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遊☆戯☆王V☆S(ファイブスター)/Episode06:黒羽 凛 作:カズ

ベスト4が懸かった大事なデュエル。そのデュエルで遊弥と当たることになったのは、1年生で唯一ここまで勝ち上がってきた、1ー4の黒羽 凛(くろば りん)だった。彼女の特徴は、少し両側がはねてる銀色の髪と、少し垂れ目なトコだ。それが彼女を上品な女性のように見せている。
「はじめまして、俺、藤堂 遊弥。よろしく。えっと…」
「黒羽 凛です。今日はよろしくお願いします、藤堂先輩。」
遊弥は握手を交わした瞬間に分かった。このデュエリストは今までとは違うと。それは紅葉とのデュエルでも同じことを思ったことだが、彼女には、紅葉をも凌ぐオーラを感じたのだ。
一方で彼女も、遊弥と同じことを思っていた。そして、久しぶりに楽しめそうだと。
お互いに持ち場にスタンバイする。そして、デュエル開始の宣言が出された。
「「デュエル!!」」

YUMI→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 魔法、罠ゾーン:0 Pゾーン:0
RIN→LP:4000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 魔法、罠ゾーン:0 Pゾーン:0

今回のデュエルでは、1回戦と異なり、ライフポイントを4000からスタートすることになっている。何でも時間の短縮だそうだが、確か本番の大会でもライフポイントは4000からだったし、そこんところを考慮してんのかな?
先攻は凛からだ。果たして、どんなデッキを使ってくるのか…
「私は手札から永続魔法、「黒い旋風」を発動!」
どうやらBF(ブラックフェザー)デッキのようだ。しかも初手から握っていたとは、かなりデッキに好かれているようだ。

*黒い旋風 (永続魔法)
①:自分フィールドに「BF」モンスターが召喚された時にこの効果を発動できる。そのモンスターより低い攻撃力を持つ「BF」モンスター1体をデッキから手札に加える。

「行きます!私は「BF-蒼炎のシュラ」を召喚!そして黒い旋風の効果で、「BF-月影のカルート」を手札に加えます。更にこのカードは、自分フィールドに「BF」が存在する時、手札から特殊召喚できます!私は「BF-黒槍のブラスト」を特殊召喚!」
凛のブラックフェザーデッキは、一度回り出したら本当に止まらなくなるのだ。このデッキは、一度にたくさんのBFモンスターを並べ、そこから強力なシンクロモンスターへと繋ぐのが主な戦術だ。だが彼女の場にはチューナーモンスターがおらず、レベル4のBFが2体並んでいる。何をするつもりなのか…
「私はレベル4の、蒼炎のシュラと黒槍のブラストの2体で、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ、ランク4!「BF-エクシーズ・ウィング」!」
なんと、シンクロではなくエクシーズ召喚をしてきた。エクシーズ召喚とは、同じレベルのモンスターを2体以上並べることで可能となる召喚方法だ。シンクロとは異なり、チューナーも必要とせず、同じレベルであれば、どんなモンスターだってエクシーズ召喚の素材にできる。ただしこのエクシーズ召喚にも、多少の制限はある。例えば、「BF-エクシーズ・ウィング」は、闇属性かつレベル4のモンスターを2体並べなければならない。まあ、凛のデッキにとっては問題ないが。

*BF-蒼炎のシュラ(Lv4 闇属性)
鳥獣族/効果
ATK:1800 DEF:1200
①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。デッキから攻撃力1500以下の「BF」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

*BF-月影のカルート(Lv3 闇属性)
鳥獣族/効果
ATK:1400 DEF:1000
①:自分の「BF」モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。そのモンスターの攻撃力は、1400ポイントアップする。

*BF-黒槍のブラスト(Lv4 闇属性)
鳥獣族/効果
ATK:1700 DEF:800
①:自分フィールドに「BF-黒槍のブラスト」以外の 「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

*BF-エクシーズ・ウィング(オリカ)(ランク4 闇属性)
鳥獣族/エクシーズ/効果
ATK:2200 DEF:1600
闇属性レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除くことで、自分のデッキから攻撃力2000以下の「BF」モンスター1体を手札に加える。この効果を使ったターン、自分は特殊召喚できない。②:X素材のないこのカードが破壊された場合、自分の墓地から「BF」カードを2枚まで選択し、手札に加える。

そして、エクシーズモンスターにはレベルの代わりに「ランク」というものが存在する。レベルを持たない≠レベル0であり、エクシーズモンスターは、レベルを対象とするカードには強いのだ。まあ、エクシーズモンスターにレベルを持たせるカードも存在するのだが、ここでは触れないでおこう。
最初から飛ばしすぎではないかと思うが、これがブラックフェザーデッキの戦い方だ。そしてエクシーズ・ウィングの効果を使い、デッキから「BF-暁のシロッコ」を手札に加えた。
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです。」
あれだけ派手な動きをしたにも関わらず、彼女の手札は2枚しか減っていない。やはり彼女のデッキ、相当強い。
次は遊弥のターンだが、どう動くのか…
「俺のターン、ドロー!」

遊弥のデッキ、「スターダスト」デッキも、ブラックフェザーほどではないが、手札次第で一度に複数のモンスターを並べられるようになっている。今回のデッキは、その展開力を強化したというが…
「俺は、スケール2の「スターダスト・ソルジャー」と、スケール8の「スターダスト・エンジェル」で、ペンデュラムスケールをセッティング!」
なんと、遊弥は今までのデュエルで使わなかった、「ペンデュラム召喚」をやるつもりのようだ。ペンデュラム召喚とは、ペンデュラムゾーンと呼ばれる場所に2枚のペンデュラムカードを置き、その2体のペンデュラムスケールの間にある数値のレベルを持つモンスターをリリースなしで召喚できる、マジックのような召喚法だ。今回セッティングされたスターダスト・ソルジャーとスターダスト・エンジェルのPゾーンは、それぞれ2と8。
「これで、レベル3から7までのモンスターが一度に召喚可能!ペンデュラム召喚!現れよ、俺の仲間達!」
このペンデュラム召喚で、遊弥はレベル5の「スターダスト・ヒーロー」とレベル3のチューナーモンスター、「スターダスト・サモナー」を呼び出した。

*スターダスト・ソルジャー(Lv4 風属性)
戦士族/ペンデュラム/チューナー/効果
ATK:900 DEF:900 Pスケール 青:2 赤:2
・P効果
①:自分のターン終了時、Pゾーンのこのカードを破壊することで、デッキから「スターダスト」Pモンスター1体を手札に加えることができる。②:このカードがPゾーンにある限り、自分は「スターダスト」または「シンクロン」モンスターしかP召喚できない。
・M効果
①:このカードをS召喚の素材とする場合、自分は「スターダスト」SモンスターしかS召喚できない。②:このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、自分のPゾーンのカード1枚を選択し、守備表示で特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したPモンスターは、ターン終了時にPゾーンに戻る。


*スターダスト・エンジェル(オリカ)(Lv6 風属性)
天使族/ペンデュラム/効果
ATK:2300 DEF:1500 Pスケール 青:8 赤:8
・P効果
①:自分フィールドに存在するSモンスター1体を選択して発動できる。選択されたSモンスターのレベルを、ターン終了時まで任意の数値にできる。②:もう片方のPゾーンに「スターダスト」カード、または「シンクロン」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。
・M効果
①:このカードは、自分フィールドに存在するレベル4以下の「スターダスト」モンスター1体をリリースして、手札から特殊召喚できる。②:1ターンに1度、このカードの攻撃力を相手ターン終了時まで半分にすることで、手札からレベル4以下の「スターダスト」または「シンクロン」モンスター1体を特殊召喚する。


*スターダスト・ヒーロー(オリカ)(Lv5 風属性)
戦士族/効果
ATK:2000 DEF:1200
①:このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからレベル4以下の「スターダスト」モンスター1体を特殊召喚する。


一気に2体のモンスターを並べることに成功した。
「俺はレベル5のスターダスト・ヒーローに、レベル3のスターダスト・サモナーをチューニング!天空より飛来せし竜よ、白銀の翼を翻し、今ここに舞い降りよ!シンクロ召喚!現れよ、スターダスト・ドラゴン!」
1ターン目から、いきなりエースモンスターであるスターダスト・ドラゴンを召喚することに成功した。だが、これで終わりではない。
「更に俺は、ルミナス・シンクロンを通常召喚!レベル8のスターダスト・ドラゴンに、レベル2のルミナス・シンクロンをチューニング!」
これで彼は、さらなるシンクロ召喚を決め、スターダスト・シャイニー・ドラゴンのシンクロ召喚に成功した。
「そして俺は、スターダスト・シャイニー・ドラゴンの効果で、自身の攻撃力を1000ポイントアップさせる!」
元々の攻撃力、3300に1000ポイントの数値が加われば、攻撃力4300となり、大きく相手のライフポイントを削れるのだ。
「バトルだ!シャイニー・ドラゴンで、BF-エクシーズ・ウィングに攻撃!シャイニング・ソニック!」
「くっ…!私は手札の月影のカルートの効果発動!エクシーズ・ウィングの攻撃力を1400ポイントアップさせる!」
これでエクシーズ・ウィングの攻撃力は3600となったが、シャイニー・ドラゴンの4300を越えられず、破壊されダメージを受けてしまった。
「うわぁっ!」RIN→LP:4000→3300
もしカルートの効果を使っていなければ、2100のダメージを受け、ライフポイントが半分を切るところだった。
「ちぇっ…俺はこれでターンエンド!」

YUMI→LP:4000 手札:1 デッキ:34 Mゾーン:1 魔法、罠ゾーン:0 Pゾーン:2
RIN→LP:3300 手札:2 デッキ:33 Mゾーン:0 魔法、罠ゾーン:2 Pゾーン:0

「私のターン…ドロー!」
手札は3枚。ここからどう展開してくるのか。
「私は、手札から「BF-暁のシロッコ」を召喚!このカードは、相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターがいない時、リリースなしで召喚できる!」前のターン、モンスター効果で加えたのがここで活きた。そして黒い旋風の効果で、「BF-疾風のゲイル」を手札に加えた。
「更に、「BF-疾風のゲイル」は、自分フィールドに他のBFがいる時、手札から特殊召喚できる!」

*BF-暁のシロッコ(Lv5 闇属性)
鳥獣族/効果
ATK:2000 DEF:900
①:相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードはリリースなしで通常召喚できる。②:1ターンに1度、自分メインフェイズ1に、自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのモンスター以外の「BF」モンスターの攻撃力の合計分アップする。この効果を発動するターン、対象のモンスターしか攻撃できない。

*BF-疾風のゲイル(Lv3 闇属性)
鳥獣族/チューナー/効果
ATK:1300 DEF:400
①:自分フィールドに「BF-疾風のゲイル」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力、守備力を半分にする。

「疾風のゲイルの効果発動!シャイニー・ドラゴンの攻撃力を半分にする!」
これで、4300あった攻撃力が一気に2150まで下がってしまった。だが、まだ攻撃力2000と1300では、破壊することは出来ないが…
「更に私は、暁のシロッコの効果を発動し、自身の攻撃力を、疾風のゲイルに加える!」
これで疾風のゲイルの攻撃力が、3300まで上昇した。遊弥の場に伏せカードはない。彼女は余裕の表情で攻撃宣言をした。
「私は、疾風のゲイルでスターダスト・シャイニー・ドラゴンを攻撃!ブラック・スクラッチ!」
この攻撃が通ってしまい、召喚したシャイニー・ドラゴンが早くも破壊されてしまった。
「何⁈ぐっ…うわぁぁ〜っ!!」
YUMI→LP:4000→2850

デュエルが開始してから計3ターン、この超短期間で、彼女は遊弥を追い詰め始めているのだ。だが、彼女のターンはまだ終わっていない。
「私は、レベル5の暁のシロッコに、レベル3の疾風のゲイルをチューニング!悲しき運命を背負いし黒きドラゴンよ、大いなるその翼で、光を覆い尽くせ!シンクロ召喚!出でよ、「ブラックフェザー・ドラゴン」!」

*ブラックフェザー・ドラゴン(Lv8 闇属性)
ドラゴン族/シンクロ/効果
ATK:2800 DEF:1600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分がカードの効果によってダメージを受ける場合、代わりにこのカードに黒羽カウンターを1つ置く。このカードの攻撃力は、このカードに乗っている黒羽カウンターの数×700ポイントダウンする。また、1ターンに1度、このカードに乗っている黒羽カウンターを全て取り除くことで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのカードの攻撃力を取り除いた黒羽カウンターの数×700ポイントダウンし、ダウンした数値分のダメージを相手ライフに与える。


ついに出た。彼女のエースモンスター、ブラックフェザー・ドラゴン。
だが、このモンスターを召喚した途端、彼女に異変が起こった。まず、彼女から今まで見たことのない、黒いオーラが溢れ出したこと。次に、特徴的だった銀色の髪は真っ黒に染まり、垂れ目も、ツリ目へと変化した。また、彼女の顔にも変化が見られた。ブラックフェザー・ドラゴンの羽に見られる赤い部分、それと似たものが、いくつか顔に現れたのだ。
(一体何が起こってるんだ⁈)
遊弥だけでなく、この場にいた誰もがそう思った。
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです。さあ、封印竜の力を見せてあげますわ!」

〜現在の状況〜
YUMI→LP:2850 手札:1 デッキ:34 Mゾーン:0 魔法、罠ゾーン:0 Pゾーン:2
RIN→LP:3300 手札:1 デッキ:31 Mゾーン:1 魔法、罠ゾーン:3 Pゾーン:0


次回、Epsode07:同調(シンクロナイズ)

*今回のデュエルで、Pゾーンを新たに追加し、モンスターゾーンをMゾーンへと表記変更しました。
あと「封印竜」という単語が出てきましたが、この意味は後々明らかになります。
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ター坊
凛ちゃんはエクシーズ込みのオリジナルBFですか…。それに容姿が変わるなんて封印竜とは一体? (2015-06-27 20:46)

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