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すべては予言通り!

黒壱(クロイツ)さん の作成したオリジナルカードです。


すべては予言通り!
種類・種族 カテゴリー名
- カサンドラ
属性 レベル 攻撃力 守備力
- - - -
このカードの①の効果は、自分フィールド上に「カサンドラ」モンスターが存在しない場合使用できない。①:相手がカード効果を発動した場合に、カード名をひとつ宣言して発動できる。相手は手札を公開し、その中に宣言されたカードが存在した場合、発動したカードの効果を無効にして持ち主のデッキの一番下に戻す。その後、自分は手札を1枚捨てる。②:自分メインフェイズ、自分の墓地に「予言」カードが3枚以上存在する時に墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地に存在する「予言」カード1枚を選択してデッキの一番上に戻す。
作者 作成日時
黒壱(クロイツ)さん 2015/10/07 19:55



黒壱(クロイツ)



ぱん、と鋭い音がして、リーンは思わず目を覆った。
掌を振り抜いた姿勢のまま、カキツバタがノエルを睨みつけている。もし視線が熱を放つなら、とっくにノエルに火がついてもおかしくないほどの眼光だ。
「ごめん……謝って済むことじゃないと思う。でも、君の気が済むまで好きに殴ってくれ。僕も、自分が許せないんだ」
拳を握り締め、真摯な目でカキツバタを見つめるノエル。
カキツバタは自らの震える身体を抱き締めるようにして、彼女に背を向けた。
「アンタのせいじゃないってのは、わかってる。付いて行かなかったアタシの責任よ。妹は、アヤメはアタシの全てなのに……」
リーンは耐えられなくなり、救いを求めてクリムに視線を転じた。彼女は2人のやり取りが存在しないかのように、机に肘をついて瞑目している。
「……これからの話をするのです」クリムがようやく口を開いた。「カサンドラ機関に、これ以上好き勝手させるわけには行かないのです」
冷静極まりない声音に、背を向けたままのカキツバタの長い髪がぶわっと逆立ったように思われた。リーンは冷や冷やしたが、彼女が激昂することは無かった。
「今回の件で、奴らの戦力が予想以上に充実していることが分かったのです。歴戦の絶鳴騎士や鋼牙忍者が圧倒された。紅蓮王国軍も相手が軍隊ならともかく、非正規戦闘員や悪魔の群れとあっては、かなり厳しい戦いになるのですよ」
「次元海賊は毎度のことですが、地上戦力が少ないので、余り力になれません……」
申し訳なくなって頭を下げるリーンに、クリムは苦笑を向けた。
「ゴールデンハインド号の火力は充分当てになるのですよ。移動や兵站でも空間移動できるので心強いですし、拠点制圧の際には期待してるのです」
「連中のアジトは判明してる。今すぐにでも飛び込みたいところだけど、偵察に向かわせた人員が帰ってこない」
十中八九喰われてしまっただろう、とノエルは首を振った。
暗澹たる空気が室内に満ちる。
「姫」
扉を開けて、軍師セピアが入ってきた。ハイランディアとの戦いで敵に支配された彼女も、現在は元通り職務に復帰できるほど回復している。
「先生、悪い知らせなのですか」
クリムの問いに、セピアは常の無表情を更に固くして、頷いた。
「南海岸沿いの街から報告。津波で甚大な被害が出た」
「津波!?」
この危難にあって、更に天災である。クリムはがたんと立ち上がり、椅子に掛けていたマントを羽織る。
「父上のところに向かうです。今日のところはこれで解散ですが、また明日同じ時間に会合を持ちたいのです」
慌ただしく部屋を後にしたクリムの背を見送って、ノエルはぽつりと呟いた。
「これも『予言通り』ってやつなのかな」
「え?」
リーンが聞き返すと、ノエルは繋げたばかりの腕をさすりながら続けた。
「手に入れたカサンドラの予言書に、一応目を通したんだ。そこにあった世界滅亡のプロセスのひとつに、南海岸での津波に関する記述が載ってたんだよ」
「……ふん。世迷言よ」
カキツバタは言って、部屋を出た。その背中に一抹の不安を覚えながら、残されたリーンはノエルに向き直った。
「予言書、私にも貸してもらえませんか? ちょっと研究してみたいんです」



(2015-10-07 19:55)

夏将軍
「①:自分フィールドに「可サンドラ」モンスターが存在する場合、~ でいいと思いますよ。
発動条件付きの2対1交換の不確定カウンター。一見使いにくいですが、相手の手札を確認する機会がそこそこある(作る)のと、このカテゴリは疑似手札コストもメリットになるのと、ついでの2の効果が使いやすいので、3積みしてもカウンターに失敗しても何とかなりそうです。」(2015-10-07 21:09)

黒壱(クロイツ)
「夏将軍さん>
相手が展開しようとする時って結構サーチを絡めるので、特にネクロスとかは狙い撃ちしやすいですね。
天変地異があればドローも確認できるし!……一応だけど!」(2015-10-07 21:29)

名無しのゴーレム
「もうストーリーが気になってカードの方に目が行かないんですけど(逆ギレ)。現実だは予言書と言うのはインチキが多いですが、こちらでは相手が相手ですから……
確か相手のデッキトップを弄るカードもあったはずですから、それらを絡めれば成功率も高くなりそうです。手札を捨てるのがメリットと言うと暗黒界を思い出しますね……
(2015-10-07 22:13)

黒壱(クロイツ
「名無しのゴーレムさん>
風呂敷を広げすぎて畳み方がわからなくなってきたんですけど!(逆ギレ

相手のデッキトップを操作するのは諜報員ですが、ヘレノスで手札を見た方が早そうです。
暗黒界ほど明確にアドが得られないのが少し難点。むしろ暗黒界を捨てて(ぇ」(2015-10-07 22:46)

赤いポスト
「もうSS書いてしまえばいいのに(

単体では運だめしか、相手がサーチしたカードを覚えていればあるいは(魔導ぇ・・・
ラプラスや書記長も拝見しましたが、本格的にカサンドラが実力を出してきましたね。」(2015-10-08 06:07)

黒壱(クロイツ)
「赤いポストさん>
カサンドラが本気を出すと文書が長くなる件。
SSは、暇ができたら書いてもいいかなぁ。」(2015-10-08 07:28)


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