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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第三話 凡人だけど

第三話 凡人だけど 作:海馬マジック

オレは天賀山 玄。
親父は海馬コーポレーション社長 海馬瀬人直属の部下 磯野。

サテライトで暮らすことになったオレは前の名前、磯野 玄を捨てた。
自分を天賀山 玄と名乗るようになった。

10年ほど経ち、シティとサテライトは繋がった。
海馬コーポレーションに戻ることができたオレは、海馬コーポレーションを敵視するシュレイダー社の秘密を探るため今、WTGPに参加するための準備をしている。

ひとまず、仮だがタッグは組めた。
後でモクバ社長に報告しないとな。


オレはふと顔を上げた。
巨大なポスターが貼られていた。ニューキング 不動遊星のポスター。
ポスターの中でDホイールに乗っている。


オレには私事で復讐したい奴らがいる。


あれは2年前ぐらいだったろうか。


誘拐されてサテライトまで連れてこられたオレを救ってくれたデュエルギャングのリーダー 健次さんはあるデュエルギャングの連中に殺された。

奴らは健次さんのチームのアジトに乗り込み、強制的にデュエルをしかけてきた。

デュエルで負けた健次さんとその仲間たちのデュエルディスクは爆破された。
しかし、健次さんは雨のなかの買い物から帰って来たばかりの状態だったので身体中がびしょぬれだった。
しかも、近くに電圧盤があったせいで、健次さんの身体に高電流が流れた。
健次さんは帰らぬ人となった...。


デュエルをしかけてきた奴ら...つまりオレの復讐相手。
チーム・サティスファクション。

リーダーの鬼柳 京介、ジャック・アトラス、クロウ・ホーガン、そして不動遊星...。


恩人を殺された恨み...いつかはらさせてもらう。




  ◇  ◇  ◇



空は青く、海も青い。そして僕の着ている制服も青い...。

デュエルアカデミアの屋上で僕はシティとサテライトを眺めていた。


僕は凡田(ぼんだ)平太郎(へいたろう)。
家は金持ちというわけではないが、かといって貧しくもない。
シティ沿岸部に住んでいる平凡なデュエルアカデミア生徒である。

名前の通り性格も凡人だ。
周りよりもパッとしない僕の将来の夢は平和に平凡に生きること。

こんな感じなので僕に彼女はいない。
友達も...いない。


暇だなー。デュエルでも見に行くかな。
僕は屋上を後にした。




  ◇  ◇  ◇



デュエルスペースに来てみると、まばらにデュエルアカデミアの生徒がいた。
誰かがデュエルしているようだ。


海野「オーッホッホッホ!私は『超古深海王シーラカンス』で直接攻撃ですの!」

モブ「うわぁぁぁーーー!!」


あ。敗北の瞬間に来ちゃったようだ。


海野「庶民のデュエルはつまらないですわ。もっと楽しめる相手はいませんの?」


あの生徒は海野財閥の令嬢 海野(うみの)幸子(ゆきこ)。
別のクラスで社交デュエルを学んでいるんじゃなかったっけ?
なんでここにいるんだろう...。

すると、観戦していたデュエルアカデミア生徒達のヒソヒソ話が聞こえてきた。


モブ1「海野さん、最近よくここに来てデュエルするようになったな...」

モブ2「ああ。暇を潰す相手を探してるんだろ。勝負を申し込まれたら断れねぇよ...なんたって海野財閥の令嬢だもんな」

モブ3「まったく迷惑なこった。デュエルスペースを使う事ができねぇじゃんか」


皆、海野に対して迷惑しているらしい。


海野「私を満足させてくれるデュエリストはいないのですこと?今日はあと1人とデュエルをしたら帰りますわ!」


新しいデュエリストを探すみたいだ...。


海野「そこのアナタ!私とデュエルするのよ!」

皆の視線がこっちに刺さる。

...え?僕?
参ったな...。


海野「グズグズしないでこっちにいらっしゃい!」

凡田「...はい」


僕は渋々海野の方に向かった。


海野「いかにも庶民らしい人ですわね。顔がパッとしないですわ」

...ム!いくら言ってることが本当だとしても、その言葉は聞きたくない。


海野「庶民!私を少しは楽しませてみなさい!」

凡田「できる限りは...」




「「デュエル!!」」



■海野 先行
LP4000

■凡田 後行
LP4000




・1ターン目・


海野「先行は私ですの。ドローよ!」

●海野 手札5→6


海野「このフィールドを私の舞台に染め上げて見せますわ!フィールド魔法『伝説の都 アトランティス』を発動ですわ!」



〇『伝説の都 アトランティス』
フィールド魔法

◎このカードのカード名は「海」として扱う。手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。 



フィールドが海底神殿となった。

凡田「う...いきなり。弱ったな...」


海野「『伝説の都 アトランティス』の効果で手札の『ジェノサイドキングサーモン』はレベル4になりますわ!『ジェノサイドキングサーモン』をノーリリースで召喚よ!」



〇『ジェノサイドキングサーモン』 水属性
✪5
【魚族】
攻2400/守1000

○暗黒海の主として恐れられている巨大なシャケ。その卵は暗黒界一の美味として知られている。



●『ジェノサイドキングサーモン』✪5→4 攻2400→2600 守1000→1200



身体のあちこちがとがっている巨大魚が現れた。
いきなりデメリットなしの攻撃力2600のモンスター!?
うう...勘弁してくれ。
サーモンはおすしの中でも僕が好きなものなんだよぉ!


海野「私はカードを2枚伏せるわ。ターンエンド」



海野 LP4000
手札2
■『ジェノサイドキングサーモン』
□セットカード2
◇『伝説の都 アトランティス』




・2ターン目・


凡田「僕のターン。ドロー」

●凡田 手札5→6


あっちに比べたら平凡な手札かもね...。

凡田「僕は『グリーン・ガジェット』を召喚」



〇『グリーン・ガジェット』 地属性
✪4
【機械族・効果】
攻1400/守600

◎このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「レッド・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。



凡田「効果により、デッキから『レッド・ガジェット』を手札に加えさせてもらうよ。そして永続魔法『機甲部隊の最前線』を発動」



〇『機甲部隊の最前線』
永続魔法

◎機械族モンスターが戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られた時、そのモンスターより攻撃力の低い、同じ属性の機械族モンスター1体を自分のデッキから特殊召喚する事ができる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。



凡田「僕は装備魔法『流星の弓―シール』を発動。『グリーン・ガジェット』に装備」



〇『流星の弓―シール』
装備魔法

◎装備モンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする。装備モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。



凡田「『流星の弓―シール』の効果で『グリーン・ガジェット』の攻撃力は1000ポイントダウン。装備モンスターの『グリーン・ガジェット』は相手プレイヤーに直接攻撃できるようになったよ」


●『グリーン・ガジェット』攻1400→400



海野「ハ!それがどうしたといいますの?たかが攻撃力400の直接攻撃なんて痛くもかゆくもありませんわ!」

凡田「僕の目的はこれだよ。魔法カード『機械複製術』を発動」



〇『機械複製術』
通常魔法

◎自分フィールド上に表側表示で存在する攻撃力500以下の機械族モンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターと同名モンスターを2体まで自分のデッキから特殊召喚する。



凡田「僕のフィールドの攻撃力400の『グリーン・ガジェット』を選択。僕のデッキから新たな仲間を呼び出すよ。『グリーン・ガジェット』2体を守備表示で特殊召喚」

海野「そんな手が!」

凡田「僕は『グリーン・ガジェット』の効果を発動。デッキから『レッド・ガジェット』2体を手札に加える」


海野「う...手札が一気に5枚になりましたわ」

凡田「でも、君の『ジェノサイドキングサーモン』に勝てる攻撃力を持ったモンスターはいないですから...。とにかく、『流星の弓―シール』を装備した『グリーン・ガジェット』で直接攻撃します」


海野「痛!」


●海野 LP4000→3600



凡田「カードを1枚セットしターンエンドです」


モブ1「アイツ中々すごくね?」

モブ2「ああ。あそこまで手早く展開するなんてスゲーよな?」


海野「(ギャラリーがうるさくなってきたわね...。皆の目を引き付けるなんて、この庶民タダ者じゃないわ!)」



凡田 LP4000
手札4
■『グリーン・ガジェット』『グリーン・ガジェット』『グリーン・ガジェット』
□セットカード1『機甲部隊の最前線』『流星の弓―シール』
◇『伝説の都 アトランティス』




・3ターン目・


海野「私のターン!ドローよ」

●海野 手札2→3


海野「中々面白いデュエルタクティクスを持っているようね。でも、私だって!『ヒゲアンコウ』を召喚ですわ!」



〇『ヒゲアンコウ』 水属性
✪4
【魚族・効果】
攻1500/守1600

◎水属性モンスターを生け贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。



●『ヒゲアンコウ』✪4→3 攻1500→1700 守1600→1800



海野「バトル!すなわち戦闘!『ヒゲアンコウ』で装備モンスターに攻撃!」

凡田「そうはさせない!罠カード『聖なるバリア―ミラーフォース―』!」



〇『聖なるバリア―ミラーフォース―』
通常罠

◎相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。



攻撃した魚はダブルで閃光の餌食となった。

海野「残念ですわね!罠カード発動!『激流蘇生』!」



〇『激流蘇生』
通常罠

◎自分フィールド上の水属性モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。その時に破壊され、フィールド上から自分の墓地へ送られたモンスターを全て特殊召喚し、特殊召喚したモンスターの数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。「激流蘇生」は1ターンに1枚しか発動できない。



海野「『激流蘇生』の効果で、私の召使いを復活させるわ!戻ってきなさい!」

巨大シャケとアンコウがフィールドに戻って来た。


凡田「...通用しなかった!」

海野「あらあら。庶民はこれで終わりだと思いまして?『激流蘇生』で復活した私の召使いの数1体につき、庶民のライフを500削り取りますのよ。すなわち1000ダメージ!」

凡田「追加効果か!」


●凡田 LP4000→3000



海野「オーッホッホッホ!攻撃続行ですわ!『ジェノサイドキングサーモン』!かまわず攻撃なさい!」


●『ジェノサイドキングサーモン』攻2600→『グリーン・ガジェット』攻400〝破壊〟



凡田「ぐあぁっ...!」


●凡田 LP3000→800



海野「蹂躙してあげますわ!『ヒゲアンコウ』!」


●『ヒゲアンコウ』攻1700→『グリーン・ガジェット』守600〝破壊〟



凡田「僕はこの瞬間、『機甲部隊の最前線』の効果を使用するよ。戦闘破壊された『グリーン・ガジェット』より攻撃力の低く、同じ属性を持つ『スクラップ・リサイクラー』を僕のデッキから特殊召喚!守備表示」



〇『スクラップ・リサイクラー』 地属性
✪3
【機械族・効果】
攻900/守1200

◎このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから機械族モンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。1ターンに1度、自分の墓地に存在する機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻す事で、自分のデッキからカードを1枚ドローする。



海野「人海戦術で対抗するつもりですの?だったらこっちは壁を蹴散らすまでよ!」

凡田「僕は特殊召喚された『スクラップ・リサイクラー』の効果を使うよ。デッキから『マシンナーズ・フォートレス』を墓地に送る」


海野「勝手にしなさい!私はターンエンドを宣言しますわ」



海野 LP4000
手札2
■『ジェノサイドキングサーモン』『ヒゲアンコウ』
□セットカード1
◇『伝説の都 アトランティス』



・4ターン目・


凡田「調子が出てきた。僕のターン。ドロー」

●凡田 手札4→5


凡田「僕は早速、墓地の『マシンナーズ・フォートレス』の効果を使おうかな」



〇『マシンナーズ・フォートレス』 地属性
✪7
【機械族・効果】
攻2500/守1600

◎このカードは手札の機械族モンスターをレベルの合計が8以上になるように捨てて、手札または墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードが相手の効果モンスターの効果の対象になった時、相手の手札を確認して1枚捨てる。



凡田「手札の『レッド・ガジェット』2枚を捨てて、墓地から特殊召喚!」

海野「墓地からですの!?」


要塞のように巨大なロボットが騒音を立てて現れた。
男心をくすぐるカッコ良さだ。


凡田「僕はここで『スクラップ・リサイクラー』の効果も使う。墓地の機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻しデッキから1枚ドローできる。墓地の『レッド・ガジェット』と『グリーン・ガジェット』をデッキに戻して僕はデッキから1枚ドローする」


海野「(中々減らない手札ね...)」


凡田「僕は『レッド・ガジェット』を召喚。効果でデッキから『イエロー・ガジェット』を手札に」



〇『レッド・ガジェット』 地属性
✪4
【機械族・効果】
攻1300/守1500

◎このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「イエロー・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。



モブ1「おい。アイツのフィールドもう4体も揃っているぜ」

モブ2「すさまじい展開力だよ」


凡田「バトルフェイズに移行するよ。『マシンナーズ・フォートレス』で『ヒゲアンコウ』に攻撃!」

海野「甘いわ!罠カード『フィッシャー・チャージ』を発動!私は『ヒゲアンコウ』をリリースしてあなたの『マシンナーズ・フォートレス』を破壊!」


●『マシンナーズ・フォートレス』〝破壊〟


凡田「そんなぁ」

海野「そして私は1枚ドローですわ」



〇『フィッシャー・チャージ』
通常罠

◎自分フィールド上に存在する魚族モンスター1体をリリースして発動する。フィールド上のカード1枚を破壊し、自分のデッキからカードを1枚ドローする。



海野「オーッホッホッホ!私のモンスターに勝とうなんて三世紀早いですわ!」


凡田「僕はカードを2枚伏せ、ターンエンド」



凡田 LP800
手札2
■『グリーン・ガジェット』『スクラップ・リサイクラー』『レッド・ガジェット』
□セットカード2『機甲部隊の最前線』
◇『伝説の都 アトランティス』




・5ターン目・


海野「私のターン。ドローよ!」

●海野 手札3→4


海野「あらまあ。大物を引けましたわ。アトランティスの効果で手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる」


モブ1「やべぇ、くるぞ!」

モブ2「ああ。あのモンスターが...」


〝ゴゴゴ...〟


海野「庶民にも分かるはずよ。このモンスターのすごさを...。『ジェノサイドキングサーモン』をリリース!出てきなさい!『超古深海王シーラカンス』!!」


〝ドォーンッ〟


海底からキングサーモン以上の大きさを持った巨大な魚が現れた。


凡田「生きた化石“シーラカンス”!」

海野「そうよ。庶民。よく知っているわね」



〇『超古深海王シーラカンス』 水属性
✪7
【魚族・効果】
攻2800/守2200

◎手札を1枚捨てる。1ターンに1度だけ、デッキからレベル4以下の魚族モンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。このカードの効果で特殊召喚されたモンスターは攻撃宣言をする事ができず、効果は無効化される。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった場合、自分フィールド上の魚族モンスター1体を生け贄に捧げる事でその効果を無効にし破壊する。



海野「フィールド魔法効果で攻撃力3000よ!」

●『超古深海王シーラカンス』✪7→6 攻2800→3000 守2200→2400


モブ1「攻撃力3000だって!」

モブ2「リリース1体でそんなのアリかよ」

モブ3「待て待て。このカードの性能はこれからだぞ」


海野「オーッホッホッホッ!このモンスターのすごさを見せてあげますわ!『超古深海王シーラカンス』の効果発動!手札1枚を捨てますの。そうすることにより、デッキから可能な限りレベル4以下の魚族モンスターを特殊召喚できますわ!」


凡田「強烈だ...」


海野「私はデッキから『竜宮の白タウナギ』、『フィッシュボーグ―アーチャー』、『オーシャンズ・オーパー』、『ヒゲアンコウ』を特殊召喚!私の召使いですの!」



〇『竜宮の白タウナギ』 水属性
✪4
【魚族・チューナー・効果】
攻1700/守1200

◎このカードをシンクロ素材とする場合、他のシンクロ素材モンスターは全て魚族モンスターでなければならない。



〇『フィッシュボーグ―アーチャー』 水属性
✪3
【魚族・チューナー・効果】
攻300/守300

◎このカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。さらに、この効果で特殊召喚したターンのバトルフェイズ開始時に水属性以外の自分フィールド上のモンスターを全て破壊する。「フィッシュボーグ-アーチャー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。



〇『オーシャンズ・オーパー』 水属性
✪3
【魚族・効果】
攻1500/守1200

◎このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。このカードが戦闘によって破壊された場合、自分のデッキから「サウザンド・アイズ・フィッシュ」または「マザー・ブレイン」1体を手札に加える。



●『竜宮の白タウナギ』✪4→3 攻1700→1900 守1200→1400
●『フィッシュボーグ―アーチャー』✪3→2 攻300→500 守300→500
●『オーシャンズ・オーパー』✪3→2 攻1500→1700 守1200→1400
●『ヒゲアンコウ』✪4→3 攻1500→1700 守1600→1800


凡田「うわ...いくらなんでもそれは勘弁!」


海野「私はレベル2『オーシャンズ・オーパー』とレベル3『ヒゲアンコウ』に、レベル2『フィッシュボーグ―アーチャー』をチューニング!」


モブ1「シンクロ召喚だ!」


海野「庶民と富豪の違いを教えてあげますわ!シンクロ召喚!『氷結界の龍 グングニール』!!」


今度はシンクロモンスター!



〇『氷結界の龍 グングニール』 水属性
✪7
【ドラゴン族・シンクロ・効果】
攻2500/守1700

◎チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
手札を2枚まで墓地へ捨て、捨てた数だけ相手フィールド上に存在するカードを選択して発動する。選択したカードを破壊する。この効果は1ターンに1度しか使用できない。



●『氷結界の龍 グングニール』✪7→6 攻2500→2700 守1700→1900


海野「グングニールの効果を使いますわ!手札1枚を捨て、『スクラップ・リサイクラー』を破壊!」


●『スクラップ・リサイクラー』〝破壊〟


凡田「うわわ...」


海野「まだ終わりませんわ!手札から『サイレント・アングラー』を特殊召喚!」



〇『サイレント・アングラー』 水属性
✪4
【魚族・効果】
攻800/守1400

◎自分フィールド上に水属性モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。このターン自分は手札からモンスターを特殊召喚できない。



●『サイレント・アングラー』✪4→3 攻800→1000 守1400→1600

またアンコウか...。
そして、またシンクロ!?


海野「私はレベル3『サイレント・アングラー』に、レベル3『竜宮の白タウナギ』をチューニング!」


モブ1「マジかよ。またシンクロ召喚だ!」

モブ2「やばすぎだろぉ!」


海野「シンクロ召喚!『氷結界の虎王 ドゥローレン』!」



〇『氷結界の虎王 ドゥローレン』 水属性
✪6
【獣族・シンクロ・効果】
攻2000/守1400

◎チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカードを任意の枚数手札に戻すことができる。このカードの攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで、この効果で手札に戻したカードの枚数×500ポイントアップする。



●『氷結界の虎王 ドゥローレン』✪6→5 攻2000→2200 守1400→1600


海野「私はドゥローレンの効果を発動!私のフィールドのアトランティスを手札に戻し、ドゥローレンの攻撃力をこのターン、500ポイントアップ!」


●『氷結界の虎王 ドゥローレン』攻2000→2500


海野「そしてアトランティスを再配置。攻撃力・守備力200アップ!」


●『氷結界の虎王 ドゥローレン』✪6→5 攻2500→2700 守1400→1600
●『氷結界の龍 グングニール』✪7→6 攻2500→2700 守1700→1900
●『超古深海王シーラカンス』✪7→6 攻2800→3000 守2200→2400


モブ1「攻撃力2700以上のモンスターが3体も!?」

モブ2「あいつ...終わったな」

モブ3「ここまで計算して、シーラカンスの効果で出すモンスターを決めていたなんて...」


海野「オーッホッホッホ!庶民!中々楽しいデュエルでしたわ。ですが私を倒すことはできなかった...所詮は庶民だったということね!『超古深海王シーラカンス』で『レッド・ガジェット』を攻撃!!」


僕はまだ終わらない...。

凡田「罠カード『和睦の使者』を発動!」



〇『和睦の使者』
通常罠

◎このターン、相手モンスターから受ける全ての戦闘ダメージは0になり、自分のモンスターは戦闘では破壊されない。



凡田「このターン、僕が受ける全ての戦闘ダメージは0となり、僕のモンスターは戦闘では破壊されない」


海野「...な!まあいいわ。次のターンで決めさせてもらうわ。ターンエンド!」


●『氷結界の虎王 ドゥローレン』攻2700→2200

モブ1「おい。アイツ凌いだぞ」

モブ2「ギリギリな」



海野 LP4000
手札0
■『超古深海王シーラカンス』『氷結界の龍 グングニール』『氷結界の虎王 ドゥローレン』
◇『伝説の都 アトランティス』




・6ターン目・


アレ...?勝つ気なんてなかったのに...。
なんで今は無性に勝ちたいと思っているんだろう?

凡田「僕のターン。ドロー」

●凡田 手札2→3


...そうか。
デュエルするならば勝ちたいと皆思うか...。

カードが答えてくれた時はなおさら...。


海野「(庶民の表情が変わった...。何か良いカードを引いたの?)」


凡田「僕のフィールドの『グリーン・ガジェット』、『レッド・ガジェット』をリリース。『古代の機械巨竜』を召喚!!」


歯車の音がせわしなく動く。
空から機械でできた翼竜が出現した。



〇『古代の機械巨竜』 地属性
✪8
【機械族・効果】
攻3000/守2000

◎このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。以下のモンスターを生け贄にして生け贄召喚した場合、このカードはそれぞれの効果を得る。●グリーン・ガジェット:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。●レッド・ガジェット:相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手ライフに400ポイントダメージを与える。●イエロー・ガジェット:戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、相手ライフに600ポイントダメージを与える。



モブ1「でけぇ!」

モブ2「今日はなんかやたらと巨大モンスターがでるよな?」

モブ3「攻撃力3000だ!」


凡田「僕は『古代の機械巨竜』で『氷結界の虎王 ドゥローレン』を攻撃!〝ダブルガジェル・コンバット〟!!」

海野「私のライフは残るわよ!」

凡田「伏せられていた速攻魔法『リミッター解除』を発動!『古代の機械巨竜』の攻撃力は2倍になる。よって6000だ!」

海野「なんですって!?」



〇『リミッター解除』
速攻魔法

◎このカード発動時に、自分フィールド上に表側表示で存在する全ての機械族モンスターの攻撃力を倍にする。この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。



●『古代の機械巨竜』攻6000→『氷結界の虎王 ドゥローレン』攻2200〝破壊〟


海野「キャアアアァァァーーー!!!」

●海野 LP3600→0


モブ1「...やべぇよアイツ!海野さんを倒しやがった!!」

モブ2「大逆点だ!」


凡田「...勝ったのか」




凡田 WIN




  ◇  ◇  ◇



海野「きいぃぃ~!!くやしい~!」


凡田「...」


モブ1「...」

モブ2「...」

モブ3「...」


海野「でも、良いデユエルだったわ」

ホッ...。
何が起きるか心配だった。

海野「庶民!そこで私から折り入ってお願いがありますの」

え?何?


海野「あなたのデュエルの腕を見込んで、私の用心棒になって欲しいの」


凡田「用心棒?」

海野「ええ。ここ最近、トップスばかりを狙う凶悪な強盗事件が相次いでいるの。恐ろしくて夜も眠れませんわ。お頼みできる?」

凡田「...え...うん。どうせ暇だし」

海野「ありがとう!これで安心ね」

あ、あのー。そんなに期待しないでね?


こうして親の送金で一人暮らししている僕は住む場所を変えることになった...。



>続く






◆今回の目玉カードのコーナー◆


凡田「アレ...?僕が紹介しないといけないわけ?...じゃ、じゃあコレかな」



『マシンナーズ・フォートレス』



凡田「手札からレベル8以上になるように機械族モンスターを捨てることで、フィールド・墓地から特殊召喚できるんだ。ガジェットとかと組み合わせることで手札にガジェットたちが加わるから、このカードを使う時は彼らと組み合わせることをオススメするよ。あと、このカードは戦闘で破壊されれば、相手のカードを破壊できるし、相手効果モンスターの対象になれば相手の手札を減らすこともできる。使いやすさでは上位にくる機械族モンスターじゃないかな」

海野「ちょっと私のカードは!?」

凡田「う...海野さん!?す...すいません1枚しか紹介できないみたいです...」

海野「なによ!なによ!庶民の分際で!」

凡田「...すいません」






●海馬コーポレーション

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