第56話 激闘の決着！みんなを信じる心　作：マジかっ！

覇王とカオスとのデュエルは終焉を迎えている。お互いのライフは1となり、どちらが先に倒れるか…そして覇王の心の中の遊斗は目を覚ますのか…





覇王LP1手札1
モンスター
赤眼の噴火龍 攻撃力4499
魔法罠
紅蓮の大爪 装備魔法
邪悪なる鎧 覇王 永続魔法
伏せ1枚

カオスLP1手札0
モンスター
黒眼の邪悪龍 攻撃力3000
魔法罠なし




覇王「ライフはお互い1…これでもうお前の[黒眼の邪悪龍]のモンスターの効果は発動出来ず、モンスターは復活してない…そして手札0・フィールドはモンスターが1体それでどう戦うんだ？」

カオス「手札？そんなもん、今の俺にはいらんな」

覇王「どういうことだ？」

カオス「俺のターン…俺は墓地の魔法[FCM-混沌の波動]の効果発動！墓地のフォルムチェンジモンスターを除外し、このカードを手札に戻す！そして[FCM-混沌の波動]を発動！[黒眼の邪悪龍]を闇属性のフォルムにモードチェンジ！見てせやる！これが俺の最強！かつ無敵のモンスター！」

覇王「奴にまだ、フォルムチェンジモンスターが残っていただと⁉︎」

カオス「覇王よ、これが力だ！愚者の魂をこのカードに！」


カード空へ掲げると聖霊界に異変が…

黒い雷が落ち始め

波は大きく揺れ

大地が崩れ始める




トリオン「この聖霊界に何が…起きてるの…」

ポセイドラ「この世の終わり…なのか…」


聖霊界のモンスター達がこの事態に恐怖している…崩壊が見えるこの世界に…


そしてカオスのアジトの外

モンスター兵士1「な、なんだ！」

モンスター兵士達の体が消えていく

モンスター兵士2「うわぁぁぁ！」



カオスの部下達…がフォルムチェンジ召喚のパワーの生贄にされている…




カオス「いでよ！[覇幻降魔龍 ドラゴンルシフェル]!」

覇幻降魔龍 ドラゴンルシフェル
☆8/闇属性/ドラゴン族
攻撃力3000


覇王「くっ…切り札がのこっていたか…」


今まで見たことのない威圧感…そして黒く聖霊界をも覆い尽くすほどのオーラ

カオス「恐怖で声も出ないか、覇王よ…ふっふっふ」







〜雪菜達〜


カオスのアジト上空から[ドラゴンルシフェル]の姿が見える


雪菜「あのモンスターは一体…」

白夜「あのモンスターは…俺は見た事がある…カオスのモンスターだ！奴のフォルムチェンジモンスターだ…」

白戸「それは本当か⁉︎」

白夜「あぁ。現実世界で俺がカオスと戦った時、奴はあのモンスターを召喚し、俺は負けた…」

隆夫「あれがカオスのモンスターって事は…あそこにカオスが」

白夜「そのようだな…行くぞ！」







覇王「あれが奴のもう一体のフォルムチェンジモンスターだと…」


カオス「バトルだ！[ドラゴンルシフェル]で[赤眼の噴火龍]に攻撃！」


覇幻降魔龍 ドラゴンルシフェル
攻撃力3000


赤眼の噴火龍
攻撃力4499

覇王「攻撃力ならこっちの方が上…何かあるな…」

カオス「その通り…[ドラゴンルシフェル]の効果発動！このカードが戦闘・効果で破壊される時、破壊とダメージを無効にし、その後このカード以外のフィールドで最も攻撃力が高いモンスターの攻撃力分[ドラゴンルシフェル]に加える！ネクロチャージ！」

ドラゴンルシフェル
攻撃力3000→7499


覇王「攻撃力7499だと…」

カオス「そしてバトルフェイズ中にこの効果を発動した時、バトルをもう一度行う事が出来る！」


覇王「何⁉︎もう一度攻撃だと…」

カオス「くたばれ…覇王…」



覇幻降魔龍 ドラゴンルシフェル
攻撃力7499

赤眼の噴火龍
攻撃力4499


覇王「罠カード[罠人形]発動！手札のモンスターカードを墓地に送り、このカードをモンスター扱いで守備表示で特殊召喚する。このカードの攻撃力守備力は墓地に送ったモンスターの攻撃力と同じになり、相手はこのカードにしか攻撃出来ない」


墓地に送ったモンスターは[バーニングヘッド・ナイト]攻1500守1000です


罠人形
闇属性/悪魔族
守備力1000


カオス「1ターン持ったか…そこの人形を攻撃だ」



覇王「くっ…まだ負ける訳にはいかんのだ…」

カオス「カードを1枚伏せてターンエンドだ」



覇王「俺のターン！[赤眼の噴火龍]を守備表示に変更」

赤眼の噴火龍
攻撃表示→守備表示
守備力2500


覇王「魔法[爆炎の宝札]発動！墓地の炎属性のモンスターを3体除外し、2枚ドローする！」

※除外したのはバーニングヘッド・ナイトとバーニングヘッド・ジャイアントとバーニングヘッド・チェンジャーです





覇王「ふっ…カードを1枚伏せてターンエンドだ…」

カオス「防御に徹するか？覇王よ…覇王ともあろうお方が防御に徹するとはな…笑えるぜ」

覇王「……」


カオス「俺のターン。[ドラゴンルシフェル]で[赤眼の噴火龍]を攻撃！闇の炎に飲み込まれろ！」



覇王「ふっ…速攻魔法[超融合]を発…


白夜「遊斗！」

覇王「⁉︎」


雪菜「あれは…覇王⁉︎」

隆夫「なぜ覇王が…秀代君が覇王を倒したはず…なのに」


カオス「覇王は俺が蘇らせたさ。遊斗の心にはまだ覇王の意志が残っている。そして今、遊斗は覇王に侵食され、もうそろそろ完全に覇王となり遊斗はこの世から消える。」




覇王「そうだ！俺は遊斗という人物は消える！覇王となる！！」


⁇「お前は覇王じゃない遊斗だ」

⁇2「お前は坂場遊斗だ」


覇王「誰だ！俺の心に話しかける奴は！」


〜覇王の心の中〜

⁇「俺は覇王にやられた…だが俺は遊斗を恨んでないさ」

⁇2「そうだ…遊斗はあんな奴じゃない…遊斗はいつもデュエルを楽しんでいる」



覇王「誰だ！お前達は！」


秀代「遊斗ならから出て行け！」

池島「遊斗！俺達はいつもお前のお陰で笑ってデュエルが出来た！遊斗！戻って来い！」



覇王「何を言って…う…くっ…なんだ…






遊斗「…お、俺は…間違ったデュエルをしてしまった…友を自分の手を倒し…多くの人達に迷惑をかけてしまった…」




覇王の意識は遊斗になった



雪菜「私達はここに来れたのも、遊斗…あなたがいたからここまで来れた…だから元の遊斗に戻って！！」


カオス「いくら言っても無駄だ…もはや覇王になるのも時間の問題だ」


白夜「いや…遊斗なら出来る！自分に打ち勝つ事が出来る！自分に負けるな！遊斗！」


白戸「自分を信じろ！」

〜遊斗の心〜

秀代「世界を救ってくれ…遊斗！」

池島「お前が後ろへ下がっても俺達が押してやるさ！」





雪菜「遊斗！お願い！戻ってきて！！！」








遊斗「俺は……[超融合]を発動……」



雪菜「遊斗…」








遊斗「しない！！！」



一同「⁉︎」

カオス「何⁉︎」




遊斗「俺は、墓地の[バーニングヘッド・ガードナー]の効果発動！このカードを除外し、自分フィールドの炎属性モンスターの破壊を無効にする！」


雪菜「遊斗が…」


白夜「戻ってきた…のか」


白戸「これは奇跡か…」


隆夫「…」




カオス「なぜだ…なぜ、覇王に侵食されてたはずなのに…」


遊斗「仲間達が後ろから押してくた…みんなが俺を救ってくれたんだ」


雪菜「本当に遊斗なのね…」


遊斗「あぁ…みんなありがとうな。この俺を助けてくれて…」


白夜「礼なんて後で何とでも言え！それより、早くカオスの奴を倒しちまえ！」



遊斗「おう！行くぜ！俺のターン！(池島…秀代…俺に力を…)ドロー！俺は[FCM-スターライトグローリー]発動！自分フィールドのドラゴン族モンスターをフォルムチェンジする！行くぞ！俺は[赤眼の噴火龍]を光のフォルムにモードチェンジ！フォルムチェンジ召喚！これがみんなの希望、そして全てを照らす光！現れろ！[希望龍 ドラゴンデスティニー]！」



希望龍 ドラゴンデスティニー
☆8/ドラゴン族/光属性
攻撃力3000


カオス「まさか…この状況で…フォルムチェンジモンスターだと…」


白夜「これが…ドラゴンデスティニー…」








〜外〜


大乗寺「あれは、遊斗のモンスター！」

ソクベ「つまり遊斗は…」

大乗寺「あぁ！カオスと戦っている！俺達も急ぐぞ！」









遊斗「カオス！このモンスターで全てを終わらせてやる！[ドラゴンデスティニー]で[ドラゴンルシフェル]を攻撃！」

ドラゴンデスティニー
攻撃力3000


ドラゴンルシフェル
攻撃力7499



カオス「あのモンスターには何かある！罠発動！[バトルニック・チェーン]このカード発動したバトルフェイズはお互いにカード効果を発動出来ない！」

遊斗「[ドラゴンデスティニー]の効果発動！相手がカード効果を発動した時、その効果を無効にし、相手モンスターの1体の攻撃力分アップする！ディストライクハート！」

ドラゴンデスティニー
攻撃力3000→10499


雪菜「攻撃力が1万を突破した…」



遊斗「攻撃は続行する！行け！デスティニーバースト！」

カオス「まだだ！[ドラゴンルシフェル]の効果発動！この破壊される時、破壊とダメージを無効にし、フィールドで最も攻撃が高いモンスターの攻撃力分アップする！ネクロチャージ！！」


ドラゴンルシフェル
攻撃力7499→17998




カオス「そして相手がこのカードを攻撃した場合、そのモンスターと強制的にバトルを行う！」


白夜「攻撃力が遊斗のモンスターより上回った…このままじゃ…遊斗が押し負けてしまう…」



カオス「消えて無くなれ！！遊斗！」


遊斗「それは……どうかな」

カオス「何⁉︎」


遊斗「俺は速攻魔法[結束されし絆]発動！相手モンスターがバトルフェイズ中に効果を発動した時、墓地のモンスターを除外し、そのモンスターの攻撃力と効果を得る！俺は、[バーニングヘッド・ドラゴン]を除外！」


ドラゴンデスティニー
攻撃力10499→12999



カオス「攻撃力では俺の方が上回って…はっ⁉︎まさか…」


遊斗「そうだ！[バーニングヘッド・ドラゴン]は戦闘を行うモンスターの効果を無効にする！よって攻撃力は元に戻る！」


ドラゴンルシフェル
攻撃力17998→3000


カオス「あ…」


遊斗「行け！[ドラゴンデスティニー]！希望のデスティニーバーストー！！！」


カオス「うわぁぁぁ！！このカオスが…全てが…終わる…の…か…」LP1→0







白夜「遊斗…が勝った…全てが終わった……」


遊斗「あぁ…勝ったんだな…」


雪菜「遊斗…」


遊斗「雪菜…お前にも迷惑をかけちまったな…」

雪菜「大丈夫よ…私なら…」




カオス「くっ…体から力が…抜けて行く…」



カオスが倒れ、闇のオーラが消えた


白夜「カオスの体から…闇の力はもう感じない…」

遊斗「池島は、秀代は…どうなったんだ」


白戸「多分…現実世界に戻っているはずだ…カオスの被害者全員がな」

遊斗「よかった……うわっ！」




いきなり地面が揺れ始める


白夜「な、何だいきなり！」

白戸「みんな！一旦外まで逃げるぞ！」

遊斗「待て！カオスも連れて行く」

白夜「聞きたい事もいっぱいあるしな」

遊斗達はカオスを連れて行き外へ脱出した






白夜「な、何だ！あれは⁉︎」


雪菜「何よ…あれ…」




暗い空に真っ黒で巨大な穴が開いている

遊斗「あれ…何なんだ⁉︎」


すると地上のあらゆるものが巨大な穴へと吸い込まれていく


白戸「次元の穴が開いてしまったようだ…」

遊斗「こんな所で終わってしまうのかよ…」


第56話終わり