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HOME > 遊戯王SS一覧 > TURN 27 決闘―机上の黒竜―

TURN 27 決闘―机上の黒竜― 作:Dann

 先攻は黒句から。

 「俺のターン。ふむ……魔法カード《召喚師のスキル》を発動。デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える」
 「……!」
 「俺は《真紅眼の黒竜》を手札に加えるぜ!」
 「《真紅眼》……?」

 黒句の手札にレベル7の通常モンスターが手札に加えられた。

 「俺はモンスターをセット。カードを2枚伏せ、ターンエンド」

――黒句【LP:4000・手札:3・場:伏せモンスター×1、伏せカード×2】


 「私のターン、ドロー」

 葵は引いたカードを確認し、手札に加えた。

 「私は手札の《アームズD(デイ)・T(サーズ)-ブレード》を魔法・罠カードゾーンへ」
 「ほう……そんなカードがあるのか……」
 「公には出回ってないカードですしね。さらに私は《アームズD・W(ウェンズ)-フレイル》を召喚」
 【ATK/1800】

 「召喚に成功した事で効果を発動。デッキから《アームズD》を1体手札に加えます」

 葵は《アームズD・S(サン)-ベイオネット》を手札に加え、デッキをシャッフルした。

 「チェーンは無い」
 「分かりました。なら《フレイル》でセットモンスターを攻撃します」

 黒句の場に伏せられた守備モンスターを葵が指差す。

 「セットモンスター、《メタモルポット》のリバース効果を発動するぜ」
 「っ!」
 「互いに手札を全て捨て、新たにデッキからカードを5枚ドローする」

 二人はデッキからサーチしたモンスターを捨てる事となった。
 《メタモルポット》を戦闘破壊。

 「(……《ブレード》は無事)カードを2枚伏せてターンエンド」

――葵【LP:4000・手札:3・場:フレイル(ATK)、ブレード(魔法・罠).伏せカード×2】


 「俺のターン、ドロー」
 「……」
 「罠カード《正統なる血統》を発動、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する。俺は墓地の《真紅眼の黒竜》を特殊召喚だ」
 【ATK/2400】

 「なるほど、奴はこれを狙ってたわけか……」

 真がサーチした《真紅眼の黒竜》をわざわざ墓地に捨てた戦術に納得した。

 「しかし、《真紅眼》か。だとすると来るのは……」

 「魔法カード《黒炎弾》を発動する。《真紅眼》の攻撃力分のダメージを受けてもらおう」
 「っ!!」

 真紅眼【ATK/2400】
 【LP:4000→1600】

 「一気にライフを削られた……!」
 「このカードを発動した時、俺の《真紅眼》は攻撃ができない」

 「2枚目は無かったのか」
 「いや、そんなに早く終わるのは面白くないだろ……」

 雀夜が真にツッコんだ。

 「俺はカードを1枚伏せてターン終了だ」

――黒句【LP:4000・手札:4・場:真紅眼の黒竜(ATK)―正統なる血統.伏せカード×2】


 「私のターン……この瞬間、場の《ブレード》が変形し、特殊召喚されます」
 【ATK/2400】

 「なるほど、こういう展開方法か……」
 「強力なモンスターを生贄無しで召喚できますが、タイムラグがあるのが欠点です」
 「ほう……」
 「《ブレード》の効果発動。手札を1枚捨てて攻撃力に守備力の半分を加えます。“ナイフ・セパレーション”」
 【DEF/2000】
 【ATK/2400→3400】

 「バトルフェイズ。《ブレード》で《真紅眼の黒竜》を攻撃」

 【ATK/3400 vs ATK/2400】

 「“サーズド・バンブレード”……」

 《真紅眼の黒竜》を戦闘破壊。
 それに伴い《正統なる血統》も破壊された。

 【LP:4000→3000】

 「《フレイル》で直接攻撃」
 「なら罠カードを発動。《蘇りし魂》を発動。自分の墓地から通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚するぜ」
 「っ!」
 【DEF/2000】

 「あんなカードがあるのか……」

 「なら、攻撃は中止です」
 「まあ、当然だな」

 「カードを1枚伏せてターンエンド」

――葵【LP:1600・手札:2・場:ブレード、伏せカード×3】


 「俺のターンだな。罠カード《メタル化・魔法反射装甲》!」
 「《魔法反射装甲》……!?」

 「また懐かしいカードを……」

 雀夜がポツリ呟く。

 「コイツは発動後、攻守共に300アップの装備カードになる。俺は《真紅眼の黒竜》に装備する!」
 【ATK/2400→2700】

 「そして《真紅眼》を攻撃表示に」
 【ATK/2700】

 「ふむ。《真紅眼》で《木曜日》を攻撃だ」
 「も、《木曜日》って……まあ、間違ってませんが……」

 【ATK/2700 vs ATK/2400】

 「《魔法反射装甲》の効果で攻撃対象のモンスターの攻撃力の半分を貰うぜ」

 【ATK/2700→3900】

 「でもダメージを受けるわけには行きません。永続罠《エレクトロ・シールド》を発動します」
 「む?」
 「このカードは自分の場の《アームズD》が攻撃対象となった時、そのモンスターを守備表示にして、バトルを続行させます。この時、そのモンスターは守備力が800ポイントアップ」
 【DEF/2000→2800】

 「まあ結果は変わらないがな」

 【ATK/3900 vs DEF/2800】

 《アームズD・T-ブレード》を戦闘破壊。

 「くっ……」
 「《真紅眼》の攻撃力は元に戻る」
 【ATK/3900→2700】

 「ふむ。カードを2枚伏せてターンエンドだ」

――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】


 「私のターン……《アームズD・F(フライ)-トンファー》を魔法・罠カードゾーンへ」
 「今度は《金曜日》か……」
 「ターンエンドです」

――葵【LP:1600・手札:2・場:フレイル(ATK)、トンファー(魔法・罠).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】


 「何もしない……か。俺のターン。このままバトルだ」

 【ATK/2700 vs ATK/1800】

 「《エレクトロ・シールド》効果で守備表示になります。チェーン発動」
 「お?」
 「罠カード《ウィーク・プロテクション》。その効果で魔法&罠カードゾーンの《トンファー》を変形させ、バトルフェイズを終了させます」
 トンファー【ATK/2400】
 フレイル【DEF/1800→2000】

 「ほう……」
 「まだです。《トンファー》が特殊召喚された時、デッキから《アームズD・S(サタ)-チャクラム》をこのカードに装備します」
 「何っ……」

 葵はデッキから《チャクラム》のカードを取り出し、デッキをシャッフルする。
 取り出されたカードは《トンファー》の装備カードとして魔法&罠カードゾーンに置かれた。

 「《チャクラム》が《トンファー》に装備されている時、攻撃力を400ポイントアップさせます」
 【ATK/2400→2800】

 「ちぃ……ならカードを1枚伏せてターン終了だ」

――黒句【LP:3000・手札:3・場:真紅眼の黒竜(ATK)―蘇りし魂、メタル化・魔法反射装甲(真紅眼の黒竜).伏せカード×2】


 「私のターン。バトル!」
 「……」
 「トンファーで《真紅眼の黒竜》を攻撃!」

 【ATK/2800 vs ATK/2700】

 「罠発動! 《魔法の筒》!」
 「っ! 手札の《アームズO(オールド)・エルドラド》の効果を発動!」
 「お?」
 「このカードは自分が効果ダメージを受ける時、そのダメージを無効にして特殊召喚します」
 「だがチェーン発動だ」
 「え?」
 「《連鎖爆撃》。このカードの発動中に組まれているチェーンの数×400ポイントのダメージを与える!」

 チェーン1.《魔法の筒》
 チェーン2.《アームズO・エルドラド》
 チェーン3.《連鎖爆撃》

 「現在積まれているチェーン数は3。よって1200ダメージだ」
 「うっ……!」
 【LP:1600→400】

 「チェーン2の《エルドラド》を特殊召喚です」
 【ATK/2000】

 「ダメージは通ってないけど、攻撃は止められた……。カードを2枚伏せてターン終了……」

――葵【LP:400・手札:0・場:トンファー(ATK+).エルドラド(ATK)、チャクラム(トンファー).エレクトロ・シールド.伏せカード×2】


 「俺のターン……よし。魔法カード、《黒炎弾》!」
 「……罠発動《オールド・カウンター》」
 「!」
 「自分の場の《アームズO・エルドラド》をリリースして発動。相手がダメージを与えるカードを発動した時、そのダメージを相手プレイヤーに跳ね返します」
 「うは……」

 【LP:3000→600】

 「おお……」

 ラッシュが思わず声を漏らす。

 「凌ぐか。ディスク付けてやったらどんなエフェクトか見れたのにな、雀夜」
 「俺に振るな。俺には関係ない」

 「……なんだあの黒い猿は……?」

 狩は1人、窓の外の黒い霧で覆われたサテライトを見ていた。
 その中に微かに黒い巨大な猿がいるのが見えた。

 「ちっ……なら《魔法反射装甲》を装備した《真紅眼》を生贄にしてデッキから《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》を特殊召喚!」
 【ATK/2800】

 「デッキから特殊召喚か……珍しいな」
 「ああ。でも何で《ブラックメタルドラゴン》なんだ、ラッシュ?」

 雀夜がラッシュに訊ねた。

 「一応あの人のデッキは【真紅眼バーン】だが、サテライトってカードがあまりないだろ?」
 「ああ。そうだな」
 「バーンカードもあまり充実しないからな……だから枚数合わせで入れたんだろ」
 「……なるほど」

 黒句はデッキをシャッフルし、元の位置に戻した。

 「《真紅眼の黒竜》は攻撃できないが、《ブラックメタル》に進化した今なら攻撃が可能だ。《トンファー》に攻撃」

 【ATK/2800 vs ATK/2800】

 「相打ちか?」
 「いや違うな。葵の場には《エレクトロ・シールド》がある」

 トンファー【ATK/2800→DEF/1000→DEF/1800】

 「くっ……《エレクトロ・シールド》の効果で強制的に守備表示に……!」

 「“ダーク・メガ・フレア”」

 《アームズD・F(フライ)-トンファー》を戦闘破壊。
 それに伴い《アームズD・S(サタ)-チャクラム》も破壊された。

 「ターンエンドだ」

――黒句【LP:600・手札:3・場:レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン(ATK) 蘇りし魂(対象無し)】


 「私のターン……永続罠《ギアーフルイド・ハウント》発動! 墓地から《アームズD》1体を特殊召喚します」
 「何……?」
 「私が呼ぶモンスターは……《アームズD・T-ブレード》!」
 【ATK/2400】

 「くっ……」
 「《ブレード》の効果を発動! 手札1枚をコストに、攻撃力を守備力の半分アップ! そして今の《ブレード》は《エレクトロ・シールド》の効果で守備力は800ポイント上がってます」
 【DEF/2800】
 【ATK/2400→3800】

 「バトル! 《ブレード》で《ブラックメタル》を攻撃!」

 【ATK/3800 vs ATK/2800】

 「“サーズド・バンブレード”!」

 【LP:0】

 勝者―神崎 葵。


 「か、勝った……」
 「ああ、俺の負けだ。満足か、マーカー付き?」
 「雀夜だ! 変な呼び方するな!」

 黒句の言った呼び方に、半ばキレながら雀夜がすかさずツッコミをいれた。

 「はぁ……葵、どうなんだ?」
 「うん。お父さんが戦った時のデッキと全然違う」
 「あんたデッキを2つ持ってるんじゃないのか?」

 真が黒句に疑問をぶつける。
 黒句は苛立たしげにその問いに答えた。

 「俺のデッキはこれ1つだ……!」
 「黒句さんはその《真紅眼》のデッキしか持ってないぜ。これは本当だ」
 「ふむ……やっぱりデッキが変わってるのはダークシグナーの力が関係してるのか……?」

 雀夜が息をつきながらソファに座った。

 「…………今度はシャチか」

 窓の外を見ていた狩はそんな事を呟いていた。
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うおさ123
いつか、真紅眼の闇竜が出てくるのに期待。あと、黒炎弾は元々の攻撃力なので、与えるダメージは2400です。 (2013-01-09 17:13)
Dann
報告ありがとうございます。明後日までに修正しておきます。 (2013-01-09 19:27)

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