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カサンドラの魔薬

黒壱(クロイツ)さん の作成したオリジナルカードです。


カサンドラの魔薬
種類・種族 カテゴリー名
- カサンドラ
属性 レベル 攻撃力 守備力
- - - -
「カサンドラの魔薬」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分フィールド上の「カサンドラ」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。デッキの一番上のカード1枚を墓地に送り、それがモンスターであるならば、ターン終了時までその攻撃力分だけ相手フィールド上のモンスターの攻撃力をダウンする。魔法・罠カードであるならば、自分フィールド上に存在する「カサンドラ」カードの枚数×600ポイント自分LPを回復する。 ②:自分フィールド上に「カサンドラ」モンスターが存在する時、自分の墓地に存在するこのカードを除外して発動できる。ターン終了時まで、相手は通常ドロー以外の手段でカードを手札に加えることができない。
作者 作成日時
黒壱(クロイツ)さん 2015/09/30 8:05



黒壱(クロイツ)
「どんどん文章が伸びてしまう……。




「これを見て欲しいのです」
紅蓮王国内務卿の執務室、そこで部屋の主たるクリムが差し出した袋を手に取り、リーンは首を傾げた。袋の中には透明度の高い粉薬が入っている。
「何ですか、これ」
「最近、国内のブラックマーケットで取引されている薬なのです」
「……ヤバい奴ですか?」
「なのです」
相変わらず気の抜ける話し方だが、王女の表情は真剣だ。
「触れ込みでは『予知ができるようになる薬』だそうなのです。効果のほどは怪しいのですが、強い幻覚作用と中毒性があるのです。現在、紅蓮王国ではこれを厳重に取り締まっているところなのです」
「これ、もしかして例の」
「カサンドラ機関。連中がこの薬の蔓延に関わっていると、当局は睨んでいるのです」
クリムは姫将軍として、先の大戦で『その軍略、父王に劣らず。武勲赫々たるや暁の如し』と称えられた武将だが、本来専門は財政と内務である。その見立ては猟犬のように正確だった。
「資金調達のつもりですかね」
「それにしては随分と大掛かりなのです。どうも既に、宮廷貴族や国内の商人匠合にも結構な量が流れているようで、捜査にはかなり手間取っているのが現状なのです」
「こういう裏方に詳しいのはアヤメとノエルですね。ノエルは紅蓮王国にとっては敵国人だからともかく、アヤメたち鋼牙忍者なら雇えるのでは?」
リーンの言葉に、クリムは難しい顔をして肩に垂れた三つ編みの一房を弄った。赤みを帯びた美しい金髪を無造作に捻るのを見て、リーンは「やっぱりお姫様らしくない娘ですねぇ」と内心嘆かわしく、けれどどこか親しみを感じて苦笑した。
「せっかく苦労して作った諜報機関なのに、ここで外国人を雇ったら部下を信用してないように見えるのです。私は父に比べて未熟なので、足場を自ら踏み崩すようなことはしたくないのですよ」
暗い瞳であった。カリスマに満ちた覇王の後継者として、自分の器が父に遠く及ばないという劣等感を抱えているのかもしれない。父も軍師も不在の宮廷を纏めようと、孤独に戦ってきた幼い少女の心は、酷く傷付いているように見えた。
それはリーンにも覚えのある気持ちで、それを意識した瞬間、リーンの胸にクリムの力になりたいという使命感が唐突に湧き上がった。
「未熟だと感じるなら、尚更人に頼ることを覚えるべきだと思いますよ、姫様?」
微笑むリーンに、クリムは唇を尖らせた。
「姫様って呼ばないで欲しいのです、リンちゃん」
「私だって未熟な船長だけど、仲間がいるからどんな嵐だって超えていける。みんなに頼ってばかりで、頼るしかできない自分は悔しいけど、でもそんな私をみんな信じて支えてくれるんです。責任は怖いけど、でも私はそれが誇らしい」
「仲間……」
「ひとりで抱え込めることには限りがあります。それに何より、ひとりで船は動かせない。国の政治も、同じだと思うんですけどね」
リーンはそう言って、抱えた船長帽をポンと叩いた。
「リンちゃん……何だか歳上に見えるのです」
「歳上なんですけどね〜そう見えないですよねそうですよね〜」
「はわわっ、違うのですよリンちゃん!? お姉ちゃんみたいに思えただけなのです!」
冗談です、とお互い笑い合って、再び顔を上げたクリムの瞳には輝きが戻っていた。
「ありがとうなのです、リンちゃん。ちょっと勇気が出たのです。特務長官に相談してみるのです」
「はい、どういたしまして。何かあったらまたお姉ちゃんを呼んで下さいね。次元の彼方からでも参上しちゃうので」
そう言って、いたずらっぽくウィンクするリーン。再び暖かな笑声が室内に弾けて、殺風景な執務室はひととき明るさで満たされたようであった。

(2015-09-30 08:05)

夏将軍
「SSでやれ(歓喜
戦闘補助又はLP回復。ライフ回復は旨味が少ないのでトップがモンスターの時に発動したいですね。ただ、相手のターンだとデッキトップ操作が追い付かなくなるかもしれないので何とかしたいです。
墓地発動はサーチサルベージドローとかほとんど禁止。強すぎる(手札抹殺でゲームが終わる、手札断殺が2枚ハンデスになる)のでドローくらいはいいんじゃないですかねぇ。」(2015-09-30 08:52)

黒壱(クロイツ)
「夏将軍さん>
うーん、確かにドローは許可しても良いですねぇ。ドロールさんはサーチしにくいのとタイミングが難しいので許されてるわけで。もしくはフリーチェーンではなく、タイミングを厳しくするか。

エラッタ:
②:このカードが墓地に送られた場合に発動できる。相手はターン終了時まで、ドロー以外の手段でカードを手札に加えることができない。」(2015-09-30 09:02)

名無しのゴーレム
「勢いに任せるとストーリーが長くなるのはよくあること(経験済み)。DTばりに複数のカテゴリが絡むならなおさらですよね(こちらも経験済み)。やっぱりクリムちゃん可愛い。
①では確実にアドバンテージが稼げますが、事前に準備せずに相手の弱体化を期待して攻撃するのはリスクが高いですね。②はかなりキツイロック。サーチを多用するカテゴリなら1ターン動きを封殺出来ます。」(2015-09-30 17:50)

黒壱(クロイツ)
「名無しのゴーレムさん>
自分の中ではクリムの外見は髪型を変えた電ちゃんのイメージです。喋り方もそのものですが(笑)。」(2015-09-30 18:58)


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