 燃え上がれ、ニトロ・ウォリアー!」

 
続いて現れたのは戦士、と言うよりもその姿は悪魔とも言うべき形相を持ち合わせているモンスターである。そのモンスターが2体並んだのを見れば、自分の敗北を悟った。


「アームズ・エイドのモンスター効果! このカードを装備カードとして、俺の場のニトロ・ウォリアーに装備をする。そして、アームズ・エイドを装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!」

ニトロ・ウォリアー ATK2800→3800

ニトロ・ウォリアーの腕に機甲の腕が装着される。この状態の中、たった手札が4枚しかなかったこの状況。しかも一枚でも欠けていたら確実に敗北をしていたであろう。そんな状況の中でその一枚を引いた……何とも運がいい。否、彼の気持ちにそのカードが応えたのだろうか。


「ニトロ・ウォリアーで、聖刻神龍エネアードを攻撃! パワー・ギア・ナックル!」


ニトロ・ウォリアーの突きだす拳には魔神の如くオーラが出現し、それは彼女の場にいる神々しい龍ですら無力と言わんばかりに飲み込むように突っ込んでいき、大きな爆発を巻き起こした。


「くっ……うっ」


幸子LP3600→2800


「さらに、アームズ・エイドのもう一つの効果を発動! 装備モンスターが相手モンスターを破壊した場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」


さらに魔神のオーラはとどまらず、破壊したエネアードのみならず、それを扱う幸子までもを飲みこんだ。彼女は負けたにもかかわらず、口元の笑みを浮かべたままだった。

幸子LP2800→0




「あーあ……負けちゃった。結構いい感じまでいったのに」


デュエルが終わって二人は再びカウンターへと戻っていた。天井を見上げながらふうっとため息をつく彼女に対して、和也は再びデッキを見つめていた。彼女の実力が未知数だったとはいえ、ライフを残り100。しかもあの時クイック・シンクロンを引いていなかったら負けていたと言う状況だったので自分の実力はまだまだだと思っているようだ。


「俺のデッキ……何が足りないんだろうな」


「うーん。やっぱり、和也君のデッキってシンクロモンスターが多いよね? だけど、これが切り札! ってな感じのモンスターいないよね」


その言葉に和也は確かにと言わんばかりに頷いて自分のデッキに入れている15枚のシンクロモンスターを見ていた。クイック・シンクロンとジャンク・シンクロンを駆使し様々なシンクロモンスターを並べる戦術なのだが、彼のデッキには自分を象徴する、言わばエースモンスターが存在しないのだ。


「エースモンスター……か」


何かいいシンクロモンスターはいないだろうか。正直、エクシーズモンスターは苦手なため使う気にはならない。何より自分にはシンクロが一番合っているような気がするのだ。何とか自分のエースとなるシンクロモンスターを見つけよう。そう決心した。

「所で、あの時あった伏せカードはなんだったんだ?」

「え? あぁ……あれはただのブラフ。セットしていたのは二枚目の超再生能力だよ」

和也はミラーフォースとか次元幽閉などの攻撃相手に対するカードや奈落の落とし穴や神の宣告などが入っているのではないかと想像していたようだが、まさかブラフを使っているとは思わなかった。やれやれ、食えない人だ。


「それじゃあ、俺は帰る。また明日な」


「はーい。またの来店をお待ちしていまーす。なんちって」


扉の閉まる音と同時に、再び店は静まりかえった。そして、再びふうっとため息をつく彼女は先程のデュエルで見た和也の顔を思い浮かべた。


「やっぱり……同じ血を持つからなのかな……あの人と、同じ目をしてた」


と言うと同時に、幸子は自分の渦巻き眼鏡を外した。そこには、眼鏡からは想像できないほどの端正な顔つきを持つ女性の姿があった。


高杉和也VS皆藤幸子 勝者:高杉和也


今回のプレイングカード

クイック・シンクロン(効果モンスター)
☆5 風属性 機械族 チューナー ATK700 DEF1400
このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚する事ができる。このカードは「シンクロン」と名のついたチューナーの代わりにシンクロ素材とする事ができる。このカードをシンクロ素材とする場合、「シンクロン」と名のついたチューナーをシンクロ素材とするモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。


ジャンク・シンクロン(効果モンスター)
☆3 闇属性 戦士族 チューナー ATK1300 DEF500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。


ボルト・ヘッジホッグ(効果モンスター)
☆2 地属性 機械族 ATK800 DEF800
自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。


アームズ・エイド(シンクロモンスター)
☆4 光属性 機械族 ATK1800 DEF1200
チューナー+チューナー以外のモンスター一体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚できる。この効果で装備カード扱いになっている場合のみ、装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。また、装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


ニトロ・ウォリアー(シンクロモンスター)
☆7 炎属性 戦士族 ATK2800 DEF1800
「ニトロ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター一体以上
自分のターンに自分が魔法カードを発動した場合、そのターンのダメージ計算時のみ、一度だけこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、相手フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター一体を攻撃表示にしてそのモンスターを続けて攻撃することができる。


OMAKE(おまけ)和也『』 幸子「」

「はいはーい。皆さんこんにちは。先程のデュエルで見事和也君をぎりぎりにまで追い詰めた幸子さんですよ」


『それいうな……明日には店に通っている連中全員に広まっていそうで怖い』


「まあまあ。さてさて、何で此処にいるにいるかと言いますと……あ、その前に。遊戯王SS 光と闇が交差する物語を読んでいただき、ありがとうございます。此処では、皆様から頂いたコメントのお返事と、色々な雑談をしようと言う事なんですよ。もちろん、やるのは私と和也君ではないですよー」


『要は……反省会みたいなものだな』


「そうゆことー。じゃ、まずはコメの返信からね。えーと……第02話でコメをくださいました「うおさ123さん」ありがとうございましたー」


『書いているアスラもカッコいいと言う言葉で舞い上がりそうになっていたな……だからと言って更新を送らせていい理由にはならないが』


「あはは……確かに。いるかどうか分かりませんが、この小説の続きを楽しみにしていただいた皆様、大変申し訳ありませんでした」


『さて、今回の話なんだが……何でもシンクロモンスター、及びエクシーズモンスターの召喚の際に使う口上が欲しいらしい。アニメのを直接使えばいいと思うかもしれないが、それは嫌だって言ってた』


「こういう所に変な拘り入れてるよね。で、私が今から出すモンスターの口上を考えてほしいの。それを見ていいなと思ったのを採用しようと思うから」


『今回募集するのは……これだ』


スターダストドラゴン
レッドデーモンズドラゴン
ブラックローズドラゴン
聖刻龍王-アトゥムス
バハムート・シャーク
裁きの龍

『以上だ。あまり長引かせていいこともないからこの辺で打ち切らせてもらう。また、おまけは次から番外編としてでるから、見たい人は目を通してくれ。それと、小説の話が急展開すぎると思っていた人はすまない。あまり慣れていないようなのでな。今後からは気をつけていきたい。』

「それじゃあ皆さん、これからの私たちの活躍を見守っててくださいねー」
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うおさ123
たまたま思いついたレッドデーモンズだけ書きます。

 激昂せし悪魔の力を受け継ぐ真紅の龍よ、炎劇と共に現れ、敵を焼き尽くせ! シンクロ召喚、怒りの叫び、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!

ってところですね。使用者の性格にもよりますが……
面白い返信で、こっちも舞い上がりそうになりました。(笑) (2013-01-22 21:51)
アスラLv11
どもども、カッコいい台詞ですね。次レッドデーモンズを出すキャラが出た時、その台詞を遣わせていただきますね。

次の番外編にてキャラでまた返そうと思うのですがこちらからも返させていただきますねノ (2013-01-22 22:07)

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